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映画『THE FIRST SLAM DUNK』のあらすじ・感想・評判・口コミ(ネタバレなし)

あの伝説の作品が帰ってくる。『週刊少年ジャンプ』で連載され時代の覇者となった『スラムダンク』。そんな王者『スラムダンク』がまさかの帰還。止まっていた時が再び動き出す。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の作品情報

THE FIRST SLAM DUNK

タイトル
THE FIRST SLAM DUNK
原題
なし
製作年
2022年
日本公開日
2022年12月3日(土)
上映時間
124分
ジャンル
アニメ
スポーツ
監督
井上雄彦
脚本
井上雄彦
製作
不明
製作総指揮
不明
キャスト
仲村宗悟
笠間敦
神尾晋一郎
木村昴
三宅健太
製作国
日本
配給
東映

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の作品概要

『週刊少年ジャンプ』で連載されていた伝説の漫画、『スラムダンク』。シリーズ累計発行部数は1億7000万部を突破している、まさに化け物漫画。幾度となくアニメ化、映画化か行われ、長年ファンから愛され続けてきた。そんなスラムダンクが最後に映画化されたのは1995年のこと。なんと、それから約30年の時が流れ、この度新作が作られることとなったのだ。しかも、監督を務めるのは原作者である井上雄彦自身。これには、往年のファンを含め、まだスラムダンクの世界に触れたことがない若い世代にも大きな衝撃を与えた。桜木花道達の戦いは、まだ終わってはいなかった。新たなスラムダンク伝説、ここに誕生。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の予告動画

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の登場人物(キャスト)

桜木花道(木村昴)
赤木晴子の気を引くためにバスケ部に入部した元ヤンキー。驚異的な身体能力を持つ。
流川楓(神尾晋一郎)
花道とは犬猿の仲のチームメイト。将来は海外でプレイする予定のエリート。
宮城リョータ(仲村宗悟)
花道のチームメイト。チームメイト一番のスピードを誇る。
三井寿(笠間淳)
花道の先輩。一度はバスケを諦め不良となるも、再びバスケに向き合う。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』のあらすじ(ネタバレなし)

桜木花道という大型新人が入部してきた湘北高校バスケットボール部。多くの強敵とぶつかり、紆余曲折ありながらも彼らはインターハイでその駒を進めていた。そして、とうとう相対することとなった山王工業。秋田県代表、高校バスケットボール界の頂点に君臨する山王工業は、まさしく最強集団。準優勝校であった海南高校に、30点差以上をマークし勝利を収めた唯一無二のチームである。そんな山王工業に2位戦で当たってしまった湘北高校。大事な一戦を、並々ならぬ気持ちで迎えているメンバーがいた。湘北高校7番PGの、宮城リョータである。最愛の兄の死をキッカケに、家族を含めた周囲とうまく関係性を保てなくなっていた宮城。彼にとってバスケは、そんな彼を支える唯一のものだった。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の感想・評価

まさかの3DCG

『スラムダンク』の大きな魅力の一つが、圧倒的な画力。原作者である井上雄彦は全漫画家の中でもトップレベルの画力を誇り、アニメでも『神作画』と呼ばれたシーンが多数存在したのだ。原作でも、見開きで流川と桜木がタッチをするシーンなどファンの心を大きく震わせたシーンが多数存在する。本作でも、ファンはそういった美しいグラフィックを楽しみにしていたことだろう。しかし、なんと本作は3DCGという手法をとっている。井上雄彦によるあの神作画を期待していたファンは、非常にショックを受けたのではないだろうか。確かに技術が発展した今、3DCG作品は以前よりも数を増やしている。しかし、ファンが元々期待していた神作画に、果たして3DCGは追いつけるのか。あえて3DCGという手法をとった以上、ファンを納得させられるか。

原作と監督

井上雄彦は、名作『スラムダンク』を生み出した偉大なる漫画家だ。それ以外にも、『バカボンド』や『リアル』など数多くの作品を残している。圧倒的な画力から、ファンのみならず同じ漫画家からも高い評価を得ている井上氏。そんな彼が何と本作では原案、脚本だけでなく監督業も兼任。大好きな作品が映画化されることを喜んでいたら、ストーリーが到底受け入れ難いものだった。そんなもどかしい経験をしたことはないだろうか。その点、原作者である井上雄彦が監督なのだから心配はない。しかし、いくら偉大な漫画家とはいえ、漫画と映画は全くの別物。果たして彼は、映画監督としても唯一無二の結果を残すことができるだろうか。

