『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

ホグワーツの5年生となったハリーがヴォルデモート卿と対峙するため仲間を集い、さらに魔法省との対立を描く。監督はイギリス人のデヴィッド・イェーツ。今後のシリーズ作品も彼がメガホンを握る。

あらすじ

ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』のあらすじを紹介します。

プリベット通りにある公園にて、寂しげな表情を浮かべるハリーのところへダドリーと不良仲間が現れる。セドリックの死を夢に見てうなされていること、さらに母親についてもバカにされ思わずハリーは杖を向ける。すると空が暗くなりあたりは異様な雰囲気に。その場を逃走したが、なんとディメンターに襲われ魂を吸い取られそうになった2人。ハリーが守護霊の呪文で追い払いなんとか命は助かった。そこへダーズリー家の近所に住むフィッグばあさん(キャスリン・ハンター)が現れ、ダンブルドアに言われてハリーを見張っていたと告げられる。ダーズリー家に戻ると魔法省からフクロウ便が届き、学校外で魔法を使うという法令違反によりホグワーツ退学処分を受け苛立っていたハリーだが、ムーディ先生やトンクス、キングズリーたち不死鳥の騎士団メンバーが助けに来る。さらにダンブルドアの計らいにより懲戒尋問まで処分は保留とされた。彼らに連れられてロン、ハーマイオニー、ウィーズリー一家、そしてシリウスやルーピン先生と合流する。しかしそれまで騎士団のことも何も知らされなかったハリーは憤りをぶつけるが、それがダンブルドアの意向であると告げられ一層孤独感に襲われるのだった。そして魔法省、特にファッジは恐怖心から闇の帝王復活の事実から目を背け、復活を謳ったり信じる者を目の敵にしていた。さらにヴォルデモートが14年前と同様に手下を集めていること、しかしその時には無かった「ある物」を求めていることが明らかにされた。

法令違反の裁判を受けるためアーサーと法廷へ向かうハリー。尋問官のファッジと上級次官ドローレス・アンブリッジ(イメルダ・スタウントン)に詰め寄られるが、被告人側証人として出席したフィッグの証言とダンブルドアのおかげで無罪放免となった。しかしハリーがダンブルドアに呼びかけても一切反応が得られず、なぜか冷たい態度は相変わらずであった。無事に新学期を迎えるためホグワーツへと戻るハリー、見送りに来たシリウスに不死鳥の騎士団創立メンバーの話を聞き、「君たちが若き騎士となれ」と勇気付けられる。学校に着くと馬車を牽く不思議な生き物に出会うが、ロンやハーマイオニーには見えない様子。同級生のルーナ・ラブグッド(イバンナ・リンチ)によれば、これはセストラルという「死を見たことのある人間にだけ見える」生き物だと教えられる。校内ではハグリッドが不在、そして新たにアンブリッジが闇の魔術に対する防衛術の教師に就任していた。その授業内容は魔法省の指導要領に沿った理論書を読み、実技を一切扱わないという学生に戦う術を身につけさせない魔法省の方針であった。そのやり方に異議を唱えるハリーに罰則を与えたり、マクゴナガル先生の注意にも応じないなど強気な態度を改めないアンブリッジ。さらにファッジは彼女を高等尋問官に任命し、授業改革と称して魔法省の都合の良いように権力を振るわせる。校則を次々と増やし、あげくの果てには望ましくない予言をしただけでトレローニー先生をクビにするなど横暴な手段を取る彼女に、生徒たちは不満を募らせる。ついにハーマイオニーとロンが立ち上がり、ハリーに魔法を教えて欲しい、みんなで戦うべきだと促すが、乗り気でないハリー。友人を危険な目に遭わせたくないという思いと、ヴォルデモート復活はハッタリとして扱われ信じられていない今、自分が何をしても無駄だと感じていたからだ。しかしハリーの過去の偉業や高度な呪文が使える説得力から、生徒たちの間でも真実味を帯びてきた闇の帝王の復活。その恐怖を生身で感じているハリーが必要だと、戦いの術を学ぶため「ダンブルドア軍団」を結成するのだった。

評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2007年7月20日
  • 上映時間:138分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:デビッド・イェーツ
  • キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ゲイリー・オールドマン、マイケル・ガンボン etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』について、5つ考察・解説します。※ネタバレあり

フィッグばあさんって誰?

