『千と千尋の神隠し』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

アカデミー賞長編アニメ賞を受賞した、宮﨑駿の(海外では)代表作。わがままな少女・千尋が豚にさせられた両親と実世界に帰るため、湯屋で働くことになる。日本の神話的世界観と映像表現が話題を呼んで大ヒットした。

あらすじ

千と千尋の神隠し』のあらすじを紹介します。

都会から田舎の町に引っ越してきた千尋と両親は、道に迷っているうちにトンネルを発見する。両親は千尋の引き止めに従わず、トンネルをくぐって行くことを提案した。トンネルを出るととても広い空間があり、朱色が目立つ町並みを見つける。誰もいない飲食店でひたすら飯を食っているうちに豚になってしまった両親の姿を見て混乱した千尋は、謎の少年・ハクと出会い、両親を救うことを決心した。
ハクの勧めで湯婆婆が経営する湯屋で働くことになり、八百万の神々に奉仕する日々を送ることになるが、湯屋でカオナシが暴走したのと同時に湯屋に傷だらけで飛び込んできた龍がハクの化身だと気づいた千尋は、ハクを救うために湯婆婆の双子の姉・銭婆の元を尋ねる。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2001年7月20日
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:宮崎駿
  • キャスト:柊瑠美、入野自由、夏木マリ、内藤剛志、沢口靖子 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『千と千尋の神隠し』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

意味不明なシーンの数々

千と千尋の神隠しは賛否が別れる作品です。その理由は難解なシーンが多いこと。見終えるまでに、なんじゃこりゃ?と何度も思ってしまうはずです。これは宮﨑駿という人の映画製作の手法が関係していて、彼は脚本を用いない映画作家なんです。とても珍しい、というか、他にこんな作り方をしているのは昔の香港映画界くらいですよ。
この映画を脚本に起こしてみたら、きっと悲惨なものが出来上がるでしょう。全く意味がわからない。特に、クライマックスの両親を当てるシーンは全く意味不明です。なんで両親がいないのかが説明されない!
このような『意味不明な謎』を追及している文章はほとんどあてずっぽです。監督だって、何も考えちゃいません。

結局、物語が進行する世界は何やねん

トンネルの向う側にある世界は一体何なのでしょうか。単純に考えれば、トンネルは「この世」と「あの世」をつなぐ境目で、トンネルの向こう側は「あの世」ということでしょう。彼岸の世界です。だからあの世界には神様がそこら中に存在するし、湯婆婆は魔法みたいなものを使いますよね。此岸とはまるで別の世界だからこそ、我々の好奇心をくすぐってくれるのです。
町並みに赤・朱色が目立つのは、まさにあの世界が彼岸の世界だということをはっきりと表しています。で、湯屋はなんだったの?というと、女性が神様の「風呂」の世話をするということは、そういう場所だということです。

まとめ

『千と千尋の神隠し』は賛否が分かれると書かましたが、私は大好きです。今までに見たことがないような世界観が広がっていて、神様の造形も面白いし、映像表現はいまだに本作を越えるアニメ映画はないだろう、というほどの素晴らしさ。千尋とカオナシが電車に乗っているシーンは筆舌に尽くしがたい感動がありますよね。あれがアニメの素晴らしさだと思っています。湯婆婆、釜爺、カオナシ、坊など、愛すべきキャラクターがたくさん登場するのもいいんですよね。
ベルリン国際映画祭で金獅子賞を、アカデミー賞で長編アニメ賞を受賞するなど、海外では最も知られているジブリ作品ですが、意外にもアメリカでの興行収入は大したことがなかったそうです。宮﨑駿でも海外で大流行するアニメ映画を作ることができませんでしたが、今後天才アニメ監督が世界でもピクサー級に大ヒットを飛ばす映画を制作してくれることを祈ります。

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