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映画『28週後…』あらすじとネタバレ感想

この記事では、映画『28週後…』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『28週後…』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『28週後…』の結末までのストーリー
  • 『28週後…』を見た感想・レビュー
  • 『28週後…』を見た人におすすめの映画5選

映画『28週後…』 作品情報

28週後...

  • 製作年:2007年
  • 上映時間:104分
  • ジャンル:ホラー
  • 監督:フアン・カルロス・フレスナディージョ
  • キャスト:ロバート・カーライル、ローズ・バーン、ジェレミー・レナー、ハロルド・ペリノー etc

映画『28週後…』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『28週後…』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『28週後…』のあらすじを紹介します。

人間を凶暴化させるRAGEウィルスが蔓延した世界。
ドンとアリス夫妻は数人の非感染者と共に、コテージに立てこもって生き延びていた。
ある日、助けを求めてきたひとりの少年を招き入れるが、彼を追って沢山の感染者達がやってくる。
そして、ドンは目の前で感染者に襲われるアリスを見捨てて逃げた。

・・・28週後。
軍の調査で感染の危険性は無くなったと判断された。
スカーレット少佐だけは感染再発の危険性を訴えていたが、聞き入れられることは無かった。

旅行で海外にいたドンとアリスの子供、姉タミーと弟アンディはロンドンへの帰国が許され、父との再会を果たす。
母からの遺伝でオッド・アイの瞳を持つ12歳の少年アンディは、安全地区で最年少の住人となった。

こっそり安全地区を抜け出して自宅へ向かったタミーとアンディは、死んだはずの母に出会う。
アリスは軍に保護され、検査の結果、彼女は感染していても症状が出ない無症候性キャリアだと判明する。
妻の生存を知り施設に忍び込んだドンは、アリスと接触して感染、施設を壊滅状態にする。

“コード・レッド”が発令され、閉鎖された地区の中でスカーレット少佐が姉弟を救い出す。
感染拡大を防ぐために、軍は非感染者も含めた住人全ての殺害命令を下すが、スナイパーのドイル軍曹とフリンの助けを借り、感染者から逃げつつ脱出を試みる事になる。

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映画『28週後…』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『28週後…』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

「28日後」のその後の世界

レイジウィルスに感染して凶暴になった人間たちが、走るゾンビとして襲い掛かってくるホラー映画「28日後…」の続編映画。
前作とのつながりを見せるシーンは無く、“レイジウィルス”が蔓延した後に収束を見せた世界での、家族の絆や愚かさを描いたストーリーになっている。
ウィルスに感染していても発症はしないというアリス、アンディ親子の体質が原因で、感染者が全員餓死して安全が確認されたはずの世界が、再び地獄と化す様子は恐ろしい。

序盤、コテージに隠れていたアリスとドンたちが感染者に襲撃され、目の前で助けを求めるアリスを見捨てて逃げるドンの姿には嫌悪感を抱いてしまうが、もしもその場にいたら誰でも逃げるであろう緊迫感もある。
タミーとアンディが立ち入り禁止区域に入っていくのに、それを報告するだけで止めに入らない軍の監視役たちの行動はツッコミどころ。
また、ドンが簡単にアリスと接触できるという、ゆるい警備体制もツッコミどころのひとつ。
スカーレット少佐がついていながら、簡単にはぐれるタミーとアンディの行動には疑問が残る。

豪華キャストとびっくりさせる演出

キャストや監督が前作から一新されていて、後半で「コード・レッド」が発動されるもアンディを撃つことが出来ず、彼らの脱出の手助けに回る軍のスナイパー、ドイル軍曹役には「ハート・ロッカー」のジェレミー・レナー。
スカーレット少佐役には、2009年の最も美しい顔No.1に選ばれたローズ・バーンらが起用された。
また、主役の一人とも言えるドン役にはロバート・カーライル、もう一人の主役タミー役には、若手のイモージェン・プーツがキャスティングされ、前作よりも豪華な名前が揃っている。

