映画『007 消されたライセンス』の概要:ジェームズが友人の結婚式に向かっていると、麻薬取締局のヘリコプターが飛んでいるのが見えた。麻薬捜査官達は麻薬王であるサンチェスを逮捕しに向かう途中だった。ジェームズは友人と共に、サンチェスの逮捕の現場に同行した。
映画『007 消されたライセンス』の作品情報
上映時間:133分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ジョン・グレン
キャスト:ティモシー・ダルトン、キャリー・ローウェル、ロバート・ダヴィ、タリサ・ソト etc
映画『007 消されたライセンス』の登場人物(キャスト)
- ジェームズ・ボンド(ティモシー・ダルトン)
- イギリスの諜報部員。正義感が強く、仲間思い。頭が切れる人物で、身体能力も高い。
- パメラ・ブービエ(キャリー・ローウェル)
- 麻薬王であるサンチェスを捕まえるため、潜入捜査を行っている現地協力者。
- フランツ・サンチェス(ロバート・デヴィ)
- 麻薬王。国際瞑想センターを経営し、そこで麻薬の製造を行っている。カジノや銀行の運営など、幅広く事業を広げている。
- フェリックス・ライター(デヴィッド・ヘディソン)
- CIA捜査官。ジェームズの親友。デラとの結婚式当日、事件に巻き込まれてしまう。
映画『007 消されたライセンス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『007 消されたライセンス』のあらすじ【起】
ジェームズ・ボンドが友人のフェリックス・ライターと共に車に乗って結婚式に向かっている途中、「ヘリの後ろに」と書かれた張り紙を張ったヘリコプターが頭上を通過していった。それは、麻薬取締局のヘリコプターだった。ジェームズ達はヘリコプターに乗っていた捜査官から、麻薬王のフランツ・サンチェスの逮捕をしに行くところだと教えてもらう。ジェームズ達はヘリコプターに乗り込み、捜査官と一緒にフェリックスを逮捕しに向かった。ジェームズはサンチェスが乗ったプロペラ機にワイヤーを括りつけ捕獲した。そして、そのままパラシュートを使って結婚式に飛び降りた。
護衛役の捜査官が裏切り、サンチェスを乗せた移送車を橋から川に無理矢理落とした。サンチェスは仲間に助けられ、脱走した。そして、フェリックス夫妻を誘拐し、フェリックスをサメに食わせて拷問した。
ジェームズがイギリスに帰国するため空港で手続きをしているとき、サンチェスが脱走したことを知る。急いでフェリックスの様子を見に行った。すると、フェリックスの家は荒らされ、フェリックスの妻のデラの遺体がベッドに残されていた。他の部屋を確認すると、血まみれのフェリックスがソファに寝かせられていた。ジェームズが悲惨な状況に涙を浮かべていると、フェリックスが微かに動いた。その時、ちょうど友人から電話がかかってきたため、ジェームズは救急車を呼ぶよう頼んだ。フェリックスは一命を取り留めるが、左脚の膝から下が無い状態だった。
ジェームズはフェリックスを襲ったサメがいるかも知れないと思い、海洋生物研究所を訪れた。日中は詳しい話が聞けなかったため、夜中にこっそり忍び込むことにした。その時、隠された麻薬を発見する。しかし、研究所内の男達に見つかってしまい殺されそうになる。ジェームズは反撃し、裏切り者の警官を金と共にサメが泳ぐ水槽に突き落とした。
映画『007 消されたライセンス』のあらすじ【承】
ジェームズは友人のシャーキーに、海洋生物研究所にあった船について調べてもらった。その船は大型の海洋調査船で、所有者はミルトン・クレストという名の男であることが分かった。しかし、ジェームズの独断捜査は、アメリカの警察には受け入れられるものではなかった。上司も現れ、帰国を命令される。ジェームズはMI6を辞めることを決意し、その場を逃げ出した。上司は密かにジェームズの無事を祈った。
ジェームズはクレストの船に乗り込んだ。そこには、サンチェスの恋人(ルペ・ラモーラ)の姿があった。ルペはサンチェスの居場所について何も知らない様子だった。しかも、サンチェスに暴力を振るわれており、体に鞭の跡があった。その時、窓から捕らえられたシャーキーの姿が見えた。ジェームズはルペと話すのを止め、シャーキーを救いに向かった。ジェームズは水中でクレストの部下と戦い、大金が積み込まれたプロペラ機を使って脱出した。
ジェームズはフェリックスの家のパソコンを調べ、サンチェスを担当している、現地協力者のパメラ・ブービエという名の女性が活動中であることを知る。さらに、パソコンには待ち合わせ場所のバーの名前が書かれていた。ジェームズはそのバーを訪れ、パメラに会ってフェリックスのことと、サンチェスに潜入がバレていることを伝えた。2人が話していると、サンチェスの仲間のダリオとその仲間達が現れる。ジェームズ達は協力して戦って逃げ出すが、パメラが撃たれてしまう。しかし、防弾チョッキを着ていたため、パメラは無事だった。
映画『007 消されたライセンス』のあらすじ【転】
