映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の概要:知らない者はいない、爆発的ヒットを果たした『ハリー・ポッター』シリーズの最終章。長年激しい戦いを繰り広げてきたハリー・ポッターとヴォルデモートの戦いも決着する。伝説、ここに完結。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の作品情報
上映時間:130分
ジャンル:ファンタジー、アドベンチャー
監督:デヴィッド・イェーツ
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、ヘレナ・ボナム・カーター etc
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の登場人物(キャスト)
- ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
- 唯一ヴォルデモートに殺されなかった少年として、魔法界においてその名を知らぬ者はいない有名人。ヴォルデモートとの戦いを宿命づけられている。
- ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
- ハリーの親友。やや頼りない一面もあるが、友達思いでやる時はやる男。ハーマイオニーとは相思相愛の仲。
- ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
- ハリーの親友。学年一の秀才で、その豊富な知識で仲間の危機を何度も救ってきた。勇気があり、巨大な闇にも果敢に立ち向かう。
- セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)
- 長年ハリーとは険悪な仲にあった教師。ダンブルドアを殺し、ホグワーツの校長の座に着いた。裏切り者だと思われていたが・・・?
- ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)
- 長年魔法界を震撼させていた、歴史上最悪の犯罪者。ハリーに撃退されてから弱体化していたが、完全復活を遂げた。
- ダンブルドア(マイケル・ガンボン)
- 今世紀最強の魔法使いと呼ばれる人物。ホグワーツの校長を務め、長年ハリー達を守ってきたが、スネイプによって殺されてしまう。
- アバーフォース(キーラン・ハインズ)
- ダンブルドアの弟。兄であるダンブルドアのことを憎んでいたが、ダンブルドア亡き後、ハリー達に力を貸した。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のあらすじ【起】
ハリー・ポッターは、生まれながらにして闇の帝王、ヴォルデモート卿と戦うことが運命づけられた少年である。しかし、そんなヴォルデモートとの因縁も、そろそろ終盤戦に差し掛かっていた。
ヴォルデモート卿は、ホグワーツの前校長、ダンブルドアの墓から死の秘宝の一つであるニワトコの杖を手に入れていた。そして、杖が持つ圧倒的な力をもって、益々その勢力を拡大していくのだった。その力は世界一安全と言われていたホグワーツにも及び、ハリーの仲間たちは一人、また一人と悪の力の前に為すすべもなく倒れていく。
その頃、ハリーやハリーの仲間であるロンとハーマイオニーは、残りの死の秘宝を探すための旅をしていた。その一方で、彼らは各地に散らばった分霊箱を探し、破壊していたのだった。分霊箱とは、かつてヴォルデモートが自らの命を分断して、その命の欠片を封じ込めた媒体のことである。つまり、分霊箱の全てを破壊しない限り、ヴォルデモートは死なないのである。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のあらすじ【承】
そのうちの一つが、グリンゴッツ銀行に保管されていることを突き止めたハリー達は、グリンゴッツ銀行に侵入した。そこにはホグワーツの創始者の一人であるハッフルパフのカップが保管されており、苦労しながらも、なんとかハリー達はその分霊箱を破壊することに成功する。
分霊箱は、ホグワーツの寮に関係している物が多かった。まだレイブンクローに纏わる分霊箱を見つけていないハリー達は、学校にそれが保管されていると考える。しかし、そんなハリー達は常にヴォルデモートによる追っ手から命を狙われていた。そんな状態で、ハリー達が易々とホグワーツに侵入できるはずもない。現在のホグワーツは、新校長となったスネイプが牛耳り、闇の色が濃くなっていたのだ。
困り果てていたハリー達は、とある人物に出会う。それは、ダンブルドアの弟であるアバーフォースだった。アバーフォースに匿ってもらったハリー達は、学校へと続く秘密の通路から、見事ホグワーツへの潜入を果たす。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』のあらすじ【転】
