映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の概要:バス休憩所で女性の刺殺体が発見された。殺人課の刑事であるコービーは、女性の夫であるキンメルの犯行を疑っていた。だが、犯行当時のアリバイがあり、キンメルの犯行だと立証できなかった。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の作品情報
上映時間:95分
ジャンル:サスペンス
監督:アンディ・ゴダード
キャスト:パトリック・ウィルソン、ジェシカ・ビール、ヴィンセント・カーシーザー、ヘイリー・ベネット etc
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の登場人物(キャスト)
- ウォルター・スタックハウス(パトリック・ウィルソン)
- 建築家。妻であるクララと仲良くしたいと思いながらも、ヒステリックな妻にウンザリしている。いつからか、クララの死を願うようになる。副業で小説を書いている。
- クララ・スタックハウス(ジェシカ・ビール)
- ウォルターの妻。住宅の販売を行っている。精神的に不安定でヒステリック。精神科への受診を勧められているが、拒んでいる。
- コービー刑事(ヴィンセント・カーシーザー)
- 殺人課の刑事。バス休憩所で起こった殺人事件を担当する。殺された女性の夫である、キンメルの犯行を疑っている。
- エリー・ブレイス(ヘイリー・ベネット)
- バーで歌手活動を行っている。ウォルターの浮気相手。
- キンメル(エディ・マーサン)
- 本屋の店主。頭が切れる人物。口煩い妻にウンザリしていた。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【起】
バス休憩所で女性の刺殺体が発見された。犯人はまだ見つかっておらず、コービー刑事が捜査を行っていた。殺された女性の夫であるキンメルは、消沈した様子で葬儀を執り行った。
ウォルターは建築家でありながら、副業として小説を書いていた。雑誌にも掲載されているのだが、妻のクララは関心が無いようだった。ある日、自宅でパーティーを開催した。そこで友人のマーサに連れられ、エリーという名の美しい女性がやって来る。エリーはウォルターが書いた小説を読んだことがあり、面白かったと褒めた。ウォルターがエリーと和やかに話していると、友人のジョンから口説くなと忠告を受ける。
その日の夜、クララはウォルターと仲良く話していたエリーに嫉妬しており、機嫌が悪かった。ウォルターは話をはぐらかし体を求めようとするが、拒まれてしまう。夜の営みを拒まれるのはこの日だけではなかった。ウォルターはクララがなぜ拒むのか理由が分からず、腹を立てながら部屋を出た。ウォルターは気分転換に小説を書くことにした。小説の参考にと集めている新聞記事を見たとき、バスの休憩所で殺された女性の記事が目に入った。
クララは病気の母から呼び出しを受けるが、自分も仕事をしているため何度も行くことができないのだと断った。ウォルターはあまりに気にするなと言って慰めるが、クララに自分を構っていないでエリーと過ごせばいいと皮肉られる。ウォルターはショックを受け、家を飛び出した。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【承】
コービー刑事はキンメルの犯行を疑っていたが、事件当時、映画館にいたというアリバイがあった。コービー刑事は目撃者のトニーに話を聞きに行った。キンメルは偶然2人が話している現場を目撃し、恐れを抱きながら様子を伺った。一方、クララは情緒不安定で、エリーと付き合っているのだろうと言ってウォルターを責め立てていた。ウォルターはそんな妻にウンザリし、精神科医に診てもらってくれと頼んだ。
クララが薬を飲み自殺未遂を図った。ウォルターが発見して救急車を呼んだため、一命を取り留めた。医師は精神科に連れて行かなかったウォルターを責めた。ウォルターはやるせない気持ちを抱え、死んで欲しいと思ってしまったことをジョンに漏らした。その後、ウォルターが1人で家にいると、エリーがパーティーのお礼に花を持ってやって来た。少し家の中で話した後、エリーは自分が働いているバーに来てくれとウォルターを誘って帰って行った。ウォルターはバーを訪れ、エリーの歌声に聞き惚れた。
クララが家に帰って来たが、エリーが家まで花を持って来たことを知り、再びウォルターを責め立てた。ウォルターはそんなクララにウンザリし、カフェに出かけて時間を潰した。その時、バス休憩所殺人事件についての新聞記事が目に入った。捜査は何の進展もしてない様子だった。ウォルターはキンメルが店主を務める本屋に足を運び、犯人の目星も立っていないことを知る。ウォルターは本を注文して帰って行った。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』のあらすじ【転】
