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映画『愛という名の執着』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『愛という名の執着』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『愛という名の執着』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『愛という名の執着』の結末までのストーリー
  • 『愛という名の執着』を見た感想・レビュー
  • 『愛という名の執着』を見た人におすすめの映画5選

映画『愛という名の執着』の作品情報


出典:https://video.unext.jp/title/SID0060662

製作年 2019年
上映時間 86分
ジャンル サスペンス
監督 ロブ・マレンファント
キャスト ケイティ・ルクレール
ジェフ・シン
ヴィクトリア・バラバス
トッド・カフーン
製作国 アメリカ

映画『愛という名の執着』の登場人物(キャスト)

オリビア・デイビス(ケイティ・ルクレール)
待望の妊娠を経て出産するが、不運にも死産してしまう。半年経ってもその傷は癒えず、今でも死産してしまった赤ちゃんのことが忘れられずにいる。
ハリー・デイビス(ジェフ・シン)
オリビアの夫。死産を経験したオリビアを献身的に支える。産院で出会ったグレンに声を掛けられ、グレンの元で働く。
グレン・ウィルソン(トッド・カフーン)
ハリーの上司。会社を経営していて、裕福な暮らしをしている。ハリーを気にかけ、親身になってくれている。
ブルック・ウィルソン(ヴィクトリア・バラバス)
グレンの妻。オリビアと同じ日に女の子を出産した。初めての育児に戸惑い、オリビアを頼りにしている。
ナンシー(ヘザー・アンケニー)
オリビアとブルックのお産を担当した助産師。半年後に再会し、度々オリビアの相談相手となる。

映画『愛という名の執着』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『愛という名の執着』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『愛という名の執着』のあらすじ【起】

分娩中のオリビア。無事出産し、夫のハリーと赤ちゃんを抱くオリビアはとても幸せそうである。
赤ちゃんは検査のため、助産師に連れられて行く。
病室で待つオリビアたちの元へ医師が現れ、突然娘の死を告げられるのである。

半年後。落ち込むオリビアに、次の妊娠も望めるとハリーは言うが、他の子は嫌とオリビアは言う。

友人がオリビアを旅行へ誘うが、週末はハリーの新しい上司の家でパーティがあるからと断る。上司であるグレンとの出会いは産院で、落ち込むハリーに声をかけ、事務所に誘ってくれたそうだ。

パーティに参加するデイビス夫婦。そこにはオリビアのお産を担当した助産師が居た。グレンの妻であるブルックのお産も担当したそうだ。何かあればと連絡先を渡される。

ブルックがオリビアに声をかけてくる。一緒に居た、娘のシエナを見て複雑な表情を浮かべ立ち去るオリビア。そしてハリーに、今すぐ帰りましょうというのであった。

買い物をするブルックは、少し目を離した隙にシエナが居ないことに気が付く。店内の違う場所でシエナを発見し事なきを得たが、ブルックはとても怖い思いをする。

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映画『愛という名の執着』のあらすじ【承】

オリビアはパーティの埋め合わせがしたいと、グレンたちを夕食へ招待する。

シエナを寝かせ、4人は夕飯を楽しむ。デザートを用意すると席を立つオリビア。
少し経ってからグレンがトイレのため席を立つ。トイレに行く途中、部屋のドアを開けると、そこにはシエナを抱くオリビアの姿があった。

翌日からグレンの周りでは、ベビーシートがずたずたにされて捨てられていたり、不審なメールが届いたりと不可解なことが続き、グレンはシッターを頼む。

シエナをシッターに任せてディナーに出かけるグレンたち。

一方ハリーは会社の帳簿が合わないと困っている。徹夜になりそうだというハリーに、オリビアは1人で映画に行ってくると言う。

シッターがうたた寝をしている間にグレンの家に誰かが侵入する。子供部屋から聞こえてくる声に気が付いたシッターは急いで子供部屋へ向かうが、後ろから何者かに襲われプールに沈められてしまう。

そこにグレンたちが帰ってくる。そこには変わり果てた姿のシッターが居るのであった。

翌日ハリーのもとへ着信が入り、昨日の事件のことを聞かされる。シッターが泥酔してプールに転落したと。

映画『愛という名の執着』のあらすじ【転】

ハリーは会社の口座から5万ドルが消えていることをグレンに報告する。

オリビアが料理をしていると、昇進が決まったとハリーは嬉しそうに報告をする。
グレンがロンドンに行くことになったというハリーにオリビアは動揺する。
オリビアは助産師のナンシーにグレン一家がロンドンに行ってしまうことを相談するのであった。