終盤で弟アンディがドンに噛まれて感染している(アンディも無症候性キャリアなので発症はしない)とわかっていながら、感染していないと嘘をつくタミーの微妙な表情がとても上手い。
草が生い茂り廃れた公園で休憩しているときに、周囲から出てくる感染者の数の多さや、彼らをヘリのプロペラで引き裂くというグロテスクシーンは強烈。
地下鉄跡の暗闇をはじめ、突然現れて襲い掛かる感染者となったドンの姿には驚かされる。


ゾンビ映画の名作『28日後…』の続編となる作品で、前作に続き見応えのある作品となっている。この作品の面白さは、人間の愚かさにあると思う。一般的にドラマや映画では、ゾンビに限らず家族が襲われるシーンで夫が妻を守るのが通常である。しかしこの主人公ドンは、妻を置いてただ一人逃げ出すのである。そして妻に再会したとき、隔離されている妻に勝手に近づき感染、暴れだすのである。他にもこの作品には、ゾンビを殲滅する為に生きている人間も気にせず射殺するよう軍に指示が下されたりと、人間の汚い部分が多く表現されている。
ゾンビ映画の中でも、人間の本質を描いた大好きな作品である。(女性 20代)


ゾンビ映画としてのクオリティもさることながら、家族の物語としても非常に深く描かれている。特に母親が感染源となり、父親が暴走するくだりには、人間ドラマの凄まじさを感じた。あの混乱の中、子どもたちが逃げる姿には思わず感情移入。ホラーだけで終わらない余韻が残る良作。(30代 女性)


軍の制御が崩壊していく描写がとにかくリアルで怖かった。感染者よりも、恐怖に支配された人間のほうが恐ろしく感じる場面も多く、サバイバルものとして見応えあり。ラスト、感染がパリに拡がる演出で終わるのも続編を意識させてニクい。続きがあったら観たいと思わせる終わり方だった。(40代 男性)


家族を守ろうとする想いが、逆に感染を広げてしまうという皮肉が強烈でした。特に父親のドンが、妻との再会から一転して彼女を襲うシーンはトラウマ級。人間の「情」と「理性」が揺らぐ瞬間がリアルで怖かった。前作とはまた違った角度から、人間の弱さと恐怖を描いている点が評価できます。(30代 女性)


映像のスタイリッシュさと恐怖演出のバランスが秀逸。ロンドンが無人と化した街並みに、再び感染者が溢れていく描写が美しくも恐ろしい。感染の連鎖が一瞬で広がっていくスピード感はまさに“怒りのウイルス”の怖さそのもの。ゾンビ映画好きにはたまらない緊張感だった。(20代 男性)


ホラー映画としては一級品。でも、それ以上に“国家の失敗”を描いた社会的視点もあり、ただのゾンビ映画とは一線を画していた。隔離、制御、そして情報統制——現実社会にリンクする要素が多くて、妙にリアル。軍の判断ミスによって被害が拡大していく様子に、観ていてゾッとした。(40代 女性)


母親が免疫を持っていたという展開には驚いたけど、彼女をどう扱うかで、人間性と科学の倫理の葛藤が浮き彫りになっていた。彼女を生かすべきか、処分するべきか。極限状態では正解がないんだと感じた。単なるサバイバル映画ではなく、深い問いかけのある映画。(50代 男性)


子どもたちの視点で描かれる逃亡劇が、すごくスリリングでリアル。兄妹の強い絆と、終盤の絶望的な状況でも生き抜こうとする姿勢が胸を打った。ゾンビ映画の中にあるヒューマンドラマとして、とても完成度が高かった。音楽の使い方も良く、エモーショナルな緊張感が最後まで続いた。(30代 女性)