どうなる、声優事情

つい先日、大きなニュースがファンに衝撃を与えた。アニメ版スラムダンクといえば、草尾雄や緑川光、置鮎龍太郎といった豪華声優陣が出演していたことで有名。しかし、なんと新作では声優が総入れ替えされることが、公開1ヶ月前になって発表になったのだ。まだ全員が第一線ということで、オリジナルキャストの再集結は問題なく行える状態だった。そんな中での声優交代。かねてよりのファンの中では、オリジナルキャストの集結を願っていた人も多かったことだろう。さらに、アニメ版スラムダンクは今や伝説として語り継がれている。そんな作品引き継ぐことは、非常にプレッシャーを伴うことだろう。果たして、新しいキャストはその高すぎるハードルを乗り越え、ファンに受け入れられるだろうか。

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公開前に見ておきたい映画

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の公開前に見ておきたい映画をピックアップして解説しています。映画『THE FIRST SLAM DUNK』をより楽しむために、事前に見ておくことをおすすめします。

劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

サブカル王国、日本。そんな日本からは誇らしいことに、これまでいくつもの名作漫画が生まれてきた。最新作『スラムダンク』もそう。そして『シティーハンター』も間違いなく名作中の名作であろう。かつて『週刊少年ジャンプ』で連載されていた大人気シリーズ。幾度となくTVスペシャルや映画版も制作され、時代の覇者となったビッグタイトルである。そんな『シティーハンター』が、なんと約20年ぶりに新作が作られる。そんなニュースは、当時夢中になって冴羽リョウらの活躍を見続けてきたファンを中心に大きな話題となった。しかも、当時と全く同じキャスティングで、である。物語の完成度も非常に高く、一つの映画作品としても申し分ない。伝説の作品を汚すわけにはいかない。是非最新作も、本作の勢いに続きたいところ。

詳細 劇場版シティーハンター 新宿プライベート・アイズ

スラムダンク SLAM DUNK

実は『スラムダンク』が映画化されるのは、最新作が初めてというわけではない。これまで幾度となく、スラムダンクは映画化されている。その記念すべき第1作こそが本作。本作で描かれるのは、湘北対武園との練習試合。上映時間は30分と短いものの非常に高い評価を得ており、第12回ゴールデングロス賞優秀銀賞を受賞した経緯も持つ。今作のヒロインは、なんと赤木晴子ではなく島村葉子。原作のファンであれば分かるだろう、葉子は花道が50人目に振られた記念すべき相手(?)である。久しぶりに再開した二人。しかし、葉子には小田という恋人がいた。小田としては、自分の恋人が元不良と仲良さげにしている姿が気に入らなかったのだ。何かと花道につっかかる小田だったが、花道のバスケットボールへのまっすぐな姿勢を見て少しずつ気持ちに変化が現れていき…?

詳細 スラムダンク SLAM DUNK

SLAM DUNK 吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏

前述した作品が劇場版スラムダンクの始まりだとすれば、本作はその終わり。勿論終わりと言っても、現時点での終わりではある。1995年に製作された本作以降、スラムダンクの新たな映画作品は作られてこなかった。本作を見てから最新作を見てれば、長年止まっていたスラムダンクの時間が再び動き出したことを改めて感じるはず。スラムダンクの主人公といえば桜木花道。しかし、本作でメインとなるのは流川楓とその後輩である水沢イチローなのだ。流川といえば、桜木のライバルで作中屈指の人気キャラクター。言葉数も少ないため、ミステリアスな彼に魅力を感じる人も多い。本作では、そんな彼の過去や、これまでまだ触れられてこなかった彼の熱い部分について存分に語り尽くす。

詳細 SLAM DUNK 吠えろバスケットマン魂!!花道と流川の熱き夏

映画『THE FIRST SLAM DUNK』の評判・口コミ・レビュー

映画『THE FIRST SLAM DUNK』のまとめ

漫画が持つ影響力は非常に大きい。特に、サブカル王国である日本であれば尚更のこと。漫画の大ヒットを受け、その漫画のテーマに読者は興味を持つ。スポーツ漫画ではそれが競技人口に結びつく。『テニスの王子様』流行時にはテニスの、『キャプテン翼』流行時にはサッカーの競技人口が大幅に増加した。そして、バスケにおいては本作。本作の連載当時、およそ80万人だった競技人口が100万までに跳ね上がったと言われている。連載の終了と共に、残念ながらその人口も減少。間違いなく本作がバスケ界に大きな影響を与えたということは間違い無いだろう。最新作の製作は、アニメ界だけでなくバスケ界にとっても大きな期待の星なのだ。果たして、今回はどのような社会現象が起きるだろうか。

みんなの感想・レビュー

  1. スラムダンク愛のある者 より:

    声優が違うとか女々しい事言ってる原作愛の無い奴らは観なければ良いと思う。
    作品はCGだが誇張の無いリアルな作りで今回の映画は原作者の意向が強く出た形であり、TV版を懐かしむ奴は多いがむしろこういうスタイルを原作者は望んでいたのだろう。
    アフレコに2年かけたというこだわりと声優の努力には頭が下がる。
    本当なら満足する出来だった。