『となりのトトロ』あらすじ&ネタバレ考察・ストーリー解説

スタジオジブリ制作、宮崎駿監督の長編アニメーション作品。田舎へ引っ越してきた草壁一家のサツキ、メイ姉妹と、不思議な生き物トトロとの交流を描く。昭和30年代の日本を舞台にしたファンタジー。

あらすじ

となりのトトロ』のあらすじを紹介します。

山、畑、川、木々に囲まれた田舎へと引っ越してきた草壁一家。大学で講師として考古学を教えるお父さん、小学校に通うしっかり者の姉サツキ、好奇心旺盛な妹のメイ、そして病気で入院中のお母さんの4人家族である。木のトンネルを抜けるとそこにはボロボロの一軒家、草壁家の新居が。今にも崩れそうな柱を目にしてサツキとメイは落ち込むどころか、お化け屋敷だと喜び庭を駆け回る。家のそばの林からそびえ立つ大きな楠や、部屋の中に何故かドングリが落ちていることで姉妹のテンションはますます上がっていく。引っ越し作業のお手伝いとして外から勝手口のドアを開けると、大量の黒いなにかが部屋の奥へと引っ込んでいく光景を目の当たりにする。お父さんにそのことを話すとそれは絵本に出てくる”まっくろくろすけ”だと言われ、さらにその正体はススワタリであると隣に住むおばあちゃんにより判明した。おばあちゃんの孫でありサツキと同級生のカンタに「お化け屋敷」とからかわれながらも、新しい生活が始まったのだった。

時には家族でお母さんのお見舞いに行きつつ、サツキは小学校へ通う。その間メイは一人、庭で遊んでいた。見る物全てに反応しはしゃぐメイの前に、白く小さいのと青く中くらいの生き物が現れる。当然のごとく追いかけるメイに対し、必死で逃げる生き物たち。楠の幹の間にある穴に逃げ込むのを見たメイは、勢い余ってその穴に転がり落ちてしまう。そこに住んでいたのはとても大きな体を持ち、大きな唸り声をあげる生き物だった。その唸り声からメイはこの生き物がトトロという名前であると分かり、懐く。そのうちトトロの眠気に誘われ、メイもゆっくりと眠りについてしまった。先程出会った中トトロと小トトロが、その様子を静かに見守っていた。

小学校から帰宅したサツキは、どこにも見当たらないメイを探しに行きそして林の中で眠っているのを発見した。トトロに出会ったというメイの話に半信半疑だったサツキとお父さんだが、メイの態度は真剣。お父さんはメイに、それはこの塚森の主であり、出会えたのはとても運が良いことだと話す。私も会いたいと願うサツキにも、いつも出会えるとは限らないから運が良ければと説明する。また、この楠を気に入ったことがあの家に住む決め手になったことを明かし、3人は楠に向けてお礼を言うのだった。
その日をきっかけに、サツキとメイはトトロといくつもの不思議な体験をし、交流を深めていく…。

評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:1988年4月16日
  • 上映時間:88分
  • ジャンル:ファンタジー
  • 監督:宮崎駿
  • キャスト:日高のり子、坂本千夏、糸井重里、島本須美、北林谷栄 etc…

ネタバレ考察・ストーリー解説

『となりのトトロ』について、2つ考察・解説します。※ネタバレあり

トトロの名前の由来

メイが初めてトトロと出会ったのを話した時、サツキは「それって絵本に出てきたトロルのこと?」と返します。トロルとは北欧の妖精で架空の存在なため、この時点でサツキはあまりメイの話を信じていません。しかしそのトロルであると肯定しつつもメイはトトロと呼びます。これはトトロ自身がそう言ったと信じているのもあるし、メイが舌ったらずでうまくトロルと発音できなかったからです。「おたまじゃくし」を「おじゃまたくし」、「とうもろこし」を「とうもころし」と言い間違えてしまうのもそのせいではないかと思います。このエピソードは宮崎駿監督の知り合いの舌ったらずな女の子が、「所沢」を「ととろざわ」と言っていたのがモデルであり由来だそうです。

メイが一人で病院に向かったのは何故?

お母さんの退院が伸びたことでケンカをしてしまうサツキとメイ。退院が伸びるなんて嫌だと我儘をぶつけ、寂しくて泣き叫ぶメイに対しサツキはいつも通り冷静に受け入れようとしています。しかし寂しいのはサツキももちろん一緒。お母さんのことを思い、おばあちゃんの前で声をあげて泣いてしまいます。それを見たメイは、お姉ちゃんも同じ気持ちであることに気づくのです。お姉ちゃんのため、お母さんに元気になって欲しいためにメイは一人でとうもろこしを届けに駆け出すのです。メイの優しさ、頭より先に体が動いてしまう行動力が発揮された瞬間です。

まとめ

ジブリ作品の中で最も有名なものの一つであり、今なお絶大な人気を誇る長編アニメーションです。特に『となりのトトロ』は一度見たら忘れられないインパクトがあると思います。まっくろくろすけ、ネコバス、トトロという不思議な生き物たちを可愛く、どこか少し不気味に描く絶妙さが要因となっている気がします。他のエピソードは忘れてしまっても、サツキとメイがトトロと触れ合っている時やネコバスに乗るシーンなどは鮮明に覚えていたりするのです。そしてもう一つの魅力は人物描写です。これは幼い頃にはよく分からない場面が多いし、キャラクターにばかり目がいってしまうのであまり印象には残りません。しかし大人になってから鑑賞してみると、何故そういう行動を取ったのか、何を思っているのかが伝わってきて感情移入できるのです。代表的なのは気になるサツキに意地悪をしてしまう、本当は優しいカンタ。それにいつもしっかり者のサツキがお母さんの前でだけ甘えたり、病気のことで泣いてしまう姿にようやく小学生らしさを感じ、自分がサツキより年上になったことを分からせてくれます…。それぐらい、『となりのトトロ』は子どもと大人で見た印象が違うのです。老若男女に愛される、素晴らしい作品です。

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