映画『バイオハザードIV アフターライフ』の概要:人気ゲームを元にしたSFアクション映画「バイオハザード」シリーズ第5弾。東京で特殊能力を失ったアリスが、友人クレアとロサンゼルスの生存者たちと共に、安全を約束された“アルカディア”を目指す。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:SF、アクション、ホラー
監督:ポール・W・S・アンダーソン
キャスト:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、キム・コーツ、ショーン・ロバーツ etc
映画『バイオハザードIV アフターライフ』の登場人物(キャスト)
- アリス(ミラ・ジョヴォヴィッチ)
- アンブレラ社に勤めていた女性。Tウィルスが適応した唯一の人間で、T細胞の影響で人間離れした戦闘能力や特殊能力を身に付けた。アンデッドを倒しながら、アンブレラ社壊滅のために自分のクローンたちと動いていた。T細胞が無くても、高い身体能力と判断力を持つ、タフな女性。銃や刀など、武器の扱いにも長けている。他人との関わりを大切にしていて、クレアたちと再会するためにアルカディアを探す。クローンたちは長い髪をポニーテールにしている。
- クレア・レッドフィールド(アリ・ラーター)
- ネバダ州で、アリスと一緒に行動していた生存者たちのリーダー格の女性。アリスと別れ、同じ生存者の少女Kマートたちと共に、安全地区だという“約束の地アルカディア”へ向かったものの、記憶を失った状態で発見される。アリスに負けずとも劣らない強い精神力を持ち、アンデッドにも立ち向かう。
- クリス・レッドフィールド(ウェントワース・ミラー)
- クレアの兄。刑務所にやってきた兵士だったが、刑務所内の囚人をアンデッドと戦う補助要員にしようとした際、看守と間違えられて檻に閉じ込められ、ルーサーたちにも囚人だと思われていた。妹クレアと共に、アンブレラ社に目を付けられてしまう。
- アルバート・ウェスカー(ショーン・ロバーツ)
- アンブレラ社の幹部。非情な性格で、必要ないと思った人物は容赦なく切り捨てる。東京支部がアリスとクローンたちに襲撃されると、施設ごと爆破するような自分勝手さを見せる。アリスと同じ能力を手に入れるため、自らTウィルスに感染したが、アンデット寸前。常にサングラスをしていて、Tウィルスの影響で人間離れした目になっている。
- ルーサー・ウェスト(ボリス・コジョー)
- 世界崩壊前は有名なバスケットボール選手で、高級腕時計の広告にも出ていた。アリスの記憶にも残っているほどの有名人。黒人のタフガイで、心優しい人物。刑務所内のリーダー的存在。
- ベネット(キム・コーツ)
- 世界崩壊前は大物映画プロデューサーだった男性。アリスやルーサーたちに対して、常に横柄な態度を取る。プロデューサー時代の部下の、アジア人男性キムを従えている。長いものには巻かれる性格で、ウェスカーには媚を売る。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バイオハザードIV アフターライフ』のあらすじ【起】
日本でも、アンブレラ社が開発したTウィルスの感染者が出現。
アンデッドだらけの死の街と化した、東京の地下にあるアンブレラ社日本支部では、密かにTウィルスの研究が続けられていた。
アンブレラ社の元職員で、Tウィルスの影響で人間離れした能力を得たアリスは、自分のクローンたちと共に日本支部を壊滅させた。
オリジナルのアリスは、ひとり逃げようとしたアンブレラ社幹部のウェスカーを殺害しようとするが、Tウィルスの血清を注射されてしまう。
特殊能力を失ったアリスは、アリスと同じ能力を身に着けたウェスカーと共に、ヘリごと墜落してしまった。
それから半年後。
アリスは、アラスカにあるという安全区域“アルカディア”を目指していた。
しかし“アルカディア”は存在しなかった。
そして、かつての仲間クレアが襲い掛かってくる。
