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映画『28日後…』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『28日後…』の概要:人間を狂暴化させる感染病の大流行から28日後の、荒廃した世界の様子を描いた、イギリス発のサバイバルホラー映画。2007年には、続編の「28週後…」も製作された。

映画『28日後…』の作品情報

28日後...

製作年:2002年
上映時間:114分
ジャンル:ホラー、アクション、SF
監督:ダニー・ボイル
キャスト:キリアン・マーフィ、ナオミ・ハリス、クリストファー・エクルストン、ミーガン・バーンズ etc

映画『28日後…』の登場人物(キャスト)

ジム(キリアン・マーフィ)
自転車メッセンジャーをしていたが、事故に遭い、ずっと眠り続けていた男性。病院で目覚め、街をさ迷っていた所をセリーナたちに助けられる。マークが死んでから、ハンナとフランクに出会い、行動を共にすることになる。
セリーナ(ナオミ・ハリス)
薬剤師をしていた黒人女性。最初は冷たく、突き放したような態度を取るが、ハンナとフランク親子を見て心の温かさを取り戻す。
ハンナ(ミーガン・バーンズ)
フランクの娘。母親を亡くし、父フランクと一緒に生活していたところで、ジムとセリーナに出会う。唯一の肉親になった父親を大切に思っている。

映画『28日後…』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『28日後…』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『28日後…』のあらすじ【起】

イギリス、ケンブリッジの霊長類センターに、過激派の動物保護団体が侵入した。
しかしそこでは、凶暴性を高める“レイジウィルス”の伝染病の研究が行われていた。
チンパンジーに噛まれた侵入者たちは、ウィルスに感染した。

それから28日後…。
1人の男性が、誰もいない病院で目覚めた。
電話も通じなければ、病院の外もゴーストタウンになっていた。

自動販売機のジュースをありったけ手に入れ、生存者を探すジム。
最後に行き着いたのは、教会だった。
そこには山積みになった遺体と、おかしくなった神父がいた。

神父たちに襲われ、慌てて逃げたジムは、マークとセリーナに助けられる。
血液によるウィルス感染が突然始まり、田舎町から大都市へと感染を拡大させていった。
ウィルスの正体もわからないまま、政府も警察も軍隊も消え、テレビやラジオも機能していないらしい。

マークとセリーナと共に、ジムの実家へ様子を見に行く事になる。
ジムの両親は自殺していた。

マークは両親や妹たちと国外に逃げようとしたが、父親は感染し、まるで地獄のような場所から一人だけ助かったのだという。

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映画『28日後…』のあらすじ【承】

夜中に、感染した隣人が襲い掛かってきた。
感染したマークは、セリーナによって殺された。

血をふき取って着替え、急いで逃げ出すセリーナとジム。
途中、イルミネーションが飾られたアパートの1室を見つける。

アパートにも感染者たちが押し寄せてくるが、間一髪で助けられる。
目的のアパートの部屋には、フランクと娘ハンナが隠れていた。
ラジオから流れる軍隊からのメッセージを聞いていたフランクとハンナは、そこに行く提案をする。
アパートでの生活が限界だったこともあり、4人は車で移動を始める。

トンネルの中の潰れた車を乗り越えて進むが、タイヤがパンクしてしまう。
そして感染者の群れがやってきた。
ギリギリでタイヤ交換が終わり、大慌てで車を発進させた4人。

途中、ショッピングモールを見つけ、買い物を済ませた。
放置されているトラックから、ガソリンを調達したフランク。

その後4人は、自然に囲まれた中で食事をし、休憩を取る。
最初こそフランクとハンナを足手まといだと思ったセリーナだったが、親子の姿を見て、心の平穏を感じていた。

映画『28日後…』のあらすじ【転】

ラジオから流れていた目的地に着くが、そこには誰もいなかった。
絶望したフランクは、カラスの鳴き声にも苛立ちを隠せない。
そして頭上にあった死体から落ちてきた血液が目に入り、フランクは感染してしまう。

