映画『ニキータ』あらすじとネタバレ感想

ニキータの概要:「ニキータ」(Nikita)は、1990年のフランス映画。監督はリュック・ベッソン。主演はアンヌ・パリロー。共演者に「ベティ・ブルー」のジャン=ユーグ・アングラード、「死刑台のエレベーター」のジャンヌ・モロー、「バッドボーイズ」のチェッキー・カリョ、「レオン」のジャン・レノ。

ニキータ あらすじ

ニキータ
映画『ニキータ』のあらすじを紹介します。

ある日、麻薬中毒の少女は、仲間の少年たちと共に深夜の薬局に忍び込む。警察が駆け付け、薬局内で銃撃戦が行われた。一人残った少女は保護しようとした警官を躊躇なく殺してしまう。
警察署に連行され、取調室でも刑事の手を刺すなど反抗的な態度を取り続ける少女は、男性名の「ニキータ」と名乗る。
そして薬物による死刑判決を受け、執行された。

目が覚めると、少女は殺風景なベッドルームにいた。彼女(ニキータ)は生きていたのだ。
そこへ政府の秘密警察官を名乗る、ボブという男が現れる。彼はそれまでの記録を消して暗殺者として生きるか、このまま死ぬかの選択を迫る。ニキータは抵抗し逃げようとするが失敗。暗殺者としての訓練を受けることとなった。
銃や格闘技の訓練が始まると、高い才能を発揮し始めるニキータ。ボブに誕生日を祝ってもらったり、マナー講師のアマンドから女性としての手ほどきを受けるなどするうち、少しずつ心を開き始める。そして、訓練でさらに腕をあげていく。

3年後、ニキータの誕生日。ボブにレストランに連れて行かれ、彼女は喜びに心を弾ませていた。しかしその場で渡されたプレゼントとは、銃だった…。
レストランでの暗殺を命令され、愕然とするニキータ。しかし、任務には逆らえず、レストランで初めての暗殺を実行。逃亡にも成功し、認められた彼女は、コードネームとカモフラージュの身分を持たされ、街に紛れ込み一人暮らしを始める。

ニキータは、街で出会ったスーパーの店員、マルコと恋に落ちる。そのまま婚約まで話が進み、幸せな毎日を送るニキータ。
しかし、任務から逃れることは出来ない。婚約者とのバカンスの最中でも暗殺の指令がくだり、泣きながら実行する。

マルコとの暮らしの中、人としての喜びや愛を知り、命の重さも知ったニキータに、さらに非情な任務が下る…。

ニキータ 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1990年
  • 上映時間:117分
  • ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
  • 監督:リュック・ベッソン
  • キャスト:アンヌ・パリロー、ジャン=ユーグ・アングラード、ジャンヌ・モロー、チェッキー・カリョ etc

ニキータ ネタバレ批評

映画『ニキータ』について、感想批評です。※ネタバレあり

リュック・ベッソンの若き情熱が迸る作品

この作品は、フランス国内のみならず海外でも大ヒットした映画である。アメリカでの興行収入は500万ドルを超える興行収入をあげた。後にリメイク作品まで作られるほどの人気を博している。

ストーリーはシンプルながらも強烈なメッセージ性を有している。監督のリュック・ベッソンはあるインタビューにおいて、「当時のフランスは、ブルジョワや保守層だけが力を持つ社会だった。今作はその時代の私自身の感情を切り取った作品だ」と発言している。

ニキータは、社会の底辺にあって人としての常識や感情、プライドを持つことなく生きてきた。そんな彼女が、偽りの生活の中で少しずつ自分の価値を見出して行く。それでも容易に這い上がることの出来ない、底知れない社会の深い闇が淡々と描かれる。若きリュック・ベッソンの憤りと熱いメッセージが迸る映画である。最後のマルコとボブの会話にそのメッセージがぎゅっと詰まっているのだ。

魅力的なキャスト

この作品に登場人物は多くない。それだけに、存在感と演技力が要求されるのだが、どのキャストも素晴らしい。

主演のアンヌ・パリローはこの作品以降、海外でも知られるようになり、ハリウッドにも進出。リュック・ベッソンの公私に渡るパートナーとなった(のちに離婚)。
ジャンヌ・モローは伝説の大女優である。登場シーンは少ないものの、その存在感で忘れることの出来ない鮮烈な印象を刻んで行く。
突然の登場で強烈な個性を放ったジャン・レノ。この作品以降さらに飛躍し、現在では世界的に有名な名優として名を知られている。
ちなみに今作品の掃除屋を基にしてベッソンとジャン・レノは再びタッグを組み、初のハリウッド作品となる、「レオン」が作られた。

ニキータ 感想まとめ

フランス映画ならではの、深い余韻の残る映画である。製作から相当の年月が経過した現在でも根強いファンが多く、未だ人気があるのも納得だ。

迫力あるアクションシーンは勿論なのだが、それ以上に「泣き虫の殺し屋」と評されるアンヌ・パリローの表情、泣いている姿に、観ている私たちは魅了されてしまう。そして彼女を守りたかった男たちの淡々としたラストは、何度見てもその後のニキータに想いを馳せさせるのだ。

兎にも角にも、若きベッソンの情熱が全て詰まっている本作を是非、ゆっくりと鑑賞して頂きたい。その熱さに心動かされるのは間違いないだろう。

ちなみにテレビ版は続編ではなく、モチーフとされているだけなのでお間違いなく。

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