クララは相変わらず、エリーとの仲を疑っていた。ウォルターは離婚を持ち掛けるが、自殺してやると脅される。ウォルターがドライブをして家に戻ると、クララは実家に戻るために出かけていた。母の病状が悪化したのだ。ウォルターは自分に何も言わずに出て行ったクララに怒り、後を追いかけた。バスに乗る前に話すことができたが、クララはエリーと会う時間ができただろうと皮肉るだけだった。ウォルターはバスを追いかけるが、休憩所に行ってもクララの姿を見つけることはできなかった。
次の日の朝、ウォルターは自宅へと帰った。すると、お手伝いからクララの母親が亡くなったと病院から電話があったこと、クララが実家に帰っていないことを教えられる。ウォルターがそのことに動揺していると、警察署から電話がかかってくる。クララは橋から転落し、遺体となって発見されていた。
ウォルターはコービー刑事から取り調べを受けるが、バス停に会いに行ったことなどを隠した。実はエリーの家に行き、浮気をしてしまっていた。エリーは自分の名前を刑事に伝えたことを知り、疑われてしまうと頭を抱えた。
コービー刑事はウォルターのことを疑っていた。事件当時、バスの休憩所でウォルターを見たという目撃情報もあり、疑いがさらに強まった。コービー刑事はウォルターを問い詰めた。ウォルターは正直に、休憩所までバスを尾行したことを話した。
コービー刑事はウォルターの家を訪ねた。ウォルターはキンメルの事件のことを知らないと言っていたにも関わらず、家にはキンメルの事件の記事の切り抜きがあった。コービー刑事はウォルターがキンメルの犯行を模倣したのだと予測を立てた。ウォルターを連れてキンメルの店を訪ね、ボロが出ないか確認した。2人は初めて会ったかのように挨拶を交わした。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の結末・ラスト(ネタバレ)
ウォルターはキンメルに会いに行き、コービー刑事の前で話を合わせてくれたことに感謝した。そして、自分は妄想で終わらせたが、キンメルは犯行を行ったのだろうと意味深なことを伝えた。店にはまだトニーがいたため、キンメルは怒りながらウォルターを追い返した。すると、店を見張っていたコービー刑事がやって来る。コービー刑事はキンメルを店の奥に連れて行くと、腹を殴って犯行を自供させようとした。だが、キンメルは無実を訴え続けた。
トニーはコービー刑事やウォルターの態度から、キンメルに疑いを持つ。怒ったキンメルは、本の注文票を持ってウォルターを脅しに行った。その後、ウォルターはコービー刑事に会いに行き、クララが死ぬ前にキンメルに会ったことがあることと、キンメルが注文票を持って脅しに来たことを話した。
トニーがアリバイの証言を翻したため、キンメルは窮地に立たされる。キンメルの脳裏には、バスの休憩所で妻を殺したときの様子が思い出された。一方、ウォルターの脳裏には、クララの自殺を止めなかったときのことが思い出されていた。クララが自殺すると言い出したとき、好きにすればいいと突っぱねたのだ。
ウォルターが夜道を歩いており、その後をキンメルが、さらにその後を刑事達が尾行していた。ウォルターが向かったのは、エリーが歌を歌っているバーだった。エリーの姿を一目見た後、ウォルターは帰ろうとして後ろを振り返った。その時、キンメルが自分をつけていたことを知る。ウォルターは慌てて店を飛び出した。キンメルは物陰から飛び出して人を刺殺するが、それは尾行していた刑事だった。キンメルは間違いに気づき、ウォルターを追いかけて襲い掛かった。ウォルターは腹を刺されるが、キンメルは刑事に射殺されてしまう。ウォルターは傷口を抑えながら微笑んでいた。
映画『ライク・ア・キラー 妻を殺したかった男』の感想・評価・レビュー
普通のサスペンス映画とは違い、妻を疎ましく思っている主人公が本当に妻を殺したのかどうか分からずハラハラさせられる内容になっている。物語の雰囲気や不可思議な主人公の行動を見ていると、小説を読んでいるかのような気分にさせられる不思議な映画だった。
そして、主人公と対比するかのように、実際に妻を殺して警察の追跡から逃れている男が登場する。この存在があるからこそ、余計に主人公は妻を殺したのか分からず戸惑うようになっている。ちょっと変わったサスペンス映画を見たい人にはお勧めの作品である。(女性 20代)
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