映画『大いなる休暇』あらすじとネタバレ感想

大いなる休暇の概要:2003年制作のカナダ映画(原題: La Grande seduction)。カナダで大ヒットした人情劇。今は錆びれてしまった小さな海辺の街に持ち上がった工場誘致の話を、コメディタッチに描いている。

大いなる休暇 あらすじ

大いなる休暇
映画『大いなる休暇』のあらすじを紹介します。

かつて漁業が栄え、活気に満ち溢れていたカナダのサントマリ・ラモデルヌ島。
昔とは違い廃れたこの島の島民は、わずかな失業手当を頼りに生活をしていた。

しかしある時島に大規模なプラスチック工場の誘致の話が持ち上がる。
これでまた職につけると島民が喜んだその時、島に常駐する医者が1人いることが条件だと知った。
そう、島には4年間医者がいなかったのだ。

しかし本土に出て行った元町長の取り計らいで、1人の若い青年医師ルイスがやってくることに。
これを最高のチャンスであると考えた島民たちは、何とかしてルイスを定住させようと必死に考える。
ルイスがクリケットが好きだと調べあげるとルールも知らない町民たちが試合をしてみたり、好きなものや趣味を調べ上げ徹底的にもてなす。
また必要があれば盗聴もし、彼が島を気に入るように手を尽くした。

何も知らないルイスは徐々にこの居心地のよい島に馴染んでいき、1人の女性と親しくなっていく。
再びこの女性との間を取り持とうとする島民たち。
しかし魂胆の全てをルイスに知られてしまったのだった。
島民の思いは届くのだろうか?

大いなる休暇 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2003年
  • 上映時間:110分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ、コメディ
  • 監督:ジャン=フランソワ・プリオ
  • キャスト:レモン・ブシャール、デヴィッド・ブータン、ブノワ・ブリエール、ピエール・コラン etc

大いなる休暇 ネタバレ批評

映画『大いなる休暇』について、感想批評です。※ネタバレあり

カナダ産の上質ハートフルコメディ

コメディ要素が強い作品ではあるがガハガハ笑うというよりは、心が思わず暖かくなるような上品なコメディでありハートフルという言葉がピッタリである。
島民が何とかして若い青年医師を島に引きとめようと奮闘するシーンは本当に憎めない。
ルールも知らないのにクリケットの試合をわざと見せて、この島の伝統スポーツだと言ったり、時には好きな食べ物や日常の趣味嗜好品など盗聴されてタイミング良く届いたり、漫画のようなシチュエーションに笑ってしまう。
最終的には全部バレてしまうわけだが、あっけなく彼はこの島に残ることを選択する。
そのシーンは島民の努力に対してあまりに簡単に答えを出すので拍子抜けしてしまうが、この映画の本題は彼が残るかどうかが最重要項目であるわけではないのでさほど気にならない。
それよりも残ってくれるんだという安堵感の方が強いだろう。

社会問題をも含んでいるシリアスなメッセージ性も

元々賑わっていた島が廃れてしまい、工場誘致のおかげで潤おうとしている。
それを喜ぶ島民だったが、彼らは現在失業保険をもらっている。
しかし劇中の台詞で「失業手当をもらうたび誇りを失う」という言葉がある。
この言葉こそが現代の世界の社会問題を表しているといっても過言ではない。
彼らは働きたいのに仕事が無く、毎日暮らしているのである。
現実的に小さな島や村には仕事が無く、日々何となく暮らしている人が多くいる。
しかし自分たちだけの力ではどうしようもできないという痛切な訴えなのである。
カナダ制作の映画ということがこのリアルさを助長しているようにも思う。

大いなる休暇 感想まとめ

アメリカ映画には見られないような申告過ぎず、おちゃらけ過ぎずのちょうど良い緩めの
映画であった。
これはアメリカ制作であればどこか遠い国の話のようなフィクションさが目立ち、このような感動や温かみは生まれなかったかもしれない。
小さな島という設定が広大な自然を想像させるカナダだからこそ、イメージしやすく感情移入もできたのだろう。
またこの島の人間たちは憎めない登場人物ばかりで、絵本を読んでいるような素朴さがある。
派手な映画ではないからこそ味があり、何となくのどかな風景が馴染みやすい。
もしかしたらどこか日本的な部分があり、共感する場面があったのかもしれない。
この映画のおかげでもう少しカナダ映画を見てみたいという感情が沸いてき、非常に面白い映画であった。

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