映画『鬼神伝』あらすじネタバレ結末と感想

鬼神伝の概要:2011年公開の日本のアニメーション映画。京都に住む15歳の軟弱な少年が平安時代にタイムスリップし、そこで貴族対鬼の戦いに巻き込まれていく様を描いたSFアクションストーリー。

鬼神伝 あらすじネタバレ

鬼神伝
映画『鬼神伝』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

鬼神伝 あらすじ【起・承】

天童純は京都に暮らす中学生だ。
父を事故で亡くし、母と暮らしている。
性格は内向的で人に意見を言うことも出来ない臆病者。

ある日のこと。
帰宅帰りに化け物に襲われた純は、ひたすら街中を逃げ回る。
軽い怪我を負い、逃げても追いついてくる化け物を払うことは出来ない純は、ふと寺を見つけそこに駆け込んだ。

中から出てきたのは1人の僧だ。
彼は純が化け物を見たという話を聞き、中に通してくれる。
そして本堂にやってきた純はそこで化け物を再び見たかと思うと、そのまま壁がグルグルと回りパニックに陥る。

気がついたのは平安時代。
そこには現代で逃げ込んだ寺の僧・源雲がいた。
彼の隣には源頼光という精悍な武士がいる。
彼らは純を「世を救う巫女殿」だと言って救いを求めてきた。
今平安時代は鬼と貴族の戦いの真っ最中で、異世界から来た巫女が長年眠っているオロチを呼び起こせ鬼と渡り合えるのだと言う。
簡単にその話が信用できない純はその話に困惑する。

鬼神伝 あらすじ【転・結】

そんなある日、都は急に鬼に襲われる。
源雲たちの話が本当なのだと思った純。
そして岩場につれて行かれ、オロチを眠りから覚ます呪文を言うように源雲から言われる。
臆病者で自分には出来ないと言う純だったが、親しみを感じ始めていた頼光が鬼に襲われ殺されそうになっているのを見たときだった。
頼光を助けたいと願った純の体が光り、同時にオロチが復活した。
呪文を言わずとも純はオロチを復活させてしまったのだ。
この時からオロチは純の僕となる。

オロチのおかげで戦いは終わり、純はある村はずれに下ろされた。
キョロキョロしていると突然隠れていた鬼に襲われる。
しかしたまたま鬼を追ってきた貴族の部下が矢を放ち、寸前で鬼は倒れた。
ふと鬼を見ると鬼の顔は仮面のようで、純はその仮面を外してみる。
すると中にいたのは女の子だった。
オロチを呼び、純は少女を担いで飛び立った。

少女を彼女の村に連れて行くと、そこは鬼の村だった。
威嚇する村人に少女の祖父の村長は、皆を説得し純を歓迎した。
彼女の名はミズハ。
村を案内してくれる彼女から平安時代の戦いの全容を聞く。
それは貴族が隠したい物を鬼と呼び、このような村に隔離しているとのことで自分たちは何も悪い事をしていないのだと言うことだった。
また源雲の傍にいる頼光は村の出身で、親を亡くした際傷ついた頼光は力をくれる源雲についていったのだと言う。

純は貴族と鬼が戦うべきでは無いと考え、源雲を説得しようとする。
しかし勿論聞く耳は持っていない。
それそころか源雲は頼光の心を利用し、四天王を乗り移らせ鬼の村を全滅させようとしていた。
村を襲った源雲にオロチで戦う純。
悪戦苦闘の末、水の精オロチと一体化し、無事に世界を救った。

京都。
いつもの日常が戻って来た。
学校までの道の途中にある寺で修学旅行生が、龍伝説の話をしている。
純はその話を横で聞き、頷くのだった。

鬼神伝 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★☆☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:歴史、SF、アクション、アニメ
  • 監督:川崎博嗣
  • キャスト:小野賢章、石原さとみ、中村獅童、近藤隆 etc

鬼神伝 批評・レビュー

映画『鬼神伝』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

思ったより良い作品

この映画を調べると酷い口コミばかりを目にする。
実際に原作を大きく変えた設定はファンにはうけないということであろう。
しかし原作を知らない自分には、いかにもアニメらしい世界観でわかりやすく、子供でも大人でも楽しめるような作品であると思う。

映画はわかりやすくなくてはいけない。
本作品は平安時代にタイムスリップする少年を主人公にしているが、歴を扱う場合話が入り組みわかりにくくなることが多い。
そのため、登場人物を絞ったり、限られた時間の中で作品を作るのには大分削らなければならない部分が出てくるのも仕方が無い。

本作品は化け物に出会い、突然古寺で平安時代にタイムスリップし、そこでオロチを使って実は悪だった貴族達を倒すという何ともわかりやすい物語だ。
見ていて飽きないし、アニメ映画としては上出来なのでは?と思う。

主人公の設定が甘い

現代では弱虫でチンピラに絡まれても文句も言えないような少年。
それが平安時代に行って勇気を出したことで、帰ってきた現代でも何かが変わるという描写が欲しい。
主人公のこの物語でのキャラが甘すぎて、現代に戻って来た時の彼のしたことの意味を感じない。
もう少しわかりやすく変化させても良かった。

結局貴族のせい

貴族たちと僧が異世界から来た巫女の力を使って鬼を殺す、というような話であったのだが実は悪いのは貴族で鬼が良い人たち。
そのことに気がついた純は鬼の見方をし、争いを止めさせようとする。

だが貴族は巫女の純さえいなければ鬼に勝てたのでは?と思う。
鬼の見方になった純を取り戻すわけでもなく、最後は自分の力で戦いだしたのだから。
巫女さえ呼ばなければ日本は貴族のものだったはずである。
この辺に矛盾を感じだ。

鬼神伝 感想まとめ

日本のアニメは面白い。
良く考えられた構想と綺麗な絵。
まさにお国芸である。

本作品も鬼と平安時代をテーマにした、日本らしいストーリーが魅力で歴史ものにつきもののタイムスリップを利用したところもわかりやすくて良い。
もう少し時間を長めにして、細かいところを丁寧に描けたらもっとよかったとは思うがそれは仕方の無いこと。
全体的に見たら中々楽しめる作りの良い作品であったであろう。
登場人物の描写が甘かったような気もするが、次回に期待したいところである。

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