ダーズリー家の近所に住むこのおばあさんですが、マグルではなくスクイブに属す人物です。それは魔法使いや魔女を親に持ちながら魔法を使えない人々の総称で、彼女は実は不死鳥の騎士団にも精通していたためハリーの監視を命じられたのです。

クリーチャーのいう「泥棒」とは

ハリーが初めてシリウスの館にやってきたとき、ブラック家の屋敷しもべ妖精のクリーチャーに出会います。そして「裏切り者や泥棒がこの館に出入りしているのを知られたら…」と口走りますが、この泥棒に値する人間はまだ映画には登場していません。このクリーチャーも映画初登場ですが、原作では第2作目から名前のみ登場し、今後も重要な手がかりを握っています。

ナーグルとは

ルーナは度々ナーグルという生き物について話していますが、その正体は誰にも分からないらしくハリーやハーマイオニーもその話題が出たときは心なしかポカンとしています。いわゆる不思議ちゃんであるルーナの話なので、架空の生き物である可能性が高いです。

閉心術の訓練中に見たスネイプの記憶

かつての自分の父がスネイプをいじめている。そんな目を疑うような光景を見たハリーにスネイプは訓練の中止を言い渡します。結論からいえばこの記憶は本物であり、彼の人格形成に重要な鍵になるのです。

ヴォルデモートが求めていた「予言」の重要性

予言は「7月に生まれた者が闇の帝王を滅ぼす、そして最終的にはどちらか一方しか生きられない」と大体こんな内容です。ヴォルデモートは14年前この予言の前半部分だけを知り、ハリーが成長する前に殺しに行きますがリリーにより跳ね返されます。そして復活した際、ハリーを完全に倒すためにはこの予言を最後まで聞く必要があると判断しました。予言はそれに関する人物しか手に取れないため、ハリーにシリウスを襲う幻を見せておびき寄せました。

まとめ

この映画の印象として、アンブリッジの横暴さやルーナの可愛らしさなど魅力は多々あるのですが何よりもシリウスの死が大きすぎました。しかも死の呪文を放ったのが従姉妹のベラトリックスという皮肉な展開です。役を演じたヘレナ=ボナム=カーターの鬼気迫る演技は流石でしたが…。また一人ハリーの味方がいなくなり、誰の目にも分かるほどヴォルデモートは完全に復活してしまいます。最後では短時間ながらもダンブルドアとヴォルデモートの直接対決が繰り広げられ、その力が互角に迫るほど強力なのも明らかになりました。そしてダンブルドアがハリーを避けていた理由はハリーを守りたいという「愛」故のもの。しかしもうちょっと分かりやすいやり方や接し方があるのでは…と思ってしまいます。そうでなくても「炎のゴブレット」からハリーに対する態度が厳しく感じるのは私だけでしょうか。監督がころころ変わったり「アズカバンの囚人」から俳優が変わったせいもあるのか、極端に笑顔を見せることが減りました。これではハリーでなくても不安になってしまいます。そしてそのダンブルドアさえも敵に回し出し抜くことを考えるアンブリッジ。こちらも名演技によりその不快さは天下一品でした。おかげでケンタウルスに連れ去られたときは思わずいい気味だと誰もが感じたと思います。今作で初登場したルーナも適役で、ちょっと変わっているけれど可愛らしく頭の良い彼女のファンになった人は多いことでしょう。逆に真実液を飲まされてしまったとはいえ、ダンブルドア軍団の存在をバラしたチョウにはガッカリしました。

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