映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の概要:大ベストセラーとなったイギリスの作家 J・K・ローリングの同名小説をワーナー・ブラザーズが莫大な製作費をかけて映画化。シリーズ第1作目となる本作は大ヒットした。ファンタジックでユニークな原作の世界観が忠実に再現されている夢のある作品。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の作品情報
上映時間:152分
ジャンル:ファンタジー
監督:クリス・コロンバス
キャスト:ダニエル・ラドクリフ、ルパート・グリント、エマ・ワトソン、リチャード・ハリス etc
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の登場人物(キャスト)
- ハリー・ポッター(ダニエル・ラドクリフ)
- ロンドンでダーズリー家に居候する11歳の少年。ハリーが赤ん坊の時に両親は闇の魔法使いヴォルデモートに殺され、ハリーだけが生き残った。その事実を知ったハリーはホグワーツ魔法魔術学校へ入学し、魔法使いとしての修行を始める。魔法界では有名人。
- ロン・ウィーズリー(ルパート・グリント)
- ハリーの親友。子沢山で有名な魔法族ウィーズリー家の末息子。5人の兄と妹が1人いる。魔法の勉強は苦手だが、チェスが得意。
- ハーマイオニー・グレンジャー(エマ・ワトソン)
- ハリーの親友。両親はマグル(魔法族以外、つまり人間)。ガリ勉の優等生で新入生でありながら多くの知識を持つ秀才。物言いが高飛車なので友達がいなかった。
- アルバス・ダンブルドア(リチャード・ハリス)
- ホグワーツの校長先生。最も偉大な魔法使いと言われ、みんなから尊敬されている。ヴォルデモートもダンブルドアのことは恐れている。ハリーを正しい方向へ導いてくれる。
- ミネルバ・マクゴナガル(マギー・スミス)
- ホグワーツの「変身術」の教師。グリフィンドール寮監。生徒たちへの指導は厳しいが、愛情深く信頼できる人物。
- ルビウス・ハグリッド(ロビー・コルトレーン)
- ホグワーツの鍵と領地の番人。髭もじゃの大男で、生き物好きの心優しい人物。魔法界のことを何も知らないハリーの面倒を見てくれる。生徒たちの良き理解者。
- セブルス・スネイプ(アラン・リックマン)
- ホグワーツの「魔法薬」の教師。スリザリン寮監。冷酷な雰囲気があり、なぜかハリーに厳しい。謎の多い人物。
- クィリナス・クィレル(イアン・ハート)
- ホグワーツの「闇の魔術の防衛術」の教師。一見腰の低い人物だが、実はハリーの命を狙っている。いつも頭にターバンを巻いている。
- ドラコ・マルフォイ(トム・フェルトン)
- ハリーと同学年のスリザリン寮の寮生。魔法族の名家の息子でハリーにライバル心を持っている。意地が悪くてずる賢い典型的ないじめっ子。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のあらすじ【起】
ロンドンの郊外。ホグワーツ魔法魔術学校(以下ホグワーツ)のダンブルドア校長は孤児となった赤ん坊のハリー・ポッターをマグルのダーズリー夫妻(ダーズリー夫人はハリーの母の妹)に託す。ハリーの額には稲妻型の傷があった。
それから約10年後。ハリーは使用人のようにこき使われるつらい日々を送っていた。ハリーの11歳の誕生日が近づいた頃、ダーズリー家にハリー宛の手紙が届くようになる。ダーズリー氏はフクロウが届けるこの手紙をどうしてもハリーに読ませたくないらしく、一家で孤島の灯台へ移動する。
ハリーの誕生日。灯台に大男のハグリッドが現れる。ハリーは初めて両親が魔法使いで自分にもその血が流れていることやホグワーツから入学許可が出ていることを知る。そしてホグワーツへの入学を決める。
