映画『トガニ 幼き瞳の告発』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「トガニ 幼き瞳の告発」のネタバレあらすじ結末

トガニ 幼き瞳の告発の概要:聴覚障害のある子供たちを相手に、学校の校長らが日常的に虐待や性的暴行を行っていた事実を暴き、裁判で闘う衝撃の実話。この映画の公開後、「トガニ法」なる法律が出来るなど、強い社会的メッセージを持った作品である。

トガニ 幼き瞳の告発の作品概要

トガニ 幼き瞳の告発

製作年:2011年
上映時間:125分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ファン・ドンヒョク
キャスト:コン・ユ、チョン・ユミ、キム・ヒョンス、チョン・インソ etc

トガニ 幼き瞳の告発の登場人物(キャスト)

カン・イノ(コン・ユ)
ムジン市にある聴覚障害者の学校・慈愛学園に新しく美術教師としてやって来た男。妻に先立たれ、体の弱い娘を母に預けソウルから単身赴任してきた。生徒たちの異常な雰囲気に気づき、学校に対する不信感を抱く。
ソ・ユジン(チョン・ユミ)
ムジン市の人権センターで働く勝気な女性。車の修理工場で偶然イノと知り合い、その後共に子供たちを守っていく。
キム・ヨンドゥ(キム・ヒョンス)
慈愛学園の女子生徒で、暴行の被害者。両親はいない。幼いころ耳が聞こえなくなったが、音楽は聞こえる。
チン・ユリ(チョン・インソ)
慈愛学園の女子生徒で暴行の被害者。事件当時13歳だが、精神年齢は8歳で食欲が強く、常に何か食べている。親は知的障害者。
チョン・ミンス(ペク・スンファン)
慈愛学園の男子生徒で暴行の被害者。事件が明らかになる少し前に弟を亡くしている。父親は精神障害者で母親は行方不明。
校長 / 行政室長(チャン・グァン)
慈愛学園の校長と行政室長は瓜二つの双子(一人二役)であり、金に物を言わせ田舎のムジン市でやりたい放題やっている。
パク・ポヒョン(キム・ミンサン)
慈愛学園の教師で暴行の加害者。ミンスとミンスの弟を自宅へ連れ込み性的暴行をする。学校でも日常的にミンスに対して暴行を加えている。

トガニ 幼き瞳の告発のネタバレあらすじ

映画『トガニ 幼き瞳の告発』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

トガニ 幼き瞳の告発のあらすじ【起】

妻に先立たれたカン・イノは体の弱い娘・ソルを母親に預け、一人ソウルから働きに出てきた。ムジン(霧津)市は霧が多くどこか不穏な空気が漂っている。

早朝、一人の少年が電車にはねられる。

視界が悪く、誤ってうさぎを轢いてしまったイノは車の修理工場へ行き、そこで酔っぱらって朝帰りのユジンと出会う。ユジンは地元の人権センターの幹事をしているという。

赴任先の慈愛学園へ着き、校長室での挨拶を終えた帰り際、校長の双子の弟である行政室長から、職に就くために5000万ウォンを要求される。表向きには発展基金という名目である。

美術教師として授業を始めるが、遅れてきた男子生徒・ミンスの顔には大きなあざがあるなど、子供たちの妙な雰囲気に違和感を覚える。

夜、仕事を終え帰ろうとすると上の階から少女の喚き声のようなものが聞こえ、女子トイレの扉を開けようとすると、警備員が現れ止められてしまう。

別の日、イノは女子生徒・ユリに袖を掴まれ、怪しい地下室の前へと連れて行かれる。その部屋に入ると、生活指導の女教師・ユン・ジャエが女子生徒・ヨンドゥの頭を洗濯機へ何度も沈めていた。慌てて止めに入り、イノは先日知り合ったユジンへ連絡し、ヨンドゥを保護する。

トガニ 幼き瞳の告発のあらすじ【承】

病院へ連れて行かれたヨンドゥは、校長から性的暴行を受け、被害者も加害者も他にもいると告白した。通報した生徒は警察から追い返され、暴行を受けたという。

ヨンドゥは事件当日のことを手話で話し始め、イノがユジンら人権センターの職員へ通訳している。ヨンドゥの話で、あの夜イノが聞いた喚き声はヨンドゥが校長に襲われかけていた時の声だったと知る。そして、ユリも性的暴行を受けていたことなど、痛々しい事実が明らかになっていく。

ミンスも保護されテレビカメラの前で全てを話し、そのインタビューが全国に放送された。ミンスの話によると、弟は学園の男性教師・パクに暴行された後電車にはねられ亡くなったのだ。

地元警察も動かざるを得なくなり、校長・行政室長・パクの3人が逮捕された。

校長らには前官礼遇(判事や検事が退官後開業して弁護士になった場合、その弁護士をなるべく勝たせるという韓国の風習)の弁護士がつけられた。

イノは学校をクビになり、訴えたことを後悔しているかとユジンに聞かれるが答えられない。

裁判は進み、校長らは被害者の親へ示談を持ちかけるという。ユリとミンスの親は知的障害・精神障害を持っている。

トガニ 幼き瞳の告発のあらすじ【転】

イノは母へ裁判をしていることも仕事がクビになったことも伝えられずにいたが、裁判所へ母が来ていた。自分の娘よりその子供が大切かと問い詰められるが、ソルにとっていい父親になるためにここで諦めないと自分に言い聞かせるように言うのだった。

ヨンドゥが証言台に立っている。弁護士からの意地悪な尋問に見事に答えている。音楽が聞こえたという証言が嘘でないことも証明して見せ、傍聴席のみんなも誇らしげである。

その夜、証言の練習をしたいというミンスに対し、イノは証言ができなくなったと告げる。ミンスの祖母が示談を受け入れたのだ。ミンスは悔しくて涙が止まらない。

さらなる証拠を掴もうとイノとユジンが校長室を捜索しに行くと、監視カメラを発見する。そこには確かに暴行の映像が残っていた。

その映像を検事へ渡すが、裁判で流すことはできないので直接裁判官へ渡すという。イノもユジンもこれだけの物的証拠があれば確実に勝てると確信していた。

しかし、判決の日。3人へ言い渡された刑はあまりにも軽いものだった。法廷内は荒れ、イノは呆然と立ち尽くす。

トガニ 幼き瞳の告発のあらすじ【結】

校長らは担当弁護士とお祝いをしている。弁護士によると、判事は弁護士と同窓生であり、検事は昇進の話ですぐに寝返ったという。

ユジンに子供たちを任せイノは町から去る。しかし、ソウルへの帰り途中、ミンスがパクの所へ行き復讐するつもりだと連絡を受け、イノは急いで引き返す。

ミンスは暗く雨の降る線路の上でパクの腹をナイフで刺す。怒ったパクはミンスを殴るが、ミンスも抵抗し二人は揉み合いになる。そこへイノとユジンも到着するが、すぐそこまで電車が来ていた。

ミンスの遺影が掲げられ、裁判所の目の前に葬式会場が出来ている。抗議のために被害者の味方の人々が道を占拠しており、武装した警察もいる。

判事を乗せた車が出てくると、皆一斉に卵を投げつける。それを警察が制止し、水を放出する。混乱状態の中で、イノはミンスの遺影を持ち、繰り返し叫び続ける。「この子の名前はミンスといいます。話すことも聞くこともできません」「忘れないで」と。

1年後、イノはソウルに戻っている。ユジンからメールが届き、控訴が棄却になった件、しかし、子供の世話人が来てくれ、子供たちのための環境が整ってきたことなどが知らされる。

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