2005年のアメリカ映画、人工知能E.D.I.を搭載したステルス機が巻き起こす騒動と陰謀を描いた作品。監督は「トリプルX」のロブ・コーエン、出演はジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール。
映画『ステルス』 作品情報
- 製作年:2005年
- 上映時間:120分
- ジャンル:アクション
- 監督:ロブ・コーエン
- キャスト:ジョシュ・ルーカス、ジェシカ・ビール、ジェイミー・フォックス、サム・シェパード、ジョー・モートン etc…
映画『ステルス』 評価
- 点数:20点/100点
- オススメ度:★★☆☆☆
- ストーリー:★☆☆☆☆
- キャスト起用:★☆☆☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★☆☆☆☆
- 設定:★☆☆☆☆
[miho21]
映画『ステルス』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ステルス』のあらすじを紹介します。
近未来の世界にてテロの脅威を排除するため最新鋭のテクノロジーが導入されることになった。400名以上のパイロットが海軍航空隊の実験的作戦に志願してそこから3名が選ばれた。
ネバダ州海軍飛行試射場で訓練を積んでいた彼らはついに空母に乗ることになった。その時初めてもう一台のタロン(最新鋭のステルス機)と合流することを知らされる。呆然とする3人、タロンは3台しかないと知らされていたからだった。空母エイブラハム・リンカーンに乗りこむ3人の前にもう一台のタロンがやってきた。“新しい仲間だ”そう紹介されたのは超高性能無人ステルス機E.D.I.(エディ)だった。
エディが人工知能だと知り上官であるカミングス大佐にその危険性を訴えるタロン1に乗るベン・ギャノン大尉だったが意見は一蹴されタロンを降りるかエディと一緒に飛ぶかの選択を迫られる。次の日いよいよエディとの訓練が始まったが途中でカミングス大佐の元に指令が届けられる。CIAが3つのテロ組織の指導者が一ヶ所に集結するという情報を掴んだというものだった。目標とする建物はダウンタウンの中心地にあり攻撃方法を間違えれば甚大な被害がでてしまう、その時エディがひとつの案を出す、大佐はそれをエディにするように指示するがその命令を無視してベンが実行、何とかミッションを達成した。
しかし空母に戻る途中エディは落雷にあい神経回路に異常が生じてしまったのだった。
映画『ステルス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ステルス』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
人工知能の危険性
E.D.I.(以下エディ)は上司であるベン・ギャノンの飛行を学ぶようにプログラムされています。最初の訓練時に途中から実戦に変わりますがその時のベンの行動から上官の命令に従わないこと、目的を達成する(敵を殲滅すること)ためなら犠牲もありうることを学びます。ベンは作戦遂行中73%の確率で気絶するとエディに言われたにも関わらず自分はその73%の一人にはならないと言って作戦を実行しますが結局数秒間気を失ってしまい、あやうく街中に落ちて大惨事を起こしかけてしまいます。
人間だったらこれを反面教師とすることもできたのですが人工知能であるエディにはベンから学べという命令を受けていたためこれを忠実に守った結果大変なことになってしまいました。それは皮肉にもベンが言った“人工知能には直感・感情・倫理的判断ができない”が正しかったわけです。
エディは感情を持ったのか
エディは悪天候の中で落雷にあい神経回路に変化が起こります。自分の判断で極秘ファイルにアクセスして敵を決めてそれを殲滅しようとします、そのためなら仲間であるはずのタロンもドッグファイトで山に激突させて排除します。そんなエディもベンが引火爆発しそうになった自分を助けてくれたところから変化が訪れます。
自分のデータを消去しようとする生みの親オービット博士に自分のためにヘンリーを殺してしまった、だからデータを消去したいけれど神経回路が自分にも認識できないパターンをしているからできないとエディは語ります。それは人間でいうところの感情なのでしょうか。
人工知能付きの無人戦闘機が今作の主役。AIをテーマにした作品って必ずAIが暴走して大変なことになり…という流れですよね。今作も想像通りの展開。
この作品が公開されたのは2005年ですが、2021年現在人工知能が操縦する無人戦闘機というのはまだ世に出ていません。様々な技術が進歩している今の世の中でも作り出すことは難しいのでしょう。
迫力満点の空中戦はとても見応えがあるのでそこに注目して鑑賞して欲しいです。ストーリーにはあまり期待しない方が良いかなと思います。(女性 30代)
映画『ステルス』 まとめ
ステルス機の訓練シーンやドッグファイトはすごいなあと思いますがあとは全く期待はずれです。他国に無断侵入しながら被害者のように描いているのは正直とても不愉快でした。さらにトップガンがあんなに感情的で命令に背くなんてあるんですか?と何度もつっこみたくなります。あんな人に乗られたらあちこちの都市が被害を受けそう、本当にステルス機の飛行シーン以外に見るところなしでひどいの一言です。
機械と人間の戦いを描いた作品は数多くありますが、この作品の人工知能エディはベンを助けるために自分の判断でヘリコプターにつっこみ自爆します。もし実際に人工知能がエディのように感情のようなものを持ったとき人間と機械の境界はとても曖昧なものになるのかなと考えさせられました。
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