ハグリッドは魔法に必要なものが全て揃う「ダイアゴン横丁」を案内してくれる。魔法界の人々はみんな自分の名前を知っており、それがハリーには不思議だった。
買い物をする前に2人はゴブリンが管理する「グリンゴッツ魔法銀行」へ行く。ハリーの両親は銀行に大金を残してくれていた。ハグリッドは厳重に管理されている金庫から小さな包みを持って帰る。
買い物を済ませたハリーはハグリッドに両親を殺した人のことを聞く。みんなはその人の名前を口にすることさえ恐れ“例のあの人”とか“名前を言ってはいけないあの人”と表現していた。その人の名前はヴォルデモートと言い、最も強力な闇の魔法使いだった。そのヴォルデモートに立ち向かい、ハリーの両親は殺された。しかしなぜか赤ん坊のハリーだけが生き残り、ヴォルデモートを撃退した。ハリーの額の傷はその時にできたもので、それ以来ハリーは「生き残った男の子」として魔法界で有名になった。そしてヴォルデモートは弱っているがまだどこかで生きているとハグリッドは話してくれる。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のあらすじ【承】
ハリーはホグワーツ行きの汽車に乗り込む。要領のわからないハリーを助けてくれたのはウィーズリー家の末息子ロンだった。車内でハリーはロンと友達になり、ハーマイオニーという少女とも知り合う。
ホグワーツでは最初に新入生の組分けの儀式がある。この学校にはグリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、スリザリンという4つの寮があり、生徒たちは所属した寮で生活する。「組分け帽子」は、その子の適性を見抜いてその子に最適の寮を決めてくれる。4つの寮は1年を通して獲得点数を競い合うことになっていた。
ハリー、ロン、ハーマイオニーの3人は希望していたグリフィンドールに決まる。ハリーたちと敵対するマルフォイはスリザリンに入る。スリザリンの寮監スネイプ先生は、なぜかハリーをじっと睨んでいるようだった。ダンブルドア校長は“右手の3階の廊下に行かないこと”と“暗黒の森に入らないこと”という注意をして、賑やかな宴を開始する。
魔法の授業が始まり、飛行訓練の授業でハリーはその才能をマクゴナガル先生に認められクィディッチ(魔法界の人気スポーツ)の選手に大抜擢される。父親も有名選手だったと知り、ハリーは喜ぶ。
ハリーとロンとハーマイオニーは偶然立ち入り禁止の3階へ入ってしまう。そこで見たのは3つの頭を持つ凶暴な番犬であり、それは下の隠し扉を守っているようだった。
ロンに悪口を言われたハーマイオニーはハロウィンの宴にも姿を見せず地下のトイレで泣いていた。そこへ地下にトロールが侵入したという情報が入り、ハリーとロンはハーマイオニーを助けにいく。格闘の末、凶悪なトロールを倒したハリーとロンは、ハーマイオニーとも親友になる。ハリーはスネイプ先生の様子がおかしいと感じていた。
クィディッチの試合の日。試合の途中でハリーのほうきがコントロール不能となる。ハーマイオニーはスネイプ先生が呪文を唱えているのを見て、先生の集まる観客席に火をつける。自由になったハリーは大活躍し、グリフィンドールはスリザリンに勝利する。
ハリーたちはハグリッドに番犬の守る隠し扉のことやスネイプ先生への疑惑を話してみる。ハグリッドは“そのことはダンブルドア校長とニコラス・フラメイに任せておけ”と口を滑らせてしまう。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のあらすじ【転】
クリスマス。ハリーに「透明マント(被った場所が透明になる)」のクリスマスプレゼントが届く。ハリーがそれを使って図書館に忍び込んだ夜、偶然「みぞの鏡」を見つける。それは鏡を見た人の強い望みを映し出す鏡で、ハリーには両親が見える。鏡の虜になってしまったハリーにダンブルドア校長は“夢に耽らず生きることが大事”と忠告し、鏡をどこかへ移動させてしまう。
