この記事では、映画『EMMA エマ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『EMMA エマ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『EMMA エマ』の作品情報
上映時間:124分
ジャンル:ラブストーリー、コメディ
監督:オータム・デ・ワイルド
キャスト:アニャ・テイラー=ジョイ、ジョニー・フリン、ミア・ゴス、ビル・ナイ etc
映画『EMMA エマ』の登場人物(キャスト)
- エマ・ウッドハウス(アニャ・テイラー=ジョイ)
- 美しさと利発さを兼ね備える21歳になるお嬢様。姉のイザベラが結婚し屋敷を離れたことで喪失感を感じている父に寄り添いながら、恋のキューピッドとして周囲に世話を焼く。お節介は次第にヒートアップし、ハリエットの恋心を踏みにじり身分違いの結婚をさせようとしたり、ミス・ベイツを深く傷つけたりしたことで自らの行動を顧みるようになる。
- ナイトリー(ジョニー・フリン)
- 貴族同士のしがらみから離れるため故郷を離れ、ハイベリー村の近くで暮らす青年。親同士が親交の深いミスター・ウッドハウスの屋敷を頻繁に訪れては、自分至上主義のエマを正すような小言を言う。
- ハリエット・スミス(ミア・ゴス)
- 寄宿学校で生活を始めた孤児。立ち居振る舞いが貴族然としていて、出自の知れない身分の自分へ親切にしてくれるエマへ強烈な憧れを抱いており、全て彼女の進言通り行動する。ナイトリー家の元で小作農を営む農家の息子、ロバート・マーティンに片思いしているとエマへ相談するも、彼の階級が低いという理由でエルトン牧師を勧められてしまう。
- フランク・チャーチル(カラム・ターナー)
- ウッドハウス家のメイド、ミス・テイラーが再婚したウェストン氏の息子。ウェイマスにいる病弱な伯母の元で暮らしているためウェストン姓は名乗っていない。各地を放浪しており、体格が良くハンサムな良い男という噂だけが一人歩きし、エマはまだ見ぬ彼へ興味を持つ。ミス・テイラーとウェストン氏もフランクをエマと結婚させようと考えている。
- ミス・ベイツ(ミランダ・ハート)
- ウッドハウス家の乳母だった女性。現在もウッドハウス家や貴族階級との親交は深いが、話し出すと止まらないのが玉に瑕。特に姪っ子の話になると一向に話し終わらない。
- ジェイン・フェアファクス(アンバー・アンダーソン)
- ミス・ベイツがエマに会う度に話して聞かせるほど自慢の、ウェイマスに暮らす姪。両親に先立たれているが、エマ同様容姿端麗で頭が良い。同じように注目の的であるエマからフランクを巡って一方的にライバル心を抱かれる。
- ミスター・ウッドハウス(ビル・ナイ)
- エマの父。妻に先立たれ、愛娘イザベラも嫁いで行ってしまい寂しさを募らせる。エマのしたたかさに困惑し窘めつつも、常に彼女の味方でいる。
映画『EMMA エマ』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『EMMA エマ』のあらすじ【起】
エマ・ウッドハウスは、挫折を知らないまま21歳になろうとしていた。メイドのミス・テイラーがミス・ウェストンになる日の朝、エマは親友であり家庭教師であり、母親のような存在だった彼女との別れを惜しんだ。片やエマの父親は二人の縁を結んだと満足そうに語るエマへ「縁結びはやめなさい」と窘めた。
エマは、噂しか聞いたことのないウェストン氏の息子、フランク・チャーチルがミス・テイラーの挙式に参列するのではないかと期待していた。遂にフランクは姿を現さなかったが、エマは幸せそうなミス・テイラーの姿を見て安堵した。
あくる日、ウッドハウス邸を訪れたナイトリーはミス・テイラーの結婚へお祝いを述べた後、エマが気にしていた噂のフランクが出席したかどうか尋ねた。ナイトリーは彼が伯父夫婦に引き留められたようだと知ると「彼が本当に来たいと望めば来たはずだ。男はその気になれば務めを果たせる」と溢し、エマはまだ見ぬフランクを擁護した。
