映画『さくらん』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『さくらん』のネタバレあらすじ結末

さくらんの概要:遊女に身売りされたきよ葉は、女として働かなくてはいけない事に恐怖を感じていた。しかし、逃げる事は許されず、他の遊女から意地悪をされようとも元来の負けん気の強さと要領の良さで、花魁への道を着実に歩んでいく。

さくらんの作品概要

さくらん

公開日:2007年
上映時間:111分
ジャンル:ラブストーリー
監督:蜷川実花
キャスト:土屋アンナ、椎名桔平、成宮寛貴、木村佳乃 etc

さくらんの登場人物(キャスト)

きよ葉 / 日暮(大人:土屋アンナ / 子供時代:小池彩夢)
子供の頃に玉菊屋に身売りされる。口が悪く、他の遊女ともよく喧嘩をし問題を起こす。
倉之助(椎名桔平)
日暮を気に入り本妻にしようとする。
惣次郎(成宮寛貴)
きよ葉の間夫。他の遊郭にも出入りしている遊び人だが、その事を隠しきよ葉に近づく。
高尾(木村佳乃)
花魁。嫉妬深い性格で、きよ葉の事を気に入っておらず貶めようとする。
粧ひ(菅野美穂)
花魁。生意気な口を聞くきよ葉に対して容赦ない言動を行うが、簪をあげたり気にかけていた節がある。
光信(永瀬正敏)
高尾の間夫で、絵師。嫉妬に駆られた高尾に殺されそうになる。
しげじ(山口愛)
高尾の禿。高尾が亡くなった後はきよ葉の元に就く。
ご隠居(市川左團次)
高尾の客だったが、きよ葉の事が気に入り、度々訪れるようになる。
清次(安藤政信)
玉菊屋で働く。女郎の子供。
楼主(石橋蓮司)
玉菊屋の主人。
女将(夏木マリ)
玉菊屋の女将。髪を掴んだり、折檻したり、子供だろうと容赦がない。

さくらんのネタバレあらすじ

映画『さくらん』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

さくらんのあらすじ【起】

店内は三味線が鳴り響き、着物で着飾った女達を格子の外の男達が値踏みしていた。その中で遊女のきよ葉を見る一人の男がいた。高尾の間夫だった。

きよ葉は他の遊女を蹴り店から折檻を受ける。きよ葉は周りにあるすべての事が気に入らなかった。

桜が綺麗に咲く頃、子供だったきよ葉は身を売られ町にやって来る。そして、花魁の粧ひが町を練り歩くのを見る。

子供の頃から生意気なきよ葉だったが、粧ひの下に就く事になり、女だらけの世界で自分も同じように女になる事に恐怖を感じ逃げ出そうとする。しかし、清次に見つかってしまい店から折檻を受ける。周りからはもうこの世界から逃げられないのだから諦めろ、と言われるが、きよ葉は庭にある咲かないと言われている桜が咲いたら、店から抜け出す事を誓う。

きよ葉は粧ひと客の情事を見てしまい、花魁になる事にさらに恐怖を感じる。そして、部屋から逃げる時に粧ひの金魚鉢を倒し一匹死なせてしまう。後日、粧ひに叱られる。花魁になりたくないと言うきよ葉に対し、粧ひから、なろうと思ってもお前には無理だと言われ、思わずなってやると啖呵を切る。

粧ひの身請けが決まり店から出て行く時、きよ葉は簪を譲り受ける。

さくらんのあらすじ【承】

きよ葉は客を取る前に、楼主から情事での客の喜ばし方を教えられる。高尾の客のご隠居を相手にする事になるが、相変わらず減らず口を叩く。ご隠居は仕返しに、嫉妬深い高尾にきよ葉が気に入ったと嘘を付き折檻させる。