ニコラス・フラメイとは「賢者の石」を造った人物であることがわかる。「賢者の石」は飲む者を不老不死にする「生命の水」を生む伝説の物体だった。番犬が守っているのは「賢者の石」に違いないと確信した3人は夜中に寮を抜け出してハグリッドの小屋へ行く。
ハグリッドは酒場で会った男からドラゴンの卵を譲ってもらい、それを羽化させていた。ハリーたちを尾行していたマルフォイは、ハグリッドの小屋で見たことをマクゴナガル先生に言いつける。マクゴナガル先生は3人に厳しい罰を与える。ただし、マルフォイも同罪だった。
4人の罰は暗黒の森でユニコーンを襲う犯人を探すという恐ろしいものだった。ユニコーンの血には死の一歩手前まで命を蘇らす力があったが、それを口にした者には“生きながらの死”という天罰が下る。ハリーはユニコーンの血を吸うヴォルデモートと遭遇し、危うく襲われかける。
期末テストの時期。ハリーは額の傷の痛みから、自分に危険が迫っていると感じる。スネイプ先生が「賢者の石」を狙っていると勘違いしていた3人は、それをダンブルドア校長に伝えようとするが校長は留守だった。ハリーたちは自分たちで「賢者の石」を守ろうと決意する。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の結末・ラスト(ネタバレ)
寮生のネビルが止めるのも聞かず、3人は3階へ向かう。番犬はフラッフィーというハグリッドの飼い犬で、ハグリッドが言った通り音楽を聴いて眠り込んでいた。しかし3人が隠し扉を開けると音楽が消え、フラッフィーが目を覚ます。3人は慌てて扉の下へ落ちる。
そこには「悪魔の罠」とされる蔓が仕掛けられていた。ハーマイオニーの知識のおかげで何とかそこを脱した3人は先へ進む。その先には何千羽もの鍵鳥が飛び回っており、ほうきが一本用意されていた。ハリーがほうきに跨った途端、鍵鳥は一斉にハリーを攻撃する。ハリーは攻撃をかわしながら次の扉の鍵を掴み、それを受け取ったハーマイオニーが鍵を開ける。次の部屋は巨大なチェス盤になっていた。
チェスが得意なロンは自らナイトとなり、次の扉を守る敵陣と戦い始める。それは「魔法使いのチェス」と同様、敵にとられた駒は無残に破壊されてしまう命がけの勝負だった。ロンは自分がクイーンの犠牲となり、ハリーに相手のキングをとらせる。ハリーはハーマイオニーにダンブルドア校長への伝言とロンのことを頼み、先へ進む。
最後の部屋には「みぞの鏡」があり、その前にはクィレル先生がいた。スネイプ先生はハグリッドの言う通り「賢者の石」を守っている先生のひとりで、ハリーの命を狙うクィレル先生と戦っていたのだ。ターバンの巻かれたクィレル先生の後頭部はヴォルデモートに寄生されており、クィレル先生はヴォルデモートの言いなりだった。ヴォルデモートが自分の体を取り戻すには「賢者の石」が必要だったが、鏡に映った「賢者の石」をクィレル先生はどうしても手にできない。しかしハリーには手にできた。ハリーはクィレル先生に襲われるが、ハリーが触るとクィレル先生の体は焼け、灰になってしまう。寄生する体を失ったヴォルデモートは煙のような姿となり、ハリーの体を突き抜けていく。ハリーはそのショックで意識を失う。
目を覚ましたハリーはホグワーツの医務室にいた。ダンブルドア校長は“使おうとしない者だけが手にできる”という「賢者の石」の秘密を教えてくれる。そして母親の残してくれた愛がクィレル先生からハリーを守ったのだということも。
1年の終了を祝う宴の場で、その年の最優秀寮が発表される。当初は4位と発表されたグリフィンドールだったが、ハリーたち3人と3人を止めようとしたネビルの勇気が評価され、スリザリンに逆転勝利を収めて優勝する。
