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映画『009 RE:CYBORG』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『009 RE:CYBORG』の概要:同時多発テロにより全世界を滅亡へと誘う“彼の声”。その危機から世界を救う為、引退して散り散りになっていたゼロゼロナンバーサイボーグが再び集い、闘いの幕が開ける。現代へと復活した新たな009の活躍を余す所なく描いている。

映画『009 RE:CYBORG』の作品情報

009 RE:CYBORG

製作年:2012年
上映時間:103分
ジャンル:SF、アクション、アニメ
監督:神山健治
キャスト:宮野真守、小野大輔、斎藤千和、大川透 etc

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映画『009 RE:CYBORG』の登場人物(キャスト)

島村ジョー / 009(宮野真守)
肉体改造を施されたサイボーグで今までの研究の総結集。故に万能型で体内に加速装置、自分を加速させて時を早める装置を内蔵している。その為、肉体は歳を取らない。性格的にも穏やかで聡明、リーダーに相応しい素養を持っている。
イワン / 001(玉川砂記子)
赤ん坊の姿だがあらゆる知識を内包し、サイキック能力に長けテレポーテーションが出来る。年齢、生年月日不詳。普段は本物の赤ちゃんの振りをしているらしい。
ジェット / 002(小野大輔)
全身ジェット機。アメリカ出身でジョーとは反りが合わない。しかし、いざという時の息はぴったり。最高速度はマッハを上回るという話。
フランソワーズ / 003(斎藤千和)
探索、検索能力に長けたサイッキッカー。ジョーの恋人。美しく聡明。
アルベルト / 004(大川透)
全身戦闘マシン。身体のあらゆる部位が銃。特殊な弾薬と武器を内包している為、制限がある。
ジェロニモ / 005(丹沢晃之)
肉体強化型。大声を出す事で波動破を出せる。巨漢で無口だが実はとても優しい。
張々湖 / 006(増岡太郎)
火炎放射を内蔵しており、料理が得意で自分の中華料理店を営んでいる。ひょうきん者。
グレート / 007(吉野裕行)
身体の形状を幾らでも変える事が出来る。普段はとても紳士的。
ピュンマ / 008(杉山紀彰)
水性能力を有し、水の中なら幾らでも活動可能。考古学者で理知的。
ギルモア博士(勝部演之)
ゼロゼロナンバーサイボーグを造り出した科学者。ギルモア財団の理事長をしており、009へ指示する役目も担っている。

映画『009 RE:CYBORG』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『009 RE:CYBORG』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『009 RE:CYBORG』のあらすじ【起】

ヘリが都市のビルへ突っ込む。ビルは崩壊し立ち並ぶ他のビルを道連れに次々と倒壊させて行く。島村ジョーは部屋で1人その中継を観ている。「彼」の言葉を語りながら。被害は1万人に及ぶ。無差別同時多発爆破テロと断定されそれを無表情で見つめた後、この計画は随分と前から計画されていたのだろうと思う。そして先を越されたと肩を落とした。マンションには1人暮らしだが、母親に遅くなると言いバッグに詰めた爆弾を持って出かける。陽が暮れた外では雨が降っていた。

とあるバーでグレートはジェットと待ち合わせていた。2人は9.11以来12年振りの再会だ。ジェットはギルモア博士との意見の相違で彼の元を去っている。だが有事の際には博士の元へ再び集まり、それへ対応するのがゼロゼロナンバーサイボーグの使命。テロは世界の至る所で発生している為、これが続けばいずれは世界の秩序は崩壊する。国家だ個人だと互いを牽制し合っている余裕など、すでに無いと言う事だとグレートは語った。そこでジェットは「彼の声」という存在を知る。テロに対しての共通点が「彼の声」だと言うのだ。

ジョーは東京タワーの展望台へ。彼は自分の不安を吐露していた。何度も高校生をやっている気がする。頭がおかしくなっているのだと。だがジョーは「彼の声」に従い六本木ヒルズのビルを爆破しようと企んでいた。しかし、その前に爆撃されたような衝撃が発生。タワー内は騒然となる。ジョーは視線を察知し振り向く。そこには体格の良い男がいる。男が突然、ジョーへと襲い掛かった。ミサイル着弾の衝撃の中、男が能力を発揮。ジョーは屋上へ逃げる。投げられて衝撃破を受け覚醒。全ての時がまるで止まったかのような瞬間が訪れた。そこへフランソワーズが飛行機から飛び降りる。ジョーは彼女を助けるべく男を躱し加速装置を発動させて彼女を助けた。ジョーはゼロゼロナンバーサイボーグとしての記憶を取り戻した。男は005のジェロニモだった。

映画『009 RE:CYBORG』のあらすじ【承】

ピュンマとアルベルトは遺跡調査に来ていた。ピュンマは人込みの中に金髪の少女を見つける。アルベルトを置いて少女の後を追って行き、ある物を発見。そして「彼の声」を聞いた。その後行方不明となる。アルベルトも同じ場所へ辿り着き、天使の化石を発見するのだった。