ホグワーツの中でも、まだ勇気をもって闇の勢力に立ち向かう者達がいた。そんな彼らに、ハリー達は歓迎される。そして、仲間達の話から、分霊箱がレイブンクローの髪飾りである可能性があることを知るのだった。
一方で、ハリー達が学校に潜入したことを闇サイドに知られてしまう。そして、ヴォルデモートは1時間以内にハリーを差し出せば、全員の命を助けるという非道な宣告をするのだった。しかし、仲間達はハリーを売ることなく、ヴォルデモートに立ち向かう決心を固める。そんな仲間に後押しされ、ハリーは分霊箱をなんとか見つけ出し、破壊することに成功するのだった。
一方、ヴォルデモートは部下であるスネイプを呼び出すと、突如彼を殺害した。ニワトコの杖を手に入れたヴォルデモートだったが、その杖がうまく動作しなかったのだ。前所有者だったダンブルドアを殺害したのはスネイプであったため、スネイプを殺すことで今度はその所有権が自分に移ると考えたのである。スネイプの死の間際、その場に駆け寄ったハリーは、スネイプからとある記憶を託される。それは、スネイプの過去だった。スネイプはハリーの母親を深く愛していたが、彼女を守りきれずヴォルデモートに殺されてしまった。彼は生涯そのことを悔やみ続け、母親に代わり、ハリーを守る決意をしたのだった。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、その記憶から、衝撃の事実が明らかになる。なんと、ハリーの身体の中に、ヴォルデモートの命の欠片が入り込んでいたのである。つまり、ヴォルデモートを殺すためには、ハリーが死ぬしかないのである。その運命を受け入れたハリーは、一人でヴォルデモートに立ち向かう。
ハリーはヴォルデモートによって殺されるが、その先ではダンブルドアが待っていた。そして、ダンブルドアはハリーに、まだ生きることができると告げるのだった。奇跡的に生き残ったハリーは、ヴォルデモートと最後の戦いを繰り広げる。そして、ニワトコの杖を使い、とうとうヴォルデモートを倒すことに成功するのだった。長く続いた戦いは、大きな犠牲を伴いながらもとうとう幕を閉じた。
二度とこのようなことがないように、ハリーはニワトコの杖を真っ二つに折り捨ててしまう。ハリーがニワトコの杖を使えたことには理由があった。実はスネイプがダンブルドアを倒す前、その所有権をドラコが手に入れていたのだ。そのドラコをハリーは戦いの途中倒しており、その時、杖の所有権はハリーに移っていたのだった。そして、それから19年後、子供達をホグワーツへと送り出す、ハリー達の姿がキングズクロス駅にあるのだった。
映画『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の感想・評価・レビュー
分霊箱を見つけて破壊するためハリー、ハーマイオニー、ロンが知恵を振り絞り、また追っ手に捕らわれないために様々な場所へ逃げるが、そこで三人の葛藤や思いがぶつかり合い、一度は喧嘩別れしてしまうが、再会して強い絆で結ばれる所が凄く感動した。またスネイプの過去と今までの思いが痛いほど共感できた。ダンブルドア、シリウス、セドリック、ドビー、マッドアイ、ルーマスなど、ハリーの大切な人達が殺されてしまうが、その思いを胸にヴォルデモートと一騎討ちで戦い、倒すことができた。その後のハリーたちの姿が微笑ましく、やっと戦いが終わったのかと、改めて実感する瞬間でもあった。(女性 20代)
長く続いたハリーポッターシリーズの最終章である。シリウス、ドビー、ダンブルドアの死、スネイプの真相、そしてヴォルデモートとハリーの一騎打ち。全てがこの作品に繋がり、完結する。この作品で見るハリーや、ロン、ハーマイオニーは初期作品と比べると本当に強く成長していて、それこそがこのシリーズの本当の楽しみなのかもしれない。さらにエンディングでは、ハリー達が親になっており、その子供を魔法学校に向かわせるという未来を描いたシーンも印象的。これ以上無い終わり方で満足なのだが、やはり寂しい気持ちにもなるのも事実である。(男性 30代)
10年間を締めくくる壮大な一作。ストーリーにのめり込んでしまうので、このシリーズが大好きであれば愛が溢れすぎて止まらない映画。もちろん細かいところで、グッとくる演出やアクション、CGはこの魔法作品ならではで、作品通してずっと胸が熱くなるしかない。
この映画はスネイプ先生の物語だったのだとも感じられる作品。スネイプの「Look at me (僕を見ろ)」のシーンは涙なしでは見られません。大嫌いだった先生からもっとも愛に溢れていた人だとやっとわかる大事なところ。好きにならざるを得ません。
一つ、悲しいのはハリーが最後の最後で自分の大事なものを直さなかった、ってことですね。入れて欲しかったシーンでした。(女性 30代)
ついに全面戦争になり、ハリー達はヴォルデモートの分身の分霊箱を壊していくがハリー自身も分霊箱の1つだと知ります。1人でヴォルデモートと闘う決意をして一度は亡くなります。その時の生徒達やロン、ハーマイオニーの落胆した表情は今でも覚えています。しかし、ダンブルドアによって生き返るのですがいまいちそこの部分が納得出来ませんでした。
