映画『ラストサマー3』の概要:1997年のスリラー映画「ラストサマー」シリーズ3作目。前作「ラストサマー2」の続編だが、登場人物のつながりは無い。2006年に製作され、日本ではDVDスルー作品となった。
映画『ラストサマー3』 作品情報
- 製作年:2006年
- 上映時間:92分
- ジャンル:ホラー、サスペンス
- 監督:シルヴァン・ホワイト
- キャスト:ブルック・ネヴィン、デヴィッド・パートコー、トーレイ・デヴィート etc
映画『ラストサマー3』 評価
- 点数:50点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ラストサマー3』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ラストサマー3』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ラストサマー3』 あらすじ【起・承】
独立記念日の7月4日、コロラドの田舎町。
アンバー、彼氏のコルビー、親友ゾーイ、ロジャー、PJの5人は、うしろめたい秘密を持つティーンエイジャーを狙うフィッシャーマンのドッキリを仕掛ける。
しかしPJが運悪く事故死してしまう。
保安官の父を持ち、海兵隊員になったばかりのPJの死で自分たちの未来を潰したくない彼らは、一生の秘密にすると誓いあって証拠隠滅をした。
1年後の7月1日。
大学に通っていたはずのコルビーが地元に帰ってきて、写真家を目指すアンバーに別れを告げる。
その夜、携帯電話に50件のメールが入っているのに気が付いたアンバー。
差出人不明の「去年の夏のことを知っている」という内容に怯え、疎遠になっていた歌手を目指すゾーイの家に逃げ込む。
7月2日。
ロジャーとコルビーに確認するアンバーとゾーイだったが、誰も秘密はバラしておらず疑心暗鬼に。
そしてアンバーが、ゴンドラの中でフィッシャーマンに襲われる。
電話に出ないロジャーの様子を見に行くアンバーたちだったが、彼は死んでいた。
抗うつ剤を服用し、遺書を残し、捨てたはずのかぎ爪まで隠し持っていたロジャー。
コルビーはロジャーが犯人だったと決めるが、アンバーの部屋が荒らされていたことから、彼は殺されたのだとわかる。
映画『ラストサマー3』 結末・ラスト(ネタバレ)
7月3日。
PJのいとこでアンバーに片思いするランスを疑い、話を聞きにいった3人だったが収穫は無し。
ゾーイは寝ている間にギターを切り刻まれ、かぎ爪で足を怪我するコルビー。
そしてアンバーの前に現れたランスは、PJからイタズラの事を全て聞かされていたと告げるが、彼のバイクにも脅迫文が書かれていたことからランスも狙われていると知る。
4人は相談し、町を出る決意を固めた。
7月4日。
スカウトが来る大事なライブが決まったゾーイは、町を出られなくなった。
ライブが終わったら町を出ようと約束し、コルビーはヤケ酒をあおり、ゾーイはライブ、アンバーとランスは付き合うことになる。
ライブが終わった後、ゾーイはフィッシャーマンに襲われて死んでしまう。
警備中だったPJの父のデイヴィス保安官が駆けつけるが、彼もフィッシャーマン殺され、コルビーも命を落とす。
デイヴィス保安官からの連絡で駆け付けたハウナー保安官は、実はロジャーが自首していた事、アンバーを好きなハウナーがそれを止めたと聞かされる。
そこに現れたフィッシャーマンがハウナーを殺害し、皮肉にも伝説が命を得たと理解するアンバーたち。
アンバーは、ロジャーが持っていたかぎ爪でフィッシャーマンを葬った。
それから1年後。
長距離恋愛を続けていたアンバーが、ランスと電話しながら地元へと車を走らせていた。
途中でタイヤがパンクして困惑するアンバーの背後には、フィッシャーマンが・・・
映画『ラストサマー3』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラストサマー3』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
一貫性がなくダレてしまったストーリー
シリーズ1作目、2作目は、過去に犯してしまった罪の復讐をされるジュリーと友人たち、そして犯人のかぎ爪の男を描いたスリラー映画だったが、本作ではかぎ爪の男フィッシャーマンがモンスター化されている。
美女が追いつめられて叫ぶホラー映画の要素と、彼らを追い詰めるかぎ爪の男の意外な正体というスリラー映画の要素があったが、本作では伝説が命を得たという設定の不死身のフィッシャーマンが登場。
しかしラスト20分までは、延々と犯人探しをするせいで、一貫性がないストーリーになってしまった。
伝説が命を得たが、その伝説のフィッシャーマンが使っていた本物のかぎ爪をロジャーがオークションで手に入れたのなら、フィッシャーマンが持っているものは何なのかというツッコミどころもある。
ラストシーンでアンバーの背後に一瞬だけ現れるフィッシャーマンにはドキっとさせられるが、全体的には音と光でビックリさせるだけのホラー映画。
登場人物が追い詰められていく様子も少ないので、緊張感に欠ける。
中途半端な映像の多さにガッカリ
アンバーやゾーイが、フィッシャーマンに殺害される夢を見るシーンが何度か出てくるが、何を言いたいのか意味がわからない。
フィッシャーマンの特殊メイクはゾッとさせられるが、暗い場面のためにほとんど見えないのがもったいなくもある。
残酷描写がはっきり描かれており、コルビーやロジャーが自らかぎ爪で腕を傷つけるシーンもあるので、苦手な場合は注意したい。
空の動きを映したり、日付のテロップを出すことが多い作品だが、同年代のホラー映画には多く使われているので新鮮さは無い。
3となっていますが、1・2とはキャストが全員違い、銃弾の通用しないモンスターまで出てくる迷走作品です。
ストーリーの大筋や終わり方は1と同じですが、亡くなったPJはまったく本作に関係なく、その父親も大して関係ないのでツッコミどころが多いです。同じ設定を変に引き摺りすぎて胸やけを起こしてしまいます。前の2作は犯人が分からない楽しさとジェニファー・ラヴ・ヒューイットの可愛さで何とか観れたのだと気づかされます。
ホラーや残虐な作品が好きな方ならフィッシャーマンは見どころかもしれません。(女性 30代)
映画『ラストサマー3』 まとめ
若者が犯してしまった罪を、犯人が理不尽な理屈で復讐に持ち込むのと、その犯人の正体が見ものだった「ラストサマー」シリーズ。
本作はただフィッシャーマンという新しいモンスターを作り出しただけで、これまでの2作品より劣っている。
ストーリーの緊張感の無さやテンポの遅さ、犯人が幽霊だったというシリーズファンをがっかりさせるオチはひどい。
シリーズ3作目で続編とあるが、前作とのつながりも“ゾーイが集めた資料”というあいまいなものだけ。
シリーズとは関係なく、独立した1作品として見れば面白い作品ではある。
関連作品
- ラストサマー2 前作
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