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映画『50回目のファースト・キス』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『50回目のファースト・キス』の概要:アダム・サンドラーとドリュー・バリモア主演による、ロマンチック・コメディ。遊び人のヘンリーは、記憶障害を持つルーシーと運命的な恋に落ちる。一途にルーシーを愛するヘンリーは、ルーシーの笑顔のために全力を尽くす。

映画『50回目のファースト・キス』の作品情報

50回目のファースト・キス

製作年:2004年
上映時間:99分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ピーター・シーガル
キャスト:アダム・サンドラー、ドリュー・バリモア、ロブ・シュナイダー、ショーン・アスティン etc

映画『50回目のファースト・キス』の登場人物(キャスト)

ヘンリー・ロス(アダム・サンドラー)
ハワイの水族館に勤務する獣医師。夢はアラスカを航海してセイウチの生態調査をすること。後腐れの無い恋を楽しむプレイボーイだが、純粋なルーシーに運命を感じて恋をする。
ルーシー・ホイットモア(ドリュー・バリモア)
ハワイ在住の元美術教師。朗らかで家族思いの純粋な女性。1年前の交通事故が原因で、その日一日のことしか覚えていられないという記憶障害を負う。幼くして母を亡くしている。ヘンリーと運命的な恋に落ちる。
マーリン・ホイットモア(ブレイク・クラーク)
ルーシーの父親。家族思いの頼もしい男性。剛健な見た目とは裏腹に、ロマンチックな
一面がある。ルーシーが毎日を幸せに過ごせるよう、心を砕いている。
ダグ・ホイットモア(ショーン・アスティン)
ルーシーの弟。プロテインを飲み常に体を鍛えている筋トレマニアだが、あまり強くは無い。父と共にルーシーをサポートする、やんちゃで心優しい青年。
ウーラ(ロブ・シュナイダー)
ヘンリーの親友かつ良き理解者のハワイ人男性。水族館でイルカの飼育を担当している。常に冗談を口にする明るい性格。子沢山で恐妻家。ヘンリーの恋を応援する。
スー(エイミー・ヒル)
ヘンリーやルーシーが通うダイナーのハワイ人の女主人。ルーシーの亡くなった母親の親友で、ルーシーの幸せを願って見守っている。
ニック(ポマイカイ・ブラウン)
スーの息子で、ヘンリーとルーシー共通の友人のハワイ人男性。スーのダイナーでコックをしており、ワッフルやパンケーキの味は超一流。
キーツ医師(ダン・エイクロイド)
脳外傷専門病院に勤めるルーシーの主治医。シュールな冗談を飛ばすウィットに富んだ男性。

映画『50回目のファースト・キス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『50回目のファースト・キス』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『50回目のファースト・キス』のあらすじ【起】

ハワイの水族館に勤務する獣医のヘンリーは、州外の女性と一度限りの恋愛を楽しむプレイボーイである。アラスカでセイウチの生態調査をするという長年の夢を叶えるため、ヘンリーは船を整備し、近い未来の航海に備えている。

ある朝、ハワイ人女性スーが経営するダイナーを訪れたヘンリーは、離れた席に座っているルーシーに目を留める。ルーシーの屈託のない笑顔に惹かれたヘンリーは、ルーシーに話しかけて相席する。

ヘンリーとルーシーは意気投合し、翌朝もダイナーで会う約束をする。ヘンリーは、父親の誕生日祝いのために早めに帰宅するというルーシーを見送る。

その夜、ヘンリーは、親友のウーラから紹介された美人とデートをするが、ルーシーのことばかりが頭に浮かんで目前の女性に集中できない。

翌朝、ヘンリーは予定通りダイナーへ行き、親しげにルーシーに話しかける。ルーシーは、ヘンリーとは初対面だと言ってヘンリーを不審者扱いする。

スーは、狼狽するヘンリーに、ルーシーは1年前の交通事故が原因で脳に障害を負ってしまったことを話す。

1年前の父親の誕生日、ルーシーは父親とパイナップル狩りへ行く途中、乗った車が木に衝突し頭に大怪我をした。後遺症により、ルーシーは事故当日とそれ以前の記憶しか持てなくなった。ルーシーは、毎日事故が起きた日を過ごし、眠る度にその日の記憶をなくし、目覚めるとまた事故当日を過ごしている。