ギルモア博士の元へ到着したジョー達。彼とは27年振りの再会だった。ジョーは歳を取らない身体の為、ギルモア博士はジョーの記憶を3年毎に封印しリセットする事にした。有事の際にゼロゼロナンバーサイボーグのリーダーとする為だった。

同時多発爆破テロの始まりは当初アメリカ陰謀説が強かったが、実はサミュエルキャピュタル社、以下SMOが発端だと言う。この会社の目的は世界の秩序を乱し、それによって生まれる莫大な軍事利益だ。アメリカはその尻馬に乗り世界の覇権を狙っているのだと言う。そしてその事業の中には、死体を利用したサイボーグを兵士にする事も含まれていた。恐らくアメリカで起こった最初の自爆テロは、このサイボーグを使ったものと思われる。SMOは自爆テロをインフラ化し新たな形の世界戦争を継続させ、兵器と安全保障を世界中に売り捌こうと目論んでいるのだ。そしてこの無人戦争を操作しているのがジェット所属のMSAなのだった。

博士はもっと綿密な調査を重ね相手の手を探ってから戦う事を提示する。しかし、ジョーには連続自爆テロに関して思い当たる伏があった。それはあの「彼の声」だ。かつてジョーもその声を聞いてテロを計画していたのだから。ジョーは「彼の声」がギルモア博士の声だと思っていたが博士はそれを否定。博士は疑いを持ちジョーへと銃口を向けた。

その頃、ジェットは「彼の声」と自爆テロに関しての調査を行っていた。無人戦争の操作を始めたのは確かにMSAだが、回を重ねる度に各地へと広がり続けるのを黙認して来た。しかしここに来て「彼の声」により自国の兵士までもがテロの加担を始める事となった。「彼の声」とは何か。SMOの陰謀なのか。謎は深まるばかりだ。

「彼の声」を聞いた者はジョーの他にも沢山いる。博士は過去3年間のジョーの記録を調べ直し彼の脳も検査する事にした。しかしそこへ通信が入る。アメリカ空軍のステルス爆撃機B2がインド洋上空で消息を絶った後アラビア海上空で発見。F38追撃機がB2を追撃している。追撃機の搭乗者はジェットだった。

映画『009 RE:CYBORG』のあらすじ【転】

B2の行先はドバイ。恐らくB2のパイロットも「彼の声」を聞いたのだ。ジョーは自分を出動させて欲しいと訴えるが博士は承諾しない。ジョーはフランソワーズを人質にして説得。イワンにテレポーテーションで送ってもらった。

B2がミサイルを発射。そこへテレポーテーションから出て来たジョーがミサイルへ着地。加速装置で5発のミサイルをその場で爆破させた。その後B2へしがみつく。そこへジェットも到着。「彼の声」について調べたいと話すジョーに対し、ジェットはジョーへの遺恨を並べ立てて怒鳴った。彼は来るべき日のリーダーがジョーである事を未だに納得していないのだ。ジェットはジョーへと掴み掛る。B2はドバイの上空を旋回。2名のパイロットの内1名はすでに死亡しており、核ミサイルが発射された。ジェットは爆撃機の扉を抉じ開けて反撃してくるパイロットを気絶させドバイ上空から離脱。ミサイルは着弾、爆発。ジョーは加速装置でその衝撃波から逃げる。「彼」のやろうとしている事とはこんな事なのだろうか。疑問が浮かぶ。

本部へと帰投したアルベルトは行方不明のピュンマの記録を報告する。ピュンマはアフリカの第一鋼帯にあるオルドバ渓谷で天使の化石を発見。発掘を続け全容が現れるとスタッフの中に「彼の声」を聞いた、と言い出す者が次々と現れた。すると彼らは一様に聖書の一説に似て非なる言葉を話した。その後、同時多発自爆テロが勃発。ピュンマはこの現象を「彼の声」によるものではないかと仮説。「彼の声」すなわち「神の声」なのではないか。つまり祖先が死の恐怖から神を造り出したように、天使の化石を見た人々もまた心の中に「彼の声」という幻想を抱いていったのではないかと推測した。ピュンマは化石に関しての調査をグレートに依頼したが彼もまた失踪していた。

ジョーは誰もいない廃墟が立ち並ぶ街を一人歩いていた。噴水へ腰かけ一息つくとそこへ女子高生の友人が現れる。爆発から1人で逃げ延びてしまった事を後悔していると話すジョー。だが彼女は、神様は越えられない試練は与えないと言って彼を抱き締めた。目を覚ましたジョーは女子高生の友人が幻想である事を知る。彼女は自分の中のフランソワーズの影だったのだ。