新学期が始まるまで生徒たちは家で過ごす。ハグリッドはハリーに両親のアルバムをプレゼントしてくれる。ハリーはこのホグワーツこそ自分の本当の家なのだと感じていた。
映画『ハリー・ポッターと賢者の石』の感想・評価・レビュー
この作品を初めて観た時はまだ小学生の頃だっただろうか。当時、映画館へ家族と観に行き、あまりにもスケールの大きいストーリーにすぐに魅了されたことを今でもよく覚えている。自分が絵本で見ていた魔法がある世界を想像以上に超えていたのだ。自分が理想としていた魔法の世界が現実となったような気持ちになり、あらゆる部分において凄すぎるの一言だ。こんなに素晴らしい映画に出会えて本当に良かった。自分のようにこの作品を好きな人が沢山いて、この作品が永遠に愛されていくことを望む。(男性 20代)
何度観ても飽きない映画です。子供の頃に初めて観たときもワクワクしましたが、大人になった今でも子供に戻ったような感覚になれる特別な映画で、本当に大好きです。壁を通り抜けて魔法学校への電車に乗り、フクロウが手紙を運び、箒で空を飛び、杖で魔法を使う。とっても魅力的で、この中の世界に行きたいと思わせてくれます。ハリー・ポッターシリーズで比較すると、戦闘シーンは少ないですが、一番夢を見させてくれる作品だと思います。(女性 20代)
原作を読んでいた為、かなり期待していた作品だった。見終えた時に衝撃を受けるほど面白く、何回も見てしまった作品でもある。魔法学校に入るため、必要な道具を買いにいくシーンが、わくわくした。前半は、新しい友人たちとの出会いや、魔法学校ならではの校舎の作りや授業風景など、うきうきするシーンが詰め込まれている。後半は、賢者の石を守るため、様々な試練を友人たちと乗り越え、果敢に戦うシーンが見所だ。長年演じてきた俳優たちの、幼くて可愛らしい姿も今となってはかなりの見所でもある。(女性 20代)
言わずと知れた大人気ハリーポッターシリーズ最初の作品!
子供も大人も楽しめる、まさにファンタジーアドベンチャーな作品です。メインのハリー、ロン、ハーマイオニーたちがとても初々しく好感が持てます。ホグワーツを含め魔法の世界がコンピューターグラフィックを使って想像以上のクオリティで仕上がっており、壮大な音楽と共に、作品を観ながら自分も魔法の世界に入り込んでしまいます。
原作も読んでいても、映画のストーリーや流れ・展開にがっかりすることも全くなく楽しめましたが、このハリーポッターシリーズは、機会があればぜひ原作を読むことをお勧めします!ストーリーの背景や人間関係などが詳細にわかり、映画を10倍楽しむことができますよ。(女性 40代)
ハリーポッターシリーズの第一作目となる作品。ハリーポッターシリーズの魔法の世界をしっかりイメージする為にはまずこちらから抑えていかないと始まらない。魔法というものがどういうもので、ハリーの存在は何で、という世界観を表現するのに、上映時間が2時間半とたっぷりあるので、少し中だるみしてしまうかもしれないが、本作品をしっかり抑えておけば、以降の続編にのめり込みやすくなる。魔法の世界を知る為にはどうしても時間がかかるのである。(男性 30代)
シリーズ唯一の文句なく単純に楽しい作品。
前半は遊園地のように次から次へときらきら楽しい魔法世界が繰り出されうっとり。後半は冒険モノとなってどきどき。密度の濃い原作をほぼ忠実に描ききった、時間の長さ以上に内容の濃い作品となっている。
原作の読者それぞれが文字から得ていたイメージを、こちらの期待を超える映像にしてくれたことはとても大きい。この作品のおかげで原作を読む際にも、よりイメージが湧くようになった。
ここから長い旅が始まることになるが、とことんつきあおうと思わせるに十分な魅力を振りまく1作目。(男性 40代)
