映画『白雪姫と鏡の女王』あらすじとネタバレ感想

白雪姫と鏡の女王の概要:2012年に公開された、有名なグリム童話「白雪姫」を大胆にアレンジしたファンタジー映画。監督はターセム・シン、主演はジュリア・ロバーツとリリー・コリンズ。衣装を担当した石岡瑛子の遺作でもある。

白雪姫と鏡の女王 あらすじ

白雪姫と鏡の女王
映画『白雪姫と鏡の女王』のあらすじを紹介します。

10年前に国王が命を落とし、継母によって幽閉された白雪姫は18歳の誕生日を迎えた。
使用人に促されて城の外へ出た白雪姫が目にしたのは、巨人のフリをした小人の盗賊に襲われた王子と従者、そして女王の浪費癖のせいで税を取り立てられる民の姿だった。
城に助けを求めた王子は見た目と財力を女王に気に入られる。
その夜開かれた舞踏会で王子と再会した白雪姫は助けを求めるものの、嫉妬した女王から暗殺命令が下されてしまう。

小人の盗賊に助けられた白雪姫だったが、彼らが盗賊だと知るとやめるよう説得。
今まで盗んだものを返す代わりに、女王から宝を盗むという交換条件を飲んだ白雪姫は、小人から特訓を受ける。
盗賊狩りを請け負った王子が森へ入ると、盗賊になった白雪姫が現れて彼女が圧勝。

白雪姫がまだ生きていることと、王子が彼女に夢中だと知った女王は鏡の精に頼んで惚れ薬を調達。
子犬用だったものの効果があり、王子と女王は婚約する。
だが、婚約パーティーの場に白雪姫と7人の小人の盗賊たちが現れ、王子と高価なものを盗んでしまう。
怒った女王は白雪姫を亡き者にしようとする。
だが白雪姫と小人たちは、王子にかけられた惚れ薬の魔法を解こうと知恵を絞り、成功する。王子が姫を助けるというハッピーエンドを変えたいという白雪姫は、女王と彼女がけしかけた怪物をひとりで倒そうとする。

白雪姫と鏡の女王 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2012年
  • 上映時間:106分
  • ジャンル:ファンタジー、コメディ
  • 監督:ターセム・シン・ダンドワール
  • キャスト:ジュリア・ロバーツ、リリー・コリンズ、アーミー・ハマー、ネイサン・レイン etc

白雪姫と鏡の女王 ネタバレ批評

映画『白雪姫と鏡の女王』について、感想批評です。※ネタバレあり

ファンタジーコメディという新しい白雪姫

原作では守られる立場の白雪姫が、使用人から「ひきこもり」と言われたり、幽閉というよりは「火事のとき以外は部屋から出ないように」と注意されるだけの閉じ込め具合など、ツッコミどころ満載なのだがコメディと考えてしまえば面白い設定。
王子様が驚くほど頼りなく、白雪姫に出会うシーンでは半裸で助けを求めたり、7人の盗賊小人が出てきて白雪姫まで盗賊になるなど、原作からはかけ離れてはいるが独特の雰囲気があって楽しめる。
白雪姫がいきなりたくましくなるのではなく、トレーニングシーンを笑いを交えつつ加えることで、重要な部分のストーリー展開に矛盾を持たせなくしている。
白雪姫からのキスで王子様の魔法が解けたり、7人の小人と王子様と白雪姫で敵を倒そうとするなど、強い女性像を描いた作品にもなっている。

だが、魔術を使いすぎて老婆になった女王が毒りんごを白雪姫に渡す際に女王をやりこめるラストでは、まるで悪役のような表情と雰囲気で、本作の白雪姫にマッチしない印象を与えている。
ファンタジーにするにはコメディ要素が強すぎて、コメディとするには中途半端な部分が多いという、どっちつかずの作品でもある。

石岡瑛子の遺作に白鳥ドレス

ジュリア・ロバーツの初めての悪役は、若さと財力と見た目で選んだ王子に強引にアプローチするなど、少々抜けている設定が可愛らしさを浮かび上がらせてしまっている。
だが白雪姫に嫉妬するシーンなどでは、悪役の表情をしていて演技力の高さを見せ付けている。
ミュージシャンのフィル・コリンズを父に持つリリー・コリンズの白雪姫は、眉毛の太さと黒髪が、最初こそ違和感たっぷりなのだが、徐々に可愛らしく見えてくるという不思議な魅力がある。

遺作となってしまった石岡瑛子の、原色を惜しげなく使った派手なドレスや、白雪姫の白鳥を頭に乗せたギャグのようなドレスなど、印象に残るものが多い。
小人のバネつき竹馬の巨人も、強烈な印象を残す。しかし、女王のパックのシーンでは、気持ち悪い虫がうじゃうじゃ出てきたりするなど、目を背けたくなる場面はどんな作品でも気分を害してしまうだろう。

白雪姫と鏡の女王 感想まとめ

同じ2012年に公開された、戦う白雪姫をテーマにしたダーク・ファンタジー「スノー・ホワイト」と同じく、戦う”盗賊”の白雪姫をモチーフにしたファンタジー・コメディ映画。
大人になってからグリム童話を読むと「こんなに簡単に毒りんごにひっかからないだろう」と考えるが、そういった部分にナレーションでツッコミを入れるという、一歩間違えれば夢を壊しかねない世界観をぎりぎりで表現している。

リリー・コリンズの太い眉毛に黒髪の白雪姫は、どことなくオードリー・ヘップバーンを連想させるような雰囲気があり、最初こそ違和感があるが、徐々に独特の可愛らしさがあふれる表情を見せてくれる。
ターセム・シン監督のデビュー作「ザ・セル」から衣装に関わってきた石岡瑛子の遺作という事で、エンディングスクロールには彼女へのメッセージが付け加えられている。

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