スーは、二度とルーシーに近づかないようヘンリーに警告する。

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映画『50回目のファースト・キス』のあらすじ【承】

ルーシーの父親マーリンと弟のダグは、事故の日から時間が経過していることをルーシーに気付かせないように常に心を配っている。マーリン達は、毎日事故当日の日付の新聞を用意し、ルーシーに同じ服を着せ、バースデーケーキを用意して誕生日を祝う。

1年前、ルーシーはマーリンへの誕生日祝いとして、マーリンの仕事場の壁に絵を描いた。マーリンとダグは毎日壁を白く塗り直し、ルーシーは毎日壁に絵を描く。マーリンは、壁を塗り替える前に、日毎に違うルーシーの絵をカメラで撮影して記録している。

ヘンリーは、ルーシーについてウーラに話す。アラスカへの出航の準備を進めながらも、ヘンリーはルーシーのことをずっと気にかけている。

ある朝、ヘンリーは再びダイナーを訪れて再びルーシーに近づくが、冷たくあしらわれる。スーの非難を物ともせず、ヘンリーは毎朝ダイナーへ足を運び、ルーシーに何とか接近しようと試みる。スーの息子のニックは、ヘンリーの玉砕に金を賭けてヘンリーを冷やかす。

ある朝、ヘンリーは奇抜な方法でルーシーの関心を買うことに成功する。二人は良い雰囲気になるが、ルーシーは、別れ際に連絡先も聞かないヘンリーに対して腹を立て、車で去る。

ヘンリーは、ルーシーを追ってルーシーの自宅へ辿り着く。ルーシーに変な虫が付かないよう気を張っているマーリンとダグは、ルーシーに近づくなとヘンリーを脅す。

ダイナーへの出入りを禁止されたヘンリーは、ルーシーの通り道で毎朝ルーシーを待ち伏せする作戦に出る。ヘンリーはあらゆるシチュエーションを設定し、毎朝ルーシーに話しかける機会を得る。

ヘンリーがルーシーに対して本気であることを知ったマーリンとダグは、ヘンリーを自宅に招く。マーリンは、歌いながら仕事場の壁に絵を描いているルーシーをヘンリーに見せる。

ルーシーは、ヘンリーと会った日は特に上機嫌になり、歌いながら絵を描く。マーリンが、何故ルーシーに関わるのかと尋ねると、ヘンリーは、ルーシーが将来このままずっと同じ毎日を送ることが心配なのだと答える。

映画『50回目のファースト・キス』のあらすじ【転】

ある日、警察に車の車検期間切れを指摘されたルーシーは、日付を確認するために新聞を見て、自分が今日だと思っている日付と違うことに気付く。マーリンは、錯乱したルーシーに事故記録のファイルを見せ、後遺症について説明する。

マーリン達にとって、ルーシーが自分の障害に気付くことも茶飯事である。ルーシーは、その時は真実を知って傷ついても、翌朝にはまた忘れてしまう。

マーリンとダグは、主治医から直接話を聞きたいと言うルーシーを脳外傷専門病院に連れていく。マーリンは、ヘンリーを覚えていないルーシーに、ヘンリーはルーシーの恋人だと教える。

キーツ医師から話を聞き、ルーシーは現状を理解し、ヘンリーはルーシーについて理解を深める。ルーシーは親切なヘンリーを信用する。

その夜、ヘンリーは自分の船にマーリンとダグを招待する。ヘンリーは、ルーシーが自分の障害にではなく、自分を取り巻くものがすべてお膳立てされたものであることにショックを受けたのだ、とマーリンたちに語る。

ヘンリーは、マーリンの車から事故記録のファイルを勝手に持ち出す。

翌朝、ヘンリーはルーシーが好きな百合の花束を携えて、ルーシーの家を訪れる。ヘンリーは、一本のビデオテープをルーシーに渡す。

ヘンリーは、ルーシーの回復への試みとして、事故記録や、事故当日から今までのニュース、ルーシーが覚えていない思い出等を編集してビデオにまとめた。映像の中で、ヘンリーはウーラが扮するルーシーと、初めて出会った時の場面を再現している。スーやニックも登場し、皆ルーシーを愛していると語る。

