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映画『96時間 レクイエム』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『96時間 レクイエム』の概要:家族を守るためなら犯罪組織も壊滅させる、凄腕を持つ元CIA工作員の活躍を描いた『96時間』シリーズ3作目。前作同様リュック・ベッソンが脚本を手がけ、フォレスト・ウィテカーなど強力な脇役陣で、主人公を襲う新たな試練を描く。

映画『96時間 レクイエム』の作品情報

96時間 レクイエム

製作年:2014年
上映時間:109分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:オリヴィエ・メガトン
キャスト:リーアム・ニーソン、フォレスト・ウィテカー、ファムケ・ヤンセン、マギー・グレイス etc

映画『96時間 レクイエム』の登場人物(キャスト)

ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)
元CIA秘密工作員。別れた妻レノーアと娘のキムを守るため、トルコで犯罪組織を殲滅。その後、ロサンゼルスに帰り平穏な生活を送っていたが、ある日レノーアが殺され、容疑者として追われる身となる。
フランク・ドッツラー(フォレスト・ウィテカー)
ロサンゼルス市警の警部。頭脳明晰、鋭い推理力でブライアンを追い詰める。その一方で、レノーア殺害の裏に別の陰謀がうごめいていることにも早くから気付いていた。チェスの駒や輪ゴムをいじるのが癖。
レノーア・セント・ジョン(ファムケ・ヤンセン)
ブライアンが「レニー」と呼ぶ元妻。実業家で富豪のスチュワートと再婚したものの、夫婦仲は冷え切っている。自分とキムを守ってくれるブライアンと再び心を通わせ始めていたが、何者かに殺される。
キム・ミルズ(マギー・グレイス)
ブライアンの娘。交際中のジミーとの間に子を授かり、その妊娠の事実をブライアンに打ち明けられず迷っている。自分を餌にブライアンをおびき出そうとする警察を翻弄するが、母の殺人事件の裏にある陰謀に巻き込まれていく。
スチュワート・セント・ジョン(ダグレイ・スコット)
レノーアの再婚相手で実業家。夫婦仲は冷え切っていたが、ブライアンに対しては、レノーアに二度と会わないでくれと頼む。レノーアの死後、何かに怯えて身辺に護衛を置く彼の背後に、メランコフとの関係が浮かび上がる。
オレグ・メランコフ(サム・スプルエル)
兵器の密売買などを行う犯罪組織のボス。かつてロシアの特殊部隊・スペツナズの兵士としてアフガン戦争などにも参戦。その殺戮と金品強奪のテクニックで、ソ連崩壊の混乱に乗じ、裏社会で頭角を現してきた。
サム・グロスマン(リーランド・オーサー)
ブライアンの友人で、CIA工作員時代の同僚。通信技術に精通しており、警察の情報などを密かに入手してブライアンを救う。現在は警備会社のCOO(最高執行責任者)で、ブライアンもその会社の社員ということになっている。

映画『96時間 レクイエム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『96時間 レクイエム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『96時間 レクイエム』のあらすじ【起】

ある夜、ロサンゼルスの大企業の一室に、1人の社員が拉致されてきた。社員を待っていたのは、メランコフと名乗るロシア人だった。メランコフは、「お前のボス(社長)に貸した金を返してもらいに来た」と言って社員に金庫を開けさせたが、金庫の中に金はなかった。メランコフは「見せしめだ」と言い残して社員を射殺した。

別の日。ブライアンは、娘のキムの誕生日プレゼントに巨大なパンダのぬいぐるみを買い、楽しそうにキムの元を訪れた。しかし大学生のキムは、もはやぬいぐるみに喜ぶほど子供ではなかった。しかも妊娠しており、それを言い出せずに悩んでいたため、ついブライアンにそっけない態度をとってしまった。

キムがプレゼントに喜んでくれず、傷心のブライアンは、離婚した元妻で、キムの母でもあるレノーアをディナーに誘うが、こちらもあえなく断られる。しかしその数時間後、突然レノーアがブライアンの家を訪れ、再婚相手のスチュワートとの関係がうまくいっていないことを打ち明ける。犯罪組織から自分と娘を守ってくれたブライアンに対し、レノーアは再び心惹かれ始めていたのだ。

数日後、スチュワートがブライアンの家を訪れ、もうレノーアとは会わないでくれと頼む。しかし翌日、レノーアからの「大事な話がある」というメールを見たブライアンは、レノーアを迎えるためベーグルを買って家に帰る。ブライアンのベッドの上には、首にナイフの傷跡を残して死んでいるレノーアの姿があった・・・・・・。

呆然とするブライアンの前に、通報を受けて駆けつけた警官が現れる。彼を逮捕しようとする警官を倒し、ブライアンは逃亡した。

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映画『96時間 レクイエム』のあらすじ【承】

殺害現場を検証したドッツラー警部は、事件にいくつかの不可解な点を見いだしていた。警察に通報したのは誰か?なぜ被害者のバッグにブライアンの部屋の合鍵があるのか?置いてあったベーグルはまだ温かい・・・。そして逃走の手口から、ブライアンがただ者ではないことにも気付く。

一方、ブライアンは仲間のサムたちの協力を得ながら、真犯人捜しに動いていた。レノーアの乗っていた車のGPSデータから、レノーアが郊外のガソリンスタンドを訪れていたことを突き止めたブライアンは、そのスタンドを訪れる。そこで監視カメラに残った映像から、手に入れ墨のある人物によってレノーアが拉致されたことを知るが、鉢合わせした警察に逮捕されてしまう。しかし、それも彼の作戦だった。護送される途中でブライアンはパトカーを奪い、警察の通信システムから自分とレノーアの通話記録を抜き出した。

