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映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シー・フィーバー 深海の怪物』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『シー・フィーバー 深海の怪物』の結末までのストーリー
  • 『シー・フィーバー 深海の怪物』を見た感想・レビュー
  • 『シー・フィーバー 深海の怪物』を見た人におすすめの映画5選

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0050261

製作年 2019年
上映時間 93分
ジャンル パニック
アクション
監督 ナッサ・ハーディマン
キャスト ハーマイオニー・コーフィールド
ダグレイ・スコット
コニー・ニールセン
オルウェン・フエレ
製作国 アイルランド
アメリカ
イギリス
スウェーデン
ベルギー

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』の登場人物(キャスト)

シボーン(ハーマイオニー・コーフィールド)
大学で生物学を学ぶ女子大生。教授の指示を受け、漁船で校外実習をすることになる。
ジェラード(ダグレイ・スコット)
シボーンが乗り込む漁船、ニーム・キノール号の船長。
フレイヤ(コニー・ニールセン)
ジェラードの妻。夫と共にニーム号の所有者でもある。
オミッド(アルダラン・エスマーイー)
ニーム号の機関士を務めている。

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のあらすじ【起】

大学で生物学を専攻しているシボーンは、教授から漁船に乗り込む校外実習をするよう指示を受ける。シボーンが乗り込む魚船は「ニーム・キノール号」という名前で、船長のジェラードが妻のフレイヤと共に所有しているものだった。

シボーンが慣れない海上生活に馴染めずにいると、フレイヤが夜の甲板にシボーンを連れて行く。海面がプランクトンの発光する薄明かりで照らされる光景を見ながら、フレイヤはこれが「金髪のニーム」と船員たちから呼ばれている現象だと語る。

やがてニーム号は、海底にある何かに衝突し、停止してしまう。シボーンが機関士のオミッドに呼ばれて機関室へ行くと、壁の一部が柔らかく変質していた。ジェラードがその部分を抉ってみると、壁の中に生物のようなものが付着していることがわかる。

シボーンが、壁の生物はフジツボの一種ではないかと推察すると、ジェラードは生物学を学んでいるシボーンに、海中に潜って調べてくれと依頼する。不安を覚えつつシボーンが潜ってみると、海底にきらめくような光の元を発見する。

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映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のあらすじ【承】

青白く輝く海底の光からは、何本もの触手が伸びていて、その先端が船底の柔らかくなった壁に張り付いていた。それを知ったジェラードは、ロープを巻き上げるウインチを使って強引に触手を剥がそうとするが、触手は船にへばりついたように離れなかった。

そこでシボーンは、海上に停泊しているボートを見つけ、ボートの船員に助けを求めようと考え、ジェラードとシボーン、船員のジョニーがボートに乗り込んでいく。しかし船内に入ると、ボートの乗組員が悲惨な状態で死亡していることを知る。

シボーンはボートの乗組員が、船乗りが航海中に発症する精神病、シー・フィーバー=海洋病にかかったのではないかと推察する。ボートの助けは得られないと悟ったジェラードだったが、気が付くと謎の触手は船底から離れていた。そしてその直後、ニーム号は予想以上の大漁に巡り合う。

ニーム号の船員たちが大漁を喜び合っていると、ジョニーの様子がおかしくなり始める。シボーンがジョニーを診察してみると、ジョニーの目の中で何かが動くのを見つける。そしてジョニーの目玉は両方とも、内部から破裂したように弾け飛んでしまう。

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』のあらすじ【転】

ジョニーが少し前に船内でシャワーを浴びていたのを思い出し、シボーンがシャワー室へ向かうと、別の船員が血まみれで倒れていた。シボーンは、船内で使っている水の中に寄生虫のようなものが紛れ込み、それが船員たちに入り来んだのではないかと考える。

その寄生虫は、海底から触手を伸ばしていた謎の生物から来たもので、謎の生物はニーム号や停泊していたボートをクジラなどの生き物と勘違いして、触手を貼り付けて寄生虫を送り込んだのではないか。そう推察したシボーンは、深海生物は真水や紫外線に弱いはずだと語り、寄生虫を撃退しようと試みるが、どちらも目立った効果は見られず、自分の知識だけでは計り知れない存在なのだと悟る。