世界中を虜にしたファンタジーアドベンチャー小説が待望の映画化。不幸な境遇で孤独な日々を送る主人公ハリー・ポッター。演じるのはダニエル・ラドクリフ。彼はこの『ハリー・ポッター』のイメージが強すぎて、1作目から20年経つ現在でも「ハリーの人」。魔法って本当に心踊りますよね。子供も大人も関係なくみんな大好き。夢が詰まったこの作品。本当に魔法ってあるんじゃないかと感じさせてくれる抜群の世界観。
この作品を超える「魔法」をテーマにした作品はこれから先、現れないと思います。(女性 30代)
初めて観た時の衝撃は強く、何度観てもワクワクが止まらないシリーズだ。ホグワーツ魔法魔術学校の入学グッズを揃えに行くダイアゴン横丁が、マグルの世界(人間界)のすぐ傍にあることも、魔法界はもしかしたらすぐ近くにあるのではないかと、子供の頃に何度も夢を膨らませた。またダイアゴン横丁のいびつな店の並び方や、杖専門店での、ひしめき合うように積み重ねられたらあの古びた雰囲気が、一気に気持ちを魔法の世界へと連れて行ってくれる。
入学準備の段階でこんなにも楽しめるのだから、ホグワーツで繰り広げられる魔法の日々に胸のトキメキが抑えられるわけもない。(女性 20代)
『ハリーポッター』シリーズの記念すべき第1作目。子供もワクワクする要素をこれでもかと詰め込んだ作品で、大人が見ても胸がときめく。最終作まで続く伏線も散りばめられているので、二週目でも楽しめる丁寧な作りがとても良い。
そして、なにより魅力的な子役をよくここまで集めることができたなという感動もある。ダニエル・ラドクリフもエマ・ワトソンもルパート・グリントも、さらにはトム・フェルトンも、今はすっかり大人になってしまった俳優陣の貴重な子供時代の記録作品としてもとても貴重だ。(男性 30代)
ハリー・ポッターシリーズの第一作目、きらびやかな魔法の世界とアカデミックな世界観が本当に魅力的で、いつ見てもワクワクさせられる。「魔法」を描いた作品はたくさんあるが、これほどまでに完璧な世界観なものは他にないと思う。その後のシリーズに比べてシリアスなシーンが少なく、楽しんでみていられる。ハリー、ロン、ハーマイオニーの友情も微笑ましくて、彼らの個性を生かした活躍ぶりはよく考えられているなと思う。(女性 20代)
みんなの感想・レビュー
学生の頃、寝る間も惜しんで原作の小説を夢中になって読んでいた。これが実写映画化されるのかと嬉しい気持ち半分、上手く映像化できるのかと不安な気持ち半分で劇場公開を待っていた。
作品を見て、クオリティの高さに正直驚いた。原作の小説を初めて読んだときの、ワクワクした気持ちを思い出した。キャストも原作のキャラクターのイメージ通りで素晴らしかった。
一番印象に残っているのは、クィディッチの試合。箒で飛び回るシーンは疾走感があり、最高にカッコ良かった。
『ホーム・アローン』の監督なので、ハリー・ポッターシリーズの3作目以降と比べると子供向けの仕上がりになっています。キラキラワクワクした魔法の世界を描いていて、あまり暗いシーンがありません。
教師陣を演じる俳優たちは非常に豪華です。原作者の要望で、イギリス英語を話せる俳優たちをホグワーツ教師陣にしたという話もありますね。マクゴナガル先生とスネイプ先生、ダンブルドア先生は原作そのままのイメージです。
主役3人の初々しい演技が見られる作品です。
ハリーがマグル(魔法使いではない人間)の世界から魔法学校への入学するまでのシーンが特に面白い。一見すると何でもない階段が自由勝手に動き、見た目はただの一般人と変わらぬ人間が魔法を使うなど、自分たちが住んでいる世界にも実は魔法使いが居るのではないかと思わされる。それほどに、この世界観はリアルで入り込むことができる。
但し、この映画のタイトルにもなっている賢者の石や序盤からハリーが多くの魔法使いにとって英雄扱いされる説明が、少し薄く感じるところが少し残念である。なので是非とも原作の本も併せて観て欲しい作品となっている。
