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映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』の概要:小さいながらも信仰心が厚く格式高いクリスチャンの私立高校がある町にて、少女たちの不審な事件が相次いで発生。警察が懸命な捜査を続ける中、罪の呵責に苛まれる少女は恐怖に襲われつつ己の行いを見直していく。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』の作品情報

七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち

製作年:2020年
上映時間:90分
ジャンル:ホラー
監督:コートニー・ペイジ
キャスト:ケイトリン・バーナード、ブレンナ・ルウェリン、ブレンナ・コーツ、ケイラニ・エリザベス・ローズ etc

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』の登場人物(キャスト)

グレース・カーバー(ケイトリン・バーナード)
色欲。牧師で厳しい父に辟易としている。美しい金髪と容貌を持ち、魅惑的で色気がある。シンズのリーダーで、周囲を言いなりにすることで自尊心を保っている。
オーブリー・ミラー(ブレンナ・ルウェリン)
傲慢。敬虔なクリスチャンの家に育ち、勉強家で博識。誰よりも頭がいいことを誇りとしており、常に分厚い日記に何かしら記している。冷静に周囲を観察し、あらゆる情報を握っている策略家。
トーリ・デビッドソン(ブレンナ・コーツ)
憤怒。情緒不安定で怒りが制御できない。気分が優れない時は人に当たり散らす。グレースと良い関係にあり、彼女に心を奪われている。
ケイティ・ハミルトン(ケイラニ・エリザベス・ローズ)
強欲。裕福な家庭に育ち、我儘で欲しい物は父親に頼んで手に入れてしまう。飽きやすく気まぐれで高飛車。
ステイシー・ロジャーズ(ジャスミン・ランダワ)
嫉妬。ハミルトン家に取り入って恩恵を受けているが、感謝をしたことがない。厚かましく狡い。
モリー・マカイバー(カーリー・フォーセット)
暴食。自己肯定が低くストレスで暴食してしまう。比較的好かれる性格。常に何かを食べている。
ロビン・ピアース(ナタリー・マライカ)
怠惰。色黒の少女で陸上選手として類稀な才能を持ち、8つの大学から誘いを受けている。恵まれ過ぎて努力をしない。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のあらすじ【起】

敬虔なクリスチャンの家で育ったオーブリー・ミラーが通う高校は、格式が高いカトリックの私立高校。彼女は学校のカースト上位を占める7人の内の1人だった。聖書には人を貶める7つの大罪がある。彼女達は学校で罪人たち、シンズと呼ばれていたが、忌避すべき呼び名でさえむしろ誇りに思っているようだった。

シンズの一人、ケイティ・ハミルトンは欲しい物を全て手に入れることから強欲と呼ばれている。ステイシー・ロジャーズはケイティの家族に取り入って恩恵を受けているが、一切感謝しないので嫉妬と呼ばれる。陸上選手として8つの大学から誘われているロビン・ピアースは、怠惰で恵まれ過ぎているため、努力をしない。モリー・マカイバーは皆に好かれているが、自己肯定が低いため、暴食に走る。トーリ・デビッドソンは情緒不安定で怒りを制御できないため、憤怒と呼ばれる。オーブリー・ミラーは冷静に周囲を見渡し、自分を誇っていることから傲慢と呼ばれ、7人のリーダーであるグレース・カーバーは誰よりも美を誇り、色欲と呼ばれていた。

オーブリーは常日頃から分厚い日記を記している。彼女は知識を誇っていたが、近頃はグレースに羨望を抱いていた。学園がある小さな町では役所よりも教会の方が力を持っている。グレースはトーリと密かに関係を持っていたが、それとは別に男とも付き合う。恋人と別れた彼女はバイト先の生花店店長とも良い雰囲気を保っていた。

ところがある夜、グレースは牧師の父の元にシンズのことを告解に来た者がいると酷く叱られてしまう。ひとまずは反省の言葉を述べたが、さほど悪いこととも思っていない。グレースは深夜に家を抜け出し、密かに悪魔を崇拝する集まりに参加。面白半分で悪魔の呪文をを唱えた。

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映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のあらすじ【承】

その日、オーブリーは体調が悪かった。彼女は授業中に席を外したが、その間に日記が盗まれてしまう。グレースの仕業である。彼女はオーブリーを外したシンズのメンバーを集め、オーブリーの日記に目を通した。そこにはシンズ全員の悪口が詳細に書かれている。教会の告解に訪れたのもオーブリーと思われ、グレースは彼女を密告者で裏切り者だと罵った。