その頃、キムは母の突然の死に打ちひしがれていた。警察が監視する中、レノーアの葬式に臨むキム。そこへサムがやってきて、こっそりブライアンのメッセージを伝える。「いつもどおりに行動しろ。行動が読めるように・・・」。それは父と娘だけに分かるメッセージだった。

キムがいつもどおり大学に行き、普段と同じく店でヨーグルトを買うと、そこには「すぐに飲め」というブライアンのメモが貼ってあった。指示通りにヨーグルトを飲んだキムは、授業中に気分が悪くなってトイレに行き、そこでブライアンと再会する。すべてはブライアンの作戦だった。キムに解毒剤を飲ませたブライアンは、キムの話から、レノーアの死後、スチュワートが身辺に護衛を置くなど、不審な行動を取っていることを知る。

映画『96時間 レクイエム』のあらすじ【転】

ブライアンは、マリブの別荘に向かうスチュワートの車を尾行していた。しかし、突然現れた黒のSUVに妨害され、車ごと崖下に突き落とされてしまう。

大破する車から間一髪脱出したブライアンは、そのSUVを追い、酒屋に停車しているところを発見する。ブライアンの邪魔をしたのは、ロスの企業で社員を射殺したメランコフの部下たちだった。ブライアンは男たちを叩きのめし、リーダー格の男から黒幕を聞き出そうとするが、男は自らに銃口を向けて自殺。その手にはレノーアを拉致したとき監視カメラに写っていた入れ墨があった。

ブライアンはスチュワートを拉致し、事情を聞き出す。そして、スチュワートの話から、オレグ・メランコフという人物の存在を知る。ロシアのスペツナズ(アメリカのシールズ=特殊部隊に当たる)に所属していたことがあり、ソ連崩壊の混乱に乗じ、国際犯罪の舞台裏で台頭してきた人物だった。

実はスチュワートは、メランコフに多額の借金をしていた。その借金が返せず、レノーアはメランコフに殺された。ブライアンに濡れ衣を着せたのは、スチュワートがブライアンの正体を曝露したからだ。メランコフは、家族のために犯罪組織を壊滅させたこともあるブライアンを恐れたため、彼を殺そうとした。スチュワートはそう証言した。

メランコフは、スチュワートが死んだら借金が回収できないので、彼は生かしておくはずだ。そうなると次はキムが危険にさらされる。そう考えたブライアンは、キムの身を守るため、スチュワートに会うことを決意する。

映画『96時間 レクイエム』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、ドッツラー警部は、レノーアに1200万ドルの保険金がかけられていたという情報を掴む。実はスチュワートは、レノーアの殺人を計画し、その保険金でメランコフの借金を支払おうとしていたのだ。

そうとは知らずメランコフのペントハウスに乗り込んだブライアンは、激しい戦闘の末、メランコフの護衛たちを倒し、メランコフ自身にも重傷を負わせる。そこでメランコフの口から、二人ともスチュワートに騙されていたという事実を聞かされる。

スチュワートは当初、メランコフにブライアンを殺すようし向けたが、失敗した。そこで次には、ブライアンにメランコフを殺させようとした。そうすればレノーアの保険金も借金の返済に回す必要がなく、自分のものになる。

ブライアンがその陰謀を知ったとき、すでにスチュワートはサムを銃で撃ち、キムを連れて逃走していた。ブライアンは警察の包囲網を突破してスチュワートを追う。そして、まさに離陸しようとしていたスチュワートの飛行機に車ごと突っ込んで車輪を破壊し、飛行機を止めた。

事件の全貌を知ったブライアンは、スチュワートを殺そうとする。しかし、遠くからパトカーの音が近づいてきて、スチュワートは勝ち誇ったように笑う。「俺を殺すことはできない」と。怒りに任せてスチュワートの頭に銃口を突きつけるブライアンを止めたのはキムだった。

事件が解決した後、海辺の桟橋にはブライアン、キム、そしてジョーの姿があった。ブライアンは、生まれてくる子供を2人に任せることを約束する。そしてキムは、生まれてくる子が女の子だったら、亡くなった母の名を付けると告げるのだった。

映画『96時間 レクイエム』の感想・評価・レビュー

リュック・ベッソン脚本、リーアム・ニーソン主演のアクション映画第三弾。元妻を殺害され、容疑者として手配されながらも真相を明かそうとする元CIA局員の男の姿を描く。

これまでの二作同様、激しいアクション、クレバーな演出は健在でありながら今作ではサスペンスの要素が強くなっている。これまでのシリーズで元妻との関係が修復されていただけに冒頭で元妻が殺害されてしまうショッキングな導入となっているが真相を究明しようと奮起する主人公ブライアンの姿は家族を想う気持ちを今までと違う角度で描かれている。(男性 20代)


「最強パパ完結」ついにこのパパが頑張るシリーズも完結です。体を張って娘を守り続けるリーアム・ニーソン演じるブライアン・ミルズ。今作は、ミルズ自身が無実の罪を着せられ警察に追われることになります。自分は警察に追われながらも真犯人を追うミルズ。スピード感は健在で、アクションシーンも派手さはありませんが、静かな強さがあり、この作品にぴったりです。
シリーズ最終作に相応しく、すっきりできる作品でした。(女性 30代)

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前作 96時間 リベンジ

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