映画『ジヌよさらば かむろば村へ』あらすじネタバレ結末と感想

ジヌよさらば かむろば村への概要:2015年の日本映画。脚本・監督を松尾スズキが担当、都会から過疎化の進むかむろば村へやってきた青年がジヌ(金)を使わずに村で生きていこうとするコメディ作品である。

ジヌよさらば かむろば村へ あらすじネタバレ

ジヌよさらば かむろば村へ
映画『ジヌよさらば かむろば村へ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

ジヌよさらば かむろば村へ あらすじ【起・承】

かむろば村行きのバス停に着いた高見武晴(松田龍平)。
そこにはチンピラの青木と、村の娘青葉(二階堂ふみ)もいた。
バスが来た。
中から出てきたのは迎えに来た村長の与三郎(阿部サダオ)。
東北なまりの酷い男で荷物を車の中に雑に投げ込む乱暴なところもあるが、優しい男である。
村までの道、カメラでこちらの写真を撮るなかぬっさん(西田敏行)を見かけた。
彼はこの村の神だと言う。

村に着くと商店街の中から与三郎の妻・亜希子(松たか子)が出てきてくれた。
その後買い取ったぼろ屋に連れて行ってもらい、与三郎から村のことを説明してもらう。
その中で与三郎はタケが携帯を持っていないことに驚愕した。
しかしタケは金(ジヌ)を使わない生活をするため、携帯はもちろん、電気もガスも水も使うつもりは無いと言う。

何故タケはジヌを使いたくないのか?
東京で銀行に勤めていたタケは、融資を断られ散々な人生を送らされた顧客を多く見て、それ以来金を見るとアレルギーが出るようになってしまったという。
しかし到着した夜は雨。
あまりの寒さに枝を切って薪にしようとしたタケ。
その無茶な様子を見に来た与三郎となかぬっさんに助けられ、暖をとってもらう。

初めての稲作の日も、タケは田植え機を買わないと言い張り手作業を選ぶ。
しかしそのことでまた村人に助けてもらう。
雨のせいで風邪をひいたタケを優しく気遣ってくれるのもまた村民である。

ある日ごみの分別をしていた与三郎たちは、分別を全くしていないタケのゴミを片付けていた。
するとそこから600万以上も入っている通帳を見つけた。
すぐさま返しに行き、怒る亜希子だった。
丁度そこにやってきたのが青葉だ。
彼女は通帳を捨てたことを知っていた、そしてタケとキスをしたがその気になったタケを拒絶し帰っていく。

ジヌよさらば かむろば村へ あらすじ【転・結】

タケは亜希子の計らいで与三郎と亜希子の商店でバイトをしていた。
ある日、彼が食料の配達に行った旅館。
その旅館の女将奈津には息子の進がいた。
しかし驚くことに与三郎に顔がそっくりなのだ。

別の日、タケの家の急に青葉が来た。
そして休む間もなく、この間のキスのことを責めにチンピラの青木が来るから逃げろと言う。
青葉はゆするため、しっかり写真を撮っていたのだ。
彼女の言う通り青木が到着し、写真をネタに銀行から金を降ろすよう言われる。

言われるがまま銀行で金を降ろそうとするタケを、与三郎の店で働いているいそ子(片桐はいり)が見つけ急いで与三郎に電話する。
事態を聞きつけ急いできた与三郎に、青木はボコボコにされる。
与三郎は強かったのだ。
その間に青葉はパーパードライバーのタケを村のマイクロバスに乗せ運転させる。
そして東京に向へと言うのだ。
だが運転経験のほぼないタケは事故ってしまった。

夢の中。
死んだのかどうなのか、山間の露天風呂で奈津となかぬっさんと三人で入っているタケ。
そこで進が本当に与三郎の子供なのか聞く。
すると答えはyes。
断れない与三郎に産みたいと頼んだと言うのだ。

目を開けると病室だった。
事故から2週間たち、目の前には青葉もいる。
彼女は無事だった、しかしおでこに傷をつけてしまったタケは責任とって結婚しようと思う。

村の唯一のバスは大破。
与三郎たちは頭を悩ませていた。
中古のバスを購入するのにも200万はかかると言うのだ。
そこへ入って来たのがタケだった。
手には300万持っている。
そしてこれをバス購入に使ってほしいという。
100万円は立て替えてもらった入院費だと。
バスの名前を付ける権利を買うという形で金を受け取った与三郎。
ところが家に帰ると青葉が金と共に消えていた。

