映画『SHERLOCK 忌まわしき花嫁』あらすじネタバレ結末と感想

SHERLOCK 忌まわしき花嫁の概要:時は19世紀末。ウーマンリブの嵐の最中。死んだはずの花嫁が複数の男性を殺した末に夫も殺す奇怪な事件が発生した。冥界からの刺客に挑むのは冷酷非情のこの男。

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 あらすじネタバレ

SHERLOCK 忌まわしき花嫁
映画『SHERLOCK 忌まわしき花嫁』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 あらすじ【起・承】

ベイカー街のアパートで私立探偵として活躍するホームズ(ベネディクト・カンバーバッチ)とワトソン(マーティン・フリーマン)の元に、
レストレード警部(ルパート・グレイブス)が不可解な事件を持ち込む。

それは複数の男性を殺した後、自分の頭を拳銃で撃ち抜いて自殺した花嫁が夫を襲うという奇怪な事件だった。
ホームズは人嫌いの偏屈者手段『ディオゲネス・クラブ』に出向き、兄マイクロフト(マーク・ゲイディス)を呼び出すと、一連の事件に、レディ・カーマイクルという女性が事件に関わりがあるという情報を掴む。

カーマイクルの夫、サー・ユースタスが次の標的になるが、ユースタスは殺され、『Miss Me?』のメッセージと共に、ホームズの前に、モリアーティ(アンドリュー・スコット)が現れる。
モリアーティはホームズの前で拳銃を口に押し当て自殺するかの様なポーズをとるが、そこでホームズの意識は19世紀のヴィクトリア朝から現代に呼び出される。

ホームズは、プライベートジェットに乗っている最中に、モリアーティと同じく頭を撃ち抜いたリコレッティ夫人の事件を
“マインドパレス”で解決しようとしていた。

しかしその時にコカインを使い、意識が飛んでしまったのだった。
ヴィクトリア朝に戻りたがったがるホームズに、しっかりしろというマイクロフト、ワトソン。
事件はどこに向かい、そして真犯人は見つかるのだろうか…。

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 あらすじ【転・結】

最初にマイクロフトはホームズに、この案件について
『倒すこともできず、勝つこともできない、彼らが正しく、我々が間違っている』と語っている所が実に興味深い。

何故なら事件そのものがホームズが今まで取り上げてきた事件の『夢オチ』になっているからである。

映画の途中で、過去から現代に戻る時系列が、シーズン3のラストのシーンという設定なので、
TVシリーズを見ているものとしては、この時点で『夢オチ』だと判る。

そこにマインドパレスで潜り込んだ先で起きた女性の人権復権運動に巻き込まれていくホームズの姿が複雑に絡んでくるので、
男性に声をあげたくてもあげることが出来なかった声が、全てホームズに襲い掛かってくる結末になる。

ラストは、またもやモリアーティに現実世界で殺されそうになるのだが、マイクロフトたちの尽力により、寸での所で救われる。
マイクロフトはホームズに対し、自分の代わりに弟の傍にいてやってくれと頼み込む事で映画は終わる。

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 評価

  • 点数:85点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:ファンタジー、サスペンス、ミステリー
  • 監督:ダグラス・マッキノン
  • キャスト:ベネディクト・カンバーバッチ、マーティン・フリーマン、ユーナ・スタッブス、ルパート・グレイヴス etc

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 批評・レビュー

映画『SHERLOCK 忌まわしき花嫁』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

何故今、時を超えたスペシャル版なのか

この映画は元々BBCの特番として放映されたもの。

制作者側が『もしも原作版のシャーロック・ホームズの様に、シャーロックがスマホもネットも使えなければどうなるか』
という設定で作ったのがこの一本。

当初は、この設定に対し、製作者側のお遊びではないかと眉をひそめていたカンバーバッチだが、
カンバーバッチとフリーマンのスケジュールが、番組一本分しか合わない事もあり、スペシャル版を作る事に合意した。

ヴィクトリア王朝時代と、原題をまたにかけた企画

ロンドンで新居を探すワトソンとシャーロックが出逢い、事件を解決する相棒となる馴れ初めを描くという点では
原作もテレビも同じだが、テレビでは湾岸戦争から帰ってきたワトソンなのに対し、この映画では
アフガニスタンで負傷したワトソンが同じ病院に居たスタンフォードから、同居人を探しているシャーロックを紹介して貰う。

現代ではスマホやパソコンを駆使する2人だが、ヴィクトリア王朝時代では、パイプを加え、身なりを整えている点も面白い。
ワトソンが全身ユニクロという事もない。

TVシリーズファンにはサービスも

その一方で、原作ファンでなければ判りずらい話の展開もいくつかある。
話の中盤で19世紀末から現代に戻る展開は、TVを見ていなければ人物相関図を把握していなければ、
あまり面白みがないかもしれない。

過去のマイクロフトの太りっぷりも、TVシリーズでマイクロフトが、やたら体重を気にしているシーンがあるので、
そこまで太ったらもう死ぬしかないなというぐらい太っているあたりに、ファンなら嘆いてしまうだろう。

この様に、TVシリーズのファンにとってみればお金を払ってでも観に行きたいシロモノになっている映画に
なっているが、新たなファンを作る映画になっているか、という点においてはいささか疑問点が残る。

SHERLOCK 忌まわしき花嫁 感想まとめ

映画公開時は、海外配給元の意向で、パンフレットは作られなかった様だが、日本の配給元の好意もあり、
この映画上映時、各映画会社のポイントカードやグッズがこぞって作られた。

これもベネディクト・カンバーバッチが、この作品で知名度を上げた上が一因だろう。

ただ、今回は話の流れとしてTVシリーズを予習しておかないと判らない部分もあったので、その辺りが唯一ひっかった。
謎解きものとしては、それが気がかりである。

TV特番映画やパイロット作品の上映が、この様な形で日本の映画館に貢献するのであれば、
これからも上映してくれればいいと思う。

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