『男はつらいよ 寅次郎恋歌』あらすじとネタバレ映画批評・評価

男はつらいよ 寅次郎恋歌の概要:1971年公開の日本映画。松竹の大ヒットシリーズとなった男はつらいよの第八作目でヒロインに池内淳子が出演した作品。

男はつらいよ 寅次郎恋歌

男はつらいよ 寅次郎恋歌 あらすじ

映画『男はつらいよ 寅次郎恋歌』のあらすじを紹介します。

シリーズの出だしは決まって、車寅次郎(渥美清)こと寅さんがふらっと柴又に戻ってくることではじまる。
おの作品も半年ぶりに寅さんが戻り始まったが、竜三(森川信)やつねと口喧嘩になり旅に戻ってしまった。

そんな時、博(前田吟)も母親が危篤という電報が入り急いでいく博とさくらだったが母は亡くなってしまう。
それを偶然聞いた寅次郎は葬式の日にいつもの派手なチェックのスーツで現れた。
博の父・一郎は元大学教師で堅物を絵に書いたような人物、当然一人岡山で暮らすと聞かない。

一旦は帰路についた寅次郎だったが、そんな一郎が気になり再び戻ってきた。
そこで一郎は今までの人生を寅次郎に語るのだった。
一方柴又では新装開店したコーヒーショップの女主人貴子(池内淳子)が話題になっていた。寅次郎がいかにも惚れてしまう美人な女性であったから。

幸か不幸かそんな時に寅次郎がとらやに戻ってきてしまう。
案の定貴子に夢中になる寅次郎だったが、彼女には学という小学校4年生の息子がいた。色々と問題を抱える学だったが寅次郎には不思議なくらいなついている。
そんな様子を見て本気で3人で暮らすことを考える寅次郎だったが、潮時を感じた寅次郎は再び皆の元から姿を消すのだった。

男はつらいよ 寅次郎恋歌 評価

  • 点数:75点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:1971年
  • 上映時間:114分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:山田洋次
  • キャスト:渥美清、倍賞千恵子、森川信、笠智衆 etc

男はつらいよ 寅次郎恋歌 批評 ※ネタバレ

映画『男はつらいよ 寅次郎恋歌』について、4つ批評します。※ネタバレあり

シリーズの中でも傑作として名高い

ヒロインへの恋心はシリーズを通して同じなのだが、本作はヒロインに自閉症の息子がいることで寅次郎の恋愛模様が非常に難しいものになっていく。
気さくで明るい寅次郎だからこそ、貴子の息子も彼になつくのだが問題はそこだけではない。
経済的な問題など、子供を持つ女性が現実に抱える事態に直面するのである。
普段のふうてん具合も、今回はややシリアスなテーマへと変わっている。
また冒頭で博の母が亡くなり父親や兄弟に気持ちをぶつけるシーンなどは、なんとも言えないやりきれない気持ちになる。

これが最後の出演だった森田信さん

話としてはいつもの底抜けに明るい雰囲気では無いが、本作の魅力といえばやはり竜三役の森田信さんである。
シリーズ始まって以来出演し続けた森田さんは、この作品が最後の作品となりファンの悲しさは計り知れない。
あまりにも早すぎる死にシリーズの「おいちゃん役」は森田さんだけであると思い続けている人がたくさんいるほど。

作品を通してのテーマは「母」

博の母が亡くなるシーンにはじまり、劇中でさくらが歌った「かあさんの歌」、そして自閉症の息子を育てる母としての貴子。
母の思いや人生をテーマにすることで「何が幸せなのか」という答えの出ない疑問を投げかけ、それぞれに多きなドラマを描いている。
どれもシリーズらしくないシリアスな描き方ではあるが、寅次郎のいつもの調子を混ぜることでコミカルに明るく仕上げている。

この主題歌はいつ聞いても癖になる

どんなに本編を見たことがないひとでも聞いたことがある有名なテーマソング。
この曲が流れると、自分も風来坊にでもなったかのようなテンションになってしまう。
やはりこの音楽があってこその寅さんであるだろう。
誰でも知っているテーマソングが生まれる映画やドラマは現在は厳しい、しかし何もないところから作り上げた娯楽はまさに傑作である。

まとめ

日本を代表する松竹映画となった「男はつらいよシリーズ」。
時代と共に若い人が見ることは少なくなっていくのだろうが、名作は名作として残すべきである。
1人の男の風来坊としての人生をシリーズで描き、国民的な娯楽にしたこの時代のスタッフはさすがとしか言いようがない。
ヒロインや細かな設定こそ違うものの流れは基本的には同じなはず。
それなのに「待ってました」と言わんばかりに国民は渥美清の登場を心待ちにしているのである。
こんなに嬉しいことはないのではないかと思ってしまう。
映画が飽和状態になっている今、多くの国民が同じものを見て感動することも少なくなっている。
もう一度映画を国民的娯楽に戻したいというのが個人的な意見である。

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