『シャイン』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

実在のピアニストを主人公にした伝記映画。主演のジェフリー・ラッシュはアカデミー秀主演男優賞等多数の映画賞を受賞している。監督は『幸せのレシピ』のスコット・ヒックス、脚本はジャン・サーディ。

あらすじ

シャイン』のあらすじを紹介します。

幼少期から父親(アレックス・ラファロヴィッツ)にピアノを徹底的に仕込まれ、天才少年として注目を集めたデイヴィッド・ヘルフゴッド(ジェフリー・ラッシュ)。

息子の才能を鼻にかけていた父親は、王立音楽院などから留学の話を持ちかけられた途端、デイヴィッドが家を離れることを暴力的に否定するようになった。
デイヴィッドは年の離れた親友で作家のキャサリン・プリチャード(グーギー・ウィザーズ)の励ましもあって、ようやく家を出る。

ロンドンに渡ったデイヴィッドはセシル・パーカー(ジョン・ギールグッド)に師事し、特訓を受ける。そして、コンクールの演奏曲に、父親からいつか演奏することができるようになるよう言われていたピアノ協奏曲第3番を選択。
猛特訓の末、コンクールで完璧に楽曲を弾きこなしたデイヴィッドだが、無理がたたって精神を病み、発狂してしまう。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1997年3月22日
  • 上映時間:105分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:スコット・ヒックス
  • キャスト:ジェフリー・ラッシュ、ノア・テイラー、アレックス・ラファロウィッツ、アーミン・ミューラー=スタール、リン・レッドグレーブ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『シャイン』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

俺は吠えるが淡々と進む

本作の監督を務めたスコット・ヒックスは、現在はドキュメンタリー映画の制作に携わっており、商業映画からは身を引いています。その素質がよく分かる映画ですね。
本作は自伝映画というジャンルもあって、ドキュメンタリータッチで進行していきます。目立った演出はなく、淡々と進むストーリー。

近年の映画で言えば『ブラック・スワン』のように、耽溺する末に精神を病むという展開にマッチした演出だと思います。味付けがないことで、素材の味をこれでもか!と味合わせるという、まさにドキュメンタリーな演出。良いですね。
伝記映画は物語がつまらないということはめったにないので、物語については触れません。本当かどうかを確かめたければ、本かWikipediaでも読んでください。私もよく知りません。

ただ、脚本はよく出来ていると思いますよ。監督と共同作業で執筆していたであろうジャン・サーディは本作以外に目立った作品がないのが残念です。

でも、賛否両論

私は評価している淡々としたドキュメンタリー風演出ですが、あまり気に入らない人が少なからずいるみたいです。本作の評価がわかれるのは、この演出に対する評価の違いが大きいんですかね。

ピアノシーンには迫力があったけど、他のシーンが淡々としているためにカタルシスが無いと言うのです。確かにわかりますが、これは今年公開された『GODZILLA』でも問題になった「引っ張り過ぎ問題」に近い問題だと思いますね。

淡々としたストーリーから迫力のあるピアノシーン!上がる!より上がる!という演出。逆に言えば、ピアノシーン以外が退屈で乗れないわ〜という意見が出るのは仕方がありません。

まとめ

まあ、よく出来た伝記映画だと思いますよ。演出は評価しているし、役者の演技も良かったです。ただ、確かにカタルシスはありませんでしたね。同時期の伝記映画『ザ・ハリケーン』と比べると、カタルシスの差は月とすっぽん。

ただ、こういうタイプの映画なんだよと思い込んでみれば、満足できる作品ではありました。テンションは低いけど、良いよね、といえる程度の作品です。これ以上でも以下でもないです。

同じ音楽家の伝記映画で言えば『アマデウス』ですか。あれとは作品のクオリティそのものが桁違いなので比べられない……。ので、本作はドキュメンタリー好きとピアノファンにはオススメできます。ただ、アクション映画好きにとっては退屈に思えるかもしれないです。

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