『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

大人気SFシリーズの第二作目。前作から三年後の銀河系を舞台に反乱軍と帝国軍、ジェダイとシスの熾烈な戦いを描く。前作監督のジョージ・ルーカスが製作総指揮を務める。

あらすじ

スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』のあらすじを紹介します。

ルーク・スカイウォーカー(マーク・ハミル)たちの活躍で反乱軍がデス・スターを破壊してから3年後、反乱軍は氷の惑星ホスに密かに基地を築き、帝国軍の索敵から逃れていた。しかし帝国軍のドロイドによって基地の存在がバレると、ホスを舞台に帝国軍との激しい戦闘が繰り広げられる。ミレニアム・ファルコンの修理をしていたハン・ソロ(ハリソン・フォード)とチューバッカは、レイア(キャリー・フィッシャー)とC3POを乗せてホセを脱出。敵の攻撃を躱しつつ、ソロの旧友のランドが仕切る惑星ベスピンへと向かう。

一方でルークは亡きオビ=ワンの霊体から、ジェダイマスターのヨーダに会うよう指示される。ヨーダの住む沼の惑星ダゴバへとR2D2と共に向かうルークだが、そこで出会ったヨーダは小柄な緑色の老人であった。オビ=ワンの説得もあり修行は始まるが、フォースの力を信じきれないルークは思うように修行の成果を得られない。それどころか己のフォースの暗黒面に直面し戦慄するのだった。

同時期ベスピンへと到着したソロたちはランドの厚い歓迎を受けていたが、この惑星にもすでにダースベイダーの手が回っていた。ランドと取引をしたベイダーはソロたちを捕縛すると、ソロをカーボンフリーズにかけて、レイアを連行する。二人の危機を察したルークはヨーダの静止を振り切って二人の救出に向かうが、ダースベイダーに行く手を阻まれる。激闘の末に片腕を失ったルークに、ダースベイダーは自分がルークの父であることを伝えるのだった……。

評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★★

作品概要

  • 公開日:1980年6月
  • 上映時間:124分
  • ジャンル:SF
  • 監督:アービン・カーシュナー
  • キャスト:マーク・ハミル、ハリソン・フォード、キャリー・フィッシャー、ビリー・ディー・ウィリアムズ、アンソニー・ダニエルズ etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

スターウォーズの神話性

オビ=ワンと出会ってからのルークにとって、父親とは偉大なジェダイの騎士であり、自分が目標とすべき存在であった。それが今作のラストでは自分が倒さなければならない存在として立ちはだかる。これは父親殺しのエディプス神話と、フロイトが提唱したエディプスコンプレックスを思わせるストーリーだ。そこにスターウォーズがしばしば神話に例えられる由縁がある。しかしここで疑問となるのが、エディプスにおける母親にあたる存在が何かという点である。フロイト曰く男児は母親に近親相姦的感情を抱くという。実はスターウォーズにもきちんと近親相姦要素も含まれてはいるのだがここではそれは置いておくとして、今作において母親に当たるのはフォースではないだろうか。フォースを求めるが故に、初めはジェダイの騎士としての父親に同一化を試み、ダースベイダーとしての父親を排除しようとし、そして腕を切り落とされる(去勢)。こうしてみるとスターウォーズが如何に丁寧にエディプスコンプレックスをなぞっているかが良く分かる。そしてフォースを母親に据えることで、よりオリジナリティ溢れるスピリチュアルな神話へと昇華しているのだ。

魅力的な効果音

『スターウォーズ』の大きな魅力の一つがキャラクターの造形にあることは間違いない。だが彼らの発する「音」も忘れてはいけない。ダースベイダーの呼吸音に、R2D2の電子音はファンならずともすぐに頭の中で再生されるだろう。チューバッカの呻き声は見事に喜怒哀楽を表現しており、ハン・ソロとの掛け合いも実に自然に聞こえる。或いはライトセイバーの起動音なども実に印象的だ。こういった効果音が独自の世界観を構築していることにも是非注目して欲しい。シリーズ通して効果音を担当したベン・バートは一作目でアカデミー賞特別業績賞を受賞している。

まとめ

今となっては作品を見ていない人でも、ダースベイダーが父親であることぐらいは知っているだろう。だが何も知らない当時の観客が受けた衝撃は計り知れない。そして本シリーズのストーリーに一層の深みが増したターニングポイントだ。またマスターヨーダやダーク・シディアスといったシリーズの重要人物が初めて登場したことも忘れてはいけない。まさにスターウォーズの世界が一気に広がった作品だと言える。

演出面で言うと惑星ダゴバの描写は見事だし、何よりライトセイバーでのアクションがかなり派手になっているのは大きな見所だ。恋愛描写も前作に比べれば幾分マシだ。しかしながら次へのつなぎの回となっているせいか、ストーリーの密度がやや薄いのは気になる。ホセでの戦闘や、ミレニアム・ファルコンの逃亡など本筋とはやや離れた所にだいぶ時間を割いておりバランスに欠ける。

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