映画『セルピコ』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

映画『セルピコ』のネタバレあらすじ結末

セルピコの概要:1960〜70年頃のニューヨーク市警は腐りきっていた。その腐敗した組織と戦い続けたフランク・セルピコの実話をシドニー・ルメット監督が映画化。主演を務めたアル・パチーノはセルピコ本人の手を握って目を見た瞬間、この映画がどんなものになるか理解したと語っている。

セルピコの作品概要

セルピコ

公開日:1973年
上映時間:130分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:シドニー・ルメット
キャスト:アル・パチーノ、ジョン・ランドルフ、ジャック・キーホー、ビフ・マクガイア etc

セルピコの登場人物(キャスト)

フランク・セルピコ(アル・パチーノ)
ニューヨーク市警の刑事。高い志と強い正義感の持ち主で、汚職まみれの警察内部と戦うことになる。私服刑事になってからは、髭面のヒッピースタイルで現場に出ている。
シドニー・グリーン(ジョン・ランドルフ)
地区総監で、ニューヨーク市警の内部調査を担当している。警察組織内では信用できる人物で、セルピコの訴えを聞いて調査に乗り出す。
マクレイン分署長(ビフ・マクガイア)
セルピコの上司で、セルピコの相談に乗る。しかしセルピコの危機と現場の状況をあまり理解しておらず、いまいち頼りにならない。
ボブ・ブレア(トニー・ロバーツ)
大学出のキャリアで政治面に関心がある。私服刑事になるための訓練を一緒に受けた縁でセルピコと仲良くなり、何かと彼の力になる。ニューヨーク市長室に配属されている。
ローリー(バーバラ・エダ・ヤング)
セルピコの恋人。いずれはセルピコと結婚して子供を生みたいと願っている。しかし精神的に追いつめられたセルピコとの生活に疲れていく。

セルピコのネタバレあらすじ

映画『セルピコ』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

セルピコのあらすじ【起】

1971年、ニューヨーク市警の南ブルックリン署麻薬課の私服刑事であるセルピコは、左頬を銃弾で撃ち抜かれて病院に運び込まれる。知らせを受けたグリーン地区総監は、病院に駆けつけて厳重な警備を指示する。

11年前。警察学校を卒業したセルピコは、巡査として82分署に配属される。強い正義感を持って警察官になったのに、駐車違反を見逃す代わりにタダで食事をする警官や、黒人青年にひどい暴行を加える刑事の姿を見て、セルピコは警察内部に疑問を感じる。同僚は、セルピコが苦労して解決した事件まで、自分の手柄するような奴らだった。

セルピコは刑事局を目指しており、そのために引っ越しをして大学での講義に通う。今の仕事は犯罪情報課で指紋を管理するという退屈なものだった。セルピコは大学で知り合った女優志望のレスリーと恋に落ち、同棲を始める。セルピコは髭を伸ばしてヒッピーのような格好をしていたが、それは私服刑事として街の風景に溶け込むための工夫だった。

セルピコは、同じ志を持つアルゴと意気投合し、仲良くなる。私服刑事の訓練を受けたセルピコは、93分署に配属され、キャリアのアルゴは、特別任務としてニューヨーク市長室へ配属される。2人はこれからも相棒でいようと誓い合う。レスリーはテキサスの男と結婚すると言って、セルピコのもとを去っていく。

セルピコのあらすじ【承】

93分署で私服刑事としての仕事を始めたセルピコは、同僚からいきなり“お前の取り分だ”と金を渡される。それは明らかに賄賂だった。セルピコはブレアに相談し、調査会に汚職の事実を訴える。しかし調査部長から“忘れろ”と言われてしまう。

憂鬱な日々が続く中、セルピコは隣人の女性ローリーと親しくなる。ローリーは病院で働く明るい女性で、2人は恋人同士になって同棲を始める。

腐敗し切った93分署に嫌気がさしたセルピコは、上司のマクレインに移動を願い出る。マクレインは、ブロンクスは汚職とは無縁の署だと聞き、セルピコをそこへ移動させる。

ブロンクスの私服捜査課へ配属されたセルピコは、旧知のキーオに誘われ、逮捕の現場へ向かう。しかし結局キーオも金を受け取って犯人を見逃しており、セルピコに分け前を渡してくる。ここの私服刑事たちは、犯罪者から月々金をかすめ取っており、その金の集金係まで決めていた。セルピコは断固として金を受け取らず、同僚から警戒される。

