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映画『恋人たちのアパルトマン』あらすじネタバレ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『恋人たちのアパルトマン』の概要:アレクサンドル・ジャルダンの自伝的小説を、自身の監督・脚本で映画化。恋愛に理屈っぽくなっている男性が魅力的な女性に会ってしまった為に迷走してしまう恋愛映画。主演にソフィー・マルソー、ヴァンサン・ペレーズ。

映画『恋人たちのアパルトマン』 作品情報

恋人たちのアパルトマン

  • 製作年:1992年
  • 上映時間:90分
  • ジャンル:ラブストーリー
  • 監督:アレクサンドル・ジャルダン
  • キャスト:ソフィー・マルソー、ヴァンサン・ペレーズ、マリーヌ・デルテレム、ジェラール・セティ etc

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映画『恋人たちのアパルトマン』 評価

  • 点数:70点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★☆☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★★☆

[miho21]

映画『恋人たちのアパルトマン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『恋人たちのアパルトマン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『恋人たちのアパルトマン』 あらすじ【起・承】

アレクサンドルはパリに住む青年。
知り合いのモードの家に行った日、窓から侵入してきた魅力的な女性に会った。
初対面なのに臆することなく、一緒のベッドに寝ようと言う。
しかも、寝ようとすると「暑い」と言ってどしゃぶりの雨の中、海へ泳いで行ってしまう。

彼女の名はファンファン。香水の調合師の勉強中で、モードの孫娘であった。

実はアレクサンドルには、5年同棲をしているロールという彼女がいた。
近々、結婚の話も進んでいる。
しかし、アレクサンドルの心はファンファンに惹かれ始めていた。
でも、恋愛はいつしか冷めてしまうもの、ファンファンとはそんな風にはなりたくない、いつまでも新鮮な気持ちで接していたい。
そう思ったアレクサンドルは、ファンファンとは絶対「寝ない」!そう決めたのだった。

ファンファンを見知らぬ家へ招き入れ、食事会をしてみたり、
ウィーンへ連れて行くと言って、撮影スタジオへ連れて行ってみたりと、
二人は気持ちは距離を縮めていくかに見えた…。

アレクサンドルは今の自分に正直にいようと、ファンファンに「永遠に友情を続けていきたい、その為には寝ない」と言ってしまう。
とたんに、不機嫌になるファンファン。
アレクサンドルの知らない男性の名前を口にし、アレクサンドルを困惑させる。

次の日、ファンファンは祖母に「コケにされた」と言って怒るが、
ファンファンの方もアレクサンドルが気になっていると祖母に告白する。
祖母は「彼には、同棲中の彼女がいるわよ」と忠告する。さらに怒るファンファン。

一方、アレクサンドルはファンファンがとあるアパートメントを借りようとしている事を知る。
アレクサンドルは、ファンファンに内緒で家主と話をつけ、彼女がそこへ住めるように手筈を整える。
家主が「隣の部屋も空いていますよ、一緒に借りれば壁をぶちぬき広く住めますよ」と勧められたがアレクサンドルは返事をしなかった。

その夜、業を煮やしたファンファンがアレクサンドルに詰めよる。
自分とロール、どちらを選ぶのかと…。
自分の信念を曲げたくないアレクサンドルは、はっきりとした返答をしない。
しかし、ファンファンを喜ばせることはしたいのだ。

何気ない、「祖母の家で朝目を覚ましたい」というファンファンの呟きを実行してしまうアレクサンドル。
ファンファンが目覚めると、そこは祖母の家の海辺だった。

ファンファンは、裸体同然のかっこうで海へと飛び込んで行く。
二人がなんとなく良い雰囲気になった時、船でロールが不意にやってくる。
ロールはアレクサンドルの腕に飛びこむと、妊娠を報告した。
それを聞いたファンファンは、一発アレクサンドルを殴ると海へと去って行った。

映画『恋人たちのアパルトマン』 結末・ラスト(ネタバレ)

ファンファンはあれ以来、調合師の勉強にも手がつかなくなる。
一方、アレクサンドルは結婚へと準備が進み始めていた。
ロールは一生懸命「招待状」を書いている。

買い物へ出かけようとしたアレクサンドルに、ロールはつい「生理用品」を買ってきてといってしまう。妊娠は嘘だったのだ。

出かけたアレクサンドルは、用意していた招待状を下水に流してしまう。
ロールはその流れる招待状を見てしまう。
結果、二人は別れる事に…。

ロールとは別れた。ファンファンには会えない…、アレクサンドルはある事を思いついた。
例のアパートメントだ。
ファンファンが入っている部屋の隣の部屋を借り、彼女が留守の間に二つの部屋の間をマジックミラーへ改造してしまった。

ファンファンが鏡に向かって自分への文句を言う。
ファンファンが入浴する。ファンファンが音楽に合わせて滑稽な踊りを踊る。
それを見つめるアレクサンドル。

ファンファンは、ある日アレクサンドルを遠出に誘った。
今、自分が付き合っているという男性と一緒に。
ショックを受けるアレクサンドル。
その男性はとうとう、ファンファンの部屋にもやってくる。
そんなシーン見たくもない。出ていこうとするアレクサンドルに二人のケンカをする声が聞こえてきた。
一緒にいた男性は自分にやきもちを焼かせるために恋人を演じていた事が分かる。
そして、ファンファンが自分の事を好きでいてくれる、その気持ちを改めて知ったのだった。