会社でトラブルがあったとハリーは言う。どうやらグレンが匿名の誰かにセクハラで訴えられたらしい。そのせいでロンドン行きは無くなり、昇進の話も無くなったとハリーは落ち込むのであった。安堵の表情を浮かべるオリビアにまさか君の仕業なのか?とハリーは言う。シエナのためなら辻褄が合うと。ハリーは怒って出て行ってしまう。

オリビアがブルックの元へ行くと警護がついており、グレン家に近付くなと追い払われる。
ブルックにも疑われていることにショックを受けるオリビアはその場を立ち去る。
家に戻るオリビアに警察が話しかけてくる。どうやらシッター殺害の件でオリビアは疑われているようだ。当日のアリバイも説明するが信じてもらえない。

映画『愛という名の執着』の結末・ラスト(ネタバレ)

グレンが外に出ると警護が血を流して倒れていた。意識不明の重体だそうだ。

一方ジョギング中のオリビアの元にハリーが現れ、警察が探していることを伝える。君を信じると2人は和解するのであった。

ナンシーの自宅に向かうが留守中であった。ナンシーの自宅にて会社から消えたのと同じ5万ドルが引き出された領収書を発見する。ナンシーが黒幕であると読んだ2人はグレンのもとを訪れる。

説明をしようとする2人にグレンは襲いかかり、騒ぎに気が付いたブルックは動揺する。
そしてグレンは真実を語りだすのであった。ナンシーは産院でグレンたちの子が死んだと知り、金銭と引き換えにシエナを渡すと声をかけてきたそうだ。だが次第にナンシーの要求はエスカレートしていった。しかし、ハリーに5万ドル消えたことがばれてしまい、もうナンシーとの付き合いにも限界を感じていたようだ。

銃の奪い合いの末、銃弾はグレンに命中してしまうのであった。

2年後。シエナと幸せそうに過ごすオリビアの元に新しいフィアンセを連れたブルックが訪れる。なんと妊娠しているそうだ。良い母親になるわとオリビアは笑うのであった。

映画『愛という名の執着』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

育児と母性を題材にしたサスペンスかと思っていたら、想像以上に心理的に追い詰められる展開でゾッとしました。赤ちゃんを失った悲しみが歪んだ愛情となり、他人の子を自分のものにしようとする執念が怖すぎる。特にラスト、主人公の母親が正体を明かした時の迫力は圧巻。「母性は美しいもの」という通念をひっくり返す展開に背筋が凍りました。(30代 女性)


一見、普通の家庭に入り込んでくる優しい“助っ人”が、実は狂気を抱えていたという王道パターンですが、その演出がとても上手かったです。序盤の穏やかな雰囲気と、後半の異常性のギャップに驚かされました。赤ちゃんを守るという目的のためなら、どこまでも手段を選ばない“母性”が、純粋であるがゆえに怖い。じわじわと壊れていく心理描写に見応えがありました。(40代 男性)


想像していたよりずっと静かで、でもずっと怖い映画でした。登場人物が皆どこか疑わしくて、誰を信じていいのか分からなくなる展開がうまく作られています。真犯人が分かったときの衝撃と、それが“愛”ゆえだと理解したときの悲しさが複雑に入り混じって、何とも言えない後味を残しました。静かに狂気が進行していくタイプのスリラーが好きな人にはおすすめです。(20代 男性)


赤ちゃんを奪われた女性が、自分を“母親”として信じ込ませようとする姿に言い知れぬ恐怖を感じました。しかも彼女自身も、過去の喪失から逃れられない哀しみを抱えているからこそ、一方的に責めきれないのがまた怖い。善と悪が明確に分かれないところがリアルで、どこか“共感”してしまうのがゾッとします。丁寧な心理描写が光るサスペンスでした。(30代 男性)


人間の“愛”という感情が、どこまで暴走するのかを描いた作品。タイトル通り、“愛”が“執着”に変わったとき、それは狂気になり得ると実感しました。主人公の家族に忍び寄る影が、次第に大きくなっていく緊張感の描写が非常にうまく、観ていて不安が止まりませんでした。特に子どもを守るために母親が取った最後の行動に、母としての強さと恐ろしさを感じました。(40代 女性)


妊娠・出産・育児という人生の大きな転換点にある女性たちの不安や孤独を丁寧にすくいあげていると感じました。その中で、主人公が頼った人物こそが最も危険だったという皮肉が強烈です。母であることがアイデンティティの全てになってしまった女性の暴走は、誰にでも起こりうるものとしてリアルに感じました。サスペンスの形をした人間ドラマだと思います。(50代 女性)


シンプルなストーリーながら、“信頼”と“母性”というテーマを深く掘り下げていて、見応えのある作品でした。母親の視点だけでなく、被害者となる家族の視点もしっかり描かれていたことで、対立構造に説得力がありました。犯人の動機がただの狂気ではなく、「喪失感」から来るものだったのがとても切なく、単なるサイコスリラーにとどまらない奥行きがありました。(30代 男性)