秋を迎え、エマは寄宿学校にハリエットという新しい孤児が来たと聞き、年の近い彼女を屋敷へ招待した。貴族のお茶会など初体験のハリエットは、交友関係を広げてくれるというエマへ、身を固くしてアビー・ミル農場のロバート・マーティンに好意を持っていると打ち明けた。農民と交流を持ちたくなかったエマは、ハリエットと共にミス・テイラーの元へ赴き、そこに居合わせたエルトン牧師とハリエットを引き合わせた。
ハリエットと買い物するエマは、姪から手紙がきたと息を上げるミス・ベイツに見つかり秘かに目を剥いた。ミス・ベイツはエマが予期した通り、海に落ちたジェインがキャンベル大佐の娘婿ディクソンに助けられた話を繰り返し聞かせた。
店を後にしたエマは、ロバートの姿を見つけて舞い上がるハリエットが思い通りに行動しないことへ不満を覚え、彼の身分を貶した。

映画『EMMA エマ』のあらすじ【承】
エマはハリエットへ「エルトンさんがあなたを愛らしいと言っていた」と嘘を吐いた。それを聞いたナイトリーは「君はうぬぼれている」とエマへ説教し、ロバートがハリエットに好意を持っていると知るナイトリーは彼の農場へ赴きプロポーズするよう促したが、エマはロバートから求婚されたと慌てるハリエットへ暗に「賛成しない」と告げ、ハリエットは躊躇いつつも申し出を断った。
それを知ったナイトリーはエマへ激怒し、自分を非難されたことへ俄かに動揺した彼女だったが、呆れるナイトリーを前にしても尚エマは自分が間違っているなどとは考えなかった。
ウェストン家の会食にエルトンが来ると言うので、エマはハリエットを誘ったが彼女は風邪を引いていた。しかし、エマの真の目的は、家へ戻るらしいというフランクに一目会うことだった。ところがまたしてもフランクは現れず、ナイトリーは嘘と言い訳だらけの彼の手紙に「ミス・テイラーを軽んじている」と憤り、エマはフランクを悪者扱いするナイトリーに呆れた。
会食を終え、エルトンは帰りの馬車で偶然を装ってエマと同乗し突然プロポーズをした。彼は、元より岡惚れしていたエマが自分と会う口実としてハリエットを連れて来ていたのだと勘違いしていたのだ。彼は「ハリエットのことなど頭の片隅にもない、断られたら死ぬ」と言い出したがエマは断り、エルトンは怒りに任せて馬車を降りた。
ハリエットと共に馬車に揺られるエマはミス・ベイツから声をかけられ、ジェインが来ていることを知らされた。エマはジェインとミス・ベイツを屋敷へ招待し、興奮するミス・ベイツは、村で話題のフランクが昨秋はウェイマスにいたと話した。聞き捨てならなかったエマはジェインへ、フランクがどんな男性なのか尋ねたが、彼女は「よく知らない」と言って答えをはぐらかした。
エマは招いた客の前で歌とピアノを披露し、楽譜を持っていないジェインを辱めるため彼女をピアノの前へ座らせた。ところがエマの思惑通りにはいかずジェインは素晴らしい腕前を披露、ナイトリーは悔しさと惨めさを噛みしめるエマへ「彼女へのいい計らいだ、君は彼女のように“洗練された女性”と言われたいのでは」と本質を突いた皮肉を言った。
映画『EMMA エマ』のあらすじ【転】
しばらくして、ミス・テイラーとウェストン氏は突然戻ったフランクをウッドハウス邸へ連れて来た。ようやく噂の人と対面したエマは、時折感じる彼からの視線に笑顔を隠し切れなかった。エマはフランクへジェインと会ったことがあるか尋ねたが、彼は「貧しいことは知っている」とたけ答え、エマはその回答に満足した。
コール氏の会食へフランクが招待されていると言うので、エマも参加した。居合わせたナイトリーは「あのエマが商人の招待に応じるとはね」と小言を言った。
コール氏に招かれた客達は、噂の的だったフランクや、ジェインの元に匿名で豪華なピアノが贈られてきた話で盛り上がっていた。無意識下でジェインへ嫉妬しているエマはフランクに近付いたが、いざジェインとナイトリーによるデュエット演奏が始まると焦りを感じた。