バスの名前が発表される日。
マスコミも注目しTVで村が流れると、それを見た多治見(松尾スズキ)がやってくる。
彼は与三郎に足をダメにされ恨んでいた。
そして亜希子に近づくなどしてきたのである。
与三郎はここに来る前は警察官だった、多治見はそのとき逮捕したヤクザなのだ。

亜希子を拉致した多治見は与三郎の評判を落とそうと必死だ。
しかしたまたま与三郎と口論になった青木は警察に駆け込み、そのまま御用となる。

奈津の旅館の板前に勝男という男がいる。
彼は多治見と同じヤクザで、与三郎に情報を渡す間柄として親しくしていた。
しかし多治見が与三郎の当時の彼女を襲ったことで関係は一変。
与三郎は殺人容疑までかぶせられたのだ。
その後与三郎はすべてを捨ててこの村にたどり着き、最初に身を寄せた奈津の旅館でなかぬっさんに村長に推薦されたのだった。

しかし今回の村長選挙にはこの騒ぎで出ることはできなくなった。
そこで代わりに出たのがタケだ。
そして容疑者として与三郎は逮捕される。
だがこれは勝男がやった事件だった。
勝男が自主したため与三郎は釈放され、その足でタケの演説をしにくる。
演説でタケは自信の金に火をつけ、「ジヌよさらば」と言って燃やした。

村長選挙を控えて、ナカニッさんが亡くなる。
伸びた村長選挙。

畑でタケは与三郎に「次の選挙には出るのか?」と問う。
笑顔で答える与三郎。
そのシーンの写真を撮っている進だった。

ジヌよさらば かむろば村へ 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

作品概要

  • 公開日:2015年
  • 上映時間:121分
  • ジャンル:コメディ、サスペンス
  • 監督:松尾スズキ
  • キャスト:松田龍平、阿部サダヲ、松たか子、二階堂ふみ etc

ジヌよさらば かむろば村へ 批評・レビュー

映画『ジヌよさらば かむろば村へ』について、感想と批評・レビューです。※ネタバレ含む

阿部サダオの演技力が素晴らしい

俳優が豪華で、前知識が無いとびっくりするくらいのキャストである。
特に村長役の阿部サダオの演技は誰よりも素晴らしい。
東北訛りも自分のものにし、表情や態度の変化も目まぐるしい。
あまり彼の演技を好きだと思ったことは無いのだが、本作品を見てほかの作品も見たくなってしまった。

目の力が強く、主役を食っているのにも関わらず主役よりも目立たない、絶妙な存在感。
天性のものなのであろうか。
今後に期待したい俳優である。

なんてことないコメディ

意味の無い、なんだかよくわからないハチャメチャなコメディである。
パッケージから正直見る気の失せる感じではあったが、実際始まってすぐにグイグイ引き込まれる。
内容はテンヤワンヤで登場人物は多数、見るからに話がこんがらがりそうなのだがそれがまとまっているからまた凄い。

松尾スズキの名は聞いたことはあるが、作品は初めて鑑賞した。
途中ヤクザ役で自分も出演しているが、あの出演はあまり意味の無いもののように感じてしまう。
他の俳優を探せばもう少ししっかりしたコメディ色が出せたであろう。

詰め込みすぎ

やりたいことはわかるし、確かに面白い。
しかしすべてを詰め込みすぎて疲れてしまう印象の作品。
キャスティングの豪華さだけでも疲れるのに、内容がこれでもかと序盤から終盤まで休まずごちゃついているからお腹一杯。
足し算も大事だが、引き算することも時には必要では?と思う。

ジヌよさらば かむろば村へ 感想まとめ

主役の松田龍平が完全に食われている存在感の無さ。
しかしこの影の薄さが心地よかったりもするのが、松尾スズキの作戦なのか。
何しろ脇役が濃すぎて、くどい。

しかしそのくどさを消してくれるのが松田龍平であるとも言える。
誰ともなじむその雰囲気がこってりした映画を抑えてくれるの、見やすくなっている。
今が旬の俳優ばかりを起用した思い切ったコメディ作品。
クスっと笑える名場面が多く、難しいことを考えたくないときにおススメの作品である。

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