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映画『アンダルシア 女神の報復』あらすじネタバレ結末と感想

映画『アンダルシア 女神の報復』の概要:『アンダルシア 女神の報復』は、「外交官・黒田康作」シリーズの一つ。映画『アマルフィ 女神の報酬』、ドラマ『外交官・黒田康作』に続く完結編という位置づけ。今度はスペインで起きたテロを描く。

映画『アンダルシア 女神の報復』 作品情報

アンダルシア 女神の報復

  • 製作年:2011年
  • 上映時間:125分
  • ジャンル:サスペンス
  • 監督:西谷弘
  • キャスト:織田裕二、黒木メイサ、戸田恵梨香、谷原章介 etc

映画『アンダルシア 女神の報復』 評価

  • 点数:65点/100点
  • オススメ度:★★★☆☆
  • ストーリー:★★★☆☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★☆☆
  • 設定:★★★☆☆

[miho21]

映画『アンダルシア 女神の報復』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)

映画『アンダルシア 女神の報復』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む

映画『アンダルシア 女神の報復』 あらすじ【起・承】

スペインの隣の小国、アンドラ公国で、日本人投資家の遺体が発見された。遺体は川島直樹という男で、警視総監の息子だった。どうやら自殺したらしい。
フランス・パリにいた外交官の黒田康作は、この事件の調査を命じられる。

アンドラ公国で黒田を迎えたのは、インターポールの神足誠と第一発見者である銀行員の新藤結花だった。結花は何かにおびえているようで、逃げようとしたり不審な行動をする。結花は多くを語らず、神足は結花を疑っている。表には出さないが、黒田も結花が何か知っていると踏む。
黒田は、今は安達が赴任しているバルセロナの日本領事館に結花を保護してもらおうと向かうが、武装したグループに襲われてしまう。
結花は、襲撃してきたグループはテロ組織かもしれないという。

黒田は、事件の背後にある真相について調査を始める。友人のフリーライターの協力を再び得つつ調査を進めると、国際テロ組織のマネーロンダリングが関わっていることを知る。

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映画『アンダルシア 女神の報復』 結末・ラスト(ネタバレ)

一行は、アンアルシア地方で国際テロ組織とビクトル銀行との不正取引が行われるとの情報を手にするが、圧力がかけられ警察からも外務省からも捜査を打ち切る様に命令が下されてしまう。
神足は、警視庁で内部告発をして左遷されていた。真相を明らかにするか、小さい息子の元に無事帰るかで悩む。

結花は黒田を出し抜き、神足に接触して取引を持ち掛ける。川島の死の真相を教えるかわりに解放しろという。神足はこれを承諾する。
川島は、投資で大損して自殺したことを偽造するために強盗に襲われたように見せかけたのだ。

神足は取引に承諾し、黒田を射殺して結花を逃がすが、実は結花を泳がせる罠だった。事前に防弾チョッキを着ていた黒田は生きており、二人で結花を追跡していた。
自由になった結花は取引の証拠である川島のパソコンを隠していた場所から取り出す。と、ここで結花は神足や黒田に捕まり、逮捕された。

事件は解決し、マネーロンダリングの証拠を見つけて銀行の不正を暴いた黒田は免職からなんとか逃れることができ、神足もインターポールとして出世するのだった。

映画『アンダルシア 女神の報復』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『アンダルシア 女神の報復』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

複雑なわりに全く面白くない

前作に引き続き、海外での事件を扱ったサスペンスだが、いろんな事柄が絡み合ってストーリーは複雑になっている。複雑だからと言って面白いわけではない。前作の『アマルフィ 女神の報酬』と同様、なぜ海外を舞台にする必要があるのか、なぜアンダルシアなのかが全く分からない。その必要があるとは到底思えないのだ。
『アマルフィ 女神の報酬』の時と同様、結花によってまた黒田は各地を連れまわされるのだが、やはり観光地での撮影が目当てというしかない。
お金をかけて続編を作ったなら前作を超える出来の映画になったのかと思ったが、全く学んでいないことが分かった。

かっこつけハードボイルド映画

織田裕二の代表作『踊る大捜査線』シリーズも織田裕二ありきの、主人公のキャラクターが重要な作品だったと思うが、この「外交官・黒田康作」シリーズも同様だと思う。もちろん『踊る大捜査線』シリーズとは全くキャラクターが違い、無口なハードボイルドキャラなのだが、それも織田裕二だからこそできる役だと思う。
シリーズ第一作の『アマルフィ 女神の報酬』の時からこのキャラクターはかっちり定まっていて、織田裕二も役柄に徹している。このシリーズはハードボイルドでかっこいい織田裕二を楽しむ映画なのだ。
織田裕二が好きな人はストーリーなんて気にせず楽しめばいい。しかし織田裕二が特別好きなわけではない人にとって、このシリーズはあまりにも苦痛なのだと思う。


『アマルフィ 女神の報酬』を鑑賞した時に、なぜ海外のこの場所をわざわざ作品の舞台にしたのか、その理由や必要性が全く理解出来ず、日本で普通に撮れば良かったんじゃ…なんて思ってしまいましたが、今作でも全く同じことを思ってしまいました。
スペインの美しい風景は見ていて本当に癒されるし、この作品を見てロンダに行きたくなったなんて人も少なくないとは思いますが、個人的にはそれだけでした。セリフの言い回しや演技もなんだか少しダサいというか私の好みでは無くて、せっかく良い俳優が素敵な場所で演じているのにとても勿体ないなと思ってしまいました。(女性 30代)

映画『アンダルシア 女神の報復』 まとめ

シリーズ完結編になっても、酷評されまくりだったこの作品。ドラマシリーズで共演した柴咲コウは映画へのオファーを断ったとかいう噂もあり、どうしても織田裕二がどこまでも一人で突っ走る印象が強い。主演の織田裕二がそうでなければここまで続かなかったのだとは思うが、それだけではどうしようもないこともある。
劇場版の前作に引き続き出演者は豪華なのだが、今回黒田と同じ位活躍する神足と結花のキャラクターは微妙だった。特に結花の行動の動機がイマイチはっきりしないのが残念だと思った。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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