序盤からテンションMAXで、そのまま緩むことなく突っ走る。特にヘリで感染者をなぎ払うシーンは、緊張感とカタルシスが同居していて印象的だった。人間ドラマもちゃんと描いてるから、アクション映画としても楽しめる。続編の中でもかなり好きな部類。(20代 男性)


観終わってしばらく呆然としました。こんなに絶望感に満ちた映画を久々に観たという印象。生き残ることの意味、感染を止められない現実、そして誰もが加害者にも被害者にもなる社会。父が家族の元に戻ったことで全てが壊れてしまう展開は、まさに悲劇の連鎖でした。(40代 男性)

映画『28週後…』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『28週後…』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ワールド・ウォーZ

この映画を一言で表すと?

“地球規模で感染爆発!世界を駆け巡るゾンビパンデミック・アクション”

どんな話?

突如発生したゾンビ化ウイルスにより、全世界が崩壊の危機に。元国連調査官ジェリーは感染の原因と治療法を探すため、世界中を飛び回ることになる。疾走感あふれるサバイバルとスリル満載のアクションが展開。

ここがおすすめ!

『28週後…』同様、感染拡大の恐怖をリアルに描いており、スピーディーで容赦ない展開はゾンビ映画ファン必見。軍や政府の対応、隔離、絶望感などのテーマも共通し、最後まで緊張感を持って楽しめる作品。

ドーン・オブ・ザ・デッド(2004)

この映画を一言で表すと?

“ゾンビが全力疾走!極限のショッピングモール籠城サバイバル”

どんな話?

謎のウイルスが拡がり人類がゾンビ化。わずかに生き残った人々がショッピングモールに立てこもり、生存を懸けた闘いを繰り広げる。生きるための選択、仲間との対立、終末世界のリアルを描いたホラーアクション。

ここがおすすめ!

感染者のスピード感、逃げ場のない密閉空間、次第に追い詰められる人間関係…『28週後…』の持つサバイバル感をより激しく味わえる。社会崩壊の恐怖や集団心理の描写も非常に秀逸です。

ザ・クレイジーズ

この映画を一言で表すと?

“静かな町に突然訪れる狂気、誰もが敵になる恐怖”

どんな話?

小さな町で突如住民たちが凶暴化する謎の感染事件が発生。原因は水源に投棄された生物兵器だった。保安官夫妻は、感染者や軍の追跡から逃れながら脱出を試みる。感染系×陰謀系のハイブリッド・スリラー。

ここがおすすめ!

『28週後…』が描いた軍と感染の暴走を、さらにタイトなスケールで追体験できる作品。見知らぬ誰もが敵になるという疑心暗鬼や、政府の闇に切り込む展開が見応えあり。緊張感は常にMAXです。

クワイエット・プレイス

この映画を一言で表すと?

“音を立てたら即死!静寂が支配する新感覚サバイバルホラー”

どんな話?

音に反応して人間を襲う“何か”に支配された世界。生き残った一家は、手話で会話し、静かに暮らしていたが、ふとした音をきっかけに命の危機に晒される。極限の沈黙と家族の絆が交錯する緊迫のドラマ。

ここがおすすめ!

音を立てられないという設定が生む異様な緊張感が、『28週後…』とは違ったアプローチで恐怖を演出。誰がいつ襲われるかわからない恐怖の中で、家族の物語も描かれる点が共通しておすすめです。

チルドレン・オブ・メン

この映画を一言で表すと?

“子どもが生まれない世界で、最後の希望を守る命の逃避行”

どんな話?

原因不明の不妊によって人類が滅亡寸前の近未来。そんな中、妊娠した女性を保護し、無政府状態の世界を縫って安全な場所へと運ぶ男の壮絶な旅が始まる。絶望の中に一筋の希望を描いた社会派ディストピア作品。

ここがおすすめ!

『28週後…』のような荒廃した世界観と、軍や難民のカオスがリアルに描かれており、重厚な社会的メッセージを内包。サバイバル×人間ドラマという観点から、非常に相性の良い一本です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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