その日、ヘンリーとルーシーは、初めて午後のデートに出かける。2人は、デートの様子をビデオカメラで撮影する。記憶が無くともヘンリーの想いの強さをよく知っているルーシーは、ヘンリーに改めて愛を告白する。ヘンリーとルーシーは、初めてのキスをする。

映画『50回目のファースト・キス』の結末・ラスト(ネタバレ)

ヘンリーは、毎日ルーシーに事故と障害の説明をし、2人は毎日ファーストキスをする。ある日、ヘンリーは閉園後の水族館にルーシーを招待する。2人はヘンリーの私室で初めて体を重ねる。

翌朝、ルーシーは、隣で寝ているヘンリーを見てパニックになる。マーリンは、ルーシーにヘンリーが作ったビデオを見せて落ち着かせる。ヘンリーは職場へ向かう。

ルーシーは、ヘンリーに会うために水族館へ行く。ルーシーは、自分がヘンリーに負担をかけて将来の夢の妨げになっていることを気にして、別れを切り出す。

ルーシーは、毎日日記を書いている。ルーシーの自宅で、2人はヘンリーについての記述を日記帳から全て破り取る。別れ際、2人は最初で最後のキスをする。

時が過ぎ、ヘンリーはアラスカへの出航日を決める。出発当日、マーリンとダグが見送りに港へやってくる。ヘンリーは、マーリンの口から、ルーシーが自ら望んで入院したことを知る。マーリンは、餞別に一枚のCDをヘンリーに贈る。

海上に出たヘンリーがCDを再生すると、ルーシーが絵を描きながら口ずさんでいた曲が流れる。ヘンリーは、マーリンは、ルーシーがヘンリーのことを覚えていると示唆しているのだと気付く。

ヘンリーは港へ戻り、ルーシーがいる病院へ行きルーシーに会う。治療の一環として病院で美術教師をしているルーシーは、ヘンリーを自分のアトリエに招き入れる。部屋中にヘンリーの肖像画が飾られており、ルーシーは、毎晩夢に見る男の顔を描いているのだと話す。ルーシーは、記憶は無くともヘンリーが自分の恋人であると気付いている。

ヘンリーは、再びルーシーへの想いを告げる。

ある朝、目覚めたルーシーは枕元にあるビデオを再生し、自分の事故や現状について知る。ルーシーが外に出ると、そこはアラスカの海上に浮かぶ船の上である。ヘンリーや娘、マーリンが、ルーシーを今日も暖かく迎える。

映画『50回目のファースト・キス』の感想・評価・レビュー

ありそうで、なさそうな絶妙な設定のラブコメ。ヒロインが抱える毎日記憶が消える病が深刻なものであることは明白だが、舞台となるハワイのロケーションが美しく朗らかで、取り囲む人々もみんないい人。全体的に暖かくハッピーな空気感が流れている。

初めはフラフラしている遊び人風の主人公。男が本気で恋をしたとき、こんなにも一途に、一生懸命にたった一人の女性を愛し抜くことができるのだと教えてくれる。何度も玉砕しながらも、諦めない素直な気持ちは女性のハートに響くものがある。
この映画を見れば、誰かを本気で愛してみたくなるかも。(女性 30代)


記憶障害のあるルーシーのために、何ができるのか最大限の努力をするヘンリー。そしてヘンリーの仕事に自分が負担になっていると考え、身を引こうとするルーシー。せっかく困難を乗り越えて心が通じ合うようになったのに、思い出を消そうとする作業には切なく胸が苦しくなった。そして最終的には、やはりお互いが必要だと気づきハッピーエンドで万々歳だった。

普通なら暗くなるシリアスな状況のはずだがコメディータッチで重くなりすぎず、主人公二人を取りまく家族や友人たちもあたたかで、それもよかった。後味が爽やかなオススメの映画。(女性 40代)