スネイプが、実はハリーのお母さんを愛していて助けられなかったことを後悔していたり、ダンブルドアには弟がいたりと最後まで驚きの連続でした。沢山の命が落とされましたが、最後はハーマイオニーとロンが結婚して、ハリーとロンの妹が結婚をして子供が生まれて幸せそうでした。(女性 30代)
いよいよシリーズ最終章を迎えました。そんなに死んじゃうのかと悲しくなるほど、ハリーの味方でいてくれた大切な人達が次々に亡くなっていきます。あれほどハリーに嫌がらせをしていたスネイプ先生も本当はハリーを守っていて、そんな自分の想いを知ってほしいというシーンは泣けました。私は絶対的だと思っていたので、事実を知ったときは衝撃を受けるのと同時に、一気にこれまでの謎が解けていく感じが気持ちよかったです。最後のハリーがヴォルデモートを倒すシーンは、死の呪いを使うと思っていましたが、その予想も見事に裏切られました。全8作とかなり長いストーリーでしたが、観る人を飽きさせず常にワクワクとハラハラは同居するような、最後まで楽しめる素晴らしい映画でした。(女性 20代)
遂にこの大人気シリーズも最後を迎えます。ついに完結。長年育んだ愛と友情が、彼らをここまで強くさせました。孤独だったハリーも沢山の仲間や、友人に支えられヴォルデモートとの戦いに終止符を打ちます。最後の作品ですが、とにかく情報量が多く沢山のことが詰め込まれているのでなかなか複雑で、整理するのが大変。
シリーズ全体を1つの作品として、全て大好きでした。失うものが多すぎて悲しくなるシーンも沢山ありましたが、今作は1番愛に溢れたものになっています。(女性 30代)
とにかく映画シリーズがきちんと完結して良かった。特に4作目以降は原作のボリュームが映画1本には収まらないものだったので映画としては破綻していたと思う。最終作は映画2本に分けてくれたのは嬉しかったが、それでも原作から割愛されたエピソードは少なくない。文学としてのハリー・ポッターの魅力はその映画に出てこない部分にあるのだが、文字だけではイメージしきれない魔法世界を映像にして観ることができるのは映画様様だ。(男性 40代)
全てを終えて思うことは、原作の作者のJ.K.ローリングに、こんなに登場人物を死なせる必要はあったのかと問いたくなる。スネイプの死は今までで一番涙が出たし、ハリーの母親へのせつなる思いが、悪者を買って出てでもハリーを守っていたのかと知ると「真実の愛」について今一度考えさせられる。
この作品を通して、様々な人生の教訓や哲学を学んできたのではないだろうか。ハリーたちの成長を見守ると同時に、私たちもたくさん成長させてもらえたのではないかと、ここまでの大作に出会えたことに感謝したい。(女性 20代)
ついに最終章ということで、色々不満点はあるもののきちんと完結したので一安心。今作でスネイプ先生の評価が爆上がりする。この人の存在がなければこの物語は締められることはなかったので、最初からそうした視点で見直してみたくなった。
戦闘シーンも最終章だということで、戦闘シーンがシリーズで一番面白かった。ただヴォルデモートをもっと強そうに描けなかったのだろうか。まわりのキャラクター達の「恐ろしいやつ」という話が先行し過ぎて、ふたを開けてみればそこまでではなかったという感じ。彼が超強力な敵として描き切れたなら、もっと作品は面白かったに違いない。(男性 30代)
ハリー・ポッターシリーズのフィナーレを飾る作品。シリーズを通して、キャラクターだけでなく演じる俳優たちの成長を感じられ、一作目からから観ているととても感慨深い気持ちになる。
ハリーは生まれた時から、周りに愛され、助けられ生きてきたわけで、シリーズの中でも彼一人の力ではなく周りの力によって生き抜いてきた。ヴォルデモートとの大きな違いはそこで、この違いがあったからこそハリーが勝てたのだろう。(女性 20代)
みんなの感想・レビュー
ハリーポッターシリーズがとうとう完結する。逃れることのできない決闘に誰もが息を飲むだろう。死者が出てしまうのか、ハリーはどうなるのか、魔法界はどうなるのか、色々な疑問が頭の中を駆け巡る。自分が壊されなければならない存在と知ったハリーはどうするのか。今までシリーズを見ていたら、とても複雑な心境になるだろう。どうかハリーには生きていてほしいと思わずにはいられない。ハラハラし通しで、見ていて飽きることはないだろう。
ハリー・ポッターの冒険がついに佳境に差し掛かります。ダンブルドアのお墓からニワトコの杖を手に入れさらに力を増したヴォルデモートがついにホグワーツにやってきます。
次々にヴォルデモートの前に倒れていく、生徒や仲間を見るのはとても辛いシーンではありますが、力を合わせ恐怖に負けず最後まで立ち向かうハリーを始め、善の魔法使いの姿には感動します。
そしてヴォルデモートを倒した後、最強の杖の持ち主となった、ハリーが杖を折り谷底へ捨てるシーンでは、ハリーこそが真の勇者である、選ばれた者であることを証明しています。