ハリー・ポッターシリーズの第1作目であるこの作品は、馴染みのあるキャラクターがまだまだ子供で、とても幼い印象を受ける。ヴォルデモートが誰なのか、まだたくさん謎がある。魔法の世界の特別な感じや、新学校に通うことへの期待や不安を、主人公ハリーとともに体験していけるのではないだろうか。魔法の世界というワクワク感がいっぱいで、どことなく裏がありそうな感じの、独特の雰囲気を醸し出しているところがとても印象的だ。
映像の魔法を見せてくれた作品。
本の中のものが映像になって出てくる喜びは、この映画が教えてくれたと言えるほど、いつまでたってもわくわくできる冒険映画。
主演3人組のビジュアルは完璧と思えるほど他の人は考えられないし、他のキャラクター、魔法学校の中や細部に至るまで想像力豊かだなあ、と感動する。CGばかりでなく、まだアナログ的な部分が多いのもこの映画の良いところ。CGばかりだと偽物感が否めない部分を埋めてくれていると感じる。
ハリー・ポッターシリーズの一作目。
上映当時子どもだったので、魔法という未知の世界に引き込まれてワクワクしたのを思い出す。
スネイプやマクゴナガル、ダンブルドアといった教師陣や、マルフォイやロン、ハーマイオニーといった頼もしい生徒たち、そして魔法界の動物たちといった個性あふれる登場人物たちが素晴らしい。
始めて魔法を使う魔法学校での生徒たちの様子が高揚感や臨場感たっぷりに描かれ、原作の世界観を忠実に映像化していて、個人的にはシリーズ中でも一番好みの作品だ。
ファンタジー映画の中では個人的に最も観ているシリーズで、今作はそんな『ハリー・ポッター』シリーズの1作目になっている。この作品の素晴らしいところは上げたらキリがないが、大人でも子供でも1度見たら心を奪われてしまうほどワクワクできるリアルな世界観が大きな魅力となっていると感じた。
ハリー・ポッターを演じているダニエル・ラドクリフが本当に可愛くて、まだ幼い頃の初々しい演技が観れる貴重な作品になっている。
当時、かなり話題になりみんなが楽しみにしていた映画です。たまに観たくなる映画です。ハリーが教科書などを買うのに、訪れたお店などはワクワクドキドキが止まりませんでした。ハグリッドがハリーのために、白いフクロウをプレゼントしたり杖がハリーを選んだりと今でも覚えています。9と3/4ホームで、みんなが壁をすり抜けるシーンを観て普通の人は気付かないのかなと思いました。
ハリー、ハーマイオニー、ロン、3人とも幼くてとても可愛くてこれからどんどん成長していくんだなと思うと考え深いものがありました。ヴォルデモートとの対決も、一番最初はかなり怯えて怖がっていたハリーが懐かしいです。
急にファンタジーが見たくなって久しぶりに鑑賞。
小さい頃は笑って観てたけど、改めて観てみたら、叔父のハリーに対する仕打ちがひどすぎることにびっくり!ごはん抜きやら、部屋の鍵閉めるとか、それただの虐待ですやん…。
人間界においてはただのハリーだった彼が魔法世界で居場所をみつけ人気者になっていく姿は見ていてスカッとしたし、痛快だった。
ファンタジー映画の最高傑作。ホグワーツ学校の美しさ、トロールや魔法動物たちの迫力など映像技術が素晴らしすぎる。魔法世界の世界観を見事に創り出していて、自分もこの魔法の世界に行ってみたい‼そして、何とも言えないワクワク感。特に魔法学校の入学準備の為にダイアゴン横丁に行くシーンはとてもワクワクして楽しい。まだ幼いハリー、ロン、ハーマイオニーが可愛すぎる‼自分たちだけで果敢に敵に立ち向かって行く勇気に感動、シリーズが進むごとに3人の成長を感じれるのが良い。
世界中でブームを起こしたハリー・ポッターの映画化第一弾です。両親を知らず、孤独に育ったハリーに突然、自分は魔法使いであるとの知らせが届きます。そんな事実に戸惑いながらも自分の運命に向き合い仲間に支えられながら、最後には両親を死に追いやった因縁の相手ヴォルデモートとの対決。ハラハラドキドキ、そして様々な魔法やかわいい魔法生物などなど魔法界のファンタジーな魅力にどんどん引き込まれていく作品です。次回作を期待させてくれるストーリーに仕上がっています。