ヘンリーのルーシーに対する愛情が深く、一目惚れした相手の事を真剣に考え、過去に何があったのか、現在どのような状況なのかを知った上でとった行動がかっこよく、惹かれた。ルーシーが通うダイナーの経営者であるスーや、父親のマーリン、弟のダグなど、ルーシーが幸せになるために毎日同じことを繰り返したり、パニックを起こさないように気遣いしている姿も心を打たれた。一日しか記憶が持たないルーシーだったが、ヘンリーが自分の恋人である事を覚えていたシーンがとても感動的だった。どのような状況でも、愛する人のために出来ることや、やるべきことを教えてくれた映画である。(女性 20代)


1日経つと記憶を忘れてしまう彼女のために、毎日色んな形のアプローチをし続ける姿が健気で心を打たれます。愛する彼女のためなら、自分のことを忘れてしまったとしても何度でも会いに行くという純粋な愛情は、とても心温まるものでした。特にビデオテープのシーンは、誰もが涙を誘われてしまうんじゃないでしょうか。
ハワイの風景も美しく、爽やかで、映画の雰囲気にぴったりのロケーションだったと思います。
日本版でもリメイクされているようなので、そちらの作品も観てみたいです。(女性 20代)


交通事故の後遺症で1日しか記憶がもたないルーシーと、そんな彼女に恋をしたヘンリー、2人のロマンティックコメディー。1日経てば忘れられてしまうが、諦めずにアプローチし続けるヘンリーのルーシーに対する愛情の深さが心に響く、彼女の障害も含めて全てを受け止めようとするヘンリーはとてもカッコ良くて素敵、ルーシーの周りの人たちの優しさに心が温まる。コメディー要素多めで軽いノリで楽しめるが、ラストはとびっきりロマンティック。(女性 30代)


アダムサンドラー主演のコメディか、と油断していたが、とっても素敵だった。最初は何度も失敗し、周りやルーシーの家族にも邪険に扱われていたのに、諦めずに試行錯誤してルーシーの時間を進めようと必死になる姿。女性たちから見れば、こんな風に愛されたいと思ってしまうこと間違い無いだろう。

動物たちはコミカルで楽しく、友人であるウーラとの掛け合いも下品だが作品全体がシリアスすぎず、ちょうど良い。男っぽい女性の同僚?もしかりである。ハワイののどかで美しい景色も素敵だった。これらの要素で全体的に暖かくて重くないストーリーに仕上がっているので、サラッと見れて良い。(女性 20代)


何度も見返すくらい大好きな映画だ。友人や知り合いに勧めると、大体いつも良い反応が返ってくる作品なのでその点でもオススメだ。

映画の設定だけ見ると暗い話になりそうだが、コメディ要素が多く、のんびりとした心地よいハワイの雰囲気もあって楽しい気分で見ていられる。登場人物が全員素敵なキャラクターで、忘れられてしまうのに一途に思いを伝え続けるヘンリー、ルーシーのために同じ毎日を過ごす家族やカフェの友人たちなど、悪者が出てこないのも魅力の一つだ。(女性 20代)

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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みんなの感想・レビュー

  1. きーもも より:

    今が楽しければそれでいいと目先の楽しさだけを求めて生きていたヘンリーが、ルーシーと出会ったことで彼女のために生きることを決め、彼女のためにできること、彼女を喜ばせる方法、彼女に知ってもらう方法など、ひたすら努力して拒否されてもめげずに愛を伝えていく姿に物凄く感動しました。
    ルーシーの記憶が戻ることはありませんが、毎朝自分の人生を改めて知り、愛する人たちが近くにいてくれることはとても幸せなことだと感じました。
    アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの掛け合いが、本当に可愛らしく温かい気持ちになりました。

  2. yukachi より:

    この映画は女性の憧れを全て表現しているのではないかと思わずにはいられない。記憶障害という壁がありながらも、めげずに毎日同じ女性に会いに行く一途な男性の姿は、女性にとっては理想の男性の姿ではないだろうか。彼にとっては同じことの繰り返しでも彼女にとっては毎日が初めてのこと。そんな矛盾に悩まされ、切なさを感じながらも、少しずつ前に進んでいく二人の仲や努力にはとても魅了される。何度も見たいと思う映画の一つになるだろう。

