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映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』あらすじとネタバレ感想

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』の概要:2004年に公開された、イギリスのゾンビ映画。ジョージ・A・ロメロ監督の有名なゾンビ映画のパロディ作品でもある。ゾンビだらけになった町で、振られた彼女にいいところを見せようとする主人公の姿を描いた。

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』 作品情報

ショーン・オブ・ザ・デッド

  • 製作年:2004年
  • 上映時間:100分
  • ジャンル:コメディ、ホラー
  • 監督:エドガー・ライト
  • キャスト:サイモン・ペッグ、ケイト・アシュフィールド、ニック・フロスト、ディラン・モーラン etc

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★☆
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★☆
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

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映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』のあらすじを紹介します。

電気量販店に勤めるショーンはだらしない性格で、10歳年下の部下からは馬鹿にされ、恋人リズや義理の父フィリップからはいつも怒られてばかり。
ついにリズから愛想を尽かされたショーンは、いきつけのウィンチェスター・パブでルームメイトで親友のエドと飲み明かす。
その翌日、ショーンとエドは酔っ払いの女性に絡まれるが、それは2人の勘違いで彼女はゾンビだった。
しかも、もう一人のルームメイト、ピートまでゾンビ化してしまった。
武器を手に入れ、ゾンビと戦うショーンとエド。

フィリップが怪我をしたと知ったショーンは、母バーバラとリズを助けて名誉挽回しようと奮闘する。
バーバラ、フィリップ、リズ、リズの友人で恋人同士のデービットとダイアン、エド、そしてショーンは協力してウィンチェスター・パブに避難しようとするが、途中でフィリップがゾンビになる。
ゾンビ化したフィリップをやり過ごし、もう少しでウィンチェスター・パブというところで、ゾンビの大群に遭遇。

ゾンビのふりをして紛れ込むというダイアンのアイディアによって、なんとかパブまでたどり着くことに成功する一行。
しかし、エドの勝手な行動とデービットの失敗でゾンビが集まってきてしまう。
ウィンチェスター・パブのシンボル、ウィンチェスター銃で集まるゾンビと戦う彼らに、更なる試練が訪れる。

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映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

斬新なギャグが豊富

ゾンビ映画の第一人者と呼ばれるジョージ・A・ロメロ監督の出世作「ゾンビ」のパロディ作品で、コメディ、ラブストーリーといった要素も詰まったホラー映画。
29歳のダメ男ショーンと、仕事もせずに遊んで暮らしている幼馴染でルームメイトで親友のエドが、泥酔した女の子に襲われていると写真まで撮ってからゾンビだと気が付く様子は面白い。
レコードを投げれば武器になると気が付くも、投げていいものとダメなものをいちいち選別したり。
女優を目指すダイアンの指導の元、ゾンビの真似をしてゾンビの集団の中を歩いたりするなど、突飛なアイディアとギャグ要素が新鮮。
ゾンビに囲まれていても平気で電話に出る、エドの神経の図太さは驚異的だ。

一方で、ダイアンと付き合いながらもリズに思いを寄せていたデービットが、すぐにパニックを起こすのにもかかわらずリーダーシップを取りたがったり、パブの中でゾンビ化したバーバラを撃つ、撃たないで揉める様子はゾンビ映画にありがちなワンシーン。

怖さと面白さの割合が丁度良い

ゾンビメイクのクオリティや、襲われる人々の様子はグロテスクさも交えてかなり上手くできている。
ゾンビ化したパブの店主を、クイーンの曲に乗せてジョーン、エド、リズが棒でポカポカと軽快に殴ったり、ダイアンの投げたダーツがショーンの頭に刺さるという奇妙な展開もあるが、異様な数でパブに押し寄せるゾンビたちは圧巻。
窓の外からたくさんの手が伸びるシーンは、面白いけれど怖い、という印象を強く与える。

終盤でのショーンとエドのシーンには、それでいいのかとツッコミを入れたくなる。
また、どうやってゾンビを倒したかを英雄伝のように伝える番組や、ゾンビの活用性を語る報道ニュースは行き過ぎたブラックジョークだろう。
義父のフィリップの死の間際にショーンと和解する展開や、丁度良いところで救出される部分は上手くできすぎている感覚を覚える。


ゾンビ映画ですが、サイモン・ペッグがしっかり緩和剤になっています。ゾンビの立ち位置も絶妙で、襲うときはしっかり襲い、コメディパートでは可愛ささえ感じてしまいます。音楽に合わせて殴られたり、レコード投げつけられながら前進したり、ゾンビに同情してしまいそうになるシーンもチラホラあります。主要人物が次々亡くなるパブは少し辛かったですね。特にデヴィットはトラウマになりました(笑)

ゾンビが社会に溶け込むオチが良かったです。皆元々人間ですものね。納屋でのゲームは不覚にも感動しました。(男性 20代)


映画『ゾンビ』のパロディ作品であるこの作品、ゾンビ映画にも関わらず笑いなしでは観られない傑作である。
俳優であるサイモン・ペッグと監督であるエドガー・ライトがタッグを組み手掛けた作品で、所々ふざけてはいるもののしっかりとゾンビ映画としても面白い。
この2人が作り出す作品に外れ無し。まだ観たことのない方には是非オススメしたい一作である。とはいえ、グロイシーンも多々あるので、苦手な方は注意が必要である。(女性 20代)


かなりクオリティの高いゾンビ映画でした。恐怖とかハラハラドキドキする展開というよりも、おバカすぎて笑ってしまうような行動や、これじゃゾンビ退治出来ないでしょ…と思うような奇策が役に立ったりと、想定していないことばかり起こるので、とても面白かったです。
おバカなストーリーだからと言って、ゾンビのビジュアルに手を抜いている訳でもないので、ゾンビ映画としても十分に楽しめると思います。サイモン・ペッグはやっぱり天才だなと改めて感じました。(女性 30代)

映画『ショーン・オブ・ザ・デッド』 まとめ

ジョージ・A・ロメロ監督の2005年公開のゾンビ映画「ランド・オブ・ザ・デッド」に、本作の監督エドガー・ライトと、主演のサイモン・ペグがゾンビ役でゲスト出演を果たしたという、意外な発展を遂げたパロディ映画。
ベースとなったジョージ・A・ロメロ監督の1978年の作品「ゾンビ」を知らなくても十分楽しむ事ができるし、怖さと面白さの割合が3対7程度でギャグが多めであり、ホラー映画が苦手でも比較的楽しみやすい。
だらしない性格のショーンとハッピーエンドを迎えるリズとのラブストーリー要素や、折り合いの悪かった義父フィリップの本音、母バーバラがリズにショーンを託すなどというホロッとさせる展開もある。
日本で劇場公開されなかった作品だが、DVDで見る事は可能。

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