映画『#フォロー・ミー』の概要:幼少期から動画配信を始め10年も継続してきたコール。彼は仲間達と10周年を祝うため、紹介でしか挑戦できない、ロシアの脱出ゲームへ挑戦。非常にリアルだが、安全だと言われたもののゲーム挑戦中にトラブルが発生し、命の危険に脅かされる。
映画『#フォロー・ミー』の作品情報
上映時間:92分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ウィル・ワーニック
キャスト:キーガン・アレン、ホランド・ローデン、デンゼル・ウィッテカー、キンバリー・クイン etc
映画『#フォロー・ミー』の登場人物(キャスト)
- コール(キーガン・アレン)
- 幼少期から動画配信を始め10年もの間、継続するという偉業を達成する。本当の自分を見て恋人になってくれたエリンを大切にしている。心優しく勇敢で、機転が利き仲間の窮地を何度も助ける。
- エリン(ホランド・ローデン)
- コールの恋人。配信ばかりを気にするコールの一番が自分なのかどうかで悩んでいる。
- トーマス(デンゼル・ウィッテッカー)
- コールの友人で黒人の青年。頭脳派で争い事は苦手だが、コールとは気性が合う。人一倍怖がり。
- アレクセイ(ローネン・ルーブンシュタイン)
- コールのファンでロシア人。スタイリッシュでスマート。裕福な生活を送っているようで、用心棒を雇っており紹介でしか挑戦できない脱出ゲームをコールに薦める。
- ダッシュ(ジョージ・ジャンコ)
- コールの友人で配信に協力している。悪乗りが過ぎる性格で、おしゃべりで騒がしい。
映画『#フォロー・ミー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『#フォロー・ミー』のあらすじ【起】
幼少期から動画配信を開始し10年間もの間、配信を続けたコール。フォロワー数も50万人を超え、今や動画配信で生計を立てている。この配信のためにこれまで危険なことや様々なことをして来たが、どうにか無事に生きている。そこで10周年を記念して、恋人エリンと友人達と共にロシアのモスクワを訪れた。
目的は紹介されないと挑戦できない脱出ゲーム。今回のために特別に作り直してくれたらしく、挑戦しないという道はすでに断たれた。空港に到着し、悪ノリが過ぎた仲間のダッシュが逮捕されそうになったが、動画のファンだと言うロシア人のアレクセイにより事なきを得た。
ホテルに一旦、荷物を置きクラブで一頻り楽しむ。ところが、生配信中にクラブのバーでエリンと仲間の女の子が柄の悪い男達に絡まれ騒動が発生。どうにかアレクセイの用心棒たちによってクラブからは逃れたが、こんな時にも動画配信をしようとするコール。さすがに空気を読んで配信は控えた。
翌朝、飲み過ぎた仲間のトーマスが寝坊。午前はそれぞれにプライベートタイムを過ごし、コールとエリンはアレクセイによって午後2時の迎えの車に乗り込んだ。運転手は2人から離れず指定の場所へ送れと言われていると言うが、恋人たちは我儘を言って町の散策へ出てしまう。ゲームへの挑戦は夜9時。それまで2人は甘い時間を過ごした。
アレクセイは先に脱出ゲームに挑戦し、生きている実感を得たと言う。脱出ゲームへの挑戦は1度だけで、2度目はないらしい。コールとエリンを含めた総勢5名は、全てリアルに思えるが、絶対に安全だと言うアレクセイの言葉を信じ早速、脱出ゲームに挑戦した。
映画『#フォロー・ミー』のあらすじ【承】
施設へ案内された直後から生配信を開始。ボリシェヴィキの監獄という設定で、国の敵を収監した監獄ではあらゆる拷問が行われたと説明される。そして、監獄には最後の囚人として5人が独房棟に収監される。独房棟の鍵は盗まれ、秘密の場所に隠されている。コール達はまず独房から脱出後、仲間を救い出し独房棟の鍵を見つけて監獄から脱出しなければならない。5人は看守によって黒い布を被せられ、独房に閉じ込められた。
コールが閉じ込められた部屋は焼却室。目の前には裸の遺体が横たわっており、他には山と積まれた服と靴。この部屋から脱出するための制限時間は1時間。鉄格子の先からはダッシュの声が聞こえる。何かの機械に繋がれているらしい。コールは遺体の腹を開き胃袋から鍵を見つけ部屋から出たが、鉄格子はすぐに閉まってしまう。
先に進むとガラス張りの箱に閉じ込められているエリンと、電気椅子に拘束された仲間を発見。ひとまずは素通りして拷問機具、鉄の処女に拘束されたダッシュと両手を鎖に繋がれているトーマスを見つけた。トーマスの鎖はコールが部屋を出てから天井へ引っ張られており、時間経過に伴って鉄の処女も閉まろうとしている。彼らを助けるには、装置を止めるためのぜんまいを見つけ出さなければならないようだ。
