『猿の惑星』あらすじとネタバレ映画批評・評価

猿の惑星の概要:「猿の惑星」(Planet Of The Apes)は1968年のアメリカ映画。フランスの小説家ピエール・ブールのSF小説を映像化したSFアドベンチャー映画の傑作。主演はチャールトン・ヘストン。監督はこの作品で存在を世に知らしめたフランクリン・J・シャフナー。

猿の惑星

猿の惑星 あらすじ

映画『猿の惑星』のあらすじを紹介します。

地球を旅立った宇宙船が1年半後、オリオン座のある惑星に着陸した。科学的理論において地球ではその間に2000年という年月が流れた換算になる。宇宙船にはテイラー(チャールトン・ヘストン)を隊長とする4人の宇宙飛行士が乗っていたが湖への着水時に宇宙船は沈没。唯一1人だけの女性飛行士は装置の故障によりミイラと化してしまった。残った3名は陸地に上がって数日、砂漠地帯を彷徨い歩きようやく森へ入った時、初めて原始人のような人類を発見。そこへ馬に乗り銃を手にした猿たちが現れ人間たちを次々と捕らえ、喉に傷を負ったテイラーも囚われの身となってしまう。その世界では猿が高い文化を持ち、人間は言語を持たない下等動物であり、猿たちは人間狩りを頻繁に行っていた。

怪我を負ったテイラーの前にジーラという博士が現れる。口はきけないが身振り手振りで主張をするテイラーの知能が非常に高いことを知った彼女は、恋人の考古学者コーネリアス博士に面会させる。テイラーは字が書けることを知らせ、他の惑星から来たことを説明するが彼らは信じない。テイラーに興味を持った彼らは味方となるが、その惑星の最高責任者であるザイアス博士は、なぜかテイラーの存在を拒絶し脳の手術と去勢を命じた。手術が行われる直前にテイラーは脱走するがあえなく捕まってしまい、捕獲された網の中から怪我を負っていた喉を振り絞り大声で彼は叫んだ。言葉を発したテイラーに驚愕した猿たちは彼を査問会に掛け、そこから人間と猿の歴史をめぐる駆け引きが始まる。

猿の惑星 評価

  • 点数:95点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1968年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:SF、ミステリー
  • 監督:フランクリン・J・シャフナー
  • キャスト:チャールトン・ヘストン、キム・ハンター、モーリス・エバンス、ロディ・マクドウォール、ジェームズ・ホイットモア etc…

猿の惑星 批評 ※ネタバレ

映画『猿の惑星』について、2つ批評します。※ネタバレあり

SF映画史上に残る衝撃のラストシーン

人類に最も近い類人猿が進化し、地球の支配者として君臨している話ではあるが、猿の進化において着用されている衣服や、武器などの文化的道具の使用などには高度な技術が要されるものが多く採り上げられながら、人間が紙飛行機を飛ばしただけで猿の一同が驚愕するというシーンなどはいかがなものだろうか。頷けるような頷けないような、中途半端な文明進化の部分が物語の随所に折り込まれ、細かな生活のディティールが知りたいという欲求に駆られてしまう場面が多い作品でもある。観る側にすれば、現代の映画はツッコミどころが無いところまで配慮され、そんな作品を観すぎてしまった反動であるかもしれないが。

あえてその進化の過程やいきさつを伏せ、起こってしまった事実を表現しているのみに過ぎない映画ではあるが、それが初期のSF映画の醍醐味として作品のカラーを作っているという点で相殺はできるが、作られた時代を考えると致し方がない点も多いのは事実である。しかし迎えるラストシーンの、人類への警鐘を鳴らしつつ衝撃の1コマで終わるという手法は、当時の映画ではかなり斬新な切り口だったと言えるのではないか。

猿の進化を「猿まね」という見地で見ると以外に笑える映画

中途半端な猿の進化状況が今の時代にとっては面白い。チンパンジー、ゴリラ、オランウータンと3つの類人猿が登場するのだが、人間の存在を拒否しながら人間の持つ文明を模倣するかのように、3種の猿が共通の言語を持ち、皮や布の服を着て馬に乗るという、結局「猿まね」なのかと思い見ていると噴飯ものである。そして主人公が査問会に掛けられ、逆に理詰めにされ立場を失いかけた3人のオランウータンの陪審員が、”見ざる・言わざる・聞かざる”のポーズを取るところなどは爆笑で、それが「世界びっくり映像」の動物特集みたいに面白く、ちょっとした演出の中に含まれるユーモアにも見どころは多い。そして眉や口をリアルに動かせる特殊メイクも当時としては随分話題になった。

まとめ

未来という予想図はおおよそ人類の進化という設定で描かれるが、人類は退化しそれに取って代わった猿の進化というところに、原作者である小説家ピエール・ブールの着眼点のユニークさが窺える。猿にとっては進化だが、人間は言葉も持たないほど退化しているのである。近年の続編により猿の進化の経過が確認することが出来るが、1968年の本作においてその進化の経過での背景には触れられていない。それゆえにサプライズが多い映画として衝撃的な部分が誇張され、後のシリーズへと興味を引かせるインパクトは充分である。「スター・ウォーズ」や「バック・トゥ・ザ・フューチャー」など、多くのSF作品におけるシリーズ展開に、この作品の展開方法が継承されているのではないかと考えさせられる。

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