アレクサンドルの秘密の同居生活はひょんなことからばれてしまう。

鏡の前でファンファンはアレクサンドルを呼ぶ。
鏡の前に立つアレクサンドル。

どうして、触れてくれないのかを問い詰めるファンファンにアレクサンドルは心の内を明かした。
自分が小さい時に母が恋人を常に変えていた事を、
それゆえに自分も人を愛する事に自信がない事を…。

自分が愛の力で克服させてあげると言うファンファンに、それでも煮え切らないアレクサンドル。
ファンファンは明日の夜10時をタイムリミットとし、自分を受け入れてくれないのなら終わりにするとアレクサンドルに伝えた。

時計は夜10時を過ぎようとしていた。
やはり煮え切らないアレクサンドルは、喫茶店で時間を潰していた。

10時を過ぎた頃、アレクサンドルはアパートメントに戻ると、ファンファンの部屋は何も残っていない状態だった。
慌てて合鍵を掴むと、アレクサンドルはファンファンの部屋に入ってみた。

部屋の中はほぼ片付いており、手紙だけが残されていた。

【妹に合いに行きます】

ファンファンに妹が?アレクサンドルはモードへ電話をかけてみた。
深夜の電話に迷惑そうであったが、ファンファンの妹は15歳の時にセーヌ川へ身を投げ亡くなっている事を知る。
その事実にファンファンを失ったことに気づき、アレクサンドルの瞳からは涙があふれ出た。

その時、背後から大きな音がした。
マジックミラーが割れ、そこにはファンファンが立っていた。
ファンファンを見た瞬間、アレクサンドルは彼女を抱きしめた。
二人の間の壁が亡くなった瞬間だったのだ。

アレクサンドルはファンファンを抱きしめ、キスを交わしたのだった。

映画『恋人たちのアパルトマン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『恋人たちのアパルトマン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

ともするとストーカー

好きになった人が、今何をしているのだろう?
普通に気になりますよね。
それが、見えてしまうという夢のような設定です。
でも、冷静になりますとちょっと怖い気もします。

ソフィ・マルソーにぴったり。

ソフィー・マルソーが演じるファンファンがかなり魅力的。
調合師の勉強をしつつも、(なぜか)曲芸もする。
彼を誘惑しているのか、素なのか裸同然で海へ飛び込んで泳いだりする。

この奔放な女性が彼女に似合っていて、アレクサンドルが惹かれていくのも無理がない感じ。
現実にこんな女性がいたらちょっと困る気もしますが…。

心象風景(?)が少ししつこいかも…。

ところどころに見られる、アレクサンドルの心象風景のような演出…。
いらないのでは?と思ってしまいました。

二人が抱き合うラストシーンでは、ウェディングドレスを着たファンファンが現れて、アレキサンドルが一生懸命ベールをかき分けるシーンがあるのですが、あまりいらない感じが個人的にはしました。

ちょっと「変」な設定ではありますが、
恋をすると、その人のすべてを知りたくなる。

あらゆることを見てみたい、といった気持ちを逆手にとったというか、
利用したというか、誰しもが本当は思っていることを「マジックミラー」で体現した不思議な作品ではありますが、その根底には知りすぎるとだんだんと気持ちが「慣れてしまう」というのがあるのではないかと思います。
アレクサンドルの行動はいき過ぎだとは思いますが。

マジックミラーについても、セックスレスも、こういうのって考えてみてもいいかも、と思わせてくれる作品ではないかと思います。

作品の中でファンファンの祖母のおっしゃっていた言葉が響きます。
「きっと、男女の友情を信じたいんでしょ」

これって、他の作品でも見かけるテーマ。
永遠のテーマなのでしょうかね。


フランスが舞台のフランス人の色恋がロマンティックでない訳がない。のぞきをロマンティックに出来たのは流石としか言いようがない。ソフィー・マルソーの天真爛漫な性格が、歪んだ物語の緩和剤になっている。ただ、どうやっても主人公の行動は理解できないので、彼の行動は見ていると恥ずかしくなる。育った環境が彼をそうさせたのだろうが、やっぱり最後まで納得できなかった。ヒロインの好感度しか残らなかった作品。(男性 20代)


これは好き嫌いが分かれそうな作品です。
ファンファンのような先の読めない掴みどころのない人は、平凡な生活を送ってきた人にとっては物凄く魅力的に感じると思うんです。自分にはない冒険心や行動力を持っていそうだから。
そんな期待や希望を恋と勘違いしてしまうと大変なことになりませんか?今作の場合は婚約破棄でした。
結果的にファンファンと結ばれるアレクサンドルですが、後悔しない決断だったのかなと不安になりました。(女性 30代)

映画『恋人たちのアパルトマン』 まとめ

この作品を見るたびに「魔法の鏡」という曲を思い出します。
魔法の鏡で、好きな人が何をしているか見て、もしも落ち込んでいたら電話をしてみるわ、といった曲なんですが。

どうしても、この作品を見た後口ずさんでしまいます。

私が一番この作品の中でぐっときたのは、
ファンファンとアレクサンドルのデートでもラストシーンでもなく、
アレクサンドルがロールと別れた後、ロールがいなくなった部屋へ宅急便で「ウェディングドレス」がきたとこです。

着る人がいなくなったドレスが届く…なんか切なくて、たまらなかったです。

実は、ファンファンの性格が突飛すぎてあまり入れこめなくて、
彼をつなぎとめたくてとっさに妊娠しちゃったと嘘をついちゃうロールの方がなんだか切なくて、気持ちがわかるような気がして見ていてちょっとたまらなかったです。

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