ジェラードは自分の体にも寄生虫がいることを知り、フレイヤにナイフを渡して、自分にとどめを刺してくれと告げる。実はニーム号が謎の生物に張りつかれた海域は、漁を禁止されている区域だった。ジェラードは大漁を目指して魚群を追いかけ、禁止区域と知りつつ入り込み、謎の生物に捕らわれてしまったのだった。

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』の結末・ラスト(ネタバレ)

2人にはかつてニームという名の子供がいたのだが、事故により亡くなっていて、自分たちの船に今は亡き子供の名前を付けていた。ジェラードの告白を聞いたフレイヤはやむなく、ナイフを自分の夫に突き刺す。

そしてフレイヤは1人でゴムボートに乗り、陸地を目指して船を離れてしまう。シボーンは唯一生き残った機関士のオミッドと共に、船内のタンク内に潜む生物を、バーナーで熱して退治しようとする。するとタンクの底を破って、成長した寄生虫が海中に逃げ去って行く。

タンクの底に穴が開いたため、このままでは沈没すると、シボーンもオミッドと共にゴムボートに乗り込む。そこでオミッドが足を滑らせて海中に落ち、海底から伸びる触手に捕まりそうになる。シボーンが海へ飛び込んでオミッドを助け出すが、その時に負った傷からシボーンにも寄生虫が入り込んでしまう。

自分は助からないと悟ったシボーンは、オミッドを残して海中へ身を投じる。茫然とするオミッドの前に、プランクトンによるニームの光がきらめき、その向こうから近づいて来る大型船舶の姿を見つけるのだった。

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

閉鎖空間に未知の生物、徐々に精神と肉体を蝕まれていく緊張感。『シー・フィーバー』は深海版『遊星からの物体X』とも言えるホラー・サスペンスで、科学者である主人公シヴァーンの論理と倫理の葛藤が見どころでした。クルーが一人また一人と謎の死を遂げていく中で、最終的に感染拡大を防ぐため自ら海に残る決断をした彼女の姿がとても切なかったです。(20代 男性)


予想していたモンスター系パニックではなく、かなり硬派でリアル志向なSFサスペンスでした。船という密閉空間で未知の寄生生物に感染していくという設定は、現代のパンデミックを思わせるリアリティがあり、精神的にジワジワくる恐怖でした。終盤、主人公が仲間の命よりも社会全体への影響を重視して孤独な決断をするシーンは胸が痛みました。(30代 女性)


地味ながらも非常に怖かった。怪物そのものよりも、人間の「理解できないものに対する不安」や「感染者を排除しようとする本能」の方が恐ろしく、心理サスペンスとしてかなり完成度が高いと感じました。特に、死体の目から何かが出てくる描写や、寄生されたことに気づかず行動する乗員の不安定さが強く印象に残っています。(40代 男性)


パニック映画だと思って観始めたのですが、意外にも哲学的なテーマが多くて驚きました。孤立した船の中で、科学的根拠と倫理、そして人間関係が交錯し、極限状態に置かれた時の人間の本性が浮き彫りになります。ヒロインの最後の選択には、ただ「正しさ」だけでは割り切れない人間の哀しみが滲んでいて、考えさせられました。(50代 女性)


見た目は地味ですが、中身は濃い。未知の深海生物との接触という設定は、古典的ながらも今でも通用する不気味さがあります。特に、症状が現れ始めた後の仲間割れや、不安が蔓延する船内の雰囲気がリアルでした。個人的には、モンスターそのものを描きすぎず、想像させる余地を残していたのが好印象でした。(30代 男性)


未知の存在と接触したことで発症する「シー・フィーバー」。その不気味さと静かな恐怖が、終始じわじわと観る側に伝わってくる。派手な演出はないけれど、閉鎖空間の息苦しさや、人間同士の不信感がとても生々しかったです。シヴァーンのように冷静で理性的なキャラクターが崩れていく様子が印象的でした。(20代 女性)


映画としては低予算の部類に入ると思うけど、演出が巧みで緊張感を持続させてくれました。あの“目に見えない感染”の恐ろしさを、船上という密室でどう描くかが非常にうまく、観ていてゾッとしました。感染者を隔離するかどうかを巡る会話が、現実社会にも通じる問題提起になっていて考えさせられました。(40代 女性)


ホラーというよりは「科学者の倫理的選択を問うドラマ」という印象でした。未知の生物に感染した可能性があるにもかかわらず、それを軽視した船長や仲間たちの判断ミスが、後々大きな代償となって帰ってくる。最後に主人公が海に残る決断をした時、真の意味で“科学者”である彼女の誠実さに心を打たれました。(60代 男性)