胸元に付けられた機械から薬を注射されていたクレアは、すべての記憶を失っていた。
手がかりを求めるアリスはクレアを連れ、ヘリでロサンゼルス方面に向かった。
そして刑務所の屋上に人がいるのを見つけ、不時着した。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』のあらすじ【承】
刑務所に逃げていた生存者のルーサー、エンジェル、クリスタル、キム、ベネット、ウェンデルは、アリスたちをアルカディアからの救助隊だと思っていた。
そしてアルカディアはアラスカの地名ではなく、船なのだという。
無人になったはずの刑務所に逃げ込んだ時、残されていた殺人鬼クリスと顔を合わせたアリス。
しかしクリスは、囚人ではなく兵士だと言う。
囚人たちを外へ出した時、看守と間違えられて閉じ込められ、そのままルーサーたちにも間違われたままらしい。
そしてクリスは、自分を檻の外へ出すのを条件に、脱出方法を教えると言って来た。
シャワーを浴びるよう勧められたアリスは、ウェンデルが覗こうとしているのを発見。
そこにアンデッドが現れ、ウェンデルは死んだ。
クリスを外に出し、刑務所からの脱出を試みることになる。
クリスは、妹クレアとの再会に驚き喜ぶが、クレアの記憶は断片的にしか戻っていなかった。
囚人鎮圧用の車で脱出できるが、扉は固く閉じられていたため、エンジェルは必死に開けようとする。
武器があるはずの地下には水が溜まっていて、アリス、クリス、クリスタルは水の中を急ぐ。
刑務所の前には多くのアンデッドたちと、巨大なアンデッドが押し寄せていた。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』のあらすじ【転】
侵入してきたアンデッドにクリスタルは襲われるが、クリスとアリスは無事に武器を調達。
車を見たエンジェルは、エンジンが外されていて動かせないと言う。
ベネットはエンジェルを殺し、アリスたちのヘリを奪って逃げた。
刑務所内に入ってきたアンデッドたちを倒しながら、アリス、クリス、クレア、キム、ルーサーはシャワー室の排水溝から脱出を試みる。
しかし、巨大なアンデッドが現れてキムを殺害。
残っていたクレアとアリスが、巨大なアンデッドを倒した。
排水路の出口でアンデッドが襲ってきて、ルーサーは閉じ込められてしまった。
アリス、クリス、クレアの3人はルーサーの強さを信じ、アルカディアへと急ぐ。
アルカディアは、アンブレラ社の施設だった。
そしてクレアは記憶を取り戻す。
クレアにも付けられていた機械を付けられ、実験台にさせられていた生存者たち。
地下に眠らされていたKマートたちを助け出すが、そこでアリスはウェスカーと再会する。
Tウィルスが体に合わなかったウェスカーは、人間のDNAを摂取することで、アンデッド寸前の状態を保っていたのだった。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』の結末・ラスト(ネタバレ)
2匹のアンデッドの犬と、ベネットを従えたウェスカーは、Tウィルスに適応するアリスのDNAを求めていた。
アンデッドの犬に囲まれたアリスを、クレアとクリスが助けに来る。
しかし、超人的な力を手にしたウェスカーは、クレアとクリスを実験用のカプセルに閉じ込める。
犬を倒したアリスの前に、ほとんど怪物のような姿になったウェスカーが襲い掛かる。
駆けつけたKマートは、ベネットを殴って銃を奪い、アリスに渡す。
そしてアリスは、ウェスカーの頭を撃ち抜いた。
頭を撃たれても死なないウェスカーに、クリスとクレアは銃弾を浴びせた。
ベネットをウェスカーの死体の側に閉じ込め、生存者たちを助け出したアリスたち。
しかしウェスカーはベネットを食べ、ヘリで逃げ出した。
アルカディアを爆破させる装置のスイッチを押すが、爆破装置はアリスたちの手で、ヘリに仕掛け直されていた。
そしてウェスカーは、再びヘリと共に爆発。