映画『009 RE:CYBORG』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョーはMSAに戻り調査報告をするが、ドバイの件の犯人に仕立て上げられる。抵抗するも電撃を受けて倒れてしまった。しかし、去って行く上司めがけて瓦礫が降って来る。邸内も爆撃。そこでジェットは金髪の少女が空から下りて来る幻想を見る。その後、監視カメラの記録映像を調べるが、記憶にない映像が残されていた。邸内の爆破は全て自分がした事になっていたのだ。これが「彼の声」によるものなのか。

神は1人1人の中にいる。議論に議論を重ねていると本部の上方から衝撃がやって来る。サイボーグが襲撃して来たのだ。006と004が反撃。だがサイボーグの数は果てしない。005も別室で反撃を開始。後退を続けながら反撃を繰り返す。フランソワーズがジョーの脳波通信を受信。同時にジェットからも通信がある。アメリカ海軍の原子力潜水艦が「彼の声」に従って核ミサイルを発射する。このままでは手遅れになる。アメリカは全ての責任をゼロゼロナンバーサイボーグに押し付けようとしているのだ。フランソワーズは今こそジョーが必要だと力説。博士の了解を得て戻って来たジョーは敵を瞬時に一掃した。

隊服に着替え準備を整える。潜水艦へ潜入後、004が活路を見出し003が道順を示す。兵隊を全て捕縛後、核ミサイルを別のミサイルで撃ち落とした。だが、最後の1機だけ打ち漏らしてしまう。ジョーは死ぬ覚悟で自分を送れと話す。愛する人と今生の別れをして、彼は宇宙へと飛ばされて行く。そうして最後の核ミサイルを爆破しようとするがあえなく失敗。そこへジェットが助けに現れる。しかし、ジェットも故障している為長くは保たない。
「彼の声」とは人それぞれに受け止め方が違う。だがその声に抗う事で自分達の意思を継ぐ者達が現れるかもしれない。それこそが「彼」の真の目的。だから今出来る事は人類を救う事なのだ。ジェットはジョーをミサイルに届け、宇宙の彼方へ落ちて行った。
人は確かに愚かな存在だ。だが、不完全であるが故に予期せぬ驚きと新たな発見、そして無限の可能性を秘めている。だからこそ素晴らしい。だが、あなたはその事に気付き命を懸けて抗い、人類を救おうとする者達の思いを踏み躙るのか。それでもまだ人類を、世界を滅ぼすと言うのか。応えてもらいたい、神よ。
ジョーは命の限りに叫んだ。そして光に包まれミサイルが爆破する。

そこは半分が水に沈んだ瓦礫の都市。目覚めたジョーは窓から外を眺める。人の気配はほとんどない。建物の角からフランソワーズが現れ、水の上を渡ってやって来る。不思議な光景だ。やがて彼女は家の中へ。ジョーは自分がどうやって戻って来たのかを聞くがフランソワーズは、でもそれこそが「彼」があなたの声に応えた証なのだと言う。船が到着。降り立ったのは007。008もいる。そして002。ギルモア博士と006、004、005に001。博士はこの世界は確かに君達が救った世界だと言う。「彼の声」を聞いた誰かが強く願った世界。
教会の鐘が鳴ると街に人々が溢れる。フランソワーズとジョーは家の壁にある天使の化石を眺める。天使の化石とは「彼の声」を聞き自らを犠牲にする事で正義を成そうとした、名もなき者達のモニュメントだったのだ。

映画『009 RE:CYBORG』の感想・評価・レビュー

石ノ森章太郎原作、SFコミックの金字塔のリブート作品。3DCGで描かれ、キャストを一新し、新たな「009」の世界を描く。

3DCGによりスタイリッシュに描かれているだけでなく、世界観を近代的にしながらも、原作で描かれていたサイボーグと人間のはざまに揺れる人間模様がより濃く描かれている。アクションシーンでは深いSF考証に基づき、リアルな表現で描いている。(男性 20代)


先に言っておくが私は原作とアニメシリーズのファンだ。いつの時代もその魅力を失わない彼らが、3DCGという新たな手法で再び現代に蘇ってくれた、もうそれだけで胸がいっぱいなのである。美しく迫力のあるアニメーションはもちろん、現代版にアップデートされ、よりリアルに描かれたサイボーグ戦士たちの姿にいちいち感動してしまった。
ラストシーンについては色々と解釈があると思うが、激しい戦いの末辿り着いた、静かな水の都の光景は、ひどく幻想的で印象深かった。(女性 30代)


幅広い世代に愛され、ファンも多い作品になると賛否両論あるのは仕方の無いことですが、今作は原作ファンからすると『サイボーグ009』の世界観を引き継ごうとした全くの別物に感じてしまいました。
原作では子供にもわかりやすい、シンプルなストーリーだったと思いますが、今作はかなりスケールの大きな話になっていて置いてけぼり感がありました。
時間的にも仕方なかったのかもしれませんが、知りたいことはわからず、このシーン必要なのか?と感じてしまうシーンが多かったように思います。(女性 30代)

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