『横道世之介』あらすじ感想とネタバレ映画批評・評価

横道世之介の概要:2013年公開の日本映画。原作は吉田修一の同名小説で第23回柴田錬三郎賞を受賞した作品である。主演を高良健吾が演じる話題作。

横道世之介

横道世之介 あらすじ

映画『横道世之介』のあらすじを紹介します。

横道世之介(高良健吾)は長崎県生まれの18歳、ぼーっとしたのほほん系で少々図々しくお人好しである。
彼は東京の法政大学に通うため上京、東久留米で新生活をスタートさせる。
入学してすぐ友人に恵まれ、可愛い子たちと知り合い楽しい大学生活をスタートさせる世之介。
声をかければその親しみやすさから友人ができやすい世之介は、都心の大学でサンバサークルの活動をし、ホテルでアルバイトをし、片瀬千春という美しい女性に恋をしたりもする。

しかし人生で一番の出会いといえば与謝野祥子(吉高由里子)であろう。
社長令嬢である祥子とは自動車教習所で出会う、住む世界が違うながらも明るく前向きな翔子は世之介に一方的に恋心を抱き押しかける。
可愛らしく奔放な翔子に世之介も惹かれていくのである。
様々な時間を経て2人は特別な関係になっていく。

世之介が35歳になったとき、彼はこの世を去ってしまう。
彼と一緒に80年代の青春時代を共に過ごしてきた人間が、彼がいなくなってしまった世界でキラキラした思い出をそれぞれ思い出す。
そこにはそれぞれの暖かい思い出が溢れているのであった。

横道世之介 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

作品概要

  • 公開日:2012年/li>
  • 上映時間:92分
  • ジャンル:ヒューマンドラマ
  • 監督:沖田修一
  • キャスト:高良健吾、吉高由里子、池松壮亮、伊藤歩 etc

横道世之介 批評 ※ネタバレ

映画『横道世之介』について、4つ感想批評です。※ネタバレあり

少々勇気のいる鑑賞時間

映画は2時間が1番見やすいと思っている人間にとって、2時間40分は大冒険である。
夜や疲れている時などは絶対に選びたくない時間であるし、土日と言えど3時間近い映画をわざわざ選択するだろうか。
見てみるともちろん納得のいく作品ではあるが、もう少し削ることが出来ればさらに見るチャンスを持つことができる人も増えるはず。

当たり前の日常が幸せだと思うことができる

この作品は特別波があるわけではない。
大きなイベントや一大事が起こるわけでもなく、世之介という平凡な男が周囲の人々を少々幸せにし、友人とふざけ、恋をし、毎日がキラキラしていて見ていて非常に羨ましくなる。
自分の周りに世之介のような男がいたら、いや、もしかしたら自分にもいたかもしれない、そんな風にのんびりとした映画を見ながら忘れていたはずの昔のことをゆっくり思い出しながら楽しむことができる特別な映画である。

ぴったりのキャスティング

世之介の何とも掴みどころがない役どころは難しそうだが、高良し健吾が絶妙である。
表情といい、仕草といい原作を読んでいなくても映画に溶け込みマッチしているのが伝わってくる。
さらに吉高由里子の祥子役がこの作品には欠かせない役柄である。
最初はその話し方や態度に違和感を覚えるような演技であったが、それは物語の中盤で解決される。
その違和感が解決されると吉高由里子の魅力が存分に発揮されるのである。
明るく可、愛らしく、ハキハキした彼女の魅力的な演技がキラキラして見える。

物語のモデルについて

この世之介のモデルが新大久保の人身事故の被害者であることを知った。
本当の話であるから仕方ないとは言えあまりに前半がキラキラしていたから、ショックだった人も多いのでは。
敢えて物語から外して欲しかったとさえ思ってしまう。

横道世之介 感想まとめ

近年まれに見る良質な日本映画である。
俳優陣も今をトキメク若手実力派ばかりが集結し、見ごたえたっぷり。
最初から最後までほんわかし、最高の優しさがあり、キラキラした何気ない日常を送った学生時代の世之介を心から引き離すことができない。
後半部分の亡くなるという現実があるからこそ、実はこの前半部分が輝いて見えているもかも知れない。
もう1度見たいようで、もう1度見たくない不思議な映画というものがあるように思う。
最初の感動や感覚を失くしたくないと思ってしまうお気に入りの1本。
見た人の多くがこの魅力に取り憑かれてしまうのも無理はない作品である。
意外にも良かった映画というのがあるが、本作はそのたぐいである。
何気なく鑑賞したらラッキーだった、そんな映画なのだ。

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