隠れて見ていた兵士は、フランクを射殺。
ジム、セリーナ、ハンナは軍に保護される。
目の前で父を殺された、ハンナの落ち込みようは酷かった。

ジムは、ヘンリー少佐に建物内を案内してもらう。
そこには感染した兵士メイラーが、鎖でつながれていた。
感染後の状態について知るためらしい。

兵士たちは、セリーナの武器を奪い、馬鹿にしたような態度をとる。

そしてヘンリー少佐は、ジムに真実を告げる。
ヘンリー少佐は、死を覚悟した部下たちに“女”を約束したという。
そして、ラジオ放送を使って人々をおびき寄せ、捕らえた女性を強姦するつもりだった。

裏切った軍曹とジムと連れ出し、射殺しようとする兵士たち。
軍曹は死に、ジムは射殺からは逃げるが、死を覚悟した。
ジムがバリケードを越え、感染者だらけの地域に逃げたと勘違いした兵士たちは、ジムの射殺を諦めた。

映画『28日後…』の結末・ラスト(ネタバレ)

準備をすると言い、セリーナはハンナに薬を飲ませた。

そこに、兵士たちが設置したサイレンが鳴り響く。
ジムは、兵士たちが張り巡らせたバリケードの中に、感染者たちを引き入れた。
メイラーの鎖も解き放った。

薬の影響で、挑発を始めたハンナに気をとられた見張りの兵士たちは、メイラーに殺された。
一人になっていたハンナは、鏡の後ろに隠れて感染者から逃げ延びた。

セリーナを人質に逃げていた兵士は、ジムの反撃に遭い、命を落とした。
ジムに対して恋心を抱き始めていたセリーナは、ジムが感染していないことを知って喜んだ。
セリーナに飛行機を見たことを教え、まだ救いはあると教えるジム。
そこにハンナもやって来て、3人で逃げ出そうとする。
しかし、途中で撃たれたジムは意識を失った。

それから28日後…。
怪我が治ったジムは、セリーナ、ハンナと3人で、飛行機が通るのを待っていた。
ありったけの布をつぎはぎして縫い付け、飛行機から見えるようにSOSのサインを作り上げた。

それを見た飛行機の操縦士は、生存者がいることを無線で伝えていた。

映画『28日後…』の感想・評価・レビュー

感染系ホラー映画の上位に入るほどの秀逸な作品である。

衝撃的なのは序盤でロンドンの街が無人で、主人公が「Hello!」と叫んでも一切の返事どころか、物音一つもない不気味なシーンである。

まさに「絶望」という言葉が似合うほどの衝撃的なシーンでしたが、その後に出会った感染者との壮絶な出会いもまた強烈すぎるインパクトを残します。

更に音楽の使い方も非常に上手く、不安を煽ってくる演出が突出していました。

最初は頼りなかった主人公がラストで覚醒した瞬間、それは感染者にも見間違うほどの鋭い眼光は本作にある「怒り」を象徴していました。(男性 30代)


いわゆる感染系パニック映画なのだが、ゾンビというわけではなく、あくまでレイジウィルスという人間を凶暴化させるウィルスに感染した人間が襲い掛かるという内容。その為、どこに誰が潜んでいるか分からない静けさと、突然全力で襲われるという緩急さが物凄く、つねにハラハラした展開が楽しめる。バイオハザードやアイアムレジェンドなど、飽和し始めているこの手の映画を見ている人であれば、どうしても似てしまう展開があり、多少退屈に感じてしまう感も否めない。(男性 30代)


ゾンビ映画の中でも印象深く、大好きな作品。
ゾンビといえば、一般的にゆっくりとノロノロ歩くイメージではないだろうか。
この作品は、初めてゾンビが走ったと言われている作品で、これまでのゾンビのイメージを完全に覆している。恐怖に陥った人間の感情も如実に表しており、高評価を受けているのも納得の作品だと思う。続編の28週後…も好きな作品ではあるが、やはりこの作品には敵わないだろう。
ゾンビ好きに限らず、一度は観てほしいオススメの一作である。(女性 20代)


