映画『山の焚火』のネタバレあらすじ結末 | MIHOシネマ

「山の焚火」のネタバレあらすじ結末

山の焚火の概要:人里離れたアルプスの山腹に住む家族。社会から孤立し、山岳民としての生活を送る彼らのダイアローグ。やがて、娘と息子が禁断の関係に至る。ギリシャ悲劇を題材にした感動的な名作。

山の焚火の作品概要

山の焚火

公開日:1985年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:フレディ・M・ムーラー
キャスト:ヨハンナ・リーア、トーマス・ノック、ロルフ・イリック、ドロテア・モリッツ etc

山の焚火の登場人物(キャスト)

ベッリ(ヨハンナ・リーア)
アルプスの山腹に住む娘。学校を退学し、家族との生活を送る。教師を目指し、弟に勉強を教える。弟と体の関係を持ち、妊娠してしまう。美しく、学のある少女。
弟(トーマス・ノック)
アルプスの山腹に住む少年。耳が聞こえず、癇癪持ち。学校へは行かずに、家で父の手伝いをしている。石を積み上げて、塔のようなものを作ることに夢中になる。姉を性的な目で見ていて、体の関係を持つ。純粋な少年。
父(ロルフ・イリッグ)
アルプスの山腹に住む男。癇癪持ち。息子と娘の関係を知り、怒り狂って二人を撃ち殺そうとする。自らに発砲して死んでしまう。怒り出すと誰にも止められない。
母(ドロテア・モリッツ)
アルプスの山腹に住む女。息子と娘の関係を知るが、優しくそれを受け入れる。父の死を目の当たりにし、ショック死してしまう。心配性。

山の焚火のネタバレあらすじ

映画『山の焚火』のあらすじを結末まで解説しています。この先、ネタバレ含んでいるためご注意ください。

山の焚火のあらすじ【起】

スイスのアルプスの山腹に住む家族。彼らは世間から離れ、閉塞的な生活を送っている。しかし、自然に囲まれた生活を楽しんでもいた。姉のベッリと弟は学校へは行かず、山地で仕事をする父親の手伝いをしている。ベッリは将来教師になりたいと思っている。弟は耳が聞こえず癇癪持ちで、時々奇妙な行動をとることがあった。

嵐がやってくる。弟は急にパニックになり、穴を掘り始める。それをベッリが見つけ、優しく抱きしめて家へと連れ戻す。

聖霊降臨祭のために一張羅を着た家族は、谷を一つはさんだ母親の実家へと向かう。ベッリが祖母に母親のことを尋ねる。母は弟が生まれる前までは元気な普通の女だった。しかし、弟が生まれてから鬱っぽくなってしまった。弟のせいなのかと尋ねるベッリだが、誰のせいでもないと祖母は答える。弟が3歳になったとき、医者に耳が聞こえないと診断された。そのことを母親は引きずっていると祖母は言う。ベッリが学校を退学するときも、祖母は反対したのだと語る。

山の焚火のあらすじ【承】

豚と戯れる弟。それを見て、理解できないと言う祖母。ベッリは、耳を塞いでと祖母に言う。弟は同じように耳が聞こえないし、それが普通なのだと祖母に訴えかける。学がないから分からないと答える祖母はどこか不機嫌。ベッリは祖母に、仕事をしているときは普通の大人の男で、極端な二面性を持っているだけなのだと弟をかばう。

母の実家から家に戻ったベッリと弟。再びいつもの生活に戻る。弟はベッリに勉強を教えてもらい、ベッリは読書に耽る。そんなある日、弟が傘を持って暴れ出して家畜の牛を追いかけ回していた。父は病院へ連れて行こうかと言うが、そういう年頃なのだと母親がなだめる。

弟は拾い集めた石を積み上げて何かを作っていた。それを見て母親は、父親に似てきたと言う。

ある日、父が芝刈り機で芝を刈り、ベッリと弟が鎌で草を刈っていた。父の休憩中、芝刈り機を使って芝を刈り始めた弟。しかし、途中で動かなくなってしまう。すると怒り出し、芝刈り機を殴り始める。それを見つけた父親は弟に止めろと叫ぶ。しかし、弟は芝刈り機を崖の上から落としてしまう。

山の焚火のあらすじ【転】

母親はマリア様にお祈りをしている。弟は芝刈り機の一件で、山上の山小屋へと逃げ込んでいた。しかも弟は父の家からパンと道具を盗んでいたのだ。

弟は岩を砕き、それを積み上げるという行動を一日中していた。そこへ心配していたベッリが訪れる。二人はそこで焚火をする。

火の近くに布団を持ち込み、二人はそこで一夜を過ごすことにする。その夜、二人はいつのまにか同じ布団で添い寝をはじめ、性行為に至ってしまう。弟はベッリのことを性的な目で覗き見することがあったのだ。

家へと戻ったベッリは、何事もなかったかのように家の手伝いをする。弟も石を積むことに夢中になっている。しかし、その後も二人は何度も焚火をしてはそこに布団を敷いて愛し合っていた。

ある雨の日、父が弟のもとを訪れる。弟は父の姿を見ると、たまらずに抱きつく。父もそれを優しく受け入れ、弟は家へと戻ることになる。

いつもの仕事に戻った弟。当然ベッリと弟の関係は秘密の関係だった。しかし、ベッリにつわりがきてしまう。

山の焚火のあらすじ【結】

ベッリは弟を避けるようになっていた。何度も部屋を訪れたり、近づいてくる弟を拒むようになったのだ。それは、両親にバレてしまうことへの不安からでもあった。

ある日、弟がいなくなってしまう。また山に行ったのだろうと言う父親に対し。どうか無事でいて下さいと祈り心配する母親。ベッリは山小屋へと逃げた弟のもとへとこっそり訪れていた。

弟も家に戻り。季節は冬になった。ベッリは膨らんでいくお腹を隠しきれなくなり、ついに母親に妊娠したことを告白する。母親は、ずっと前から知っていたと言ってベッリを優しく抱き寄せる。

父が妊娠の事実を知る。父親は怒り出し、銃を持ってベッリと弟を殺すと騒ぎ出す。暴れる父を弟が抑え、もみ合っているうちに父が自分に向けて発砲してしまう。死んだ父を見て、母もショックで死んでしまう。

部屋中に蝋燭の火を灯し、父と母をベッドに寝かせるベッリと弟。ベッリは悲しみに耐えきれず、泣き出してしまう。

ひと段落し、棺に父と母を入れて庭に埋めたベッリと弟は。二人は部屋の中からそれを眺めるのだった。

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