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映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の概要:ニューヨークで起きたひとつの交通事故をきっかけに、人生の変化を強いられた人たちの数奇な運命を紡いでいく。大ヒットテレビシリーズ「THIS IS US 36歳、これから」のダン・フォーゲルマンが監督・脚本を手掛けている。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の作品情報

ライフ・イットセルフ 未来に続く物語

製作年:2018年
上映時間:117分
ジャンル:ラブストーリー、ヒューマンドラマ
監督:ダン・フォーゲルマン
キャスト:オスカー・アイザック、オリヴィア・ワイルド、マンディ・パティンキン、オリヴィア・クック etc

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の登場人物(キャスト)

ウィル・デンプシー(オスカー・アイザック)
ずっと好意を寄せていた女性と大恋愛の末結婚した脚本家の男性。妊娠中の妻が目の前で事故に遭い命を落としたことでトラウマを抱え、精神的に病んでしまっている。
アビー・デンプシー(オリヴィア・ワイルド)
ウィルの妻。臨月を迎えたところで事故に遭い命を落とす。幼いころに両親を亡くしていて、幸せとは言えない人生を送っていたがウィルと出会う。ボブ・ディランの大ファン。
ディラン・デンプシー(オリヴィア・クック)
ウィルとアビーの一人娘。両親を亡くしているため、祖父に支えられながら成長していく。成人してからミュージシャンを目指しバンド活動をしている。
ハビエル・ゴンザレス(セルヒオ・ペリス=メンチェータ)
スペインのオリーブ農園で働く男性。雇い主から役職を与えられ、イザベルとの結婚に踏み切る。息子も誕生したが、不運な事故を目の当たりにし家族が崩壊していく。
イザベル・ディアス(ライア・コスタ)
レストランでウェイトレスとして働いていた女性。ハビエルと出会い結婚する。一人息子のロドリゴがあるトラウマを抱えたことで育児に頭を抱えるようになる。
ロドリゴ・ゴンザレス・ディアス(アレックス・モナー)
ハビエルとイザベルの息子。ニューヨークに憧れを抱き、一家で旅行に出向いたところバスの事故に遭遇してしまう。心にトラウマを抱えたまま育っていく。
ヴィンセント・サチョーネ(アントニオ・バンデラス)
ハビエルが働く農園の持ち主。ハビエルに役職を与えた男性。密かにイザベルに恋心を寄せていたため、ロドリゴが病んだ際に支えになろうとする。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のあらすじ【起】

拒絶症の男性をカウンセリングする、セラビストのケイト・モリス。彼女は喫煙者である。歩きたばこをしていたケイトは、横断歩道で男性に話しかけられ振り返ったところバスに衝突され事故に遭った。これはウィルの脚本である。

脚本家のウィルは精神安定剤が欠かせない状態にある。コーヒーショップで朝から騒ぎを起こしてしまう。原因は妻に先立たれたことであった。

ウィルにとって妻・アビーは完璧な存在であった。ボブ・ディランが大好きだったアビーの影響でディランもたくさん彼の曲を聞いてきた。休みの日にはベッドから出ず、アルバム「タイム・アウト・オブ・マイン」について語るアビーの話を聞き続ける日もあった。

ウィルとアビーの出会いは大学の時に参加したホームパーティーだった。情熱的な口説き文句でアビーを誘ったウィル。アビーを失って3か月は入院を強いられ、半年経っても心の傷に改善の兆しは見えなかった。

アビーはウィルの深すぎる愛情に戸惑う時もあった。それでも二人は大恋愛の末、交際から1年弱で結婚に至ったのだった。

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映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のあらすじ【承】

ウィルの子を身ごもったアビー。ウィルの両親もおおいに喜び、出産前からベビー用品を買い漁っていたという。アビーは7歳の時に両親を亡くしているため、ウィルの両親は自分の娘のようにアビーを大事にしていたのである。

ケイトはウィルにアビーの話をして欲しいと伝える。セッションでは初めてアビーについて深堀することになる。戸惑いながらもウィルはアビーから聞いた幼い頃の幸せな記憶を話し始める。