エルトンは、エマに振られてから数週間と経たずオーガスタという女性と結婚した。彼はこれ見よがしに豪華な結婚式を執り行ったが、オーガスタは非常識で空気が読めない仕切りたがり屋な女性で、上流階級に身を投じることだけに注力するような人間だった。その内に、チャーチル家がハイベリー村へ引っ越して来るというので、ウェストンの提案で舞踏会が開かれることになった。
舞踏会の夜、新参者のオーガスタはハンサムなフランクと一番に踊ると言い出し、息子とエマを引き合わせたいウェストンは手を尽くした。一方のハリエットは、エルトンは元より誰からもダンスの誘いがなく、不憫に思ったナイトリーが彼女へ手を差し伸べた。その様子を見ていたエマは彼へ感謝し、お互いに特別な感情が湧いた。
馬車に乗って帰るエマを見送ろうとしたナイトリーは、感情の昂ぶりを抑えきれず走って彼女を追った。帰宅し、玄関先に彼の姿を見たエマもまた駆け寄ろうとしたが、そこへ強盗に襲われたハリエットがフランクに抱えられて現れ騒然となった。自分を心配して寄り添うエマへハリエットは「また恋に落ちたようです」と囁き、今度は間違えないと意気込んだエマはフランクを呼び付けた。それを見たナイトリーは、エマがフランクと二人になりたいのかと勘違いして秘かに苛立った。
映画『EMMA エマ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ある日のピクニックにはナイトリーやハリエット、フランク、ミス・ベイツ、ジェインやウェストン夫妻、エルトン夫妻が参加した。沈黙に退屈したフランクは「面白い話が聞きたい。退屈な話なら3つ」と提案、エマは「簡単よ」と名乗り出たミス・ベイツへ「3つでやめるのは難しいんじゃない」と嘲笑してしまい、彼女を深く傷つけ場を凍らせてしまった。ナイトリーは、「私のおしゃべりは不愉快なんですね」と静かに涙を流すミス・ベイツに声をかけられなかった。
皆が去った後、ナイトリーはエマへ怒りを爆発させた。尚も「彼女には善良さと滑稽さが入り混じってる」と反省しない彼女へ、ナイトリーは「小さい頃君は彼女に可愛がられて大喜びしてた、それなのに君は彼女を笑いものにし侮辱した。君がしたことは最低だ」と声を荒げ、反論できない彼女は大声で泣き出した。
自分が「許し難いほどの自惚れ屋で傲慢」であり「無神経だった」と自戒したエマは、ミス・ベイツへ謝罪し、ナイトリーから小言さえ言われなくなった生活の中、臨月を迎えるミス・テイラーを見舞いに行った。エマはそこでチャーチル夫人が病死したこと、フランクとジェインが昨年の10月から婚約していたのを隠していたことを聞かされた。
ハリエットへフランクとジェインの件を伝え謝罪したエマだったが、彼女は特段気にする様子はなかった。ハリエットは強盗から助けてくれたフランクを好きになったのではなく、舞踏会でダンスに誘ってくれたナイトリーに恋をしていたのだ。それを知ったエマは放心し、涙を流すエマに気付いたハリエットは「あなたを信じてロバートを諦めたのに」と言って部屋を後にした。
ようやくナイトリーへの自分の気持ちを自覚したエマだったが、彼女は全ての希望と友人を失い途方に暮れた。そこへナイトリーがやって来て、エマがフランクを愛していたわけではなかったと知るや「最愛のエマ、僕は君にお説教し避難ばかりしてきた。君は立派にそれに耐えてくれた。結婚してほしい」とプロポーズした。混乱したエマは鼻血を垂らしながらもう一度ハリエットとロバートを引き合わせると宣言し、ひとまずエマに嫌われていないことが分かったナイトリーは喜びをあらわにした。
その後ロバートは再びハリエットへ求婚し、彼女は承諾、エマとも仲直りを果たした。お互いの気持ちを知ったエマとナイトリーもまた結婚し、二人は身近にあった本当の愛と幸せを知った。
映画『EMMA エマ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