派手なアクションも怪物の直接的な暴れもないのに、ずっと緊張しながら観ていました。海という閉ざされた舞台がもたらす不安感、そして見えない「何か」が体の中に入ってくるという恐怖。それが非常に静かに、しかし確実に迫ってくる感覚は、この作品ならではだと思います。音響の使い方も素晴らしかったです。(30代 女性)


作品全体に漂う不穏な空気感が最高でした。感染や隔離の概念がテーマになっていて、今の時代だからこそリアルに刺さる。しかもただの感染パニックじゃなくて、「自分のせいで誰かを傷つけてしまうかもしれない」という内面的な恐怖が軸になっているのが良かったです。悲しいけど、納得できるラストでした。(20代 男性)

映画『シー・フィーバー 深海の怪物』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『シー・フィーバー 深海の怪物』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ライフ(原題:Life)

この映画を一言で表すと?

宇宙という密室で目覚める“知的生命体”との極限のサバイバル。

どんな話?

国際宇宙ステーションで火星から持ち帰った微生物を研究中、生命体“カルビン”が知性と攻撃性を持ち始め、クルーに襲いかかる。逃げ場のない宇宙で始まる、科学と生存本能がぶつかる究極のサスペンススリラー。

ここがおすすめ!

視覚効果と緊張感の演出が見事で、息詰まる展開に圧倒されます。未知の生物が人類にどう作用するかというテーマが、『シー・フィーバー』と重なる部分も多く、SFホラー好きにはぜひ観てほしい一作です。

遊星からの物体X(原題:The Thing)

この映画を一言で表すと?

誰が“それ”なのか?疑心暗鬼が生む極限の人間ドラマ。

どんな話?

南極基地で発見された未知の生命体が、人間に擬態しながら感染を広げていく。誰が感染しているのかわからない状況下で、研究者たちは互いを疑い始め、恐怖と混乱の中に飲まれていく。

ここがおすすめ!

特殊メイクと緊迫した心理劇が融合したホラーの金字塔。密室サスペンスとしての完成度が高く、『シー・フィーバー』の閉塞感と集団の崩壊を好む人には非常に相性の良い作品です。

ザ・ベイ(原題:The Bay)

この映画を一言で表すと?

環境汚染が生んだ“見えない恐怖”が町を襲う衝撃のフェイクドキュメンタリー。

どんな話?

アメリカの港町で突然住民が次々と謎の病に倒れる。感染源は海水に潜む寄生生物だった。政府の隠蔽と、記録映像を通して明らかになる惨劇の真相に迫るリアルな映像ホラー。

ここがおすすめ!

実録風の手法で描かれたリアリティが強烈。低予算ながら緊張感は一級品で、海洋生物による感染という『シー・フィーバー』に通じるテーマが非常に刺さる作品です。環境問題に関心のある人にもおすすめ。

アンダーウォーター(原題:Underwater)

この映画を一言で表すと?

深海の“何か”が目覚める…スピーディーな海底版エイリアン。

どんな話?

深海7キロの海底施設で作業中、地震をきっかけに施設が崩壊。脱出を試みるクルーたちを未知の生物が襲う。逃げ場のない極限環境で、生存をかけた決死の脱出劇が繰り広げられる。

ここがおすすめ!

アクションとモンスター描写がメインながら、閉所・水中という恐怖演出が光る一本。『シー・フィーバー』よりエンタメ寄りではあるものの、同じく“深海の未知”をテーマにしており緊張感が持続します。

カラー・アウト・オブ・スペース(原題:Color Out of Space)

この映画を一言で表すと?

色彩と共に侵食される“異界”の恐怖、ラヴクラフトの真骨頂。

どんな話?

隕石が落ちたことで始まる一家の異変。自然と身体が奇怪に変化し、やがて理性さえ崩壊していく。H.P.ラヴクラフト原作の“人智を超えた恐怖”を色鮮やかに描くビジュアルホラー。

ここがおすすめ!

未知との遭遇が“理解不能”であることの怖さを描いた作品。『シー・フィーバー』が持つじわじわ侵される感覚を、より幻覚的に表現しており、ラヴクラフト的恐怖が好きな人には刺さるはずです。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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