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映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の概要:アメリカでヒットした怪談集の映画化。幽霊屋敷に忍び込んだステラたちは、怖い物語が綴られた「サラの本」を持ち帰る。すると、白紙のページに物語がひとりでに浮かび上がり、仲間がひとりずつ姿を消し始めた。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の作品情報

スケアリーストーリーズ 怖い本

製作年:2019年
上映時間:108分
ジャンル:ホラー
監督:アンドレ・ウーヴレダル
キャスト:ゾーイ・コレッティ、マイケル・ガーザ、ゲイブリエル・ラッシュ、オースティン・エイブラムズ etc

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の登場人物(キャスト)

ステラ・ニコルズ(ゾーイ・コレッティ)
ホラー作家を目指している少女。ハロウィンの夜に幽霊屋敷に忍び込み、「サラのもの」と書かれた本を持ち帰ったことで、恐い体験をする。親友のオーギーとチャックとはトランシーバーで連絡を取り合う仲。
ラモン・モラレス(マイケル・ガーザ)
ベトナム戦争の徴兵を逃れるために車で生活している青年。ハロウィンの夜に知り合ったステラたちと親しくなって行動を共にする。
オーギー(ガブリエル・ラッシュ)
ステラの親友。サラの本に綴られた通りに、シチューの肉を食べたことで魔物に襲われ、この世から姿を消してしまう。
チャック(オースティン・ザジュール)
ステラの親友。真っ赤な部屋に閉じ込められるという夢を見た直後、赤い部屋に閉じ込められ、黒い髪の女に襲われる。
ルース(ナタリー・ガンツホーン)
チャックの姉でトミーの彼女。幽霊屋敷に閉じ込められた際に顔を蜘蛛に刺され、後にサラの物語、「赤い点」の主人公になる。
トミー(オースティン・エイブラムズ)
ステラたちを執拗に追いかける根っからのいじめっ子。サラの本に「案山子のハロルド」が綴られた直後、姿が案山子に変わってしまう。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のあらすじ【起】

1968年、ミルバレーのハロウィンの夜。ホラー好きの少女ステラは、親友のオーギーとチャックと共に町へ繰り出し、いじめっ子のトミーに仕返しをしようとした。すぐに反撃されたため野外映画館へ逃げ込み、見知らぬ青年ラモンの車に隠れる。トミーから逃れたステラたちは、幽霊屋敷を見に行くことにした。

幽霊屋敷は19世紀後半に栄えた製紙工場一族のもの。娘のサラは監禁され、子供たちに怖い話を聞かせていたことや、町では謎の死を遂げる子供が増えたことでサラが犯人扱いされ、首を吊って死んだことなどが言い伝えられていた。

ステラは屋敷の奥で隠し部屋を発見し、「サラのもの」と書かれた一冊の本を手に入れる。そこにトミーが現れ、ドアを施錠するという嫌がらせをした。チャックの姉のルースは顔を蜘蛛に刺される。ステラが本に向かって「物語を聞かせて」と念じると、鍵が自然に開き、幽霊屋敷から脱出。トミーに車を壊されてしまったラモンは、しばらくの間、ステラの家の地下室で暮らすことになった。

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映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のあらすじ【承】

その夜、ステラはサラの本を読んでみることに。すると、白紙のページに赤い文字が現れ、「案山子のハロルド」という物語をひとりでに綴り始める。その頃、トミーは母から仕事を言いつけられ、畑の中を歩いていた。すると、ハロルドと名付けた案山子に襲撃され、トミーの体は藁に変身する。翌日、ステラは畑でトミーと同じ服を着た案山子を発見した。

怖くなったステラは、サラの本を幽霊屋敷に戻しに行くが、家に帰ると本が戻っていた。さらに、新たな物語がひとりでに綴られ始める。それは、オーギーが足の指が入ったシチューを食べるという内容であった。ステラはトランシーバーでオーギーにシチューの肉を食べるなと伝えるが、彼はシチューの肉を食べてしまい、魔物に襲われて姿を消してしまう。

サラの本は燃やすこともできず、ステラたちは当時の新聞記事を調べて解決策を探ることにした。古い新聞記事には、サラは召使いから黒魔術を学んだこと、彼女の自殺の1年後に家族全員が消えたことが書かれていた。その家族の名前は、サラの本に綴られている登場人物と一致。すると突然、新たな物語、「赤い点」がひとりでに綴られ始めた。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』のあらすじ【転】

ルースの顔は蜘蛛に刺された痕が赤く膨らみ、傷口から無数の蜘蛛が湧き始めた。ステラたちが助けに来たことで命は助かったものの、ルースは狂人になり果ててしまう。

次は自分の番だとチャックは恐れた。ステラは当時の召使いのルルを訪問。ルルは高齢となっていたが、サラの本の記憶ははっきりしていた。黒魔術など教えていないと言い、「物語は人を傷つけ、人を癒す」という意味深な言葉と、本を持ってきたことが彼女を怒らせたことをステラに伝えた。

ステラたちはサラが入院していた病院に潜り込んで資料を漁り、彼女が無色素性白皮症という難病を患っていたことを知った。さらに、彼女の実の兄は医師で、サラに電気ショックなどあらゆる拷問をかけていたことが分かる。当時の録音を再生すると、サラは拷問を受けながらも、一族の工場から出た水銀が原因で、子供たちは死んだのだという真実を訴えていた。

すると突然、サラの声色が変わり、「チャーリーは赤い部屋で長い黒髪の女の声を聞く」という物語を語った。その頃、チャックは物語の通りに、真っ赤なアラームが光る部屋で黒い髪のモンスターに襲われる。そしてみるみるうちに、体を吸い込まれてしまうのだった。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の結末・ラスト(ネタバレ)

ステラとラモンは警察に拘束されるが、サラの本について話しても信じてもらえなかった。ラモンはステラに、兄がベトナムで戦死したことや、自分に召集令状が届いていることを告白する。

警察官がサラの本を読んでいると、「ミィタイ・ドウティ・ウォカァ」という新たな物語が現れる。煙突からジャングリーマンという魔物が現れ、警察官を惨殺。ステラとラモンは牢屋から脱出し、ラモンが魔物を引き付けている間に、ステラは屋敷に戻ってサラの凶行を止めることにした。

屋敷に行ったステラは、あなたは無実だと叫んだ。すると、「幽霊屋敷」という物語が始まり、ステラは19世紀の世界でサラとして一族に監禁される。ステラはサラと対面すると、私があなたの真実を書くと約束する。ステラはサラから渡されたペンで、「サラは無実で、彼らを止めようとした」と自分の血で綴ると、ようやく呪いは解かれた。

その後、ステラはサラの真実を伝える物語を執筆。地元の新聞で最優秀賞を受賞した。ラモンはベトナムへ出兵する。ステラは父とルースと旅に出て、サラの本を握り締めながら、チャックとオーギーを取り戻す方法を見つけようとするのだった。

映画『スケアリーストーリーズ 怖い本』の感想・評価・レビュー

1968年を舞台にしたホラー映画。「シェイプ・オブ・ウォーター」のギレルモ・デル・トロが製作に名を連ねている。児童書が原作となっているが、侮れない怖さがある。ハロルドの案山子や黒い髪の女などは、挿絵の絵柄通りに再現されているのが妙に漫画っぽいが、それが不気味さを増していた。

ラストシーンで、ステラはサラの本を手放していないので、もしかしたら続編があるのかも?と匂わす終わり方だった。どうやら本当に続編があるらしいので、大いに期待したい。(MIHOシネマ編集部)

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