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映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の結末までのストーリー
  • 『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』を見た感想・レビュー
  • 『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』を見た人におすすめの映画5選

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の作品情報

ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男

製作年:2016年
上映時間:95分
ジャンル:サスペンス
監督:アンディ・ゴダード
キャスト:パトリック・ウィルソン、ジェシカ・ビール、ヴィンセント・カーシーザー、ヘイリー・ベネット etc

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の登場人物(キャスト)

ウォルター・スタックハウス(パトリック・ウィルソン)
建築家。妻であるクララと仲良くしたいと思いながらも、ヒステリックな妻にウンザリしている。いつからか、クララの死を願うようになる。副業で小説を書いている。
クララ・スタックハウス(ジェシカ・ビール)
ウォルターの妻。住宅の販売を行っている。精神的に不安定でヒステリック。精神科への受診を勧められているが、拒んでいる。
コービー刑事(ヴィンセント・カーシーザー)
殺人課の刑事。バス休憩所で起こった殺人事件を担当する。殺された女性の夫である、キンメルの犯行を疑っている。
エリー・ブレイス(ヘイリー・ベネット)
バーで歌手活動を行っている。ウォルターの浮気相手。
キンメル(エディ・マーサン)
本屋の店主。頭が切れる人物。口煩い妻にウンザリしていた。

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【起】

バス休憩所で女性の刺殺体が発見された。犯人はまだ見つかっておらず、コービー刑事が捜査を行っていた。殺された女性の夫であるキンメルは、消沈した様子で葬儀を執り行った。

ウォルターは建築家でありながら、副業として小説を書いていた。雑誌にも掲載されているのだが、妻のクララは関心が無いようだった。ある日、自宅でパーティーを開催した。そこで友人のマーサに連れられ、エリーという名の美しい女性がやって来る。エリーはウォルターが書いた小説を読んだことがあり、面白かったと褒めた。ウォルターがエリーと和やかに話していると、友人のジョンから口説くなと忠告を受ける。

その日の夜、クララはウォルターと仲良く話していたエリーに嫉妬しており、機嫌が悪かった。ウォルターは話をはぐらかし体を求めようとするが、拒まれてしまう。夜の営みを拒まれるのはこの日だけではなかった。ウォルターはクララがなぜ拒むのか理由が分からず、腹を立てながら部屋を出た。ウォルターは気分転換に小説を書くことにした。小説の参考にと集めている新聞記事を見たとき、バスの休憩所で殺された女性の記事が目に入った。

クララは病気の母から呼び出しを受けるが、自分も仕事をしているため何度も行くことができないのだと断った。ウォルターはあまりに気にするなと言って慰めるが、クララに自分を構っていないでエリーと過ごせばいいと皮肉られる。ウォルターはショックを受け、家を飛び出した。

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映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【承】

コービー刑事はキンメルの犯行を疑っていたが、事件当時、映画館にいたというアリバイがあった。コービー刑事は目撃者のトニーに話を聞きに行った。キンメルは偶然2人が話している現場を目撃し、恐れを抱きながら様子を伺った。一方、クララは情緒不安定で、エリーと付き合っているのだろうと言ってウォルターを責め立てていた。ウォルターはそんな妻にウンザリし、精神科医に診てもらってくれと頼んだ。

クララが薬を飲み自殺未遂を図った。ウォルターが発見して救急車を呼んだため、一命を取り留めた。医師は精神科に連れて行かなかったウォルターを責めた。ウォルターはやるせない気持ちを抱え、死んで欲しいと思ってしまったことをジョンに漏らした。その後、ウォルターが1人で家にいると、エリーがパーティーのお礼に花を持ってやって来た。少し家の中で話した後、エリーは自分が働いているバーに来てくれとウォルターを誘って帰って行った。ウォルターはバーを訪れ、エリーの歌声に聞き惚れた。

クララが家に帰って来たが、エリーが家まで花を持って来たことを知り、再びウォルターを責め立てた。ウォルターはそんなクララにウンザリし、カフェに出かけて時間を潰した。その時、バス休憩所殺人事件についての新聞記事が目に入った。捜査は何の進展もしてない様子だった。ウォルターはキンメルが店主を務める本屋に足を運び、犯人の目星も立っていないことを知る。ウォルターは本を注文して帰って行った。