ご隠居は根回しをし、きよ葉の突き出しを行う。

きよ葉は自然と男を喜ばす術を知っており、店の中での地位を上げていく。

ある座敷できよ葉は惣次郎と出会う。優しく穏やかな惣次郎に徐々に惹かれていく。

光信が会いに来た事を喜ぶ高尾だったが、女性を描かないと言っていた彼がきよ葉を描いていた事を知り怒り狂う。

きよ葉は惣次郎に心を奪われていた為、他の客との情事に身が入らない。その為、客からの苦情が上がる。女将は大名の坂口を相手にしないと惣次郎と会わせないと脅す。そんなきよ葉を高尾は呼び出し惣次郎がいる部屋に通す。高尾の仲間が大名の坂口の部屋の前で、きよ葉は間夫の所に居ると告げ口をする。怒った坂口は部屋を捜し歩き、きよ葉を見つけると頬を殴る。それを見た惣次郎は、きよ葉に声も掛けずに逃げ出す。きよ葉は逃げた惣次郎の姿に、ショックを受ける。

きよ葉は抜け殻のようになるが、店は許してくれずいつものように仕事をさせられる。しかし、間夫に弄ばれた事を高尾に揶揄られ喧嘩になってしまう。

さくらんのあらすじ【転】

このままでは腹の虫が収まらないきよ葉は、惣次郎に一目会いに行く事を決める。雨が降りしきる中、店から出てきた惣次郎に会うが彼は笑ってきよ葉を見た。きよ葉は残酷な惣次郎の姿に傷つき、夕日が沈む中、一人川辺で泣いた。そんなきよ葉を清次が迎えに来る。きよ葉はもう決して泣かない事を誓う。

光信を愛しすぎて苦しくなった高尾は、泣きながら光信にカミソリを振りかざす。しかし、揉み合っている内に運悪く高尾の首に当たり息絶えてしまう。

連れ戻されたのではなく自分で戻って来たのだと言ってのけたきよ葉は、店のトップとして花魁の道を歩む事になる。そして、いつかの粧ひのように町の中を練り歩く。

日暮と名を変えたきよ葉は、花魁になろうとも気の強さと口の悪さは相変わらずだった。しかし、着実に遊女としての人気は高まっていった。

清次に楼主の姪との縁談話が持ち上がる。そして、楼主は、清次に店を継がせたいと考えていた。しかし、清次はあまり乗り気ではなかった。

さくらんのあらすじ【結】

日暮を気に入った倉之助が身請けを申し出る。妾などではなく日暮を守ると誓うが、日暮は吉原に桜が咲いたら出ると伝える。すると、倉之助はたくさんの桜の木を持って来る。宴の席で日暮を妻にしたいと店の皆の前で発表する。

突然の事に驚く日暮は一人宴の席を抜け出す。清次はそんな日暮を追い駆けるが、具合が悪そうな日暮の姿に彼女が妊娠したことに気づく。子供を下ろせと言うが、日暮は身請けを断り、たとえ殺されようとも子供と運命を共にすると決心していた。

夜、清次が一人夜空を眺めているとしげじがやって来る。清次はしげじから誰が死んだら悲しいか問われ悩む。

日暮は誰の子かわからないが子供が出来、産むつもりだと倉之助に伝える。倉之助は子供共々身請けすると伝えるが、その時、日暮は突然腹痛を訴え倒れてしまう。

日暮は流産してしまう。悲しむ日暮を清次が看病する。看病したまま寝てしまった清次に、日暮はそっと毛布を掛けてあげる。赤ちゃんが死んでしまった事を一人泣き悲しむ日暮。清次はそっと抱きしめ慰める。

日暮が身請けされる日に清次の結婚も決まる。

日暮の元に久しぶりにご隠居がやって来る。咲かない桜は無いのだと言って、日暮の腕の中で静かに亡くなってしまう。

日暮は一本立ちしたら付けろと言い、しげじに簪を送る。

身請けされる前の晩、日暮は清次の元にやって来る。これまでの日々を懐かしむ二人だったが幸せになれ、とお互い声を掛け合って別れる。

早朝、咲かないと言われる桜の木の前で清次と日暮は会う。木には小さな桜が咲いていた。二人は幸せそうに笑い合い、共に遊郭を抜け出す。それを知った楼主は怒り狂い、殺す事を誓う。女将は馬鹿な子達だと笑い、倉之助は静かにほほ笑むだけだった。

日暮と清次は満開の桜を二人で見に行く。微笑みあう二人は幸せそうだった。

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