映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』あらすじネタバレ結末と感想

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団の概要:理想の女性と出会った主人公が、なぜかその女性の7人の元カレたちと闘うことになってしまう物語をゲーム風の世界観で描いた2011年公開のアメリカ映画。エドガー・ライト監督は、今作で批評家たちから高評価を得た。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 あらすじネタバレ

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団
映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 あらすじ【起・承】

カナダ・トロント。売れないバンド“セックス・ボブ・オム”のベース担当であるスコット・ピルグリム(マイケル・セラ)は、中国系カナダ人の女子高生ナイブスと交際を始めたばかりだった。

だがある日、夢に出てきたラモーナ(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)という女性を図書館で偶然見かけたスコットは、自分の理想を具現化したような彼女に一目惚れをする。

以降、スコットはあの手この手を使ってラモーナとのデートを果たし、2人の距離は近づいていく。だがスコットは、ナイブスを傷つけることを避け、彼女に別れを切り出せないでいた。

そんな中、ラモーナの1人目の元恋人と名乗るインド人マシュー・パテルがスコットの目の前に現れ、勝負を挑んでくる。訳が分からないながらもなんとか男を倒したスコットは、ラモーナからあることを告げられる。

なんとラモーナと付き合うには、彼女の元カレたちによって結成された“邪悪な元カレ軍団”を倒さなければならないのだった。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 あらすじ【転・結】

ラモーナとの関係が徐々に深まって浮かれるスコットだったが、元カレ軍団との闘いは終わらなかった。

人気俳優のルーカス、菜食主義者のトッド、レズビアンのロキシー、双子の日本人カタヤナギブラザーズ。次々と現れる元カレ軍団の刺客を、様々なバトルスタイルで倒していくスコット。

元カレたちとの闘いを通して、自分のラモーナに対する想いの強さを実感したスコットは、意を決してナイブスに別れを告げる。

そしてついに、元カレ軍団の創立者ギデオンがスコットの前に現れる。圧倒的な力を前に苦戦を強いられるスコット。だがそこに、別れたはずのナイブスが助けに現れる。スコットの気持ちが自分には向いていないと知りながらも、彼女は見返りを求めずに助けに来たのだった。

ナイブスと協力してなんとかギデオンを倒したスコットは、身を挺して助けてくれたナイブスを見て自分の未熟さを反省し、曖昧な態度で傷つけたことを改めて謝罪する。

そして、“邪悪な元カレ軍団”を倒しラモーナと結ばれたスコットは、彼女とともに新たな世界へと旅立つのだった。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2010年
  • 上映時間:112分
  • ジャンル:ファンタジー、コメディ、ラブストーリー
  • 監督:エドガー・ライト
  • キャスト:マイケル・セラ、メアリー・エリザベス・ウィンステッド、キーラン・カルキン、クリス・エヴァンス etc

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 批評・レビュー

映画『スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

徹底された世界観

今作は、『Scott Pilgrim vs. the World』というカナダのコミックが原作なのだが、物語のベースは原作にかなり忠実に作られている。

セリフは原作から引用されているものが多いし、カット割りも原作のコマ割りと相似している部分が多々ある。

それだと、ただコミックを映像化しただけだ!と言われそうだが、エドガー・ライト監督の手にかかればちゃんと“映画”になるのだ。

今作の世界観はとにかく徹底されている。原作をベースにしつつ、映画にしかできない表現で楽しませてくれる。

スコット達のバトルシーンは全てゲーム風で、ライフや攻撃力が表示されたり、敵を倒すとコインが出たりする。スーパーファミコン世代の人たちが喜ぶ小ネタもしっかりと用意されている。バトルシーン以外にも、コミック風に効果音を可視化していたのが良かった。

最高にふざけた世界を、映画にしかできない表現で魅せる。その徹底したプロ意識があるからこそ、今作はただの映像化で終わらなかった。

テンポの良さは演出と編集で

今作はとにかくテンポが良い。パラパラと漫画を読むような感覚で楽しめる。

そのテンポの良さは、演出と編集で生み出されている。

まず演出。今作の登場人物はほとんどが早口だ。クスリと笑わせてくれる会話が小気味良く進む。動作の一つ一つも機敏で可笑しい。

そして編集。大事な場面はカメラワークを重視しているが、基本的にはカットのつなぎが多い。無駄を省いたテンポの良さが可笑しみを増し、世界観がさらに確立される。

現実味を一切排除したこの徹底ぶりが本当に気持ちいい。

スコット・ピルグリム VS. 邪悪な元カレ軍団 感想まとめ

中学生の妄想をそのまま映画にしたような今作は、嫌いな人は嫌いだろう。

だが、映画好き、ゲーム好きにはたまらない作品だと思う。

テンポの良さ、世界観、キャラクター設定。その全てで笑わせてくれる。なにより、映画としての完成度が高い。

ゲーム好きが喜ぶであろう小ネタが満載だし、音楽もゲーム音楽を意識している(『ゼルダの伝説』の音楽も使われているし)。

のちにキャプテン・アメリカになるクリス・エヴァンスが、ダサい人気俳優という役どころで出演しているのも今見ると新鮮だ。

恋愛物語としてはそんなに楽しめないが、女の子に振り回される系映画が好きな方はぜひ。

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