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映画『ブラック・ダリア』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ブラック・ダリア』の概要:2006年公開のアメリカ映画。実際に起こった迷宮入りした殺人事件を元に暗黒LA第四部作の第一作目。ジョシュ・ハートネットを主人公にしたスリリングな展開が魅力のサスペンス作品。

映画『ブラック・ダリア』 作品情報

ブラック・ダリア

  • 製作年:2006年
  • 上映時間:121分
  • ジャンル:サスペンス、ミステリー
  • 監督:ブライアン・デ・パルマ
  • キャスト:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ヨハンソン、ヒラリー・スワンク etc

映画『ブラック・ダリア』 評価

  • 点数:60点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★☆☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

映画『ブラック・ダリア』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ブラック・ダリア』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ブラック・ダリア』 あらすじ【起・承】

1946年のこと。
バッキー(ジョシュ・ハートネット)とリーは特捜化に配属が決まり、公私共に仲良くなっていく。
仕事でも名コンビとして事件を解決していくようになり、その関係性はリーの同棲相手であるケイも含めたものとなった。

ある日殺人事件が起こる。
それは体と腰が切断された若い女の遺体だった。
顔は口から耳まで割かれた残忍なやりくちである。
被害者は女優を夢見て活動していたエリザベス・ショートで、ハリウッドでその時期を待っていた若い女性。
彼女はブラック・ダリアと呼ばれた。

リーはこの事件の捜査以来、中々進まない捜査にいらつきながらものめり込んでしまう。そののめり込み方は異常だった。
徐々にその精神状態は崩壊していく。

一方で相棒のバッキーは捜査の手係のため言ったレズビアンバーで死んだエリザベスにそっくりな女性を見つける。
彼女の名前はマデリンと言い、美しい妖艶なその姿に魅了されたバッキーは彼女と肉体関係を持った。

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映画『ブラック・ダリア』 結末・ラスト(ネタバレ)

マデリンの父親は金持ちだった。
土地開発で財産を築いたエメットという男、それが父親である。
ある日昔リーが捕まえた強盗犯出所の日。
その直後謎の死を遂げるリー。
バッキーは疑問に思い殺人事件と断定、捜査を進めた。
するとある事実にたどり着く。
それは強盗犯が盗んだ金をリーが横取りしていたということだった。
その事実に衝撃をうけたバッキー。

そんな時、死んだブラック・ダリア、エリザベスがポルノ映画に出演している情報をつかむ。
そして、バッキーはその撮影場所がエメットの屋敷であることを探り当てる。

おそらく殺人事件はその家で起きた。
犯人はマデリンの母親である。

マデリンの父親は実は別にいた。
名前はジョージィと言い、エメットの友人である。
ジョージィはエリザベスに夢中になってしまう。
そのことに嫉妬した妻は、娘にそっくりなその女と不倫したことを許せず殺害したのだ。

リーはこの真実に先にたどり着いていた。
そのためリーを殺害したのだった。
バッキーはマデリンを殺害し、ケイの元へ走るのだった。

映画『ブラック・ダリア』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ブラック・ダリア』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

難しくしすぎた頭でっかちサスペンス

題材は面白い。
誰もが飛びつくのが未解決事件の真実と謳う作品だ。
人は自分の関係無い悲劇の真実を、面白おかしく興味を持ち探って行くのが大好きな生き物である。

本作品も例外ではない。
変死体として謎の死を遂げた女優志望の若い女が実は誰に殺されたのか、気になる人は多いはず。

だがしかし、もっとわかりやすいストーリー構成で良かった。
なぜこんなに小難しい作風にするのだろう。
サスペンス映画に多いのが、わざと色を暗めのトーンで撮影し、シーンをいりみだらせる。
そのことで恐怖心をあおり、ホラーサスペンスのようなドキドキ感を得られるのだ。
しかしやりすぎは禁物。

ただでさえサスペンス映画は登場人物が多い。
疑わしいと思わせる人物があまりに多かったり、エピソードが多いとみている側は困惑しラストにいくまでに疲れてしまう。
そして飽きてしまうのだ。

この手の映画の監督に多い、見せびらかす才能には嫌悪感がある。
わざと小難しい単語やシーンを増やすことで自分のセンスを出したいのだろうか。
サスペンスは実はわかりやすいのが一番怖い。
もう少しグチャグチャしないで見せてくれる作品が増えたらよいと思う。

ジョシュ・ハートネットの表情作り

彼の演技はもともと上手く好きではあったが、今風の顔立ちでないため出演する作品の時代背景によってははまらないことがある。
しかし本作品は時代的に彼の顔立ちはピッタリで、しかもバッキーになりきった彼の刑事としての表情は秀逸だ。

特徴の無い顔立ちだからこそ何にでも変われるのが魅力。
本作品は彼の代表作といっても良いかもしれない。

映画『ブラック・ダリア』 まとめ

一言で言うと大して面白くないというのが本音。
難しく作りすぎた構成のせいで、純粋に映画を楽しむ事は出来なかった。

また殺人事件と言えど1件だけで最初だけ。
全編においてサスペンスが展開するわけでもなく、若干後半では手持ち無沙汰になっている感じも否めない。

全編を通して見ると飽きてしまう印象が強く、やっぱりという残念な思いでいっぱいにまってしまった。
もうすこしわかりやすいサスペンスを作ってほしいものである。

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