『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

16年ぶりに製作された大人気SFシリーズの第四作目であり、ストーリー上の序章にあたる。旧三部先で悪役であったダースベイダーの幼少期を描く。今作からジョージ・ルーカスが再びメガホンを取っている。

あらすじ

スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』のあらすじを紹介します。

遠い昔、はるか彼方の銀河系で……。
ジェダイ・マスターのクワイ=ガン・ジン(リーアム・ニーソン)と弟子のオビ=ワン・ケノービ(ユアン・マクレガー)は銀河共和国の元老院からの依頼で惑星ナブーにやってきていた。関税率をめぐる紛争で通商連合が惑星ナブーを包囲しており、それを解決するための話し合いの席を設けるのが目的であったが、通商連合の襲撃にあってしまう。道中出会ったナブーの現住種族グンカンの若者ジャー・ジャー・ビンクスの助けを得て、二人は武力侵攻を開始する通商連合からナブー元首のアミダラ女王(ナタリー・ポートマン)を救いだすと、首都惑星コンサルトに連れ出そうとする。しかし宇宙船が破損してしまい、修理のために砂漠の惑星タトゥイーンに降り立つことになる。そこで出会ったのは奴隷少年のアナキン・スカイウォーカーであった。クワイ=ガンはアナキンから強大なフォースを感じ取ると、ポッドレースの賭けで船のパーツと共に彼を自由の身にして、ジェダイの騎士にするべく連れていくことを決める。

ようやくコンサルトに着くとアミダラはナブーの解放を議会に訴えるが、腐敗した議会はナブーを救う手段にはならなかった。焦燥したアミダラは国民を救うためナブーへの帰還を決意、クワイ=ガンとオビ=ワン、アナキンも同行することなる。通商連合に占領されていたナブーだが、グンカンの助けやアナキンの活躍もあって徐々に形成を覆していく。しかしジェダイの二人の前にはシスの暗黒卿ダース・モールが立ちはだかるのだった……。

評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★☆☆☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1999年7月10日
  • 上映時間:133分
  • ジャンル:SF
  • 監督:ジョージ・ルーカス
  • キャスト:リーアム・ニーソン、ユアン・マクレガー、ナタリー・ポートマン、ジェイク・ロイド、イアン・マクダーミド etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

父性の不在

旧三部作の物語は父と子の物語であったと言える。父親に憧れ、敵対し、和解するまでの物語である。ところが新三部作の主人公であり未来のダース・ベイダーであるアナキン・スカイウォーカーには父親が存在しない。母親のシミ曰く妊娠するような覚えすらなく、キリストを匂わせるような設定である。さらに今作ではそれを強調するかのように、クワイ=ガン・ジンの死が描かれる。クワイ=ガンはアナキンにとっては自分の世界を変えてくれた恩人であり、同時に共に過ごした時間は短いものの父のような存在でもあった。そんな彼の死はアナキンの父性の不在を強調するような出来事として理解できる。父性の不在とそれに呼応する母性への執着。これが今後の展開への伏線として張られているのだ。

ジャー・ジャー・ビンクスの役割

今作がSWファンの間での人気が低いことの一番の理由はジャー・ジャー・ビンクスの存在である。底抜けに陽気でドジな彼の性格が、作品のイメージにそぐわないとのことだ。しかし彼はトリックスターとしてその役割を十分果たしている。トリックスターとは元来ユングが提唱した元型の一つであり、簡単に言ってしまうと愚鈍で反秩序的なキャラクターを差す。ジャージャーは愚かさ故に集落を追放された上、ジェダイの騎士を連れて帰るという掟破りまでやってのける。しかし彼の存在があったからこそグンカンとナブーは和解まで辿り着いたのだ。彼には古い秩序を壊し、新しい秩序を作るという重要な役割が与えられている(それ故に後に大きな失敗を犯すことになるが)。そしてそれは、もはや神話にまでなってしまった旧三部作を乗り越え、新しいサーガを始めるために必要な役割でもあった。

まとめ

16年ぶりの新作、しかも全ての始まりの物語というまさに待望の作品であったが、ファンの評判は概ね悪い。それは前述のジャー・ジャーによる所が大きいがそれには反論したい。それならばむしろ単調かつ冗長なポッドレースの方を責めるべきだ。一作目のスター・デストロイヤー破壊作戦を彷彿される演出で、CGの映像技術にドラマ性が全く追いついていない。

だが個人的には全体的によく出来ていると思う。少し話を詰め込みすぎの感はあるが、新たな物語の始まりとしては及第点だ。新登場のキャラクターの造形もユニークで、特にダース・モールとそのライトセーバーの形状の存在感はシリーズ通してもかなりのものだし、緩急つけた戦闘シーンは演出も見事。

Amazon 映画『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』の商品を見てみる

関連作品