物語が進むごとにダークな部分が増える『ハリー・ポッター』シリーズですが、第1作目の今作はまだまだ明るい雰囲気を漂わせています。
初めて触れる魔法に心躍らせるハリーの気持ちが、ダイレクトに伝わり、自分まで楽しい気分にさせられました。
魔法を唱えたり、空飛ぶ箒に乗ったり、魔法動物と出会ったり、羨ましい限りです。自分も魔法使いになって、ホグワーツに入学できたら良いのにな、と観ていて何度も思いました。
魔法界では、時にスリリングな事件も発生しますが、そのスリルも含めて魅力的な世界だと感じています。
何作も続いたハリーポッターシリーズ。賢者の石ではキャストがみんな子供で可愛いという感慨にも似た気持ちになる。特にハリーは原作から飛び出してきたような男の子で、本当に可愛らしい。クィディッチの試合シーンは迫力満点で、まるで自分も空を飛んでいるようなリアルな感覚に陥る。3Dではないのにこれだけの臨場感を描けるのは素晴らしいの一言。試合が終わった後にみんなのほうきの先が広がっているなど、きめ細かな演出へのこだわりが徹底されている。そして「賢者の石」というものが持つ意味は深く感動的である。魔法学校に入って出会った3人組の友情もここから始まった。やはり最初のシリーズへの思いは強く、一番好きな作品。
①『賢者の石』はどういう話か
ハリーポッターシリーズは世界中で大人気なので、多くの解説文が書かれています。そこで、あまり書かれていないような解釈を。
『ハリー・ポッターと賢者の石』は、ハリー・ポッターの通過儀礼前の話です。この物語はハリー・ポッターが学校に入り、大きな謎に挑戦していく物語ですよね。最終的にヴォルデモート卿とクィレルを倒すわけですが、クィレルがハリーの体に触れて火傷を負ったということはつまり、ハリーはまだ子どものまま、赤ちゃんの時とあまり変わっていないことを表しています。ヴォルデモートは赤ちゃんの時のハリーを殺そうとして肉体を失ったのですから。
ハリーには余りある伸びしろがあり、これからどんどん成長していくであろうということを示唆しているのです。そして『秘密の部屋』で大きな仕事を成し遂げ、精神的に大人になる、という流れでシリーズは続いていきます。だからこそ、シリーズ後半は面白みにかけるのですが。
この時点で俳優陣は4作目までの出演契約をしているので、この後に最低でも4本の映画が製作されることが予定されていたのです。その中で通過儀礼を一発やって、ヒーローになって終わるという筋書きだったのではないか、と私は思っています。
②世界的名匠が監督していたかもしれない
監督を務めたクリス・コロンバスはホーム・アローンなどの監督として知られていましたが、彼の他に監督候補に上がっていた監督にはどんなに人がいたのでしょうか。候補の中にはスティーヴン・スピルバーグがいて、『羊たちの沈黙』のジョナサン・デミがいて、『未来世紀ブラジル』のテリー・ギリアムがいたそうです。それぞれ変わりのいない名監督ですから、彼らが監督したハリー・ポッターも見てみたかったですね。
今となってはどうという評価もしづらいシリーズですが、アズカバンの囚人くらいまではかなり勢いのあるシリーズでした。最後のほうはグダグダでしたけどね。
『賢者の石』は少年少女たちの小さく見えるけど実はものすごくでかい冒険を描いているので、なかなかの迫力があります。子供向け映画として、ファンタジー映画の入り口として優れている作品に違いありません。ただ、クオリティではロード・オブ・ザ・リングには足元にも及ばないよなぁ……という感想です。
シリーズ終了後、エマ・ワトソンは大スターになりそうな気配がありますけど、ダニエル・ラドクリフとルパート・グリントは目立った活躍ができていないので、今後の二人に注目したいところです。