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映画『ヒックとドラゴン』あらすじネタバレ結末と感想

映画『ヒックとドラゴン』の概要:モジャモジャ族の族長の一人息子のヒックはひ弱なバイキング。立派なバイキングを夢見てはいるが、ドラゴンとの闘いではいつも邪魔者扱い。原作はイギリスの児童文学作品でフル3DCG映画作品。

映画『ヒックとドラゴン』 作品情報

ヒックとドラゴン

  • 製作年:2010年
  • 上映時間:98分
  • ジャンル:ファンタジー、アニメ
  • 監督:クリス・サンダース、ディーン・デュボア
  • キャスト:ジェイ・バルシェル、ジェラルド・バトラー、アメリカ・フェレーラ、クレイグ・ファーガソン etc

映画『ヒックとドラゴン』 評価

  • 点数:80点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『ヒックとドラゴン』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『ヒックとドラゴン』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『ヒックとドラゴン』 あらすじ【起・承】

北の海に浮かんでいるバーグ島に暮らすバイキングたちは遠い昔からドラゴンと戦ってきた。それというのも、ドラゴンは自分たちの貴重な食料を盗むからだ。このバーグ島の族長の息子ヒックはバイキングになりたいと考えはするものの、気弱で何をしても失敗ばかりの少年。父はバーグ島のリーダーであり、そんな息子にどう接して良いかわからずにいる。

そんなある日、またもやドラゴンの襲撃を受ける。ヒックは自分で作り出した武器でナイトフューリーという幻のドラゴンを撃ち落とした。そのナイトフューリーはヒックの武器で尻尾の片翼を失い飛べなくなってしまったのだ。ここからヒックとドラゴンの奇妙な関係が始まる。ヒックは飛べなくなったドラゴンをトゥース(原作ではトゥースレス)と名付け、二人は秘密の友達として友情を育んでいく。ヒックはトゥースを何とか自分の作った道具で飛べるように訓練していた。

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映画『ヒックとドラゴン』 結末・ラスト(ネタバレ)

そんな訓練の最中、ヒックがドラゴンに襲われてしまう。トゥースはヒックを助けようとするのだが、逆にバイキングの戦士に捕まってしまうのだった。ヒックは事情を話し、父に懇願するが聞き入れてもらえない。一方、父はこれを機にドラゴンの巣を探すためにトゥースを利用しようと考えていた。

無謀にもドラゴンの巣に乗り込む父とバイキングたち。この時、ドラゴンのボスが登場し船は焼かれピンチとなる。そこにヒックとトゥースが現れる。そしてドラゴンに乗った仲間たちも現れ、それぞれの特性を生かし戦いは進む。しかし、この激戦でヒックは巨大ボスドラゴンを倒した後、片足を失うという衝撃的な展開となる。

意識を失っていたヒックは部屋の中で目覚めると、心配していたトゥースは大喜び。トゥースに支えられながら部屋から出たヒックは、空一面に飛び交うドラゴンたちを見て驚きを隠せず「僕、死んだんだ」という言葉が出てくる。しかし、それはボスドラゴンが死んだことによって貢がなくてもよくなったドラゴンたちの解放の喜びでもあった。

映画『ヒックとドラゴン』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ヒックとドラゴン』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

人間とドラゴンの友情

この映画のキャッチコピーは‶この夏ありえないはずの少年とドラゴンの友情が世界を変える奇跡を起こす―〟というもの。キーワードは‶友情〟と‶奇跡〟と言える。人はわからない未知のものに対して恐れを抱く。その恐れが、そのものを排除しようという行動になってしまう。それを、ヒックという少年は相手を学ぶ、心を交わすことによって克服しようとする。大人の固まった観念ではありえない出来事である。
その意味でも、大人も子どもと一緒に観てもらいたい映画だ。

ジブリ作品の影響

この映画の監督は『リロ&スティッチ』のディーン・デュボアとクリス・サンダースが手掛けた。このコンビが送る友情と勇気の感動の力作。二人にとっては初めてのCG作品であり、デジタル3Dの映画ということになった。二人はジブリのファンでもあり、随分と影響を受けているらしい。例えば、子どもたちがドラゴンに乗って遊ぶシーンは『紅の豚』から、ヒックが手作りの翼をつけてドラゴンを再び飛べるように訓練するシーンは『魔女の宅急便』からヒントを得たとのこと。

大ヒット作品の定番

空を飛ぶというシーンがある映画は大抵がヒットしている。ヒック少年がドラゴンに乗って空を飛ぶシーンはヒックの目線で描かれていることもあり、本当に空を飛んでいる一体感が楽しめる。これこそ、3DのCGアニメの醍醐味ともいえる。


多種多様なドラゴンが可愛らしく描かれており、「リロ・アンド・スティッチ」と同じ監督と聞いて納得。ストーリーはもちろんのこと、音楽と映像が素晴らしく、特にヒックとトゥースが徐々に仲良くなって空を飛び回るシーンは、その壮大さと絶妙なカメラワークに思わず鳥肌が立った。主題歌を歌うヨンシーも世界観に合っていて素晴らしい。気弱な主人公がどんどん成長して、周りを巻き込んで変わっていく姿がアニメ映画らしい。老若男女みんな楽しめる映画。(女性 20代)

映画『ヒックとドラゴン』 まとめ

この作品は、大人も子どもと一緒に楽しめるという点と人間世界と同じで、ドラゴンたちも多種多様な個性的なキャラがたくさん出てくることも見どころ。少年が友情を感じ温め育んでいくのは、敵として排除しようと大人が躍起になっているドラゴン。本当にそうなんだろうか?という疑問と、相手を知るために関わっていくという行動力に大人が学ぶことも多い。CGで描かれる個性的なキャラと素晴らしい描写に飛行の一体感を感じながら子どもに戻って楽しみたい。

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