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【転】

クララは相変わらず、エリーとの仲を疑っていた。ウォルターは離婚を持ち掛けるが、自殺してやると脅される。ウォルターがドライブをして家に戻ると、クララは実家に戻るために出かけていた。母の病状が悪化したのだ。ウォルターは自分に何も言わずに出て行ったクララに怒り、後を追いかけた。バスに乗る前に話すことができたが、クララはエリーと会う時間ができただろうと皮肉るだけだった。ウォルターはバスを追いかけるが、休憩所に行ってもクララの姿を見つけることはできなかった。

次の日の朝、ウォルターは自宅へと帰った。すると、お手伝いからクララの母親が亡くなったと病院から電話があったこと、クララが実家に帰っていないことを教えられる。ウォルターがそのことに動揺していると、警察署から電話がかかってくる。クララは橋から転落し、遺体となって発見されていた。

ウォルターはコービー刑事から取り調べを受けるが、バス停に会いに行ったことなどを隠した。実はエリーの家に行き、浮気をしてしまっていた。エリーは自分の名前を刑事に伝えたことを知り、疑われてしまうと頭を抱えた。

コービー刑事はウォルターのことを疑っていた。事件当時、バスの休憩所でウォルターを見たという目撃情報もあり、疑いがさらに強まった。コービー刑事はウォルターを問い詰めた。ウォルターは正直に、休憩所までバスを尾行したことを話した。

コービー刑事はウォルターの家を訪ねた。ウォルターはキンメルの事件のことを知らないと言っていたにも関わらず、家にはキンメルの事件の記事の切り抜きがあった。コービー刑事はウォルターがキンメルの犯行を模倣したのだと予測を立てた。ウォルターを連れてキンメルの店を訪ね、ボロが出ないか確認した。2人は初めて会ったかのように挨拶を交わした。

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の結末・ラスト(ネタバレ)

ウォルターはキンメルに会いに行き、コービー刑事の前で話を合わせてくれたことに感謝した。そして、自分は妄想で終わらせたが、キンメルは犯行を行ったのだろうと意味深なことを伝えた。店にはまだトニーがいたため、キンメルは怒りながらウォルターを追い返した。すると、店を見張っていたコービー刑事がやって来る。コービー刑事はキンメルを店の奥に連れて行くと、腹を殴って犯行を自供させようとした。だが、キンメルは無実を訴え続けた。

トニーはコービー刑事やウォルターの態度から、キンメルに疑いを持つ。怒ったキンメルは、本の注文票を持ってウォルターを脅しに行った。その後、ウォルターはコービー刑事に会いに行き、クララが死ぬ前にキンメルに会ったことがあることと、キンメルが注文票を持って脅しに来たことを話した。

トニーがアリバイの証言を翻したため、キンメルは窮地に立たされる。キンメルの脳裏には、バスの休憩所で妻を殺したときの様子が思い出された。一方、ウォルターの脳裏には、クララの自殺を止めなかったときのことが思い出されていた。クララが自殺すると言い出したとき、好きにすればいいと突っぱねたのだ。

ウォルターが夜道を歩いており、その後をキンメルが、さらにその後を刑事達が尾行していた。ウォルターが向かったのは、エリーが歌を歌っているバーだった。エリーの姿を一目見た後、ウォルターは帰ろうとして後ろを振り返った。その時、キンメルが自分をつけていたことを知る。ウォルターは慌てて店を飛び出した。キンメルは物陰から飛び出して人を刺殺するが、それは尾行していた刑事だった。キンメルは間違いに気づき、ウォルターを追いかけて襲い掛かった。ウォルターは腹を刺されるが、キンメルは刑事に射殺されてしまう。ウォルターは傷口を抑えながら微笑んでいた。

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

普通のサスペンス映画とは違い、妻を疎ましく思っている主人公が本当に妻を殺したのかどうか分からずハラハラさせられる内容になっている。物語の雰囲気や不可思議な主人公の行動を見ていると、小説を読んでいるかのような気分にさせられる不思議な映画だった。

