映画『フリービーとビーン 大乱戦』の概要:どこまでも破天荒な刑事フリービーとビーンがコンビで大暴れするハチャメチャなアクション・コメディ。フリービーをジェームズ・カーン、ビーンをアラン・アーキンが演じている。1974年公開のアメリカ映画。
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 作品情報
- 製作年:1974年
- 上映時間:114分
- ジャンル:コメディ、アクション
- 監督:リチャード・ラッシュ
- キャスト:アラン・アーキン、ジェームズ・カーン、ロレッタ・スウィット、ジャック・クラスチェン etc
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映画『フリービーとビーン 大乱戦』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★☆☆☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★★
- 演出:★★★★★
- 設定:★★☆☆☆
[miho21]
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『フリービーとビーン 大乱戦』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 あらすじ【起・承】
サンフランシスコで刑事をしているフリービー(ジェームズ・カーン)とビーン(アラン・アーキン)のコンビは、数当て賭博の元締めレッド・マイヤーズを逮捕するため地道な捜査を続けていた。14か月もゴミを漁り、ようやく証拠品となる領収書を見つける。
2人はレッドを起訴するのに最適な証人となるモトリーの居場所を探す。しかしモトリーは捕まらず、代わりにレッドを始末するための殺し屋が雇われたという情報を仕入れる。レッドが殺されたら今までの苦労が水の泡となるため、2人は強引に微罪でレッドを連行する。ところがレッドは政界にも顔のきく大物のため、検事から大目玉を食らう。検事は殺し屋の話を聞いて、証拠と証人が揃うまで2人にレッドの護衛をするように言う。
フリービーとビーンはどちらも短気でよく喧嘩をするが、互いを信頼している。妻の浮気を心配しているビーンのために、フリービーはビーンの妻の捜査までしてやる。
2人の護衛はどこまでもハチャメチャで、誤認逮捕騒動を起こしたり、すごいカーチェイスになったりする。それでも殺し屋のフィルを射殺することに成功し、2人は再びモトリーを探す。しかしモトリーのアパートにはオカマの男がいただけだった。
2人はレッドが訪れていた歯医者で、新たな殺し屋と撃ち合いになる。逃走した殺し屋2名を派手なカーチェイスで追跡し、街中がパニックになる。しかしどこまでも諦めないフリービーとビーンは、命知らずの大乱闘の末、殺し屋たちを捕まえる。
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 結末・ラスト(ネタバレ)
殺し屋の危機は脱したが、今度はレッドが逃走を考えていることがわかる。レッドのマイアミ行きをどうやって阻止するか、2人は頭を悩ませる。
ビーンは捜査の合間に妻と話をする。フリービーの指示通り数々の疑惑を妻にぶつけてみて、妻の浮気疑惑は無事に晴れる。
レッドの逃走予定の日。張り込みを続けていた2人は金髪美女と車に乗り込んだレッドを追跡する。2人はこの女を売春婦だと思っていたが、彼女はモトリーのアパートにいたオカマで、レッドを脅して大金を強奪しようとしていた。2台の車はスーパーボールが開催されているスタジアムに着く。
そこで本部からモトリーの身柄が確保され、レッドの逮捕令状が出たと連絡が入る。ビーンはレッドを逮捕しようとして、オカマに撃たれてしまう。レッドを連れてスタジアムの中へ逃走したオカマをフリービーが追いつめる。
女子トイレでフリービーはオカマと格闘し、腕を撃たれながらもオカマを射殺する。そこへ上司と検事がやってくる。検事は道中でモトリーが殺されたのでレッドの令状は無効になったと言い出す。フリービーは激怒し、検事に抗議する。上司もフリービーの味方をしてくれ、2人はレッドの逮捕へと向かう。
しかしレッドは心臓発作で死亡しており、しかも上司がレッドの妻に惚れていて、裏で取引をしていたことがわかる。つまりフリービーとビーンの長期間に及ぶ捜査は、全て裏で仕組まれたことだったのだ。
フリービーは担架に乗せられ布をかけられたビーンと救急車に乗り込む。ところが死んだと思っていたビーンは生きていた。本気で落ち込んでいたフリービーはビーンの悪ふざけに怒り出し、2人は大乱闘になる。
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『フリービーとビーン 大乱戦』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
とにかくアクション
破天荒で命知らずの刑事、フリービーとビーンがとにかく大暴れする本作。ストーリーはあってないようなもので、そこを突っ込み始めるとどうにもならない。
刑事ものなので一応フリービーとビーンが犯人逮捕のために捜査をしていくのだが、それは単に2人が暴れるためのきっかけとして何か理由が必要なだけで、話の筋はめちゃくちゃだ。それでも何だか面白いのは、2人の暴れ方が半端じゃなくすごいから。
特にカーチェイスはかなりの迫力で、一体何台の車を潰し、何人の人をはねたのかもわからない。今から約40年前に製作された映画なので当然CGは一切なし。全てアナログなスタントで展開される数多くのアクションは、念入りに計算されており、カメラワークも迫力満点だ。高速道路から車ごとビルに突っ込んでいくシーンなど本当にすごい。
フリービーが逃走者をバイクで追いかけるアクションも見ものだったし、ビーンがレストランの厨房で犯人と格闘するシーンも強烈。そして面白い。
フリービーとビーンは逃げる奴がいれば追いかける。誰も彼らを止めることはできない。
若いぜ!ジェームズ・カーンとアラン・アーキン
フリービーを演じているジェームズ・カーンといえば、個人的には「ゴッドファーザー」のソニー・コルレオーネ役を思い出す。本作もほぼ同時期に製作された映画であり(ゴッドファーザーが1972年公開)ソニーと同じく血の気の多いやんちゃなジェームズ・カーンが見られるのが嬉しい。見た目は男臭くてセクシーなのに、どこかやんちゃ坊主のような可愛らしさを感じさせるのが、この人の魅力だろう。
ビーンを演じているアラン・アーキンは性格俳優のイメージが強く、この作品でのアクションは新鮮だった。「愛すれど心さびしく」で演じた心優しいろうあ者のシンガーとは打って変わって、今回のアラン・アーキンはしゃべりまくるし、キレまくる。
この2人の掛け合いが漫才のようでまた楽しい。というか、この作品の場合、この2人だからそれなりに楽しめる映画になったような気がする。あんなにもしょうもないセリフの数々をしっかり芝居でカバーしている。さすがの名コンビだった。
映画『フリービーとビーン 大乱戦』 まとめ
ジュームズ・カーンとアラン・アーキンのアクション・コメディとは、一体どんな作品なのかと想像もつかなかったのだが、想像を超えるドタバタコメディで驚いた。
ここまでストーリー性を無視してアクションとコメディに徹してこられると、逆に痛快だ。話の内容にはほとんど意味などないので、ただただアクションのすごさと2人のやり取りを楽しめばいい。それでもビーンが撃たれた時は、てっきり死んだと思っていたので残されたフリービーが不憫だった。と思いきや!何だかよくわからないけど、ビーンは元気に生きていて、いきなり2人で取っ組み合いの大げんかまでしていたので最後まで痛快。
カーアクションに興味のある人はきっと楽しめる。本格的な刑事ものを期待する人は見ないほうがいい。しかし30点レベルのひどい話をそれなりの娯楽映画にまで引っ張り上げたのはある意味すごい。アクション映画としてはかなりの秀作なのかもしれない。
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