映画『人間の約束』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「人間の約束」のネタバレあらすじ結末

人間の約束の概要:東京で幸せに暮らしていた家族。ある日、その家の老母が布団の中で死んでいた。それを他殺だと判断した警察。老母の介護を巡り、幸せな家族はすでに崩壊していたのだった。介護を巡る社会派ドラマ。

人間の約束の作品概要

人間の約束

公開日:1986年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:吉田喜重
キャスト:三國連太郎、村瀬幸子、河原崎長一郎、佐藤オリエ etc

人間の約束の登場人物(キャスト)

森本亮作(三國連太郎)
東京で、息子夫婦と孫の三世代で暮らす老人。妻のタツがボケ始め、自分のボケも進行してしまう。同じ病人の症状を見て、自分の先々に不安を覚える。家族に迷惑をかけたくないと言って、タツと心中を図る。家族思いで、優しい老人。
森本タツ(村瀬幸子)
亮作の妻。ボケが進行し、病院に入れられる。家族と家で暮らすようになるが、看病する律子と憎み合いになってしまう。息子の衣志男によって殺されてしまう。ボケの症状が現れてからは、よく徘徊をして失禁してしまう。
森本衣志男(河原崎長一郎)
東京に住む男。両親と子供と三世代で暮らしている。両親のボケが進行し、家族が崩壊してしまう。自ら母を殺し、それを警察に告白する。愛人を持っている。真面目そうに見えるが、頼りない性格の男。
森本律子(佐藤オリエ)
衣志男の妻。タツの看病と、衣志男の浮気によって苦しめられる。それでも必死でタツを看病するが、タツとの憎み合いは消えず、殺す寸前までいってしまう。我慢強い女。
森本鷹男(杉本哲太)
森本家の長男。家族に関心がなく、タツが死んだことを悲しまないでいる。むしろ家族が望んでいたことだとまで親戚の前で言い放つ。
森本直子(武田久美子)
森本家の長女。鷹男同様に家族に関心がなく、タツが死んでも悲しんだ様子を見せないでいる。
田上(若山富三郎)
刑事。自首してきた亮作の供述と、タツの死因が一致しないことに気づく。しつこく資料を読んで事件の真相に迫り、いち早く衣志男の犯行だと気づく。観察眼の鋭い男。

人間の約束のネタバレあらすじ

映画『人間の約束』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

人間の約束のあらすじ【起】

東京都多摩市の住宅街。森本衣志男という名前の男の家がそこにある。ある日、寝たきりだった老母のタツがその家で死んでいた。

警察が森本家へと到着する。安らかな死に顔だったが、うっ血の跡が所々に見られる。刑事の田上は、自然死ではないと判断する。

翌日、タツの旦那である亮作が自首をしてくる。警察の事情聴取を受ける亮作だが、ボケている亮作の話す話は全く信用ならず、失禁までしてしまう。それでも亮作は、首を絞めて殺したのだと言って聞かない。

警察署へと向かった衣志男と律子は、亮作が逮捕されると聞いて驚いている。後日、家で葬儀が行われる。そこには、衣志男の息子である鷹男と娘の直子もいる。突然席を立った鷹男を止める親戚一同、しかし鷹男は、タツが死んでみんな安心してるんだろうとみんなに言い放つ。

田上が衣志男の家を訪ねてくる。そこで衣志男に、解剖の結果を見ると亮作が嘘をついている可能性があると伝える。

葬式が行われる。そんな中、衣志男達家族は少しの言い争いをする。衣志男達家族の関係は、どこかギスギスしている。

人間の約束のあらすじ【承】

まだタツが元気だった頃、家族は幸せな暮らしを送っていた。しかし、徐々にタツのボケが進行し、徘徊などをするようになる。すると、家族の関係に亀裂が入り始める。

ある日、タツが街を徘徊して保護される。家に帰ってきたタツは、ボケて突然失禁してしまう。律子は、今までになかった出来事に驚く。

律子は、タツの看病に追われていた。失禁を恐れてタツをトイレに閉じ込めたりしていると、タツは律子のことを鬼と呼ぶようになる。

それを見かねた亮作は、タツを病院へ入れることを決める。亮作は、これ以上律子達に迷惑はかけられないと思っていたのだ。

落ち込む律子を、衣志男は慰める。しかし、あなたの浮気よりはマシだと律子は言う。実は衣志男には愛人がおり、律子はそれに気づいていたのだ。衣志男はどうにかその場を誤魔化す。

一人タツにつきっきりで看病をする亮作。しかし、自身にもボケの症状が見られ始める。そして、病院内にいる他の病人の狂気を目の当たりにし、不安に襲われ始める。

人間の約束のあらすじ【転】

亮作は一人故郷に帰る。そして、祖先の墓を掘り起こしては、自分をここに埋めてくれと叫んでいる。

亮作を発見し、家へと連れて帰る衣志男。亮作は、再びタツの面倒を見るようになる。

衣志男が愛人の家から帰ってくる。律子に嘘をつく衣志男だが、律子はそれに気づいて非難する。自分が看病をしている間に浮気をしていた衣志男に、律子はもう我慢できないと言う。

再びタツを家で看病することに決めた衣志男と律子。しかし、律子にとってタツの看病は想像以上のものだった。タツの体を洗おうと浴槽に入れた律子は、一瞬の気の迷いから浴槽にタツを置き去りにして殺そうとしてしまう。亮作がそれに気づき、どうにかタツを救う。もう殺してくれと叫ぶタツ。律子は亮作とタツに謝る。亮作は、殺すなら自分が殺すと律子に言う。

その夜、亮作がガス栓を抜いて心中を図る。衣志男がそれに気づき、どうにか家族は助かる。

その日から、家族の崩壊はどんどん深刻化していく。タツは律子の看病を避けて、衣志男に頼む。亮作のボケも進行し、廃品を庭に集め始める。

人間の約束のあらすじ【結】

衣志男も、家族の崩壊に疲れを見せ始めていた。衣志男は愛人の家を訪れ、別れを決断する。

ある夜、亮作はタツの首を絞める。しかし、結局タツのことを殺すことはできなかった。その後、衣志男が家に帰ってきてタツの部屋へと向かう。タツは、洗面器の水を飲もうと顔をつけていた。衣志男は静かにタツに近づき、洗面器に顔を入れたタツの頭を押さえつけるのだった。

タツの死後、事情聴取を受ける衣志男と律子。亮作は、未だに自分が殺したと言い張っている。田上は亮作の嘘に気づいており、何かおかしいと衣志男達に話す。田上は、衣志男が犯人であることに気づいていたのだ。

亮作と衣志男が二人きりになる。そこで衣志男は、自分が殺したのだと亮作に告白する。警察署を去ろうとする衣志男に田上は、明日もう一度事情聴取をしたいと伝える。

自宅へと向かう車中で、車を止めた衣志男が律子の手を握りしめる。再び走り出した車の中で、律子は全てを悟る。夫婦は、涙を流しながら自宅へと帰っていく。

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