セルピコは身の危険を感じ、マクレインを通して警察本部長に報告する。その後、集金係をしていたルベロが移動になり、同僚たちはセルピコの密告を疑う。本部長からは何の連絡もなく、セルピコはブレアに相談してみる。

ブレアは市長にかけ合ってみたらどうかと言ってくれ、市長側近のバーマンを紹介してくれる。バーマンは汚職の実態に驚き、市長と話ができるようかけ合ってくれる。しかし立場的に警察を味方につけておきたい市長は、“汚職より優先事項がある”と言って、セルピコとの面会を拒む。セルピコの苛立ちは募り、ローリーとの関係にも亀裂が生じ始める。

セルピコのあらすじ【転】

同僚たちはしつこくセルピコに金を受け取るよう迫る。しかしセルピコは断固として受け取らず、裏切り者呼ばわりされるようになる。

殺されるかもしれないという恐怖から、セルピコは精神的に追いつめられていく。ローリーはそんなセルピコとの暮らしに疲れ始めていた。

セルピコは警察を買収しているイタリア人マフィアのコルサロを逮捕する。しかしコルサロは同僚たちと談笑し、セルピコの命令を聞かない。セルピコは、同僚たちの前でコルサロを痛めつけ、怒りを爆発させる。

セルピコが市長側近と接触したという話を聞き、ようやく警察の内部調査が始まる。地区総監のグリーンは、直接本部長と話をするが、本部長はまるで他人事のようにしか考えていなかった。

グリーン率いる内部調査部とタウバー検事は、セルピコに大陪審での証言を依頼する。しかしセルピコは、今までの経験上、証言しても自分が不利になるだけだと考えていた。

ローリーはついに別れを決意して家を出る。セルピコは必死で彼女を引き止めるが、彼女の意志は固かった。セルピコは自分の正義を貫くことで、愛する女性まで失ってしまう。

グリーンの指揮で内部調査は進んでいた。この事件を起訴するにはセルピコの証言がどうしても必要で、グリーンは本音をぶつけてセルピコを説得する。それに心を動かされたセルピコは、危険を承知で証人になるが、大陪審では言いたいことを全く言わせてもらえない。警察上層部から圧力がかかっているのは明らかだった。

セルピコのあらすじ【結】

セルピコはもう誰も信用できないと考え、自前の銃を購入する。警察全体を敵に回したセルピコは、移動先の第8分署でも白い目で見られる。そんなセルピコに誠実なロンバート警視だけは味方し、コンビを組んでくれる。

セルピコは万が一の時のために、NYタイムズ誌に全てを話しておくことにする。ブレアとロンバートは、そんなセルピコに協力する。セルピコの告発は前代未聞の汚職事件として大きく報道され、警察本部長や市長は、マスコミの追求を受けることになる。3人はついにやったと大喜びするが、セルピコは最も治安の悪い南ブルックリンの麻薬課へ飛ばされてしまう。

ここの刑事は、今までとは比較にならないほどのワルだった。彼らは麻薬取引の現場を押さえて12万ドルもの金を山分けしようとしていた。セルピコは単独で取引場所のドアを開けさせる方法を確認し、同僚2名とともに売人の逮捕へ向かう。外人のフリをしてドアを開けさせたセルピコは、ドアチェーンに阻まれて突入に手間取る。後方の同僚2名に援護を求めるが、彼らは動こうとしない。そうこうしているうちにセルピコは顔面に銃弾を浴び、病院へ担ぎ込まれたのだった。

幸い銃弾は脳に達しておらず、セルピコは一命を取り留める。セルピコの見舞いに訪れたグリーンは、警察本部長からの金バッチを渡す。しかしセルピコはそれを拒む。セルピコはただ、自分自身であるために戦ってきたのだ。それでもグリーンは、セルピコの手元にそれを置いていく。命がけで自分の信念を貫いてきたセルピコは、一瞬胸が詰まる。

後日、セルピコは聴聞会の場で自分がこの5年間厄介者扱いされてきたことを証言し、1972年6月15日に警察を退職。その後スイスで暮らしている。

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