その頃、生き残っていたルーサーは、アルカディアに向かってヘリが向かっていくのを目撃する。
アンブレラ社に操られた、かつての仲間ジル・バレンタインが、アリス、クレア、クリスの命を狙っていた。
映画『バイオハザードIV アフターライフ』の感想・評価・レビュー
第一作目のポール・W・S・アンダーソンが再び監督となったバイオシリーズ第4作品目。
冒頭に、中島美嘉がゾンビ役として登場するなど、話題になった。
レッドフィールド兄妹が再会を果たすなど、ファンとしてはなかなか盛り上がる内容となっている。又、ラスボスとしては、怪物化したウェスカーが現れるなど、ゲーム版の内容も盛り込まれているから嬉しい限りだ。
ミラジョヴォビッチが回を重ねる毎に強く逞しい戦士として成長を遂げていく所も、
このシリーズの楽しみ方の一つである。(男性 30代)
シリーズの4作目となり、ポール・W・S・アンダーソンが監督に復帰した事で原作の『バイオハザード』の世界をもう一度取り込んでいます。
前作までオリジナルのストーリーで展開していましたが、本作は原点回帰を思わせるシーンが冒頭に用意されています。同時に日本への敬意を表したシーンでもある。
いよいよアンブレラ社に乗り込むアリストクローンたちですが、そこで待っていたウェスカーとの対決はとても待ち遠しかっただろう。
ただ、あまりにも強くなりすぎたアリスを注射一本で常人に戻すリセットは少しばかりムリがあった。
それまで積み上げてきたモノを一瞬で奪うのは反則に近い行為でした。
本作には原作の主人公の一人だったクリスの登場が話題となり、日本では歌手の中島美嘉が演じたゾンビ役のハマリ具合は非常に良い。
そして、ラストで次作に繋がる絶望的な終わり方は最終局面を告げるインパクトあるシーンでした。(男性 30代)
ミラ・ジョボビッチ主演のSFアクションシリーズ第4弾。ポール・W・S・アンダーソンが再び監督を務める。本作では原作ゲームにも登場する黒幕、ウェスカーが登場。主人公・アリスが挑む姿を描く。
本作はシリーズで初めて、3Dを導入しての公開となった。そのため3Dを意識してかスローモーションでの演出が多く用いられており、見せ場を印象付けることにも成功している。これまではゾンビや人間が変貌したクリーチャーが敵だったが、物語のクライマックスで退治するウェスカーはアリスと同様にウィルスを接種して強化された存在であり、物語が次のステージに切り替わったことを感じさせる。(男性 20代)
シリーズ第1作のポール・W・S・アンダーソンが再び監督・脚本を務めたということで、ⅡやⅢとは少し毛色が変わった作品である。よりアクションシーンが研ぎ澄まされ、独特の世界観が増した。それによってⅡやⅢのようなエンターテインメント性は減ったが、より洗練された作品へと昇華している。ただやはりストーリー性は物足りない。個人的にはバイオハザードシリーズはポール・W・S・アンダーソン監督の作品が好きであるが、ファンの中でも評価は分かれるであろう。アクションを好むかストーリーを好むか、同じシリーズでも作品によって毛色が違うというのも魅力の一つである。(男性 20代)
日本人がゾンビになっているという設定に、違和感を感じてしまう。街中で見掛けそうな人や見慣れた格好の人間がゾンビになってしまった状況を飲み込めず、混乱してしまっているのが原因だろう。それほどに、日本という舞台をしっかり作り込まれている。このリアルさと違和感が、とても不快で見ていて不安にさせられる。雨が降り頻る中、傘も差さず道の真ん中で佇んでいる女性に対し、誰一人としてアクションを起こさない場面が特にリアルだった。
日本で実際にバイオハザードが起これば、このような未来を迎えるかもしれない。そんな想像が安易に出来てしまう分、シリーズの中で一番怖いと感じた作品だ。(女性 20代)
関連作品
次作 バイオハザードV リトリビューション
前作 バイオハザードIII
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