コールは焦りながらも冷静さを失わず、解除するぜんまいを見つけ出しトーマスとダッシュを無事に解放。ここまでで30分が経過。次は電気椅子の解除に取り掛かったコールとトーマス。電気びりびり棒の巨大装置を解かなければ助けることができない。しかも実際に電気が流れる。
映画『#フォロー・ミー』のあらすじ【転】
命の危険を感じた4人はゲームの中止を訴えたが、応答はない。最後はエリンの元へ向かったが、彼女が閉じ込められた箱には水が溜まり始めている。別室へ向かうと3リットルと5リットルの瓶が並び、4リットルの水を用意するというもの。これはトーマスが知っていたため、無事に4リットルの水を用意することができ鉄格子は開いた。だが、箱の扉は開かない。水は溜まり続けじきに満タンになりそうになっている。コールはどうにか箱の蝶番を破壊して溺れかけたエリンの救出を成功させた。
館内放送でアレクセイと会話できていたが、今はもう応答はない。エリンが持っていた鍵で先へ進んだ5人。制限時間はすでになく、次の部屋では空になった酒瓶が転がり壁には血が飛び散っていた。これは最早ゲームではなく本当の何かが発生したとしか思えない。
身の危険を察したコールは扉の蝶番を破壊して外へ脱出。すると、そこにはアレクセイの2人の用心棒の死体が転がっている。そして、見知らぬ男達に銃を突き付けられたアレクセイの恋人がいた。男達は女を銃殺し、コール達を問答無用で車に乗せる。
その後、別室へ連れ出されたコール。彼はクラブでトラブルを起こしたロシアのマフィアに拘束され、これから順番に嬲り殺しにする様子を生配信すると言われる。最初は女を殺すと脅されたコールは別室へ戻されることに。部屋のモニターには同じように部屋に閉じ込められたエリンが映し出され、次に仲間の女の子が無残に殺される映像が流れた。
映画『#フォロー・ミー』の結末・ラスト(ネタバレ)
コールは強引に手枷を外し、何かないかポケットを探る。すると、札束と共に渡されていた赤い紙を見つける。そこには謎の数字と出口と書かれていた。部屋の通気口から外へ出たコール。通りかかった部屋ではダッシュが拷問にかけられ身体を切り刻まれていた。
恐怖に慄くコールは物音を立ててしまい見つかってしまう。必死に通気口を進み出口の暗証番号を押してどうにか外へ出る。そこにはコールとエリンを乗せてくれた運転手が待っていて、すぐに逃げろと促される。運転手の言う通り、車に乗り込んだコールだったが、そこでふと動きを止める。エリンとトーマスを置いて逃げることはできない。
コールは再び室内へ戻りまずはトーマスを救出。屈強な拷問官が見回りをする中、ひとまずは別室へ移動。2人は仲間達の死を悼んだが、トーマスの拘束具を外そうとして大きな音を立ててしまう。
当然、見張りに発見されてしまうが、コールの機転でどうにか地下道へ逃れた。移動を続け廊下へ戻った2人だったが、見回りは隙間なく廊下を歩いている。見つからないよう別の場所へ移動しようとしたものの、見張りに発見されトーマスが殺されてしまった。
コールはショックから回復した後、見張りが落とした銃を入手。廊下を進みマフィアのボスとアレクセイが運転手を巡って交渉している場に遭遇する。アレクセイは落とし前をつけるため、運転手を銃殺。息を殺してその場をやり過ごし、先へ進むとエリンが連行されていく様子を目にする。
コールは彼女を追って部屋へ突入。銃を構えたものの、その間も視聴率は上がり続ける。ところが、銃には弾丸が装填されておらず奴を撃つことはできない。エリンが隙を作ってくれたものの、失敗してしまい彼女は敢無く殺されてしまうのだった。
コールは駆け付けた追手からどうにか逃げ、ある部屋へ閉じ籠る。いつまでも部屋にいるわけにいかないので、脱出するとそこにはアレクセイが待っていた。
酷いショックと怒りに駆られたコールはアレクセイに襲い掛かり、撲殺してしまう。その後、10周年を記念するセレモニーが始まり死んだはずのエリンが登場。全ての出来事は10周年を祝うためにエリンを含めた仲間達が仕組んだ、サプライズ企画だった。コールはようやくその事実に気付き愕然とし、自分がやってしまった罪に震え恐れ慄くのだった。
映画『#フォロー・ミー』の感想・評価・レビュー
10年もの間、動画配信を続けた主人公のため、恋人と仲間達がサプライズ企画を立案。彼に悟られないよう準備を進め、リアルな脱出ゲームを開いた。だが、あまりにもリアル過ぎたため、主人公は恋人と仲間達が本当に殺されてしまったと信じ、本当に殺人を犯してしまうという内容。
良く出来た話だというより、演出が良かった。実際、こうまでリアルに演出されてしまえば、誰だって主人公のように信じてしまう。これは、リアルを追求し過ぎた仲間達のせいだろう。スリルがあってストーリー展開に違和感もなくスピーディー。テンポ良く進むので観る側も見事に騙されるなかなか秀逸な作品だ。(MIHOシネマ編集部)
みんなの感想・レビュー