  3. hamataro より:

    切なくもあるし、心温まる話です。事故により記憶障害になったルーシーを悲しませないため、毎日同じ日を演じる家族の姿は本当に辛いです。その一方、ルーシーの止まった時間を進めようと懸命に試行錯誤するヘンリーの姿は、健気で頼もしいです。ルーシーが周りから愛されているのがよくわかります。

    設定は重いですが、アダム・サンドラーのおかげでしょうか、楽しく観れます。セイウチやペンギンとのやり取りがコミカルで、流石アダム・サンドラーだと思います。

  4. takata より:

    記憶障害のあるルーシーに振り向いてもらおうと必死になって彼女を求め続ける姿がロマンチックだった。交通事故後の新しい記憶は残らないはずが、彼の努力と強い想いが報われて、一度は別れた二人が再会するシーンは微笑ましかった。最初は二人の関係に賛成しなかった人々も、彼の誠実さに心を開き協力してくれるようになり心が和んだ。

    アダム・サンドラーとドリュー・バリモアの共演作ともあって、とてもキュートで笑えるコメディだ。

  5. 匿名 より:

    ドリュー・バリモアはラブコメディと言えばという女優になった。
    一昔前はメグ・ライアン、キャメロン・ディアスと目がキョロキョロ動いて愛くるしい女性が人気だった。
    チャーリーズ・エンジェルでポッチャリ見せながらもセクシーキュートな女性らしさを疲労したバリモアは、最近ではすっかりその女優っぷりも板につき更なる魅力を全開にしている。
    この記憶障害という難しい役柄を、明るくキュートに演じられるのはまさに彼女しかいないかもしれない。
    アダム・サンドラーとの見事な掛け合いがさらにそのように思わせる。
    素直に面白かったと思えるラブコメディで、何もかも考えずにちょっぴり笑えて、ちょっぴり泣ける可愛らしい作品に仕上がっているのだ。
    もう1度観たいと思う、そんな心にそっと残る作品である。

  6. 匿名 より:

    ①重くなりがちなネタを見事に明るく変身

    記憶力障害を扱った映画は多く、そのどれもが重く暗い内容になりがちである。
    冒頭からシリアスな雰囲気が漂い、きっと先には悲しい未来が待っていることを知らされる。
    そのイメージを持って本作を鑑賞すると全く違うことに気がつく。
    とにかく最初から最後まで明るいのだ。
    これにはハワイという南国の島が手伝っているといっても良いだろう。

    そして主人公の献身的な愛情。
    これも言葉だけを読むと酷く暗そうだが、この主人公はそうではない。
    愛する女性を誠心誠意愛し、毎日恋をして毎日ファーストキスをするというとえも前向きな捉え方で彼女との距離を縮めていく。

    どこに、こんなポジティブな人がいるのだろう。
    でも羨ましくなり、見ているこちらも明るくなるから不思議だ。
    一見暗くなるこの題材をうまくまとめたあげく、素敵で明るい映画にしてしまった本作の製作陣には脱帽である。

    ②成功したキャスティング

    上手い二人を持ってきたなという感想。
    日本ではまだまだ馴染みが薄いかもしれないが、アメリカではアダム・サンドラーはコメディ俳優としては大人気である。
    男らしくセクシーな出で立ちなのに、演技のコミカルさといったら天下一品。
    女性だけに留まらず男性にも人気がある珍しい俳優の一人である。
    本作もドリュー・バリモアと共演ということでお互い良い反応が出ている。
    明るくラブコメディ向きの二人が確実な演技で見せてくれた笑いあり、涙ありのほっこり映画である。

    ③ハワイの美しい風景が素敵な映画

    最初から最後まで一貫して美しい風景が売りの映画。
    この景色を見ているだけで何だかウキウキしてしまうそんな映画に仕上がっている。
    女性が好きなハワイを舞台にしているところが、製作側の狙いという感じなのかもしれない。
    海と緑を上手に使うと目でも飽きずに楽しめる映画になることを痛感する。