ウィルは事故の話や、アビーの引き取り手になった叔父から受けたトラウマについても明かす。ウィルはまだ離婚届にサインすることができずにいることを呟いた。途端に精神状態は乱れてしまう。

ウィルの両親と食事をした帰り、アビーはお腹の子が女の子であるとウィルに話した。話に夢中になっていたアビーはバスに惹かれてしまう。事故の日のことを話すウィルに対して、ケイトはお腹の子だけは無事だったことを明かす。

実はウィルはすべてを知っていた。しかし、生まれた我が子も拒絶し、アビーを失ったトラウマから進めずにいたのである。アビーの話を終えたウィルはケイトの目の前で銃を頭に突き付け命を絶った。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』のあらすじ【転】

アビーのお腹の子は、ボブ・ディランにちなんでディランと名付けられた。ウィルの両親により育てられたが、ウィルの母親はディランが6歳の時に他界。ディランは祖父に見守られ成長していく。

人の死に関して繊細なディラン。思春期を超えたディランはバンドを組み音楽活動を始めるが、気性の荒さから孤立してしまうことも多かった。

スペイン・アンダルシアのオリーブ農園で働くハビエル。寡黙だが、真面目な働きぶりのハビエルは雇い主のサチョーネから作業長に任命された。

昇格を機に、恋人・イザベルにプロポーズをしたハビエル。二人は幸せな結婚生活を送り、息子・ロドリゴも誕生した。しかし、仕事が忙しくなったハビエルが家を空ける間、サチョーネはハビエルの自宅を訪ねるようになる。気づけば、ロドリゴはサチョーネにすっかり懐いていた。

サチョーネの話を聞き、ロドリゴはニューヨークに興味を持つ。ハビエル一家はサチョーネの案内の元、ニューヨークを訪れるがアビーが命を落とした事故に遭遇してしまう。運転席近くで事故を目の当たりにしたロドリゴは、心に大きな傷を抱えてしまった。

サチョーネの金銭的な支援もあり、ロドリゴは専門家の元治療を受けトラウマを克服する。しかし自分の非力さを痛感したハビエルはお酒に頼るようになる。イザベルとの関係も悪化し、ハビエルは家を出てしまった。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の結末・ラスト(ネタバレ)

サチョーネの支援の甲斐があり、ロドリゴはニューヨークの大学に合格した。しかし、イザベルは大きな病に侵されていたことが発覚する。入学を延期したロドリゴはイザベルの介護と農園の仕事に明け暮れるが、イザベルの病気は進行していく一方であった。

イザベルはロドリゴを大学へ送り出すことにする。ロドリゴもイザベルの期待を裏切らないように、勉強もスポーツも手を抜かなかった。年上の恋人もでき、順調な日々を送っていたが、恋人がエイプリルフールに「妊娠した」と嘘をついたことが許せず破局してしまう。

イザベルは自分の余命を察し、ハビエルに手紙を出す。病床で再会を果たしたハビエルとイザベル。それから間もなくしてイザベルはハビエルとサチョーネに看取られるのだった。

イザベルの訃報を受け取ったロドリゴ。偶然にもバス事故のあった場所で物思いにふけていると、ディランも両親を想いながら事故現場に出向いていた。この日をきっかけに二人は交際を始める。

ディランとロドリゴは結婚し、エレーナが誕生した。エレーナは作家として家族の歩みをまとめた自叙伝『人生そのもの』を発表する。朗読イベントを開いたエレーナはロドリゴがイザベルから託された言葉を来場者に聞かせるのだった。

映画『ライフ・イットセルフ 未来に続く物語』の感想・評価・レビュー

人生の繋がりに感謝できる一作であった。物語はボブ・ディランの数々の名曲に乗せて描かれていく。ディランファンにはもちろん、楽曲を知らない者でも心地よい余韻に浸れる仕上がりではないだろうか。4章に分かれた展開は、それぞれに主人公が置かれている。そして主人公を救う「ヒーロー」という存在にスポットを当てた構成はとてもわかりやすい。ドラマティックな展開ではあるものの、リアルとリンクする部分の多い秀作である。(MIHOシネマ編集部)

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