映画『ゾンビーワールドへようこそ』の概要:冴えないボーイスカウト3人組が、ストリップバーのウエイトレス美女の力を借りてゾンビに立ち向かうコメディ映画。アーノルド・シュワルツェネッガーの息子パトリック・シュワルツェネッガーも出演。
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 作品情報
- 製作年:2015年
- 上映時間:93分
- ジャンル:ホラー、アクション、コメディ
- 監督:クリストファー・ランドン
- キャスト:タイ・シェリダン、ローガン・ミラー、ジョーイ・モーガン、セーラ・デュモント etc
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★☆☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 あらすじネタバレ(ストーリー解説)
映画『ゾンビーワールドへようこそ』のあらすじを紹介します。※ネタバレ含む
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 あらすじ【起・承】
カーターとベンは、親友オギーに付き合う形でボーイスカウトを続けていたが、辞め時だと思っていた。
鹿を轢いてしまったカーターとベンは、カーターの姉ケンドル、彼氏ジェフ、クロエと偶然会ってシークレットパーティーに招待される。
ケンドルに片思いしているベンが複雑な気持ちで彼女を見ている間に、轢いたはずの鹿はいなくなっていた。
買い物中、同じ高校を中退してストリッパーになったという噂のデニースのバッグを直したベンは、彼女に気に入られる。
ボーイスカウトのロジャース隊長が現れないことに違和感を感じつつも、キャンプをする3人。
そして2人はこっそり抜け出してパーティーへ行こうとするが、オギーはそれに気付いていた。
オギーに脱退すると告げ、パーティーに向かうベンとカーターだったが、町はあまりにも静かだった。
途中、興味本位でデニースが勤めているストリップバーに入り込むが、突然ゾンビに襲われ、ウェイトレスとして働いていたデニースに助けられる。
だがゾンビが集まってきたため、大慌てで逃げる3人。
保安官事務所に駆け込むが、避難は済んでいて誰も残っておらず、檻の中に逃げるしかなかった。
一方オギーはロジャースの家に向かうが、彼はキャンプの前にゾンビと鹿に襲われ、すでに人間ではなくなっていた。
襲われたオギーはロジャースを火あぶりにし、椅子に縛り付けて逃げる。
そして、カーターたちを助け出す。
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 結末・ラスト(ネタバレ)
路上でもゾンビに遭遇するが、運よく軍人に助けられる。
だが、その軍人もゾンビになってしまった。
町を爆破するという無線を聞いた4人は、パーティーの参加者は避難していないと知って会場へ。
だが、カーターとベンを馬鹿にしているジェフが教えた場所は嘘だった。
何でも日記に書くケンドルの癖を利用して、会場を探し出すことに。
しかし家にもゾンビがやってきたため、庭のトランポリンを利用して脱出。
日記も手に入れた4人は、隣人の猫好き老婆フィールダー宅に逃げ込むが、そこの猫たちもゾンビになっていた。
フィールダーの車で逃げる4人の前に再びロジャースが現れるが、容赦なく車で轢いてしまう。
助けを呼びに行くというデニースと別れ、カーター、ベン、オギーはボーイスカウト魂でパーティー会場の人々を救おうとする。
ゾンビの巣窟になりはじめていた会場に現れたボーイスカウト3人組は、ゾンビになったジェフとクロエを倒し、ケンドルたち生存者を避難させた。
だが追い詰められてしまい、オギーの爆弾で自爆しようとするが、デニースに助けられ外に脱出。
オギーの努力で爆弾に火が付き、会場のゾンビも吹き飛んだ。
カーター、ベン、オギー、デニースの前に、ロジャースが三度襲い掛かる。
だがデニースが呼んだ軍によって、ロジャースも吹き飛んだ。
友情を取り戻し、デニースに後押しされたベンは、ケンドルに長年の思いを告げた。
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ゾンビーワールドへようこそ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
下品なゾンビコメディ
増え続けているゾンビ映画やゾンビコメディの中でも、特に下品でくだらなくて下ネタギャグ満載のストーリー。
ゾンビだから許されると言って胸をさわって喜んだり、ゾンビをバックに自撮りをしたり、入れ歯の隣人の老婆にお尻を噛まれるカーターは現代の若者っぽさや性に関する興味を前面に押し出している。
2階から落ちてゾンビから逃げようとするも、下にもゾンビが群れていたせいで、2階のゾンビの局部にぶら下がって助かるという強烈な下品ギャグを炸裂させるベン。
ゾンビになっていたロジャース隊長と一緒に、隊長が大好きなドリー・パートンの歌を一緒に歌いだす呑気なオギー。
ボーイスカウトの知識はあまり発揮されないが、パーティー会場へ救出に向かう時に、銃器店ではなくホームセンターの商品を組み立てて武器にしているのはボーイスカウトっぽい。
ストリップバーのウエイトレスのデニースが、セクシーなショートパンツとタンクトップ姿でショットガンでゾンビを撃ちまくる姿はクール。
ロジャース隊長は特に強烈で、オギーに火をつけられても車で轢かれても倒れない姿には笑いが止まらない。
斬新なゾンビ設定とありがちなラスト
ギャグが満載なだけでなく、アーノルド・シュワルツェネッガーの息子のパトリック・シュワルツェネッガーが、ケンドルの彼氏でカーターたちを馬鹿にして嘘のパーティー会場を教えた最低なキャラを演じているという見どころもある。
青春ものとしての要素もあり、ゾンビのグロテスクな姿も割としっかり描かれている。
最後にベンとケンドルがくっつくというハッピーエンドの後に、首だけが残ったロジャース隊長がしゃべりだすというのは、ありがち過ぎる。
ゾンビ猫やゾンビ鹿が登場するのは斬新だが、ゾンビ猫の姿が完全にぬいぐるみなのは仕方がないがツッコミどころ。
冴えない男の子とセクシーで大人びた女の子の組み合わせって、男の子の夢が詰まっている気がしてすごく好きなのですが、今作はそんな男の子がゾンビ退治をして想いを伝えるストーリーなのでおバカだとは思いつつも、ほっこりしてしまいました。
実際にゾンビが現れたら、すぐに逃げるという選択肢しかないと思うのですが、胸を触ったり自撮りをしたりととにかくおバカが目立ちます。
ゾンビ、友情、アクションと様々な要素が盛り込まれていて、お腹いっぱいの作品でした。(女性 30代)
映画『ゾンビーワールドへようこそ』 まとめ
ゾンビ映画やゾンビコメディ作品は数多くあるが、有名なゾンビコメディ映画「ショーン・オブ・ザ・デッド」と同じくらいの衝撃を覚えるのが本作。
ただし、下品なギャグが満載なので、あまりのひどさに呆れる可能性もあるだろう。
また、家族とは絶対に一緒に見たくない作品。
同時期に、本作にジェフ役で出演しているパトリックの父、アーノルド・シュワルツェネッガーがプロデュース&主演を果たした父と娘のゾンビ映画「マギー」も公開されており、父と息子が同時にゾンビ映画出演を果たした。
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