ジェームズはパメラと協力してサンチェスの動向を探ることになった。本当は危険な仕事のため1人でやりたかったのだが、パメラが自分も協力すると譲らなかったのだ。ジェームズはクレストの船から奪った大金を、サンチェスがオーナーを務める銀行に預けることにした。そして、サンチェスがオーナーを務めるカジノに向かった。
サンチェスはカジノで勝ちまくっている男(ジェームズ)に目をつけた。部下にその男のことを調べさせると、大金を預金していることが分かった。サンチェスはルペをディーラーとして派遣し、男を探らせることにした。ジェームズは嫌がるルペに頼み込み、サンチェスに会う手筈を整えてもらった。ジェームズは仕事を紹介して欲しいと頼むが、サンチェスに銃を奪われ追い返されてしまう。ジェームズが手に入れた情報は、サンチェスの部屋の窓が防弾ガラスによって守られているため、狙撃できないということだった。
ジェームズとパメラがホテルに戻ると、おじが待っていると言われる。パメラから銃を貰って部屋に行くと、同僚のQが待っていた。Qは捜査に役立つ道具をジェームズにプレゼントした。
ジェームズは道具を使い、サンチェスがいる窓ガラスを破壊した。近くの部屋にはパメラがサンチェスの部下と何やら取引している姿が見えたが、構わず狙撃しようとした。しかし、突如現れた忍者装束の男達に襲われ、捕まってしまう。ジェームズを襲ったのは、香港の麻薬捜査官だった。ジェームズの行動により、任務が妨害されたので襲ったのだ。ジェームズが本国へ送り返されそうになっているとき、サンチェスが仲間を連れて襲撃してきた。麻薬捜査官達は死に、ジェームズは縛られたまま気絶した。
映画『007 消されたライセンス』の結末・ラスト(ネタバレ)
サンチェスは麻薬捜査官に捕らえられていたジェームズのことを仲間として信用した。ジェームズは元々イギリスの諜報部員だったことを明かし、サンチェスから疑いを持たれないようにした。そして、身内に裏切り者がいる可能性があることを伝えた。サンチェスはジェームズの話を信じ、クレストに疑いを持つ。
ジェームズはホテルへと戻り、サンチェスのオフィスになぜいたのかパメラを問い詰めた。パメラは正直に話した。サンチェスがゲリラから爆弾を仕入れ、麻薬捜査から手を引かなければそれで旅客機を撃ち落とすと脅していた。パメラは罪を免除する代わりに寝返るよう、サンチェスの部下に話を持ち掛けていた。しかし、ジェームズの狙撃が失敗したせいで、話は流れてしまっていた。ジェームズは自分の行いのせいで、多くの人に迷惑をかけていることを知り言葉を失った。
ジェームズとパメラは預金を引き出し、クレストの船に隠した。サンチェスはそれを発見し、クレストが裏切り者だと確信を持ち始末した。ジェームズはパメラとQと別れ、これからは1人でサンチェスと戦うことを決意する。
サンチェスはすっかりジェームズのことを信じ切っており、麻薬の製造工場を紹介した。そこは表向き、国際瞑想センターを経営していた。パメラはジェームズだけに任せておけず、寄付金を持ってその瞑想センターを訪れた。ジェームズは工場の中を順調に確認していたが、ダリオに見つかってしまう。ジェームズは火を投げて逃げようとするが、捕まって殺されそうになる。そこに、パメラが助けに現れ助けられる。
ジェームズ達は逃げたサンチェスを追った。ジェームズはサンチェスと戦うが殺されそうになる。その時、フェリックス夫妻から貰ったライターを使い、サンチェスに火を点けた。サンチェスは火に包まれ、車の爆発に巻き込まれて死亡した。ジェームズはパメラと共に帰っていった。
ジェームズはパーティーに参加し、ルペにキスをした。だが、その姿をパメラに見られてしまう。パメラはショックを受け立ち去った。ジェームズはルペに大統領とお似合いのカップルだと伝え、パメラを追いかけてプールに飛び込んだ。そして、パメラを抱き締めキスをした。
映画『007 消されたライセンス』の感想・評価・レビュー
ティモシー・ダルトン演じるジェームズ・ボンドがとにかくカッコよかった。仲間思いで正義感もあり、帰国命令を無視してまでも犯人を追いかけようとする姿は感動した。初っ端からパラシュートを使って結婚式に現れたりと、派手な演出も良かった。
ジェームズとパメラの関係も終始ドキドキさせられた。パメラはジェームズに言い返すことができる、強気でカッコいい女性である。か弱い女性とは違い、ジェームズと共に戦う女性である点が良かったなと思う。(女性 20代)
ティモシー・ダルトン演じるボンドのシリーズは数回しか見たことがありませんでしたが、改めて見返すと今作はQが大活躍でした。スパイらしいガジェットの数々を発明し、それをお届けに上がったかと思えば運転手をさせられ…とデズモンド・リュウェリンの愛らしい雰囲気が最高でした。
これまでボンドガールにはそれほど注目してきませんでしたが、今作のパメラは非常に可愛らしくて愛嬌があり、それでいて強いので非の打ち所がありませんでした。(女性 30代)
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