そして、主人公と対比するかのように、実際に妻を殺して警察の追跡から逃れている男が登場する。この存在があるからこそ、余計に主人公は妻を殺したのか分からず戸惑うようになっている。ちょっと変わったサスペンス映画を見たい人にはお勧めの作品である。(女性 20代)


結婚生活に倦み、妻を殺す妄想を抱く男が、やがて現実の殺人事件に巻き込まれていく展開は非常に不穏で引き込まれた。主人公ウォルターは実際に手を下していないにもかかわらず、彼の内面の歪みが疑念を呼び、観ている側も次第に信用できなくなる。友人マルテロの存在が物語をかき乱し、善悪の境界を曖昧にしていく構成が秀逸だ。終盤で明かされる真相は静かだが後味が悪く、人間の欲望と責任について考えさせられる。派手さはないが、心理スリラーとして印象に残る作品。(30代 男性)


終始漂う閉塞感と、夫婦関係の冷え切った空気がとてもリアルで怖かった。ウォルターが妻クララに抱く苛立ちや逃げ場のなさは理解できる部分もあり、だからこそ彼が疑われていく展開に複雑な気持ちになる。実際に殺したのは別の人物だと分かっても、彼の中にあった「殺したい」という感情が完全に否定されるわけではないのが後味を悪くしている。誰も完全な被害者でも加害者でもない世界観が印象的で、観終わった後もしばらく考え込んでしまった。(20代 女性)


古典的なフィルムノワールの雰囲気を現代的に再解釈したような作品で、映像や音楽の落ち着いたトーンが好みだった。ウォルターは善人でも悪人でもなく、ただ弱い人間として描かれている点がリアルだ。マルテロという存在が、彼の心の闇を巧みに刺激し、結果的に悲劇を引き起こす構造が非常に皮肉に感じられる。ラストで全てが明らかになっても、スッキリとした解決感はなく、むしろ虚しさが残る。その余韻こそがこの映画の魅力だと思う。(40代 男性)


心理描写を重視した作品なので、派手な展開を期待すると物足りないかもしれないが、じわじわと追い詰められていく感覚が秀逸だった。ウォルターが「考えただけ」の罪と、「実際に起きた」罪の間で揺れる構成が興味深い。彼が犯人でないと分かっても、心の中で罪を犯していた事実は消えない。その曖昧さがこの作品を単なるミステリーではなく、人間心理の物語にしている。静かで重たいが、大人向けの一本。(30代 女性)


結婚生活の息苦しさをここまで陰鬱に描いた作品は珍しいと感じた。ウォルターの視点で物語が進むため、彼の妄想や思考が現実と混ざり合い、観客も混乱させられる。マルテロの言動は終始不気味で、彼こそが真の危険人物だと気づいた時にはすでに手遅れという展開が恐ろしい。殺人そのものよりも、人が一線を越える心理過程に焦点を当てている点が印象的だった。静かな狂気を描いた良作。(50代 男性)


全体的にテンポはゆっくりだが、その分、登場人物の感情の変化を丁寧に追うことができた。ウォルターは被害者のようでありながら、自分の欲望に無自覚だった点では加害者でもある。その曖昧な立場が最後まで観る者を不安にさせる。妻クララの存在も単なる被害者として描かれず、夫婦関係の歪みが悲劇を招いたことが示唆される。観終わった後に、結婚や孤独について考えさせられる映画だった。(20代 男性)


女性の立場で観ると、クララの扱いがとても切なく感じられた。彼女は夫の妄想や不満の投影先となり、十分に理解されないまま命を落とす。その構図自体がこの映画の恐ろしさだと思う。ウォルターが無罪で終わる結末も、法と感情のズレを突きつけてくる。誰も救われないまま物語が終わる点が重く、決して気軽に楽しめる作品ではないが、心に残る一本だった。(40代 女性)