原作はジェーン・オースティン著『スプリット』。主演のアニャ・テイラー=ジョイが美しい田舎を舞台に貴族の恋愛模様を描く作品。
ナイトリーの不器用具合に終始ときめきが止まらなかった。ラストで自分の気持ちを告白する彼の表情や仕草などは悶絶必至である。エマの勘違いぶりとお節介ぶりには辟易したが、彼女は自分の失敗で他者に与えた苦痛や、オーガスタの不釣り合いな振る舞い・態度を通して自らの行いを顧み反省する。大抵の自分至上主義なエゴイストはそれができない。どうかナイトリーと幸せになってほしいと心から祝福したくなる物語だった。(MIHOシネマ編集部)
カラフルで美しい映像にまず魅了されました。エマの自己中心的な行動には最初イラッとしましたが、物語が進むにつれて彼女の成長が感じられて好感が持てました。特にナイトリーとのダンスシーンは感情の高まりが映像と演出に表れていてとても印象的。ラストで彼女がようやく自分の本当の気持ちに気づく場面にはぐっときました。(20代 男性)
エマというキャラクターはわがままでお節介だけど、それが彼女の魅力。原作を読んでいたので展開は知っていましたが、アニャ・テイラー=ジョイの演技が繊細で見応えがありました。ラストのナイトリーとのプロポーズは少しぎこちないけれど、その不器用さがまたリアルで微笑ましかったです。美術や衣装も素晴らしく、目でも楽しめる作品でした。(30代 女性)
映像美と音楽のセンスが抜群で、まるで舞台劇を観ているような感覚でした。エマの成長がテーマのひとつで、彼女が親友ハリエットやナイトリーへの態度を見直していく過程に心を打たれました。特にエマがハリエットを泣かせてしまい、自分の非を認めるシーンは彼女の変化をよく表していて良かったです。(40代 男性)
最初はエマの“恋のキューピッドごっこ”が滑稽に感じましたが、物語が進むうちに彼女自身も恋に落ちていく展開に胸が高鳴りました。ナイトリーとのすれ違いが切なくも可愛らしく、ラストの結ばれるシーンは納得のハッピーエンドでした。衣装の華やかさやユーモアのセンスも最高でした。(20代 女性)
ジェーン・オースティン作品の映像化の中でも、今作は現代的なテンポと遊び心が絶妙に融合していて面白かったです。エマの欠点すらもチャーミングに見せる演出が巧みで、ラストでの涙のプロポーズには意外とグッときました。ナイトリーがエマの成長を見守っていたのがよく伝わってくる温かな物語でした。(50代 男性)
アニャ・テイラー=ジョイの演技力に脱帽です。表情の変化や間の取り方が非常に自然で、エマという一筋縄ではいかないヒロインをとても魅力的に演じていました。ハリエットとの関係性も印象深く、特にナイトリーとの三角関係のすれ違いは心が痛くなりました。最後に全員がそれぞれの幸せに落ち着く展開には満足。(30代 女性)
エマの“空気の読めない優しさ”がリアルに感じられ、時に滑稽で、時に切なかった。ナイトリーの一貫した優しさと苦悩がにじむ演技も素晴らしく、最終的に彼と結ばれるのが一番自然な結末だと思いました。古典的な物語ながら、今観ても新鮮に感じられる演出とカメラワークが心地よかったです。(40代 男性)
色彩と衣装がとにかく美しくて、観ているだけで幸せな気持ちになれる映画でした。エマはちょっとした勘違いや思い込みで問題を引き起こすけれど、それが逆に彼女の純粋さでもあると感じました。特にラスト近くでハリエットに謝罪する場面では、人としての成長が見えて感動しました。(20代 女性)
正直、最初はエマの高飛車な態度に馴染めなかったけれど、彼女が人間として変わっていく姿を見て印象が変わりました。ナイトリーとの関係性も、ただの恋愛ではなく信頼と尊重の上に成り立っていて、大人のロマンスという印象でした。最後の結婚式のシーンも華やかで感動的。(30代 男性)
映画『EMMA エマ』を見た人におすすめの映画5選
プライドと偏見
この映画を一言で表すと?
