『眠れる森の美女(1959)』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

グリム童話が原作のディズニー・アニメ。チャイコフスキーの音楽がフューチャーされており、バレエ色が強い。ウォルト・ディズニーが関わった最後の作品である。監督は『シンデレラ』のクライド・ジェロニミ。

あらすじ

眠れる森の美女(1959)』のあらすじを紹介します。

ヨーロッパのある国にお姫様が誕生し、オーロラと名付けられた。彼女には3人の精霊が贈り物として与えられ、1人目の妖精から美しさを、2人目の妖精から歌の才能が与えられた。ところが、突然表れた魔女・マレフィセントにより「16歳の誕生日までに糸車で指を刺して死ぬ」という呪いをかけられてしまう。3人目の妖精は急遽「オーロラは死なずに眠る。運命の人とのキスで目覚める」という魔法をかけ、オーロラの悲惨な死は避けられた。
国王は3人の妖精にオーロラを育てることを命じ、彼女たちはマレフィセントに見つからないよう魔法を使うことを禁じられた。16歳の誕生日の前日、いちごを積みに外に出たオーロラは、フィリップという若者に出会う……。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1960年7月23日
  • 上映時間:75分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:ケン・ピーターソン
  • キャスト:メリー・コスタ、ビル・シャーリイ、エレノア・オードリー、ベルナ・フェルトン、Barbara Luddy etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『眠れる森の美女(1959)』について、考察・解説します。※ネタバレあり

『アナと雪の女王』とはベクトルが異なるお話

今年大ブームになった『アナと雪の女王』は、近年のディズニー映画のトレンドである「強い女性、女性の自立」をテーマにしていました。「ありのまま」というフレーズが女性たちの共感を呼び、大ブームになったわけです。

しかしながら、古いディズニーヒロインは強くありませんし、自立なんかしようとしません!なぜなら、女性は男性の元で暮らしていればいいという古い価値観の元制作されているからです。原作のグリム童話は1812年に出版されていますから、女性の権利が低い時代の風潮が反映されていますしね。

『眠れる森の美女』は素晴らしい映画ですよ。アニメーションも物語も「美しい」です。細田守作品のように悪の要素が薄いわけではなく、人間味のある美しさが観客を魅了します。
しかしながら、『アナと雪の女王』など近年のディズニー映画が好きな女性が見て、”メッセージ”に共感することは出来ないはずです。だって、アナ雪と言ってることが間逆なんだからね!なんとなく綺麗だからって本作を褒めんなよ!子供の頃にプリンセスに憧れた気持ちなんて捨てちまえ!水と油だからよ!

現代人は現代を生きようとしなくてはいけないんですよ。『風立ちぬ』の「風が吹いてきた。生きようとしなくてはいけない」という詩の翻訳には普遍性があります。旧時代のヒロイン像なんて、今の時代には合わないんだから、それはそれとして楽しんでくださいね。影響はされないように。

まとめ

なぜディズニーは受け身のヒロインを捨てたのか。時代に適さなくなったからです。男女平等社会では、王子様を待っているだけのヒロインなんて受けないんですよ。だから強いヒロインが登場する作品を制作するようになったんです。
『眠れる森の美女』に代表される古いヒロイン像なんて、過去のものとして受け止めなければいけないんですからね。チャップリンの映画みたいに、今見ても影響をうけるような普遍性はありませんから。ディズニーの芸術的なアニメーションと綺麗なお話に感動するのが、正しい楽しみ方です。
見て損はしませんよ。絶対にしません。素晴らしい映画です。昔のディズニー映画はだいたい凄すぎる作品ですから、他作も見てもらいたい。でも、子どもに見せるのはちょっと問題あるかも知れないです。アナ雪とラプンツェルを見せるべきだと思います。

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