『バイオハザード』と同年に公開された作品だが、先に『バイオハザード』を観てから今作を鑑賞してしまったため、どうしても似たようなシチュエーションだと思ってしまう。だが、病院で目覚めて一番、混乱していた状況を知らずに目覚めた主人公が荒れ果てて無人となった街を一人彷徨するシーンは不気味で不穏な感じがして良かった。そして、逃走しながら感染者との攻防を経て行くシーンは、いつ襲われるか分からないという状況に緊張感を強いられたし、軍に辿り着いて助かると思った矢先の落とし穴。構成や襲われるタイミングなどが秀逸だ。意識を失ってからの28日後…というのも何やら不穏な感じで気が抜けない。静と動の使い方がとても上手くエンタメ性がない分、とても高レベルな作品だと思った。(女性 40代)

関連作品

次作 28週後…

みんなの感想・レビュー

  1. うさぎさん より:

    これ見た時に、ゾンビものと違い、動物の場合はスタンピード状態になり、
    人間から理性を奪った状態が一番怖いと思わせるものだった記憶がある。
    最近のゾンビ映画は観せる為なのか、走ったりなど動きが早いものが多く、
    ゾンビってそういうものじゃないよね…って作品が多いが、
    この映画は人間から理性を奪った状態、暴走状態だから走るのもありと思わせてくれた。
    確かエンディングって2種類ありましたよね。
    バッドエンドもあったはず。
    懐かしい映画だなぁ…

  2. 匿名 より:

    大ヒットした感染パニック映画「バイオハザード」シリーズの第1作目と同じ年に公開された作品。
    「バイオハザード」のように感染者が一旦死んでからゾンビ化するのではなく、生きている人間が凶暴化するレイジウィルスの“感染者”となる設定のため、あくまでも人間同士の争いになっている。
    ゾンビではないので生きた人間と同様に走ったり動いたりして、殺そうとすればできるし、ウェスト少佐によれば餓死もするという。

    序盤の動物愛護団体のメンバーや、ジムを助けようとしたマークのように、噛まれた事によって血液や唾液が体内に入り感染するシーンが多いが、フランクのように感染者の血液が目薬のように目に入っただけで感染するという意外なシーンも存在する。
    ウェスト少佐たちのレイプ目的での呼びかけラジオや、明らかに感染者を殺めることを楽しんでいる軍人たちは、感染していなくても凶暴になれるという人間の一面を表現している。

    世界の終わりを描いた作品やゾンビパニック映画があまりにも多いため、他の映画でも見た事のあるようなシーンの多さが気になる。

  3. 匿名 より:

    予想外に早く動いて襲ってくる感染者たちの姿は意外性があり、ハラハラさせられる。
    ジムの誘導で軍人たちに襲い掛かる姿には驚かされるが、訓練を受けたはずの軍人がそんなに簡単にやられるのかというツッコミどころもある。

    また、ジムが感染者を殺害するシーンは、彼がセリーナから守られるだけの立場からセリーナとハンナを守る立場になるという変化への伏線と、覚悟を決めたきっかけとして必要不可欠だろう。
    しかし買い物を楽しんだ後に、ひとりでガソリンスタンドに入っていってまで行動を起こすのには矛盾がある。
    軍人たちに殺されかけた後にたくましくなるのは急すぎる変化で、大切な人を守ろうとする心境だけでは納得しきれない。

  4. 匿名 より:

    ホラー、SF、ファンタジーなどのジャンルで特に優れた作品に贈られる、2003年のサターン賞最優秀ホラー賞を受賞した作品。
    同じ2002年に公開された「バイオハザード」シリーズ第1作目と似通った部分があるためか、ゾンビが襲ってくるという印象が強いようだが、生きた人間がウィルスに感染して凶暴性をむき出しにして襲い掛かるという映画。

    動きが早い感染者が襲ってくるという設定は斬新で、病院で目覚めたジムが教会の山積みの遺体を発見して大声を出せば全員がゾンビとなってうじゃうじゃと襲い掛かる。
    かと思えば、まだ生きていた数人の感染者が襲ってくるだけという意外な展開が待っている。
    感染者は目が赤くなるという設定も見るからに不気味。

    続編に「28週後…」が存在し、キャストやスタッフは入れ替えられて、今作の監督と脚本家が製作総指揮に回っている。