誇りと誤解の間で揺れる、知的で気品ある英国ロマンス。
どんな話?
5人姉妹の結婚を心配する母を持つベネット家。次女エリザベスは高慢な紳士ダーシーと出会い、互いに誤解を抱きながらも、次第に惹かれ合っていく。ジェーン・オースティン原作の名作ラブストーリー。
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『EMMA エマ』同様、英国貴族社会の中で自立する女性と恋の駆け引きが描かれます。映像美、衣装、音楽すべてが上品で、静かながら心に響く感情の起伏が魅力。キラ・ナイトレイの名演も必見。
いつか晴れた日に
この映画を一言で表すと?
愛と理性の狭間で揺れる姉妹の姿に胸を打たれる、上質な古典ロマンス。
どんな話?
父を亡くしたダッシュウッド家の姉妹。分別のある長女エリノアと情熱的な次女マリアンヌは、それぞれの恋愛を通して自分自身の感情や生き方と向き合っていく。オースティン原作の美しい人間ドラマ。
ここがおすすめ!
『EMMA エマ』と同じく、ジェーン・オースティンの世界観を丁寧に映像化。女性たちの知性と感性の違いが織りなす繊細な物語で、涙なしには見られません。エマ・トンプソンとケイト・ウィンスレットの姉妹愛も絶品。
リトル・ウィメン(若草物語)
この映画を一言で表すと?
女性たちが自分らしい人生を模索する、時代を超えて愛される成長物語。
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南北戦争時代のアメリカ、マーチ家の4姉妹がそれぞれの夢や愛を追いながら成長していく姿を描いた物語。自由を求めるジョーを中心に、家族の絆と女性の自立が丁寧に描かれる。
ここがおすすめ!
『EMMA エマ』と同様、時代背景の中で女性が自由と愛をどう選ぶかが大きなテーマ。鮮やかな映像と繊細な演出が光り、現代女性にも深く響く普遍的なメッセージを持った作品です。
マリー・アントワネット
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美と孤独に生きた“少女女王”の鮮やかで切ない宮廷ファンタジー。
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14歳でフランス王太子妃となったマリー・アントワネット。華やかなヴェルサイユ宮殿での生活とは裏腹に、孤独とプレッシャーに苛まれながら、自由と幸せを求めて葛藤する姿を描く。
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時代背景は違えど、『EMMA エマ』と同様に、階級と女性の生き方がテーマ。ソフィア・コッポラの現代的センスが加わった美しい衣装・音楽と演出で、視覚的な満足感も大きい一本です。
ベル 〜ある伯爵令嬢の恋〜
この映画を一言で表すと?
血筋と肌の色を超えて愛と誇りを貫いた、実在の女性の感動物語。
どんな話?
18世紀イギリス。黒人の母を持つ混血の伯爵令嬢ディドは、貴族社会で異質な存在として育てられながらも、自分の価値と誇りを守ろうとする。やがて恋と社会問題に向き合う決意を固めていく。
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『EMMA エマ』に惹かれた方には、同じく英国上流社会の枠組みを描いたこの作品がおすすめ。女性の尊厳や社会的な葛藤が芯にあり、ロマンスと社会派ドラマが見事に融合しています。
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