映画『オーケストラ!』あらすじネタバレ結末と感想

オーケストラ!の概要:2010年公開のフランス映画。政治的思想により指揮者を剥奪された中年男性が、一念発起して再び楽団をもってパリで公演しようと奮闘するミュージカルコメディ作品。

オーケストラ! あらすじネタバレ

オーケストラ!
映画『オーケストラ!』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

オーケストラ! あらすじ【起・承】

アンドレイは今や、劇場の清掃員として働いている。
彼は30年もの間アルコール依存症と共存していた。
かつて天才指揮者と呼ばれ、ボリショイ管弦楽団でタクトを振っていたアンドレイ。
しかしユダヤ人を排除するという政治的思想に反発したため、現在はその劇場の清掃員に格下げされているのだ。

ある日掃除をしていると1通のFAXが届いた。
ふと目をやるとそれはフランスから。
内容はパリの有名劇場からの公演以来だった。
これをこっそり持って帰って来たアンドレイは、昔一緒に排除されたユダヤ人の元演奏家を集め、パリでボリショイ管弦楽団を装い演奏するという夢を持ち始めた。

まずは仲間に相談し、フランス語が堪能なマネージャーを探した。
そこで思いついた男が、ガブリーロフ。
この男はかつて自分たちからオーケストラを奪った政治家だった。
彼はパリでの政治活動も視野に入れていたため、自分の利益のために承諾する。

しかし遠征費が無い。
フランスからのギャラは後払いだったのだ。
渡航費も無い彼らは2週間で無理矢理スポンサーを探し、偽造パスポートで何とかパリに入り込んだ。

オーケストラ! あらすじ【転・結】

アンドレイは演奏する曲を決めていた。
チャイコフスキーの協奏曲である。
そしてソリストは若いヴァイオリニスト、マリーである。
しかし彼女のマネージャーのギレーヌもかつてアンドレイの楽団にいたことがあり、参加することに難色を示していた。

パリに着いた一行は劇場でギャラを前払いしてもらう。
そして受け取ったものから自分の行きたい場所へ消えていき、翌日のリハーサルにも顔を出さない始末。

コンサートの前日、アンドレイとマリーは食事の約束をしていた。
そこでアンドレイはかつて楽団にいたレイという天才ヴァイオリニストの女性の話をする。
あまりにこの話が長かったため、マリーは「自分は彼女の代わりでは無い」と気分を害し、公演には出演しないと言い出した。

マリーの元へ「出演したら実の両親に会えるかもしれない」と言いに来る仲間。
マリーはギレーヌに育てられたのだ。
ギレーヌから「嘘をついていた」という謝罪の手紙と、レイの楽譜を残していなくなったギレーヌ。
実はレイこそがマリーの母であり、アンドレイが守りたかったユダヤ人であった。
マリーの両親は収容所で最後までヴァイオリンの事を思い死んでいったのである。
団員だったギレーヌは、ケースの中にマリーを隠し連れ帰ったのだ。

コンサートが始まる。
練習もままならず、バラバラでアンドレイは30年ぶりに指揮棒を振る。
酷い状態で酷いイントロの曲が始まった。
しかし演奏しているうちに、気持ちが重なり、過去や未来が一つになっていくのをそれぞれが感じた。

彼らの過去に中断された協奏曲は成功したのだ。
一躍時の楽団になった彼らは世界中から依頼が来るのだった。

オーケストラ! 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2009年
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:音楽、ヒューマンドラマ
  • 監督:ラデュ・ミヘイレアニュ
  • キャスト:アレクセイ・グシュコフ、メラニー・ロラン、フランソワ・ベルレアン、ミュウ=ミュウ etc

オーケストラ! 批評・レビュー

映画『オーケストラ!』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

ラストは勢いだけ!?

タイトル通り、パッケージ通り、オーケストラ演奏が見ものの作品だ。
30年振りにタクトを降ろうとする天才指揮者だが、何せ彼どころかソリストのマリー以外は全員ブランクありあり。
それなのにフランスに着いてから練習する様子も無く、どういうことなのだ。

このような作品は練習風景がある種メインになったりする。
そこでのやり取りがドラマを生み出し、仲間になり人生観を上手く表現していくのだ。
それなのに本作品はそれが全く出てこない。
ボロボロの状態で本番を迎えるのだ。
そりゃ、ひどい演奏で当たり前。

しかし演奏しているうちに徐々に波に乗りだし、昔を思い出し、1つにまとまっていく。
いやそれにしてもギャラももらっているわけだから、ベストコンディションで行こうよと思うところ。
偶然上手く行ったから良いものの、才能だけに頼るのはどうかと疑問を持つ最後の盛り上がりだった。

はちゃめちゃのコメディ派

恐らく感動音楽ものを売りにしているのだろうが、あまりに突っ込み所満載過ぎるのもありコメディにしてくれた方が楽しく見られたのでは?と残念な気もする。
オーケストラなんて、いかにも音楽映画で素晴らしく感じそうな題材なのに練習風景も無く、偽造パスポートでフランス入りなんてあんまりだ。
最初からこれはコメディだといってもらった方が諦めも付くし、心の準備も出来る。
この作品ははっきりいってコメディ作品に限り無く近い。

オーケストラ! 感想まとめ

本作品はパッケージからして良い映画に決まっているという先入観を植え付けられる作品だ。
さらに音楽映画であるし、ちょっと年老いた男性が指揮者だし、いかにも何かドラマがありそうな臭いがプンプンする。

だがしかし実際に鑑賞するとコメディに近いくらい突っ込み所満載だ。
練習風景も無いのも気になる。
だが敢えてそうしたのか、従来の音楽映画とは大胆に違うのである。
いつものを想像して見てしまうと面食らってしまうから要注意だ。

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