主人公が少しずつ違和感を感じながらも、子育ての不安から“助け”を求めてしまう心情がとてもリアルでした。相手の優しさに甘えすぎることの危うさが描かれていて、自分だったらどうしただろうと思わされました。犯人がなぜそうなってしまったのかを知った後、ただの悪人としては見られなくなってしまうのがこの作品の怖さでもあり、人間味でもあります。(20代 女性)


シンプルに怖かったです。静かな雰囲気の中に、何かがおかしいという違和感が徐々に膨らんでいく構成が素晴らしい。特に子どもを巡る“母”の執着というのは、男の自分から見ると理解が難しく、だからこそ余計に恐ろしく感じました。最後、赤ん坊が無事であることに安堵しつつも、加害者の哀しさに複雑な気持ちになりました。重く静かなスリラーを求める方におすすめです。(30代 男性)


登場人物の感情が丁寧に描かれていて、ただの“狂った女の恐怖”では終わらない作品でした。赤ん坊を失った痛みを誰かに埋めてもらおうとする女性の気持ちは理解できないでもなく、そこに本作の怖さと切なさがあると思います。「母性は狂気にもなる」というテーマが強く伝わってきて、単なるサスペンスでは片づけられない重さがありました。観た後も考えさせられる作品です。(40代 女性)

映画『愛という名の執着』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『愛という名の執着』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

ルーム

この映画を一言で表すと?

閉ざされた部屋からの脱出と、自由の先に待つ“現実”を描いた母子の感動ドラマ。

どんな話?

誘拐され監禁された女性が、監禁中に出産した息子とともに部屋から脱出し、外の世界で新たな生活を始める。息子にとっての“全世界”だった部屋からの脱却と、母の強さが胸を打つストーリー。

ここがおすすめ!

『愛という名の執着』と同様に、母と子の絆を中心に描きながらも、母性の強さと深さに焦点を当てています。閉塞的な空間から生まれる心理的なドラマに感情移入しやすく、感動と緊張が同時に味わえる名作です。

グッドナイト・マミー

この映画を一言で表すと?

“母”に潜む違和感が、やがて狂気に変わる衝撃の心理スリラー。

どんな話?

整形手術後に顔を包帯で覆った母親が帰宅するが、双子の息子たちは「本当に母親なのか」と疑念を抱く。家の中に充満する不穏な空気と、疑心が引き起こす恐怖が静かに迫ってくる物語。

ここがおすすめ!

母親の正体に疑いを持つ子どもたちと、静かに進行する不協和音が『愛という名の執着』と似た緊張感を醸し出します。家庭という最も安心であるはずの場所が、恐怖に変わる構造が見どころです。

チェンジリング

この映画を一言で表すと?

愛する息子を奪われた母が、真実を求めて闘う実話ベースの社会派サスペンス。

どんな話?

1920年代のロサンゼルス。誘拐された息子が戻ったと思った母親だが、帰ってきた少年は“別人”だった。警察に抗議するも黙殺され、やがて巨大な権力と向き合うことになる。

ここがおすすめ!

“子どもを守る母の強さ”というテーマが、『愛という名の執着』と共鳴します。一見理性的に見える母親が、狂気寸前まで追い詰められる姿がリアルで、重厚な演出が物語に深みを与えています。

マザーズ・ボーイ

この映画を一言で表すと?

息子への異常な執着を見せる“完璧な母”が壊れていくサイコドラマ。

どんな話?

離婚した女性が息子を取り戻そうと実家に戻るが、元夫の再婚話を知り、息子に対して異常な依存を見せ始める。美しく理性的だった母が、徐々に狂気に染まっていく恐怖が描かれる。

ここがおすすめ!

『愛という名の執着』と同じく、「母性=善」とは限らないというテーマが核心にあります。母の一方的な愛が暴走する様子がゾッとするリアリティで描かれ、じわじわと精神を削るような緊張感が魅力です。

ザ・ハンド・ザット・ロックス・ザ・クレイドル(ゆりかごを揺らす手)

この映画を一言で表すと?

子どもを守るはずの“手”が、家族を崩壊へと導く恐怖のサイコスリラー。

どんな話?

夫を失い流産した女性が、“完璧なナニー”として別の家庭に入り込み、子どもを奪おうと画策する。家族に入り込み、愛と信頼を武器に内側から壊していく彼女の恐怖がじわじわと忍び寄る。

ここがおすすめ!

『愛という名の執着』と非常に近い構成で、加害者が“優しさ”の仮面をかぶって家庭に入り込む展開が恐ろしく、最後まで目が離せません。狂気と母性が交錯するサイコサスペンスの名作です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ局の映画番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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