サスペンスとしては派手なトリックはないが、人間関係の緊張感で最後まで引っ張る力がある。マルテロの存在が象徴するのは、他人の弱さにつけ込む悪意であり、それに抗えなかったウォルターの弱さが悲劇を生んだ。殺人の真相が明らかになっても、正義が勝ったという感覚はなく、むしろ空虚さが残る。人生の選択一つで転落していく怖さを描いた、大人向けの心理スリラー。(60代 男性)


原作がある作品らしく、構成がしっかりしていて安心して観られた。ウォルターの内面独白が、観客を彼の思考に引きずり込むため、いつの間にか共犯者のような気分になる。ラストで真犯人が明らかになった時、彼だけを悪と断じきれない自分に気づき、嫌な気持ちになった。その感覚こそがこの映画の狙いなのだと思う。静かだが鋭い一本。(30代 男性)

映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

情婦(Witness for the Prosecution)

この映画を一言で表すと?

愛と嘘が法廷で交錯する、究極の心理サスペンス。

どんな話?

資産家女性殺害事件の容疑者となった男を巡り、法廷で証言と策略が複雑に絡み合う。最大の鍵を握るのは、被告の妻が語る意外な証言だった。真実と虚構が二転三転し、観る者の推理を何度も裏切る展開が続く。

ここがおすすめ!

『ライク・ア・キラー』同様、「信じてよい語り手とは誰か」を問い続ける構造が秀逸。登場人物の心理戦が物語を牽引し、最後まで緊張感が途切れない。人間の欲望と嘘の恐ろしさを味わいたい人に最適な一本。

ファム・ファタール(Femme Fatale)

この映画を一言で表すと?

運命が反転する、官能と罠のネオ・ノワール。

どんな話?

宝石強奪に成功した女性は、偽りの身分で新たな人生を始める。しかし過去の影が忍び寄り、逃げ切ったはずの運命が再び動き出す。現実と幻想が交錯し、物語は予測不能な方向へ進んでいく。

ここがおすすめ!

心理の綾と偶然が悲劇を招く点で『ライク・ア・キラー』と通じる作品。スタイリッシュな映像美と運命論的な構成が魅力で、登場人物の選択がもたらす結果に引き込まれる。大人向けサスペンスが好きな人におすすめ。

ナイトクローラー(Nightcrawler)

この映画を一言で表すと?

成功の裏に潜む狂気を描いた、現代的心理スリラー。

どんな話?

職を持たない男が犯罪現場を撮影するフリーの映像記者として頭角を現していくが、次第に倫理の一線を越えていく。成功への執着が彼の人格を歪め、周囲を破滅へと巻き込んでいく様が描かれる。

ここがおすすめ!

内面の歪みが行動を決定づける構図は『ライク・ア・キラー』と共通。派手な殺人描写よりも、心理の変化に焦点を当てている点が秀逸で、人間の危うさを強烈に突きつける一本。

ゴーン・ガール(Gone Girl)

この映画を一言で表すと?

結婚という制度の裏側を暴く、冷酷な心理ゲーム。

どんな話?

妻が突然失踪し、夫に疑惑の目が向けられる。メディアと世論が過熱する中で、夫婦の関係性と隠されていた本性が次第に明らかになっていく。真実は誰の視点から見ても一様ではない。

ここがおすすめ!

夫婦関係の歪みが犯罪へとつながる点で、『ライク・ア・キラー』と非常に相性が良い。語り手の信頼性が揺らぐ構成が巧みで、観る者を翻弄し続ける。結婚と欲望を冷酷に描いた傑作。

サイコ(Psycho)

この映画を一言で表すと?

人間の心の闇を決定づけた、心理スリラーの原点。

どんな話?

ある女性が立ち寄ったモーテルで起きる殺人事件をきっかけに、物語は予想外の方向へ転がり出す。犯人像と動機が徐々に明らかになるにつれ、人間の精神の脆さが浮き彫りになる。

ここがおすすめ!

外見上は普通の人物が抱える内面の狂気というテーマは、『ライク・ア・キラー』の源流とも言える。派手さはなくとも、心理的恐怖の深さは圧倒的。静かな不安がじわじわと効いてくる名作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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