グレースは自宅にて聖書の勉強会を開くことに。そこでオーブリーの罪を明らかにし、自尊心を破壊するつもりだった。グレースは悪魔の呪文を唱え、全員で徹底してオーブリーをいじめる。オーブリーは酷く怯え半泣きになり、二度と告解をしないよう強引に約束させられた。

だが、それでもオーブリーは告解せずにはいられなかった。まさかこのことが原因で自分の身に危険が及ぶことになるなど、想像もしていなかった。彼女は無防備なところを他の6人によって連れ去られ、酷い暴行を受ける。6人が揉めた隙に逃げ出したオーブリーは湖の畔に隠れどうにか難を逃れた。

翌日、オーブリーは学校に来なかった。そのせいで授業中に校長室へ呼ばれた6人。グレースは何も知らないことにしろと命令を下し、一人ずつ呼ばれて保安官から事情聴取を受けた。

聴取を終えて教室へ戻ると、ケイティの机に7つの大罪が記されている。半狂乱になった彼女は放課後にある場所へ向かい、何者かによって襲われ制裁されるのだった。
その日の夜は行方不明のオーブリーの無事を祈ったが、翌日になって事態は急変する。沼の畔にてバラを咥えたケイティの遺体が発見されたのだ。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』のあらすじ【転】

オーブリーが行方不明という状態でのケイティの死には誰もが衝撃を受け、深い悲しみを抱く。警察はケイティ殺害の容疑者としてグレースがアルバイトをする生花店の店主を連行した。このことで更に衝撃を受けたグレース。加えて父親からも責め立てられ、強い不安が彼女を襲った。

オーブリーの日記はグレースが持っている。彼女はそれを持って家を抜け出し、トーリと落ち合った。オーブリーの日記を2人で燃やして罪の呵責を晴らそうと考えたのだ。
湖の別荘へ向かった2人はこの時、拘束されたモリーの身に何が起きているかを知らない。

一連の事件の容疑者として名前が挙がったのは、グレースだった。両親は娘を庇い警官を追い返したが、グレースは恐ろしくなって逃げ出してしまう。代わりに生花店の店主が解放されることに。グレースは犯人を突き止めるべく、彼から話を聞くことにした。

そこで、遺体には花の鮮度を保つための薬剤が使われていたことが分かる。その間にも犯人はステイシーを拘束し命を奪う。
その頃、警察署には保安官の友人である刑事が捜査のためにやって来る。警官達は揉めに揉めたが、どうにか捜査へ向かった。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』の結末・ラスト(ネタバレ)

グレースとトーリは生花店から別荘へ戻ったが、閉めたはずの扉が開いている。2人は不審に思いながらも中へ入り、背後から襲われ意識を失ってしまう。
警官は集めた資料から犯人が誰かを特定し、カーバー家が所有する別荘へ向かっていた。

意識を取り戻したグレースの前には、行方不明のオーブリーが立っていた。彼女は隣家に住む検視官と共謀し、町に潜む罪を浄化するという名目で次々に人を襲っていたのだ。しかし、オーブリーは背後に迫った検視官によって呆気なく射殺されてしまう。

グレースはトーリと共にオーブリーの死体を湖へ投下。検視官はオーブリーに脅されており、罪の上乗せをさせられたと言う。故にオーブリーを殺したのはグレースということにしろと命令。しかし、そこへ保安官が突入。彼は検視官に銃を手放すよう話したが、検視官は保安官を銃撃してしまう。揉み合った際に取り落とした銃をトーリが入手。彼女は恐怖に怯えるあまり、迫り来る検視官を殺してしまった。

グレースとトーリは消沈した様子でパトカーに乗り込む。空が白みやがて朝日が昇ろうとしていた時間だった。

映画『七つの大罪クラブ 生贄になった少女たち』の感想・評価・レビュー

小さな町で7つの大罪を冠して呼ばれる少女たちが次々と不審な死を遂げていくホラー作品。

スクールカーストの上位を占める7人の少女たちは実にキャラクターが多彩。聖書による7つの大罪をなぞらえて呼ばれており、粋がっている。高校生のジャリが学校で粋がって仲間の少女を虐めたことから、まさかの殺人事件へ発展するなど思いもしないだろう。設定は面白かったが、リーダーの少女はただ怯えて逃げるばかりいて、面白みに欠ける。つまりは、リーダーとは名ばかりのただの少女だということなのだろう。問題は傲慢の少女の情報収集力とプライドの高さ。彼女のような人物が一番、危ないと思う。ただ、虐められた腹いせで殺人を犯すのはちょっと違う感じもした。(MIHOシネマ編集部)

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